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富士通 ESPRIMO FHシリーズ WF1/X(FH77/XD)

更新日:2016年2月27日

1台4役のパソコン

ESPRIMO FHシリーズ WF1/X(カタログモデルではFH77/XD)は、オーディオ、テレビ、レコーダー、パソコンの役割を1台でこなせる液晶一体型デスクトップパソコンです。

Pioneer製のハイレゾ対応スピーカーを搭載し、ハイレゾ音源を購入すれば、すぐにハイレゾの楽曲を堪能することができます。

地上・BS・110度CSデジタルチューナーを搭載することも可能です。

液晶は高解像度&広視野角のパネルを採用し見やすいです。カスタムメイドモデルなら非光沢液晶も選択することが可能です。

WF1/Xなら、高性能なデスクトップ用CPUのCore i7-6700Tから、安価なCeleron G3900Tまで選択することができます。

メーカーサイト:富士通WEB MART(FHシリーズ)

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目次

ESPRIMO FHシリーズ の基本スペック

Web直販サイト「富士通WEB MART」でのみ販売されているカスタムメイドモデルと、店頭でも販売されているカタログモデルの仕様を掲載します。また、カスタムメイドモデルのみ選択できるパーツを赤字にしています。

なおFHシリーズには、FH53/XDという機種もありますが、チップセットやポート類が若干異なるので、ここでは割愛します。

  カスタムメイドモデル カタログモデル
WF1/X FH77/XD
液晶 23型ワイド フルHD(1920x1080)
液晶表面処理 グレア / ノングレア グレア
プロセッサー Core i7-6700T /
Core i3-6100T /
Celeron G3900T
Core i7-6700T
メモリ 4GB / 8GB / 16GB 8GB
ストレージ 約1TB HDD
約2TB HDD
約3TB HDD
約256GB SSD + 約1TB HDD
約256GB SSD + 約3TB HDD
2TB HDD
光学ドライブ ブルーレイ / DVDスーパーマルチ ブルーレイディスク
テレビチューナー なし / デュアルチューナー ダブルチューナー
Office なし / Personal Premium /
H&B Premium
H&B Premium

特徴1 - デスクトップ用CPUを採用し高性能

本製品は、高性能なデスクトップ用CPUのCore i7-6700Tを搭載し、エンコード、現像処理、コンパイルといった時間のかかる処理を短時間で終わらせることが可能です。

さらに、WF1/Xは、Core i3-6100TやCeleron G3900Tなども選択可能で、予算や用途に合わせて最適なCPUをチョイスできます。下の表は、WF1/Xで選択できるCPUのベンチマークスコアです。時間のかかる処理をしないのであれば、Core i3-6100Tでも大丈夫です。性能は多少悪くても安くしたいならCeleron G3900Tが良いです。

CPUの比較
  Core i7-6700T Core i3-6100T Celeron G3900T
Passmark - CPU Mark 8475 4648 2351
※Core i7-6700T以外のスコアは、Passmark社のサイトから引用しています

特徴2 - ハイレゾ対応スピーカーを搭載

本製品は、Pioneer製のハイレゾ対応スピーカーを搭載しています。

音楽CDの最大約6.5倍の情報量を持つ高解像度(ハイレゾ)の音楽データを再生できることで、圧縮音源で失われがちな高音域を再現することが可能です。本製品は、本体内部にハイレゾに対応したスピーカー、アンプ、DACに相当するものを搭載し、すぐにハイレゾ音源を楽しむことができます。

スピーカーについては、BOX化し吸音材も貼ることで、逆位相の音を閉じ込めクリアなサウンドを実現。さらにツイーターを搭載することで高音域まで表現可能にしています。アンプについてもハイレゾ対応の外部アンプを搭載し、ツイーターとウーファーをそれぞれ駆動するバイアンプ構成となっています。


ハイレゾ対応スピーカー搭載

 

実際に、筆者がよく聞くハイレゾ対応の楽曲を5曲(96.0kHz/24bit または 192.0kHz/24bit)購入し、聴いてみました。ツイーターの恩恵で高音部がクリアで、確かにパソコン内蔵のスピーカーとしては聴きやすいです。ただし、低音部に関しては迫力に欠けるように感じます。大きさに制限が出るパソコン内蔵スピーカーでは、ここが限界かなと思います。筆者は、合計7万円程度の外付けのハイレゾ対応USB-DAC兼アンプとスピーカーを所有していますが、こちらと比べて音質はどうしても落ちます。

とは言っても、USB-DAC、アンプ、スピーカーといった機器を揃え、ハイレゾ再生環境を自分で用意するのは、一般の方にとっては敷居が高いです。FHシリーズは、これらの機器を用意したときに比べて音質は下がりますが、ハイレゾ環境を準備する敷居は低く、機械に弱い方でもすぐにハイレゾ音源を楽しむことができます。超エントリー向けハイレゾシステムと思えば良いと思います。

 

また、ヘッドホンでハイレゾ音源を楽しむことも、もちろん可能です。FHシリーズなら、ハイレゾ対応ヘッドホンを接続するだけで、特別な設定は必要なくハイレゾ音源を聴くことが可能です。

実際に、ハイレゾ対応ヘッドホンで聴いてみましたが、クリアな高音と迫力ある重低音で、非常に高品位なサウンドを楽しめました。ただし、パソコン内部にDAC等があるため、外付けのUSB-DAC等と比較すると、PC内のノイズの影響を受けていると思います。


ヘッドホン端子もハイレゾ再生に対応

特徴3 - ノングレア液晶を選択可能

カスタムメイドモデルのみ、ノングレア液晶を選択することが可能です。

テレビを観ない場合は、周囲の映り込みが少ないノングレア液晶をお勧めします。

なお、レビューに用いている製品は、グレア液晶(スーパーファインVX液晶)であるため、画像の掲載は省略します。

特徴4 - 省スペース

本製品は、液晶と本体が一体となったPCであるため省スペースです。

オーディオ、テレビ、レコーダー、パソコンを1台で兼ねることができるため、ワンルームや書斎で使うケースなど、設置スペースが限られる場合に重宝します。

また下図のようにキーボードを本体の下へ収納することも可能です。


床設置面積は少ない。キーボードも収納可能

特徴5 - 地上・BS・110度CSデジタル チューナー搭載

本製品は、 地上・BS・110度CSデジタル のダブルチューナーを選択可能です。ただしチューナーの1つは視聴専用となっているため、ダブル録画はできません。

書斎で一人でテレビを見る場合や、一人暮らしの場合など、大きな液晶テレビは邪魔なケースもあります。本機なら、テレビとしてはコンパクトですし、パソコンとテレビが一体となった製品ですので、より省スペースです。テレビを観ながらパソコンで作業をすることも可能です。


テレビを見ながら、他の作業を行うことが可能

 

2015年のFHシリーズから、スマートフォンやタブレットからのライブ・録画番組の視聴や、宅外からのライブ・録画番組の視聴も可能になりました。

2016年春モデルでは、SeeQVaultにも対応しました。番組を録画した外付けHDDなどを、別の機器に接続しても再生できるようになりました。

視聴ソフトは比較的使いやすいと思います。視聴ソフトの詳細については、以前書いた記事ですが、「DigitalTVboxのレビュー」をご覧ください。多少機能は増えていますが、それほど変わっていません。

ただし、テレビパソコンは、OSやアプリの自動更新でOSが再起動してしまったり、他のアプリのせいでテレビ視聴ソフトがダウンしたりというケースがあります。テレビを録画中に、こういったことが発生すると正常に録画ができない場合もあり、家電のブルーレイレコーダーよりも、録画が失敗するリスクは高いです。そのため、ライブ視聴がメインで、録画はたまにするような方に適していると思います。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ"補正"曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近いため、比較的自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は次の通りです。ギラつきはありません。


キーボードとマウスのチェック

本製品には、ワイヤレスのキーボードとマウスが付属しており、これらについてチェックします。

キーボードは、キーピッチ、キーストロークが十分あり、キートップも湾曲し、滑りにくい素材であるため、打ちやすいです。


キーボード全体図


キーの拡大図

 

マウスは、普通のホイール付き2ボタンマウスです。サイドボタンはありません。


マウスの画像

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Core i7-6700Tを搭載すれば、非常に高い処理性能です。

ストレージはSSD + HDDの構成が出来るようになりました。テレビ録画をすると、かなりのディスク容量を消費するため、HDD容量は多めの方が良いと思います。

なお、Core i7-6700T、8GB メモリ、2TB HDDの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間

注意:2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しました。

TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-6700T
x265でエンコード (※1) 19分46秒
x264でエンコード (※2) 9分48秒
NVENCでエンコード (※3)
QSVでエンコード (※4) 7分01秒
XAVC Sの動画(約5分、4K)をMP4(FHD)へ変換。x265はH.265/HEVC、それ以外はH.264/AVCへ変換
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速

ストレージのベンチマーク


2TB HDD

SDカードのベンチマーク


UHS-Ⅰ対応カード

 

 

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