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インテル UHD グラフィックス 630でどこまでゲームができるか?

更新日:2018年1月11日

新しくなった「インテル UHD 630」ではどの程度のゲームができるのか

今回、第8世代となった「Coffee Lake-S」ことCore i5-8400の内蔵グラフィックス「インテル UHD グラフィックス 630」でどこまでゲームができるかを確認してみました。

下記は第8世代インテルCPU「Coffee Lake-S」と、第7世代インテルCPU 「Kaby Lake-S」のスペック比較表です。
「Coffee Lake-S」は「Kaby Lake-S」に比べ物理コア数が増えています。内蔵GPUは、名称が「インテル HD グラフィックス 630」から「インテル UHD 630 グラフィックス」へと変わり、4Kなどへの対応がよりアピールされていますが、グラフィック性能はそれほど大きくは変わっていません。

インテル CPUのスペック比較表
  Core i7-8700 Core i5-8400 Core i7-7700 Core i5-7400
開発コードネーム Coffee Lake-S Coffee Lake-S Kaby Lake-S Kaby Lake-S
コア/スレッド 数 6/12 6/6 4/8 4/4
動作クロック 3.2GHz 2.8GHz 3.6GHz 3GHz
内蔵GPU UHD 630 UHD 630 HD 630 HD 630
TDP 65W 65W 65W 65W

テストに使用したパソコン

使用したPCは、下記の通りとなっています。OSも最新にアップデートしています。プレイしたゲームは昨年のゲームから多数引き継ぎつつ、昨年発売されたばかりのゲームや、最近流行っているゲームなどをプレイしています。

PC版の「ニーア オートマタ」もプレイしたかったのですが、なぜかゲームを開始するとクラッシュしてしまうので、今回は断念しました。

使用したパソコン
マウスコンピューター
LUV MACHINES
Core i5-8400
メモリ 16GB

大神 絶景版


PC版「大神 絶景版」をプレイ

今年は戌年!ということで、まずはカプコンのPC版
「大神 絶景版」をプレイ。主人公がワンちゃんというのと、水墨画表現の世界感が最高で、筆者が高校生のPS2時代の頃から大好きなタイトルです。まさかPC版で出るなんて、これは買うしかありません。

プレイしていて気付いたのですが、PC版ではメニュー画面では60fpsまで出ているものの、肝心のゲーム部分では30fps固定と制限がかかっていました。絶景版と言うからには4Kの高解像度で60fpsでヌルヌル動くアマテラスを期待していただけにとても残念です。

グラフィック設定では解像度の変更と垂直同期のオン/オフ、ディスプレイ周波数、グラフィッククオリティの変更ができます。ディスプレイ周波数は30fps固定なので、あまり意味がないと思います。グラフィッククオリティは「低い」「普通」「高い」の3つから設定できます。

動作検証にはグラフィッククオリティ「普通」で、最初のチュートリアル部分をプレイし、「Fraps Version 3.5.99」にて平均fpsを計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。



テストに用いたグラフィック設定

解像度1920×1080でも快適にプレイが可能

結果は下記の通り、グラフィッククオリティが「普通」だと、解像度1920×1080でも、最大fpsである30fpsで快適にプレイすることができます。

グラフィッククオリティを「高い」にすると、解像度1280×720では30fpsまで出ますが、解像度1920×1080では30fpsを割ってしまいカクカクになってしまいます。ただでさえフレームレート制限のかかっているゲームなので、なるべく最大の30fpsでプレイしたいですね。

大神 絶景版
CPU 解像度 品質設定 平均fps 感想
Core i5-8400 普通 30 fps(最大) とても快適
普通 30 fps(最大) とても快適

Cuphead


「Cuphead」をプレイ

続いてStudio MDHRが手がける2Dアクションゲーム「Cuphead」をプレイ。内容は2Dアクションゲームですが、まるでレトロなアニメがそのままゲームになったような世界感は、1930年代のカートゥーンアニメそのもの。

なによりゲームに登場するキャラクターたちは、1フレームずつモーションが描き起こされ、ヌルヌル動きます。そのため、2Dゲームにしては意外と重いゲームですが、「インテルUHD グラフィックス 630」ではどこまでプレイできるのでしょうか?

Cupheadのグラフィック設定は下記の通り、解像度と垂直同期のみというシンプル設計。グラフィック品質設定はありません。動作検証には最初のステージをプレイし、「Fraps Version 3.5.99」にて平均fpsを計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

解像度1920×1080だとややカクつく、1280×720だと軽快に動作

解像度1280×720だとどのシーンでも60fpsで快適にプレイできますが、解像度1920×1080だと、敵が多いシーンやエフェクトが激しいシーンになるとカクつきます。思った以上に高難易度のゲームで、少しのカクつきが死に繋がるので、プレイする時は解像度1280×720がおすすめです。

Cuphead
CPU 解像度 平均fps 感想
Core i5-8400 56 fps やや快適
60 fps(最大) とても快適

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS


「PUBG」をプレイ

続いて全世界で人気のバトルロワイヤルシューティング「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」をプレイしてみました。最近になってやっと製品版となった本作ですが、未だにチーターたちとの戦いは続いています。

グラフィック負荷はかなり高く、CPU内蔵グラフィックスでプレイするのはかなり無謀ですが、どこまでプレイできるのか試してみました。

グラフィック設定は下記の通り、品質設定はすべて「非常に低い」にし、垂直同期はオフ、画面スケールを70と100で計測します。検証方法はマップは通常マップのErangelのみで、飛行機から地上に降り立つまでの平均フレームレートを「Fraps Version 3.5.99」を使って計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

画面スケールを下げるとプレイできないことはない

解像度1280×720、画面スケール70だと、平均fpsは28まで出ます。画質もかなり荒く、動作も重いですが、いちおうプレイできないことはないです。ただドン勝するならゲーミングPC買ったほうが良いです。設定がそれ以上になると、プレイ不可レベルまでかなり重くなります。

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
CPU 解像度 画面スケール 平均fps 感想
Core i5-8400 100 11 fps かなり重い
70 18 fps かなり重い
100 16 fps かなり重い
70 28 fps 重い

オーバーウォッチ


「Overwatch」をプレイ

つぎにBlizzardによるシューティングゲーム「オーバーウォッチ」をプレイ。発売されてから間もなく大きな大会やeスポーツの種目として注目を浴びるなど、かなりの人気となった本作。ゲーム自体もあまり重くなく古いグラフィックカードでも動作するということで、「インテル UHD グラフィックス 630」ではどこまでプレイできるのか試してみました。

グラフィック設定では下記の通り、垂直同期はオフ、フレームレート制限はオフにし、品質設定は低、レンダースケールを50%、75%、100%で計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。動作検証にはトレーニングマップを一周し、「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測しています。


テストに用いたグラフィック設定

1920×1080でもレンダースケールを下げれば快適にプレイが可能

結果は下記の通りです。軽いゲームとあって、1920×1080解像度でも、レンダースケールを下げれば快適に動作してくれます。レンダースケールを下げる分、グラフィックは潰れて荒くなり、見えづらくなるという難点もありますが、プレイは可能です。オンラインマッチも試してみましたが、敵の視認性は落ちるものの、慣れれば本来通りプレイできると思います。

Overwatch
CPU 解像度 レンダースケール 平均fps 感想
Core i5-8400 100% 24 fps かなり重い
75% 33 fps 重い
50% 60 fps 快適
100% 45 fps やや重い
75% 60 fps 快適
50% 90 fps とても快適

ストリートファイター V


「STREET FIGHTER V」をプレイ

続いて、カプコンから発売されている2D格闘ゲーム「ストリートファイターV」をプレイ。ゲーム自体は2Dですが、アンリアルエンジン4を使用しているため、グラフィック負荷はそれなりに高いです。もうすぐ拡張版である「アーケードエディション」が発売されます。

グラフィック設定は下記の通り、画面品質は低設定、またスケーリング解像度も50で計測しています。ユーザー設定から垂直同期はオフにしていますが、オンライン対戦が主であるため、フレームレート上限は60fpsとなっています。

動作検証には一番負荷の高いステージである「Forgotten Waterfall」にて、リュウでプレイし、真空波動拳発動から、演出終了までを「Fraps Version 3.5.99」にて平均fpsを計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

1920×1080で30fps、1280×720なら60fpsで快適に動作

結果は下記の通り、スケーリング解像度が100だと重くて動作困難ですが、50に設定すると1920×1080でもまあまあ快適に動作してくれます。トレーニングステージなどの負荷が比較的軽い背景を選ぶと、60fpsで安定すると思います。ただオンライン対戦だと60fpsを割るとカクついて、対戦相手にも迷惑をかけることになるので、なるべく60fps以上で安定する設定を選びましょう。実際に対戦してみた感じでは、スケーリング解像度を下げているので、グラフィックが潰れ、相手の行動が見にくいという点と、60fps出ていても、負荷のせいからか、やや操作が重いという難点があるので、ガチ対戦をしたい場合には、快適に動作するグラフィックカードを用意した方がいいです。

STREET FIGHTER V
CPU 解像度 スケーリング解像度 平均fps 感想
Core i5-8400 50 58 fps やや快適
50 60 fps(上限) 快適

スカイリム


「The Elder Scrolls V Skyrim」をプレイ

つぎにベセスダより発売されている「The Elder Scrolls V Skyrim」をプレイ。もうかなり古いゲームではありますが、未だに根強い人気のある本作。もはや3Dゲームとしては軽い部類のゲームになりますが、内蔵グラフィックス「インテル UHD グラフィックス 630」ではどこまでプレイできるのか、検証してみます。

初期起動時の自動検証によるグラフィック設定では、なぜかHighに設定されました。動作検証にはグラフィック設定Low、ストーリーの序盤からドラゴンが現れるまでをプレイし、「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

解像度1280×720だと快適にプレイが可能

結果は下記の通り、解像度1920×1080だといずれも平均30fps後半とやや重い程度ですが、オープンワールドの本作ではプレイするにはちょっと厳しいです。解像度1280×720だと、平均フレームレートは60fps以上あり、実際にプレイしてみてもカクつきはなく、とても快適にプレイすることができます。スカイリムくらいなら、グラフィックカードなしでプレイしてみてもいいかも知れません。

The Elder Scrolls V Skyrim
CPU 解像度 画質 平均fps 感想
Core i5-8400 Low 36 fps やや重い
Low 63 fps とても快適

リーグ オブ レジェンズ


「League of Legends」をプレイ

つぎにRiot Gamesによる「League of Legends」をプレイ。世界で最もプレイヤー数の多いチームストラテジーゲームで、eスポーツとしてのタイトルでも有名な本作。昨年からやっと日本語版と日本サーバーがオープンとなり、日本でのRTSの面白さも浸透しつつあります。

オンボードでもプレイできると言うくらい軽いゲームですが、「インテル UHD グラフィックス 630」ではどこまでプレイできるのか、検証してみます。グラフィック設定は下記の通り、「非常に高い」に設定し、バトルトレーニングにて、「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

解像度1920×1080でも快適にプレイが可能

結果は下記の通り、どの解像度でもフレームレートは90fps以上あり、かなり快適に動作してくれます。軽いゲームとは聞いていましたが、グラフィック設定が高くても、ここまで軽快に動作するとは思っていませんでした。オンラインマッチによる乱戦状態になるともう少しフレームレートは下がると思いますが、それでもカクつきなく、プレイできると思います。

League of Legends
CPU 解像度 グラフィック 平均fps 感想
Core i5-8400 非常に高い 97 fps とても快適
非常に高い 123 fps とても快適

DOTA2


「DOTA2」をプレイ

つぎにValveによる「Dota 2」をプレイ。本作も
「League of Legends」と同様のチームストラテジーゲームで、eスポーツゲームとしては世界最高賞金額の大会が開かれるなど、ド派手で有名。こちらもLOLと同様、基本無料でプレイができ、STEAMからダウンロードが可能です。日本語にも対応しています。

グラフィック設定では基本設定1~4までを選択でき、今回の動作検証には1と2でチュートリアル部分をプレイし、「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測しています。解像度は1920×1080と、1280×720で検証しています。


テストに用いたグラフィック設定

基本設定1で快適に動作

結果は下記の通り、基本設定1ならいずれの解像度でも平均100fpsを越えており、とても快適にプレイできます。基本設定2だと解像度1920×1080だと平均60fpsを割ってしまい、乱戦になった場合にかなりカクつく可能性があるので、あまりおすすめしません。

DOTA2
CPU 解像度 基本設定 平均fps 感想
Core i5-8400 1 100 fps とても快適
2 56 fps 普通
1 120 fps とても快適
2 87 fps とても快適

カウンターストライク:グローバルオフェンシブ


「Counter-Strike:Global Offensive (CS:GO)」をプレイ

同じくValveによる「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ」をプレイ。STEAM上で最も人気のあるFPSゲームで、プロゲーマーによる大会が数多く開かれている、いわゆるガチの印象が強いビッグタイトル。プレイ人口が多い割に、基本無料ではなく、初心者お断りな印象が強いですが、FPSが好きなら、避けては通れないゲームです。

本作はFPSゲームの割には、負荷はそれほど高くはなく、設定次第では「インテル UHD グラフィックス 630」でも快適にプレイできるのではと思います。動作検証には下記の通り、グラフィック設定はすべて高設定にし、アンチエイリアス、垂直同期はオフ、解像度は1920×1080と1280×720で、ボットとのオフライン模擬戦で「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測しています。


テストに用いたグラフィック設定

高設定でも快適にプレイが可能

結果は下記の通り、負荷が高めの高設定でも、いずれの解像度でも平均fpsは60を越えており、快適にプレイができます。オンラインマッチは試していませんが、おそらくアンチエイリアスさえオフにすれば、カクつくことなく軽快に動作すると思います。

Counter-Strike:Global Offensive (CS:GO)
CPU 解像度 ビデオ設定 平均fps 感想
Core i5-8400 高設定 60 fps とても快適
高設定 93 fps とても快適

その他のゲームベンチマーク

ベンチマークが提供されているゲームのスコアです。「快適」という結果が出ているゲームでも60 fpsを超えていることはありませんが、30fpsなら越えていると思います。RPGのようなシビアな入力が求められないゲームであれば、解像度およびグラフィック品質を下げればプレイできると思います。

ゲームベンチマーク
製品名 マウス
LUV MACHINES
基本スペック Core i5-8400
インテル UHD グラフィックス 630
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター
標準 ★ 4733 (普通) 32 fps
標準 ★ 2615 (快適) 17 fps
ドラゴンズドグマオンライン 2444 (普通)
4725 (快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:3 3545 (標準)
描画:3 8773 (快適)
モンスターハンター第三弾(大討伐) 2525
5460
ドラゴンクエストX 標準 6852 (快適)
標準 11383 (すごく快適)
★「標準品質(デスクトップPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません。
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)

※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)

※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)

※ファイナルファンタジー XIV のベンチマークに誤記があったため訂正いたしました。

2Dゲームや軽い3Dゲームなら快適にプレイできる

まず、2Dゲームなら何でも動作します。

3Dゲームの場合、専用グラフィックカードを搭載したほうがグラフィック設定を上げることができますし、基本的には専用グラフィックカードを搭載したほうがおすすめですが、上で紹介したようにゲームによっては専用グラフィックカードが無くても動作するものもあります。軽い3Dゲーム、遅延などをあまり求められない3Dゲームをする場合や、解像度・グラフィック品質設定をかなり下げてもいい場合などは、インテル UHD グラフィックス 630でも良いケースもあるでしょう。

なお、インテル UHD グラフィックスはメインメモリを共有して利用するため、メモリの性能によって、ベンチマークスコアが大きく変わってきます。デュアルチャネル、大容量の(最低8GB以上)のメモリを搭載することをおすすめします。

インテル UHD グラフィックスを利用する場合におすすめのデスクトップPCは、下のバナーのリンク先をご覧ください。

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