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富士通 LIFEBOOK WU2/B1の実機レビュー

更新日:2017年4月25日

700g台の軽量PC

LIFEBOOK WU2/B1は、最軽量構成時で、約787g(カタログモデルのUH75/B1は約761g)しかない13.3型モバイルノートパソコンです。

当サイトの計測では、ACアダプターも含めた質量が、13.3型モバイルPCの中で最も軽かったです。

なお、本製品は、25Whバッテリーと50Whバッテリーを選択可能で、25Whバッテリー搭載時に、上のような質量となります。

50Whバッテリー搭載時は、バッテリー駆動時間が約2倍に増えます。質量は増えてしまいますが、それでも900g台と軽量です。

USB Type-CやLAN、HDMIポートなどを搭載し、ポートの種類も多いです。


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

LIFEBOOK WU2/B1の基本スペック

カスタムメイドモデル「WU2/B1」のスペックを掲載します。カタログモデル「UH90/B1、UH75/B1」とは外観は同じですが、スペックはやや異なります。特徴的な部分は赤字にしています。

※ カスタムメイドモデル・・Web直販サイト「富士通WEB MART」専用のモデル。カスタマイズが可能。
※ カタログモデル・・主に家電量販店で販売されているモデル。パーツのカスタマイズは不可。

CPU
第7世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-7500Uです。
グラフィックカード
インテル HD グラフィックス 620です。
 
液晶ディスプレイ
13.3型ワイド、フルHD(1920x1080)非光沢液晶です。
メモリ
4~12GBを選択可能です。本機は12GB メモリです。
ストレージ
約128GB~512GBのSSDを選択可能です。本機は約128GB SSDです。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは非搭載です。
 
バッテリー駆動時間
25Whバッテリー搭載時は約8.3時間、50Whバッテリー搭載時は約17.0時間(JEITA2.0)。
その他
薄さは15.5mm(突起物含まず)、重量は約787g~となっており、詳細は後述します。

特徴1 - 質量わずか700g台

LIFEBOOK WU2/B1は、数多く発売されているモバイルノートPCの中でも、非常に軽量なパソコンです。

下表の通り、25Whバッテリー搭載時なら、約787g(Core i5搭載モデル)しかありません。

ただし、25Whバッテリーの場合、それほど駆動時間は長くないため、50Whバッテリーを搭載したほうが筆者としてはおすすめです。50Whバッテリーでも約913g(Core i5搭載モデル)と、一般的なモバイルノートPCよりも軽量です。

質量の比較(カスタムメイドモデルのメーカー仕様)
  25Whバッテリー 50Whバッテリー
Core i5搭載モデル 約787g 約913g
Core i7搭載モデル 約790g 約916g

 

当サイトによるバッテリー駆動時間の計測値は下図の通りです。今回は、Core i7搭載モデルですが785gしかありませんでした。ACアダプターも軽量です。


当サイトでの重量の計測結果

カタログモデルのUH75/B1は761g

ちなみに、カタログモデルのUH75/B1は、さらに軽く約761gしかありません。

これは、上で掲載したカスタムメイドモデルは天板カバーにマグネシウム合金を使用していますが、カタログモデルのUH75/B1のみ天板カバーにマグリチウム合金を使用しているためです。下にカタログモデルとカスタムメイドモデルを比較していますので詳細はこちら(下移動)をご覧下さい。

なお、製品発表当時の質量は"約777g"で、当時、13.3型PCの中では世界最軽量をうたっていました。しかし、しばらくして、NECが約769gの新型のLAVIE Direct HZを発表し、"軽さ"を追い抜き、世界最軽量の座はNECに移ってしまいました。NECに追い抜かれたこともあってか、今度は、富士通が、実際に出荷した製品の平均値を計測したところ761gしかなかったため、メーカーサイトの仕様表も 761g(平均値)と修正し、世界最軽量に返り咲きました。このように質量について、富士通とNECが競い合っていますが、どちらもほぼ同等の軽さだと思います。

特徴2 - 豊富なポート類

最近のモバイルノートPCは、ポートがかなり省略され、主要なポートがUSB Type-Cのみといった製品もあります。最近は、多くのことがUSB Type-Cのみで済ませられるのは事実ですが、従来からある周辺機器やケーブルを使っている方は、HDMIやType-AのUSBポートが欲しいと思うことでしょう。

PC本体を軽量化するには、ポート類を省略すれば実現しやすいのですが、LIFEBOOK WU2/B1は軽量化のために何かを犠牲にするようなことはせず、HDMIやType-AのUSBポートなどを搭載し、利便性を損なわないようにしています。

メモリカードスロットも、micro SDカードではなく、通常サイズのSDカードが使えるようになっています。



豊富なポート類

 

なお、LANポートは、下図のように引き出して使います。


引き出して使うLANポート

カスタムメイドモデルとカタログモデルの比較

カスタムメイドモデルとカタログモデルの比較表を下に掲載します。

カスタムメイドモデルとは、Web直販サイト「富士通WEB MART」専用のモデルで、パーツのカスタマイズが可能となっています。カタログモデルは、主に家電量販店で販売されているモデルで、パーツのカスタマイズはできません。

筆者が最も異なると思う点は、カタログモデルのPCはメモリを4GBしか搭載していない点です。使い方によってはメモリ不足になるので、筆者はカスタムメイドモデルのほうをおすすめします。

各モデルの仕様比較
  カスタムメイドモデル
WU2/B1
カタログモデル
UH90/B1 UH75/B1
カラー ピクトブラック
サテンレッド
ピクトブラック ピクトブラック
サテンレッド
OS Windows 10 Home
Windows 10 Pro
Windows 10 Home
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド フルHD ノングレア
CPU Core i7-7500U
Core i5-7200U
Core i5-7200U
メモリ 4GB、8GB12GB 4GB
ストレージ 約128GB SSD
約256GB SSD
約512GB SSD
約256GB SSD 約128GB SSD
光学ドライブ なし
質量 25Wh
バッテリー
Core i7:約790g
Core i5:約787g
ピクトブラック:約761g
サテンレッド:約764g
50Wh
バッテリー
Core i7:約916g
Core i5:約913g
約913g
Office なし
H & B Premium
H & B Premium H & B Premium

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

見やすい液晶だと思います。以下詳細です。

まず、最大輝度は当サイトの計測では、279cd/m2でした。

視野角は広いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、青と緑がやや下げ調整ですが、調整幅はわずかです。比較的自然な発色だと思います。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートPCとしてはやや広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

非光沢液晶であるため、画面の映り込みも低減されています。ギラつきはほぼ感じません。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

普通の打ちやすさです。

メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチ(横)は約19mm、キーストローク約1.2mmとあり、縦のキーピッチは当サイトによる計測値で約18mmです。キーピッチは十分ですが、キーストロークは浅めです。

Enterキーや左Ctrlキー、半角/全角キーは他のキーよりも大きく、また矢印キーは一段下がっていることにより、見なくても押しやすいです。底付きの衝撃はやや感じます。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

小指で打つキーは、弱い力で押せるようにするなど、各キーの重さが異なり、長時間の使用でも疲れにくくなっています。


2段階押下圧(メーカーサイトより抜粋)

 

タッチパッドの使いやすさは普通です。クリックボタンは独立しており、軽い力で押せて、クリック音も小さいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

モバイルノートPCとして標準的な性能のUシリーズのCore i プロセッサーを選択可能です。Core i5とCore i7のベンチマークスコアの差は下図の通りです。体感ではそれほど違いは感じません。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージ

PCIe-NVMe SSDは選択できませんが、十分高速なSATA SSDを搭載しています。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

LIFEBOOK WU2/B1で計測したベンチマーク

以下、本製品でのベンチマークスコアです。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7500U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i7-7500U、インテル HD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7500U
x265でエンコード (※1) 41分15秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分14秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

約128GB SSD
CrystalDiskMark
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅱ対応カード

バッテリー駆動時間のチェック

LIFEBOOK WU2/B1のバッテリー駆動時間チェックです。

本製品は、25Whバッテリーと50Whバッテリーを選択可能で、各バッテリー搭載時の駆動時間は下表のようになっています(メーカー仕様値、JEITA2.0計測)。

バッテリー駆動時間(メーカー仕様)
  25Whバッテリー 50Whバッテリー
メーカー仕様値 約8.3時間 約17.0時間

 

当サイトによる計測値は次の通りです。

今回、25Whバッテリーを搭載した製品でしか計測していませんが、他のモバイルノートPCと比較して短めの駆動時間です。50Whのバッテリーを搭載すれば、約2倍の駆動時間が得られ、他のモバイルノートPCと比較するとやや長めの駆動時間になると思われます。

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  25Whバッテリー 50Whバッテリー
PCMark 8 Home のテスト ※1 3時間06分
PCMark 8 Work のテスト ※2 3時間19分
動画再生時 ※3 4時間37分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

 

 

 

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公式サイト