GeForce GTX 1650 SUPER のベンチマーク

更新日:2019年12月03日

NVIDIAから発表された新ミドルクラスグラフィックス「GeForce GTX 1650 SUPER」が2019年11月22日より発売となりました。ここでは、ZOTAC製の「GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan」のグラフィックカードを用いて、ゲームのベンチマーク(フレームレート)などを計測した結果を掲載します。

2019.12.03 SEKIROプレイ動画を追記

目次

GeForce GTX 1650 SUPERのスコア結果【概要】

GTX 1650より約35%スコアが上昇

お忙しい方のために、3DMark Time Spyのベンチマークスコア結果を先に掲載します。

無印GTX 1650より35%ほどスコアが上昇しており、旧ミドルクラスGPUであるGTX 1060 6GBより、ほんの少しスコアが高くなっています。

ただし、エントリークラスである補助電源のいらないGTX 1650やGTX 1050Tiに対して、GTX 1650 SUPERでは100Wの補助電源を必要とするためご注意下さい。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2080 10602
RTX 2070 SUPER 9583
GTX 1080Ti 8958
RTX 2070 8605
RTX 2060 SUPER 8475
RTX 2060 7302
GTX 1080 6957
GTX 1070Ti 6794
GTX 1660Ti 6105
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1070 5824
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1060 6GB 4119
GTX 1060 3GB 3678
GTX 1650 3336
GTX 1050Ti 2173
GTX 1050 1787
※当サイトの計測値

 

GeForce GTX 1650 SUPER の仕様

エントリークラスの域を超えたミドルレンジGPU

10月29日に、NVIDIAから新たなミドルレンジGPUとなる「GeForce GTX 1660 SUPER」と
「GeForce GTX 1650 SUPER」の2モデルが発表され、「GeForce GTX 1650 SUPER」は、11月22日より発売となりました。

注意すべきなのは、GTX 1650 SUPERは、これまでのGTX 1050やGTX 1650などのエントリークラスと違って、6ピンの補助電源を必要とする、ミドルレンジGPUということです。そのため、エントリークラスのGPUだけでなく、ミドルクラスのGPUとも比較します。

エントリークラスGPUと比較すると、メモリ容量は同じ4GBですが、CUDAコア数からベースクロックなど、すべてのスペックで優れています。

エントリークラスのグラフィックカードとの仕様比較
  GeForce
GTX 1650 SUPER
GeForce
GTX 1650
GeForce
GTX 1050Ti
コードネーム TU116 TU117 GP107
GPUアーキテクチャ Turing Turing Pascal
CUDAコア 1280 基 896 基 768 基
ベースクロック 1530 MHz 1485 MHz 1290 MHz
ブーストクロック 1725 MHz 1665 MHz 1392 MHz
メモリ容量 4GB 4GB 4GB
メモリタイプ GDDR6 GDDR5 GDDR5
メモリ速度 12Gbps 8Gbps 7Gbps
メモリ帯域 192GB/s 128GB/s 112GB/s
TDP 100W 75W 75W
PCIe 外部電源 6ピン×1
価格(税込)※ 約 21,000円台~ 約 15,000円台~ 約 12,000円台~
※価格・・・11月27日現在の価格.comの最安値を参照

 

ミドルクラスGPUと比較すると、メモリ容量は4GBと劣るものの、メモリタイプが12GbpsのGDDR6という点と、メモリ帯域が192GB/sまで引き上げられています。価格も約 21,000円台~と比較的安価で、グラフィックメモリが4GBということを妥協すれば、ミドルレンジグラフィックスのエントリーモデルとして、人気が出ると思われます。
ミドルクラスのグラフィックカードとの仕様比較
  GeForce
GTX 1660
GeForce
GTX 1650 SUPER
GeForce
GTX 1060 6GB
コードネーム TU116 TU116 GP106
GPUアーキテクチャ Turing Turing Pascal
CUDAコア 1408 基 1280 基 1280 基
ベースクロック 1530 MHz 1530 MHz 1506 MHz
ブーストクロック 1785 MHz 1725 MHz 1708 MHz
メモリ容量 6GB 4GB 6GB
メモリタイプ GDDR5 GDDR6 GDDR5
メモリ速度 8Gbps 12Gbps 8Gbps
メモリ帯域 192GB/s 192GB/s 192GB/s
TDP 120W 100W 120W
PCIe 外部電源 8ピン×1 6ピン×1 6ピン×1
価格(税込)※ 約 25,000円台~ 約 21,000円台~ 約 29,000円台~
※価格・・・11月27日現在の価格.comの最安値を参照

 

テストに使用したGeForce GTX 1650 SUPER

今回使用したグラフィックカードはZOTAC製の「GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan 」です。デュアルファン仕様のコンパクトモデルとなっており、グラフィックカードの全長は約158.5mm、高さは約35.3mmと小型です。また、「FireStorm」というソフトを使えば、オーバークロックやファンコントロールも可能となっています。

詳しくは下記をご覧ください。

使用したグラフィックカード

「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan」

 

グラフィックカードの正面と背面です。デュアルファンの外装はおそらく樹脂製、背面の基板は保護されておらず、むき出しです。

 

映像出力端子はDisplayPort x 1 (v1.4) 、 HDMI 2.0b x 1 、DL-DVI-D×1となっています。

補助電源には6ピンコネクタを1本使用します。コネクタの向きがグラフィックカードと水平になっており、差しやすく目立ちにくい設計になっています。

 

コンパクト設計なので、小型で軽量です。

 

ファンのブレード部分です。

 

GPU-Zの結果は、次のようになっています。動作クロックは基本スペック通りです。

 

ゲームベンチマークスコア

GeForce GTX 1650 SUPERのゲームのベンチマークスコアを掲載します。
テストに使用したPCの環境は以下の通りです。

テスト機の構成

サイコム「G-Master Spear Z370」
Core i7-8700K、16GBメモリ、GeForce GTX 1650 SUPER (4GB)、500GB SATA SSD


参考動画:GTX 1650 SUPER 最高設定でSEKIROをプレイ

 

重い部類のゲーム

重い部類のゲームでは、1920x1080の解像度の場合、中設定くらいなら、60 fps以上のスコアが出ます。ただし負荷が高い分、グラフィック設定を上げたら、メモリ容量不足になることがほとんどです。

スコアは、GTX 1060 6GBより高く、GTX 1660より低いです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 9327 / 93 fps
標準品質 7177 / 71 fps
高品質 5347 / 53 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080Ti 120 fps
GTX 1660Ti 68 fps
GTX 1660 SUPER 66 fps
GTX 1660 59 fps
GTX 1650 SUPER 53 fps
GTX 1060 6GB 43 fps
GTX 1650 39 fps
GTX 1050Ti 24 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 131 fps
80 fps
最高 63 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080Ti 120 fps
GTX 1660Ti 84 fps
GTX 1660 SUPER 82 fps
GTX 1660 76 fps
GTX 1650 SUPER 63 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1060 6GB 43 fps
GTX 1050Ti 31 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンター ワールド
1920x1080 128 fps
64 fps
最高 45 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080Ti 115 fps
GTX 1660Ti 57 fps
GTX 1660 SUPER 54 fps
GTX 1660 51 fps
GTX 1650 SUPER 45 fps
GTX 1060 6GB 43 fps
GTX 1650 34 fps
GTX 1050Ti 21 fps
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2
1920x1080 パフォーマンス 79 fps
バランス 51 fps
最大 39 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最大)
RTX 2080Ti 95 fps
GTX 1660Ti 45 fps
GTX 1660 SUPER 44 fps
GTX 1660 40 fps
GTX 1650 SUPER 39 fps
GTX 1650 33 fps
GTX 1060 6GB 30 fps

 

中程度~軽い重さのゲーム

中程度の重さ~軽い部類のゲームでは、1920x1080の解像度の場合、最高設定でも60 fps以上のスコアで快適に動作します。

高リフレッシュレート液晶を使っている場合でも、グラフィック設定を落とせば対応できるでしょう。

特に今流行りのバトルフィールドV、PUBG、APEX、フォートナイトなどの競技性の高いゲームにも十分対応できる性能です。

中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 124 fps
80 fps
最高 70 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 165 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX 1660 SUPER 91 fps
GTX 1660 83 fps
GTX 1650 SUPER 70 fps
GTX 1060 6GB 69 fps
GTX 1650 39 fps
GTX 1050Ti 37 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(デスク) 17849 / 139 fps
高(デスク) 14205 / 97 fps
最高品質 12956 / 87 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 156 fps
GTX 1660Ti 105 fps
GTX 1660 SUPER 104 fps
GTX 1660 93 fps
GTX 1650 SUPER 87 fps
GTX 1060 6GB 86 fps
GTX 1650 62 fps
GTX 1050Ti 54 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 98 fps
82 fps
最高 76 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 100 fps
GTX 1660 SUPER 90 fps
GTX 1660Ti 87 fps
GTX 1660 80 fps
GTX 1650 SUPER 76 fps
GTX 1060 6GB 70 fps
GTX 1650 55 fps
GTX 1050Ti 43 fps
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 196 fps
136 fps
ウルトラ 96 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 2080Ti 207 fps
GTX 1660Ti 114 fps
GTX 1660 SUPER 108 fps
GTX 1660 100 fps
GTX 1650 SUPER 96 fps
GTX 1060 6GB 80 fps
GTX 1650 64 fps
GTX 1050Ti 47 fps
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 245 fps
高設定 127 fps
最高設定 92 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 120 fps

3D Markのスコア

3DMarkのスコアです。Graphics scoreのみを記載しています。GTX 1660と比較すると差はそれなりにありますが、GTX 1060 6GBとではそれほど差はありません。

3D MarkのGraphicsスコア
  GeForce
GTX 1660
GeForce
GTX 1650 SUPER
GeForce
GTX 1650

DX12を使用するゲーム用
5431 4630 3336

マルチGPUとOCシステム用
6403 5247 3820

DX11を使用するゲーム用
14020 11839 8664
他のグラフィックスとの比較(Time Spy - Graphics score )
RTX 2080Ti 12388
GTX 1660Ti 6105
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1060 6GB 4119
GTX 1060 3GB 3678
GTX 1650 3336
GTX 1050Ti 2173

 

総評まとめ

ゲーミングPC初心者におすすめしたい安価なグラフィックカード

上記の通り、GeForce GTX 1650 SUPERは、グラフィックメモリは4GBとやや物足りなさも感じるものの、中程度の重さのゲームなら、フルHD/60Hz環境、最高設定でも快適に動作します。

高リフレッシュレート環境を目指すなら、GTX 1660 SUPER以上がおすすめですが、設定を落とすことで対応できるゲームもあります。

特に、PUBG、APEX、フォートナイトなどのeスポーツタイトルや、バトルフィールドVなどの競技性の高いタイトルなどを主にプレイしたい方におすすめです。価格も比較的安価で、ゲーミングPC初心者の方にも向いていると思います。

GTX 1050、GTX 1060からの買い替えにもおすすめですが、補助電源が必要な点は注意しましょう。

現在は「GeForce GTX 1650 SUPER」を搭載できるBTOパソコンはほとんどありませんが、そのうち発売されると思います。

 

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