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富士通 LIFEBOOK GH77/Tの実機レビュー

更新日:2015年2月27日

2 in 1 デスクトップPC?

LIFEBOOK GH77/Tは、本体部とディスプレイ部が分離する新しいスタイルのデスクトップパソコンです。

ノートパソコンには、キーボードとディスプレイが分離する2 in 1 パソコンがありますが、これのデスクトップパソコン版と考えれば、分かりやすいかと思います。

OSを動かすためのCPUやメモリ、ストレージは本体部に入っており、映像のみをディスプレイ部へ転送させています。

CPUは4コアのCore i7、メモリは8GB、HDDは2TBとなっており、タブレットでは重くてできない処理でも、快適に動かすことができます。

また、ブルーレイディスクドライブも搭載しており、ワイヤレスでブルーレイの視聴も可能です。

メーカーサイト:
富士通WEB MART(LIFEBOOK GH77/T)

目次

一体型パソコン?タブレット?今までにない製品

LIFEBOOK GH77/Tは、液晶一体型パソコンとタブレットの間のような、良い意味で富士通らしくない面白い製品です。

本製品は、「本体部」、「ディスプレイ部」で構成され、それにワイヤレスキーボードとマウスが付属しています。

OSを動かすためのCPUやメモリ、ストレージは本体部に入っており、映像のみをCaviumという技術を使ってディスプレイ部に転送させています。ディスプレイ部は15.6型の大きな画面ですが、最小限のパーツで良いため軽量です。

 

本体部は、ブルーレイドライブや複数のUSBポートを搭載しているため、レンタルしたブルーレイやDVDを再生したり、USB外付けHDDを増設したりすることが可能です。

また、ノートPC用ではあるものの4コアのCore i7-4712HQの高性能プロセッサーを搭載しており、エンコードなどの重たい処理でも比較的早く終わります。

 

ディスプレイ部は、15.6型のフルHD IPS液晶で、重量は約980gです。バッテリー駆動時間は約4.0時間(JEITA2.0測定法)です。980gと聞くとタブレットにしては重そうに感じますが、実際に持ってみると、画面が大きいためか軽く感じます。

 

画面を縦長にして本体部にセットすることも可能です。Webページなどは、縦長にすると非常に見やすいです。ただ、この使い方を意識するなら、画面アスペクト比を16:9ではなく16:10にしても良かったかなと思います。

 

下図のようなスタンドも付属しており、ディスプレイ部を立て掛けておくことが可能です。

LIFEBOOK GH77/Tの基本スペック

次に、仕様を掲載します。特徴的な部分は赤字にしています。

まずは本体部です。CPUはノートPC用のクアッドコアプロセッサーです。メモリも8GB搭載されています。HDDは1TBが2台搭載されており、RAIDは組まれておりません。自分でのパーツ交換は難しそうです。

  本体部
OS Windows 8.1 64bit
プロセッサー Core i7-4712HQ
メモリ 8GB
ストレージ 2TB HDD(1TB x2台)
光学ドライブ BDXL対応ブルーレイディスクドライブ
通信機能 有線LAN、無線LAN、
Cavium(ワイヤレスディスプレイ用)、Bluetooth
主なインターフェイス USB3.0 x4、HDMI、メモリカードスロット、
ヘッドフォン/マイク、人感センサー、NFC
カメラ HD Webカメラ

 

次はディスプレイ部です。本体部から転送されてきた映像を映し出します。これ単独では動作しません。

  ディスプレイ部
ディスプレイ 15.6型ワイド フルHD IPS液晶
質量 約980g
薄さ 9.8mm
バッテリー駆動時間 約4.0時間(JEITA Ver2.0)
主なインターフェース 音量調節ボタン、ヘッドホン端子

メリットや用途など

以上のように、本製品はタブレットと一体型PCの間のような新しいスタイルのPCですが、タブレットや一体型PCと比べてどのようなメリットがあるのかや、どのような用途に向いているのかなどを考察します。

他のタブレットにはないメリット

iPad や Surface、Xperia Tablet などのタブレットにはないメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

ただし、他のタブレットと比べると「本体部からあまり離れると使えない」、「サイズが大きすぎるケースもある」、「バッテリー駆動時間が短い」といったデメリットもあります。

一体型デスクトップPCにはないメリット

一体型デスクトップPCにはないメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

ただし、他の一体型PCと比べると「画面がやや小さい」、「USBポートが液晶に隠れて差しづらい」、「画面の角度を変えられない」といったデメリットもあります。

用途

用途としては、

 「ブルーレイ、テレビ、撮影動画などの映像を、大画面タブレットで視聴する」
 「高いCPU性能が必要なゲームなどを、大画面タブレットでプレイする」
 「家族が集まってタブレットを見る/使う/遊ぶ」
 「書斎で仕事をし、リビングでもディスプレイ部で仕事を引き続きする」
 「本体でエンコードなどの時間のかかる処理を流しておき、別室でディスプレイ部で処理状況を確認する」

といったことが考えられます。 ただ、(快適さは変わるかもしれませんが)他の安価な製品で代用できることも多いです。

他にも、その人ならではの使い方はたくさんあると思います。

 

 

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