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DELL XPS 8300 のレビュー

更新日:2011年3月12日
XPS8300
DELL XPS 8300 のレビュー

新CPU搭載モデル

XPS 8300は、新プロセッサー"Sandy Bridge"を搭載したデルの本命デスクトップです。

ケースは一般的なデスクトップPCの大きさで、ミドルハイクラスのグラフィックカードを搭載可能です。デザイン面では斜めになっている光沢のフロントパネルがかっこいいです。

SSDを選択できないのが残念ですが、XPS8300は、2011年春の本命デスクトップとなりえるでしょうか?

目次

1 LUV MACHINESの基本スペック 2 ここがすごい - 第2世代CPU搭載
3 総合ベンチマーク 4 ゲームのベンチマーク
5 静音性をチェック 6 パーツの温度をチェック
7 消費電力をチェック 8 外観をチェック
9 ケースの内部のチェック 10 パーツの選び方
11 やや残念な点 12 まとめ
13 その他の新CPU搭載デスクトップPCのレビュー  

XPS 8300 の基本スペック

本機の基本スペックをチェックします。※2011年1月17日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。

CPU

CPU
第2世代のCoreプロセッサーSandy Bridgeを選択可能です。本機は、Core i7-2600です。

グラボ

グラフィックカード
ATI Radeon HDのミドルクラスのカードを選択可能です。本機は、ATI Radeon HD 5670です。

メモリ

メモリ
PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は4GBです。

HDD

ハードディスク
7200rpmのハードディスクを搭載可能です。本機は型番:WD5000AAKSの500GBのHDDです。

電源

電源
電源は460Wです。

光学ドライブ

光学ドライブ
標準ではDVDスーパーマルチドライブですが、ブルーレイドライブも選択できます。本機はDVDです。

拡張スロット

拡張性
PCI-Express x16が1スロットと、PCI-Express x1が3スロットあります。
本機はRadeon HD 5670を搭載しており、PCI-Express x16ポートが埋まるため、空きスロットは、PCI Express x1が3つです。


ここがすごい - 第2世代CPU搭載

XPS 8300は第2世代プロセッサーSandy Bridgeを搭載可能です。選択可能なCPUは、Core i7-2600とCore i5-2400です(2010年1月24日現在)。

この新CPUは、旧CPUとPassMark CPU のベンチマークを比較すると、大きく性能アップしています。旧CPUの中で人気の高かったCore i7-870のベンチマークと比較すると、Core i5-2400ですら、Core i7-870とほぼ同等のスコアです。Core i7-2600にいたってはCore i7-870の約1.5倍ものスコアです。

新CPUと旧CPUとの比較
CPU Core i7-2600
(新CPU)
Core i5-2400
(新CPU)
Core i7-870
(旧CPU)
PassMark CPU ベンチ 8,909 6,002 6,074

パフォーマンスのチェック

XPS 8300のベンチマーク結果を掲載します。尚、搭載している本機の主なパーツは、CPUがCore i7-2600、グラフィックカードがATI Radeon HD 5670です。

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。新CPUのCore i7-2600を搭載しているだけあって、プロセッサのスコアは高いです。記憶装置は、ハードディスクであるためスコアは低いです。尚、XPS 8300はSSDを選択できません。

Windows エクスペリエンス

CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ

次は、CrystallMark 2004R3のベンチマークの結果と、PassMark Performance Testのベンチマーク結果です。CPU関連のスコアは両者とも高いです。

Crystal

CrystalDisk Mark ベンチ

XPS 8300のCrystalDisk Markのベンチマーク結果を掲載します。ハードディスクであるため、シーケンシャルリード&ライトは110MB/s程度です。

CrystalDisk Mark

ゲームのベンチマーク

ロストプラネット2

XPS 8300のゲームのベンチマークの結果を掲載します。今回、搭載しているグラフィックカードはATI Radeon HD 5670です。FF XIV や、ロストプラネット2などの重いゲームを動かすのは難しいです。このような重いゲームをするなら、Radeon HD 5870を選択しておきましょう。

ゲームベンチマーク
製品名 デル
XPS 8300
基本スペック Core i7-2600、 ATI Radeon HD 5670
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920*1080 RANK D(FPS:12.0)
1280*720 RANK C(FPS:17.6)
ファイナルファンタジー XIV 1920*1080 1397(動作困難)
1280*720 2644(普通)
中程度の
ゲーム
バイオハザード5(テストB) 1920*1080 RANK B(FPS:48.5)
1280*720 RANK A(FPS:80.3)
モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) 1920*1080 2996
軽めの
ゲーム
THE LAST REMNANT 1920*1080 45.50
デビルメイクライ4 1920*1080 RANK A

静音性をチェック

静音性
騒音は小さめ

Radeon HD 5670搭載の本機で、静音性をチェックしました。私の主観ですが、わりと静かでした。尚、搭載するグラフィックカードなどのパーツによって、動作音の大きさは変化するのでご了承下さい。

騒音計で測定したところ、アイドル状態の騒音は42.1dBでした。またバイオハザード5ベンチを実行し負荷をかけたときの騒音も同じ値でした。私の部屋を極力無音にしても41.1dBはあるので、その差は+1.0dBでした。過去に色々測定したデスクトップCPと比較して、動作音は小さいと思います。

尚、無反響室で測定したわけではないので全く正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。

パーツの温度をチェック

XPS 8300のCPUとグラフィックカードの温度を計測し、きちんとパーツが冷却できているかをチェックします。あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

(1)DVD画質の動画を1時間再生した後の温度と、(2)バイオハザード5のベンチマークソフトを5分間実行させた後の温度を計測しました。計測ソフトはHWMonitorをもちいました。

結果、動画再生時の温度は高くありません。バイオハザード5ベンチ実行時については、CPUの温度は普通ですが、グラフィックカードの温度はやや高かったです。

パーツの温度
CPUとグラフィックカードの名前の表示がおかしいですが、ソフトのバグです。
実際には、Core i7-2600、Radeon HD 5670です。

消費電力をチェック

消費電力
デスクトップPCにしては低めの消費電力

Core i7-2600、Radeon HD 5670搭載のXPS 8300の消費電力です。

アイドル時と、高負荷時(バイオハザード5ベンチ実行時)の消費電力をワットチェッカーで計測しました(右図)。

結果、デスクトップPCにしては、低い消費電力だと思います。

尚、搭載するパーツによって消費電力は異なるのでご注意ください。

外観をチェック

デル XPS 8300の外観です。前面は光沢加工で、やや斜めになっており格好いいです(下図)。

正面


前面の上部にはメモリカードスロットがあります(下図)。デスクトップPCを床に置くような人は、スロットが上部にあるためカードを挿しやすいです。

下部

 

横のボタンを押すと光学ドライブが開きます。光学ドライブは2基搭載可能です(下図)。

トレイ

 

光学ドライブの下にあるパネルを下へ動かすと、USB2.0ポートがあります(下図)。もし、USB3.0をオプションで選択した場合、隣のベイにUSB3.0の端子もあります。

中部

 

前面の下部は吸気口になっています(下図)。

下部

 

ケースの上部には小物を置けるスペースがあり、さらにUSB2.0ポートと、マイク、ヘッドフォンのポートがあります。下図のようにiPodなどを充電するときなどに便利です。

上部

 

側面です(下図)。

側面


背面です(下図)。Radeon HD 5670のグラフィックカードは、PCI Express x16の1スロットのみ占有し、DVI、HDMI、D-subのポートがあります。背面のUSB2.0の数は4つとやや少なめです。

背面

ケースの内部のチェック

XPS 8300のケース内部の紹介します。

エアフローは、サイドパネルとフロントサイドから吸気し、背面から排気します。

ケーブルがややたるんでおり、CPUに触れそうでした。

ケース内部

パーツの選び方

ここでは、2011/1/24現在選択できるパーツの選び方を考察します。尚、選択できるパーツが時期によって変わる点はご了承ください。

CPU

2011/1/24時点で選択できるCPUは、下記の表の2つ(Core i7-870は参考掲載)です。

最下位モデルのCore i5-2400でも、旧CPUのハイスペックモデルCore i7-870と、PassMark CPU ベンチはほぼ同じです。ほとんどの処理はCore i5-2400で十分でしょう。負荷のかかるHDビデオ編集などを考えている方はCore i7-2600のほうがいいと思います。また、CPUは換装するのが難しいパーツなので、パソコンを長く使おうと思っている場合も、Core i7-2600がいいと思います。

2011/1/24時点で選択可能なCPU
仕様 Core i7-2600 Core i5-2400 Core i7-870
(参考)
コア数 4 4 4
スレッド数 8 4 8
動作周波数 3.4GHz 3.1GHz 2.93GHz
Turbo Boost時周波数 3.8GHz 3.4GHz 3.6GHz
キャッシュ 8MB 6MB 8MB
消費電力 95W 95W 95W
PassMark CPU ベンチ 8,909 6,002 6,074

グラフィックカード

ゲームをしようと考えているなら、Radeon HD 5870がいいです。地デジのテレビを鑑賞するくらいなら、最も低スペックのグラフィックカードで十分です。

尚、本格的にゲームをしようと思っているなら、デル公式サイトのほうがいいです。

2011/1/24時点で選択可能なグラフィックカード
仕様 Radeon HD 5870 Radeon HD 5770 Radeon HD 5670 Radeon HD 5450
シェーダープロセッサ数 1600基 800基 400基 80基
グラフィッククロック 850MHz 850MHz 775MHz 650MHz
メモリ GDDR5 GDDR5 GDDR5 DDR3 1GB?
メモリインターフェイス 128bit 128bit 128bit 64bit
対応DirectX 11 11 11 11
最大消費電力 188W 108W 64W
PassMark GPU ベンチ 2682 1623 1215 329

やや残念な点

XPS 8300の残念な点を挙げます。

1つ目が、購入時にSSDを搭載できない点です。OSをSSDへ、データをHDDへ保存するといった使い方ができません。

2つめは、USB3.0がオプション(5,250円)であるという点です。新発売のデスクトップならUSB3.0に対応してもらいたいところでした。ちなみに、アイテム選択画面の「アクセサリ」の欄でUSB3.0を選べます。

まとめ

以上が、デル XPS 8300のレビューでした。 

新CPUに対応したデルのデスクトップPCということで、2011年春の大本命モデルと考えていいでしょう。デザインも良いので買って後悔はないと思います。価格も安いです。

SSDを搭載できないのが不満ですが、ハードディスクで特に構わない人にはおすすめです。

詳細はこちら

購入はこちら:デル公式サイト(デル直販店)


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