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ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-Eの実機レビュー

CPU | Core i7-8750H |
---|---|
GPU | RTX2070 Max-Q |
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | SATA / PCIe SSD / HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.3kg |
バッテリー | 約4.8時間 |
価格[税別] | 20万円台~ |
コンパクトで高い性能のゲーミングノートPC
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-Eは、コンパクトで持ち運びに便利なゲーミングノートPCです。
性能も高く、144Hz駆動の液晶に加え、新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070 Max-Q」を搭載しています。
RTXシリーズ独自のリアルタイムレイトレーシングやDLSS機能にも対応しているので、バトルフィールドVなど、最新の映像技術でプレイが可能です。
144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶に対応することで、動作の激しいeスポーツタイトルでも、残像が少なく動きが滑らかでとても見やすいです。
ただし、Max-Qデザインなので通常のグラフィックスよりやや性能は劣ります。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8750H、8GBメモリ、GeForce RTX2070 Max-Q、250GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GCF2070GF-Eの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GCF2070GF-Eの特徴
ゲーミングPCなのにコンパクト設計
GALLERIA GCF2070GF-Eは、狭額ベゼルを採用することで、非常に薄型・コンパクトなボディです。
質量もわずか2.3kgほどで、当サイトの計測では2.121kgとさらに軽かったです。2.5インチHDDを外して、M.2 SSDだけにすれば、もっと軽くなると思います。
イベントや友人宅へ持ち運んでゲームをするといった用途に最適です。後述しますが、液晶の色域も比較的広いので、動画編集などをするクリエイターが、外出先へ持って行くPCとしてもおすすめです。


光学式スイッチを採用したRGBキーボード
GALLERIA GCF2070GF-Eは、メカニカルスイッチの打鍵感に近い光学式スイッチを採用したキーボードを搭載しており、とてもタイピングしやすいです。
ただし、タイプ音はややうるさいので、静かな場所で使用する際や、近くで誰かが寝ているような環境で使うには適さないです。

最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX2070 Max-Q」を搭載
GALLERIA GCF2070GF-Eは、新世代グラフィックスであるノート用「GeForce RTX 2070 Max-Q」を搭載しています。これまでのノートPCでは、高いグラフィック設定でプレイできなかった負荷の高いゲームも、最高設定で快適にプレイできるようになります。
なお、GeForce GTX 10シリーズ世代は、ノート用とデスクトップ用とで性能はほとんど変わりませんでしたが、GeForce RTX 20シリーズ世代は、ノート用はクロックが低く、デスクトップ用よりも性能が低くなります。さらに、今回は、電圧効率を抑えて動作する「Max-Q Design」仕様なので、Max-Q無しのノート用グラフィックスよりもさらに性能が落ちます(下表参照)。
ノートPC用 GeForce RTX 2070 Max-Q |
ノートPC用 GeForce RTX 2070 |
デスクトップ用 GeForce RTX 2070 |
|
GPUアーキテクチャ | Turing | ||
CUDAコア | 2304 | ||
定格クロック | 885 MHz | 1215 MHz | 1410 MHz |
ブーストクロック | 1185 MHz | 1440 MHz | 1620 MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 8GB | ||
TDP | 80W | 115 W | 175 W |
参照2:NVIDIA GeForce RTX 2070より抜粋
どのくらい性能が違うかというと、ノート用GeForce RTX 2070は、デスクトップ用GeForce RTX 2070の8~9割程度のスコアに対し、ノート用GeForce RTX 2070 Max-Qは、デスクトップ用GeForce RTX 2070の7~8割程度になります。
なお、他のゲーミングノートで計測した場合、スコアは大きく変わってくる可能性もある点は、ご了承下さい。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
最新の映像技術、リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応
RTX 20シリーズは高い性能のグラフィックスですが、その他の大きな特徴として、最新のグラフィックス技術の「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応している点も挙げられます。ここでは、実際に、「バトルフィールドV」をプレイし、リアルタイムレイトレーシングとDLSS機能をオンにして、平均フレームレートを計測してみました。
車のボディや眼球、水面に映り込む炎や光の反射の映像表現
アンチエイリアス処理の1つで、Tensorコアによりディープラーニングを利用して処理実行。従来のTAAに比べ、効率良くジャギーを処理できる上、フレームレートも向上。
「バトルフィールドV」のグラフィック設定画面内に[DXR有効]、[RTX DLSS]という項目がああります。これがリアルタイムレイトレーシングとDLSS機能となりますので、この項目をオンにします。

DXRの利用には「NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ」のグラフィックカード、「Windows 10 October 2018 Update」、「GeForce 416.94 Driver」以降のグラフィックスドライバーが必要になります。これらの満たすと、下記の画像のように「バトルフィールドV」のグラフィック設定画面にDXRの項目が表示されます。
また、PC版必要動作環境によると、DXR向けPC最低動作環境は、メモリ容量が12GB以上必要です。メモリ容量が足りないと、ゲーム中カクつくことが多くなるので、購入の際はメモリを16GB搭載することをおすすめします。

下表は、GALLERIA GCF2070GF-EでバトルフィールドVをプレイした際の平均フレームレートです。計測方法にはシングルプレイヤーの「旗なき戦い」をプレイし、「低」「高」「最高」それぞれのプリセット設定でテストを行っています。
レビュー機の搭載メモリは8GBとリアルタイムレイトレーシングの動作条件を満たしていませんが、それでも平均フレームレートは高いです。DLSSを有効にすれば、最高設定でも平均フレームレートは60fpsを超えます。ただ、メモリが8GBしかないせいで、ややカクつきがありました。RTX 20シリーズのグラフィックスを搭載したPCは、メモリを16GBにしたほうがいいです。
![]() 中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
|
||
---|---|---|
1920x1080 DXR オフ |
低 | 130 fps |
高 | 90 fps | |
最高 | 83 fps | |
1920x1080 DXR オン |
低 | 82 fps (92 fps) |
高 | 48 fps (68 fps) | |
最高 | 45 fps (63 fps) |
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです
※ グラフィックドライバーのバージョンは現時点で最新の「419.17」
144Hz液晶で滑らかな映像でゲームをプレイ
GALLERIA GCF2070GF-Eは、144Hz駆動に対応した液晶を搭載しています。
実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「ラッシュ」をプレイ。144Hz駆動だと、60Hz駆動に比べて2倍の映像を描写するので、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。残像も抑えられるので、バトルフィールドVのようなFPSにはもってこいです。グラフィック設定は、安定して120 fps以上のフレームレートを出すために「低」にすると、144Hz駆動の恩恵を最大限に発揮することができます。
また、ベゼル枠の少ない狭額ベゼルデザインなので、画面が見やすくて集中しやすいのも良い点です。
1時間ほどプレイしましたが、冷却ファンの音は大きいものの、熱によるパフォーマンス低下もありませんでした。
その他シューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」などのゲームもおすすめです。


薄型でも優れた冷却性能
GALLERIA GCF2070GF-Eは、冷却ファンと冷却ヒートパイプがある辺りの底面部分をメッシュ仕様にすることで、通気性を高めており、薄型でも優れた冷却性能を実現しています。これにより、高負荷なゲームでも熱でパフォーマンスを落とすことなく、快適にプレイできます(ただ、GPU温度は問題ありませんでしたが、CPU温度はやや高めでした)。
メッシュ部分が多いため、パソコン冷却台を使用すると、普通のゲーミングノートPCよりも効果が出やすいのではないかと思います。
ただしその分、ゲーム時の動作音が、他のゲーミングノートPCに比べて大きめです。また、加圧や衝撃には弱いと思うので、持ち運びの際は注意が必要です。

各用途の快適度
GALLERIA GCF2070GF-Eの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧、動画鑑賞、 Office作業 | ◎ | 性能、液晶の見やすさ、タイピングのしやすさなど、いずれも高い水準で、快適です。 |
---|---|---|
RAW現像・画像編集 | ◎ | 高性能CPUを搭載し、色域の広さもまずまずで、作業が快適です。ただし、Adobe RGBをカバーするような液晶が必要な場合は、適しません。 |
動画編集 | ◎ | GeForce RTX 2070 Max-Qの高性能グラフィックスを搭載し、液晶も見やすく、動画編集向きノートパソコンです。 |
ゲーム | ◎ | リアルタイムレイトレーシングに対応した外部グラフィックスに、高リフレッシュレートの液晶を搭載し、ゲームも快適です。 |
ゲームベンチマーク
GALLERIA GCF2070GF-Eで計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
高性能なグラフィックスを搭載しているだけあって、重い部類のゲームでも最高設定で60fpsをほぼ超えています。
オーバーウォッチなどの軽い部類のゲームなら、設定を下げれば144fps前後のフレームレートを出すことができるので、144Hz駆動液晶の恩恵も最大限発揮できると思います。
ただし、本機は電圧効率を抑えて動作するMax-Qデザインなので、通常のグラフィックスと比較するとややスコアは低くなります。結果を見ると、通常のノート用GeForce RTX 2060(6GB)よりほんの少し高い程度のスコアでした。
また、以前、RTX 2070搭載ノートPCで、8GBと16GBとのベンチマークを比較したところ、16GBのメモリのほうがややスコアが伸びた(詳細)ので、本製品も、メモリが8GBなので、16GBにすると若干スコアが良くなる可能性があります。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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||
---|---|---|
1920x1080 | 軽量品質 | 10154 / 101 fps |
標準品質 | 8668 / 86 fps | |
高品質 | 6640 / 65 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|
1920x1080 | 最低 | 100 fps |
中 | 84 fps | |
最高 | 78 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 110 fps |
高 | 85 fps | |
ウルトラ | 50 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
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||
---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 15354 / 114 fps |
高(ノート) | 14611 / 106 fps | |
最高品質 | 13134 / 92 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 101 fps |
高品質 | 89 fps | |
最高品質 | 86 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 97 fps |
高品質 | 85 fps | |
最高品質 | 77 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 10950(とても快適) |
![]() 軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
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---|---|---|
1920x1080 | ― | 37782 |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 18918(すごく快適) |
本製品のGeForce RTX2070 Max-Qのスペックは次の通りです。通常のノート用GeForce RTX2070と比較すると、GPU ClockやBoost Clockがやや低めになっています。そのため、スコアもやや低めになります。

GeForce RTX2070 Max-Q

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
視野角は広いです。

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ一直線となっており優秀です。自然な発色であることが分かります。

色域はノートパソコンとしては比較的広いです。当サイトの計測では、sRGBカバー率は97.1%で、動画編集などの用途でも使えると思います。

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

フリッカーも発生せず、見やすい液晶だと思います。

※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
GALLERIA GCF2070GF-Eは、メカニカルスイッチのような打ち心地の光学式スイッチを採用したキーボードを搭載しています。
実際に打ってみると、キーを押したときの反応が非常に速く、キーストロークはメカニカルキーボードに比べると浅さを感じるものの、ストンと落ちるような感覚があります。感覚としては青軸のメカニカルキーボードに近く、打鍵音もカチカチと高めの音がします。
ただ、キートップの面積が広めでフラットに近いため、もう少し面積が小さく湾曲していたらよかったと思います。また、ホームポジション(タイピングをするときの基本位置)が左寄りにあるため、右の手の平のみがタッチパッドに触れて、マウスポインタ―が意図せず動くときがあります。タッチパッドはもう少し左寄りにあればよかったと思います。
なお、実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約2mmでした。


タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは普通の押しやすさです。

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。


バックライトのカラーや明るさは、プリインストールされている「GAMING CENTER」から調整できます。発光パターンはブリージングやレインボー、スパークなど種類が豊富です。インターフェースも日本語に対応しています。

この「GAMING CENTER」からは、Winキーのロックやゲームモードの切り替え、システムパフォーマンスのモニタリングなどもできます。


パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、ゲーミングノートPCとしては主流のCore i7-8750Hを搭載しています。ベンチマークスコアは、他のPCより少し高めでした。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスにはGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載しています。ただ、前述しましたが通常のRTX 2070よりもGPU Clockなどがやや低めであるため、性能的にはノート用のGeForce RTX 2060に近いです。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※RTXシリーズは、デスクトップPCで計測したスコアです
ストレージ
選択できるストレージのバリエーションは豊富です。体感面で、PCIe-NVMe SSDとSATA-AHCI SSDはそれほど変わらないため、個人的には大容量のSATA-AHCI SSDの搭載をおすすめします。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-Eで計測したベンチマーク
以下、Core i7-8750H、メモリ 8GB、GeForce RTX 2070 Max-Q、250GB M.2 SSD のレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
~ CPU性能の評価 ~

~ CPU性能の評価 ~

~ CPU性能の評価 ~

~ グラフィックス(DirectX)の評価 ~



~ グラフィックス(DirectX Raytracing)の評価 ~


~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~

~ SDカードスロット性能の評価 ~

実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 13分52秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分04秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分10秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.3kg」とあります。当サイトで計測した質量は2.121kgでメーカー仕様値よりも大分軽い数値でした。高性能なグラフィックスを搭載したゲーミングPCとしてはかなり軽いです。今回、2.5インチハードディスクを搭載していますが、これを搭載しなければもう少し軽くなると思います。
質量 | |
PC本体 | 2.121kg |
ACアダプター | 589g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は46.74Whです。普通の容量だと思います。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。
駆動時間 | |
動画再生時 ※1 | 3時間00分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 2時間32分 |
FF14 ベンチ ループ実行 ※3 | 1時間15分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は普通です。それ以外は、ファンが速い速度で回転することや、本体底面がメッシュであったりすることから、動作音は高めです。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度はエンコード時がやや高めです。GPU温度に関しては普通です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時のCPU温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台~90℃前後で推移しておりやや高めの温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細
下図は、グラフィックスに負荷がかかるFF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。
負荷が高くなるベンチマークの後半でも、70℃台に収まっており、問題ない温度です。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲーム時の表面温度は、キーボード中央部分はやや熱いですが、WASDキーは低めを維持しています。ただし、高負荷時にタイピングをすると、右手のひらがやや熱く感じます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、他のゲーミングノートPCと比較して、低めの消費電力です。ゲーム時は、ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GALLERIA GCF2070GF-Eの外観のチェックです。
狭額フレームを採用することで、液晶周りがスッキリし、モダンなデザインです。高性能GPUを搭載しているゲーミングPCとしてはかなり薄くスタイリッシュです。全身ブラックのボディで一見地味ですが、キーボードバックライトのカラーが鮮やかで、オリジナリティのある外観です。


天板です。「GALLERIA」などのロゴが入っていないのが好印象です。好きなラベルを貼っても面白そうです。

天板はヘアライン調です。

電源ボタンとファンブーストボタンです。長時間ゲームをプレイする時はファンブースト機能をおすすめします。

スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがし、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

側面のインターフェースです。
USB3.0ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど主要なポートは揃っています。映像出力もHDMIとmini-Displayportを装備しています。LANポートは下側を開くタイプで、ケーブルがやや抜きにくいです。

液晶が開く最大の角度です。

底面です。

冷却ファンと冷却ヒートパイプ部分をメッシュ仕様にすることにより、通気性を高めています。

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを強力に冷却しています。

今回搭載されていたM.2 SSDです。この下にも、空きのM.2スロットがあります。

今回搭載されていたハードディスクです。

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

ACアダプターは薄型です。

ACアダプターの詳細は以下の通りで、180Wとなっています。

まとめ
以上が、GALLERIA GCF2070GF-Eのレビューです。
新世代高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070 Max-Q」を搭載し、リアルタイムレイトレーシングやDLSSにも対応。高負荷なゲームも高設定で快適にプレイが可能です。
また、光学式スイッチを採用したキーボードを搭載しており、ゲーム中の操作も快適です。
ゲーミングPCにしては驚愕の薄さと軽さで、さらに非常にコンパクトです。狭額ベゼルも見栄えが良くモダンなデザインです。
ただし、Max-Qデザインのグラフィックスであるため、通常のRTX 2070よりも性能がやや劣ります。およそノート用「GeForce RTX 2060」より少し高い程度の性能です。
色域が比較的広いため、ゲームだけでなく、動画編集などのクリエイティブな作業をする用途にも使えます。
なお、ゲームをやるにしても動画編集をやるにしても、メインメモリは16GB以上をおすすめします。
持ち運びをするなら本製品はかなりおすすめです。ただ、コンパクトさや軽さに拘らず、据え置きで使うなら通常の「GeForce RTX 2070」を搭載したGALLERIA GCF2070NFもおすすめです。
コンパクトで高性能のゲーミングノートPC
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E

特徴
- 軽量かつコンパクト
- 光学式スイッチを採用したRGBキーボード
- 最新グラフィックスGeForce RTX 2070 Max-Q搭載
- 144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶
こんなあなたに
- 高性能なゲーミングノートPCを持ち運びたい方
- シューティングゲームを主にプレイされる方
- 価格20万円台(税別)~
- 一言いいと思う

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ

ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。

パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。