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デル ALIENWARE M17x(M17XR4)の実機レビュー

更新日:2012年12月10日

デザイン・性能抜群のゲームPC

ALIENWARE M17xは、デザインが非常に良く、重いゲームもプレイ可能な17.3型ノートパソコンです。

斬新な形状に、バックライトの色が変化するキーボードやタッチパッド等を搭載し、物欲を刺激するデザインとなっています。

2012年12月9日現在、GeForce GTX 680M / GTX 675M / GTX 660M / Radeon HD 7970M という高性能グラフィックスを選択可能です。グラフィックスを選択できるノートPCは意外と珍しいです。

また、故障時に翌日作業員が来てくれる翌日訪問修理や、メーカー5年保証を選択することも可能です。本製品は高いので保証が充実している点は嬉しいです。

メーカー直販サイト:デル公式サイト

※レビュー機はメーカーからの貸出機です。また、Windows 7 でのレビューとなります

目次

ALIENWARE M17x の基本スペック

本機の基本スペックを紹介します。※2012年12月9日時点で構成できるパーツです。BTOという性質上、選択できるパーツは時期によって変わります。特にDELLのPCは変わりやすいので、詳細はデル公式サイトでご確認下さい。

CPU
クアッドコアのCore i7を搭載可能です。本機は、Core i7-3630QMです。
グラフィックカード
NVIDIA GeForce GTX 680M / GTX 675M / GTX 660M / Radeon HD 7970Mから選択できます。本機はGTX 660Mです。
液晶ディスプレイ
17.3型ワイドの光沢 フルHD(1920x1080)液晶です。3D対応の液晶も選択可能です。本機は3D対応です。
メモリ
選択できます。本機は6GBです。
 
ハードディスク、SSD
HDD+キャッシュ用mSATA SSD、または単体SSD、または単体SSD+単体HDDの構成が可能です。本機はHDD+キャッシュ用mSATA SSDの構成です。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択可能です。

特徴1 - 物欲を刺激するデザイン

ALIENWARE 17xは、パソコンとは思えない斬新な形状、キーボードやフロントスピーカーのバックライトの色が変化するAlienFXなどにより、物欲を刺激するデザインとなっています。このデザインに惚れて購入する方も多いでしょう。所有満足度は高いです。

特徴2 - 高性能グラフィックスを搭載

本製品は、高性能なグラフィックスを選択できます。他社のゲームノートPCはグラフィックスが決まっていることが多いですが、Alienware M17xは幾つかのグラフィックスの中から選択できる点も嬉しいです。

2012年12月9日現在、GeForce GTX 680M / GTX 675M / GTX 660M / Radeon HD 7970Mの4つのグラフィックスを選択可能です(時期によって選択できるパーツは異なります)。

本機は、GeForce GTX 660M を選択しています。このグラフィックスでの各種ゲームベンチマークを下記に掲載します。

ゲームベンチマーク
製品名 ALIENWARE M17x
基本スペック Core i7-3630QM
GeForce GTX 660M
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920x1080 RANK C(26.0fps)
1280x720 RANK B(38.5fps)
ファイナルファンタジー XIV 1920x1080 2088(やや重い)
1280x720 3853(やや快適)
中程度の
重さの
ゲーム
ファンタシースターオンライン2 1920x1080 2086(標準)
1280x720 5497(快適)
バイオハザード5(テストB) 1920x1080 RANK A(68.3fps)
1280x720 RANK S(114.3fps)
モンスターハンターフロンテ ィア 第三弾(大討伐) 1920x1080 4534
1280x720 8691
軽めの
ゲーム
デビルメイクライ4 1920x1080 RANK S
1280x720 RANK S
リアル彼女(ハイクオリティ) 1280x720 RANK S(50 REAL)

 

また、人気ゲーム、最新ゲームを実際にプレイしてみた感想やFPS計測結果を、別記事として下記リンク先に掲載します。

特徴3 - HDMI入力端子でゲームを接続できる


PlayStation3を接続して「大神 絶景版」をプレイ。

ALIENWARE M17xには側面にHDMI入力端子があり、家庭用のPlayStation3やXbox 360を接続して、液晶ディスプレイの代わりとして活用することができます。PC入力とHDMI入力の切り替えは、[Fn]+[F8]キーで瞬時に行えます。

右の画像は実際にPlayStation3をHDMIで接続して「大神 絶景版」をプレイしてみたところです。映像は凄く綺麗です。

入力遅延の方はアクションゲームだとあまり気になりませんが、カプコンの格闘ゲーム「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」をプレイしたところ、遅延が結構感じられたので、HDMI入力端子で格闘ゲームをプレイするには少しきびしいと思います。

特徴4 - 大画面+高解像度液晶搭載

本製品は、17.3型の大画面、フルHD(1920x1080ドット)の解像度の液晶ディスプレイを搭載しています。

場所をとらないノートPCで、大きく綺麗な画面でゲームをプレイすることが可能です。

また、ノートPCで一般的なHD(1366x768)の液晶と比較すると、画面の表示領域(情報量)が大きく違います。Web閲覧や文書作成などをするときも作業がはかどります。

 

なお、デフォルトでは文字サイズが125%に拡大されていると思います。通常の大きさへ変更したい場合は、「コントロールパネル」>「デスクトップのカスタマイズ」>「テキストやその他の項目の大きさの変更」をクリックし、文字の大きさを「小 - 100%」にします。

特徴5 - 翌日出張修理、5年保証

ALIENWARE M17xは高価な製品です。故障時の対応は気になるところですが、本製品は「翌日出張修理」サービスを受けることが可能です(オプション)。故障してサポートへ電話をすると、翌日作業員が訪問し、PCをその場で修理してくれます。PCを修理センターへ発送する手間がないですし、PCを使えない期間も最低限で済みます。

また、個人向け製品のメーカー保証は、通常3年の場合が多いですが、本製品は「5年間」の保証を受けることが可能です(オプション)。

さらに、「24時間365日電話サポート」も実施しています。ハードウェアやOSだけでなく、Microsoft Officeなどの一部の他社製ソフトウェア対象です。しかも、日本人スタッフによって行われているため安心です。

サポートの詳細はこちら → デル公式サイト

液晶ディスプレイのチェック

ALIENWARE M17xは、次の液晶を選択することができます(2012年12月9日現在。変更される可能性はあります)。

一番上はWLED(白色LED)となり、Windows 8 搭載モデルを選択するとこの液晶になります。Windows 7 を選択すると二番目の液晶になります。

本機は、一番下の3D液晶を搭載しています。ここでは、この液晶についての特性をテストします。なお、この液晶を選択しても、異なるパネルが搭載される可能性もあります。

 

このパネルは、おそらくTNパネルですので、視野角はそれほど良いわけではありませんが、ノートPC用のTNパネルよりは良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

ガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面となっています。ただし、ゲームPCであるため、このくらいの調整のほうが映像が好まれると思います。


ガンマ補正曲線
※ i1 BASIC PROで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、他のノートPCと比較すると広めです。23型クラスの専用液晶ディスプレイと同等程度の色域があります。


ガモット図(a*b*平面)
左図はsRGBとの比較で、右図はadobe RGBとの比較
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、ICCViewでグラフを作成

 

画素の形状はシンプルです。ギラつきは感じません。


画素の拡大図
※マイクロスコープ(FS-SST240 )で撮影

キーボードとタッチパッドのチェック

キーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm × 縦:18mm、キーストロークは約2mmです。キートップは凹んでおり滑りにくい素材です。矢印キーは一段下がっており、テンキーを含めたキー配列も一般的で、ブラインドタッチしやすいです。

打ちやすいキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図


キーの拡大図

 

タッチパッドおよびクリックボタンも操作しやすいです。


タッチパッドとクリックボタン

 

ただし、私の打ち方に癖があるのかもしれませんが、キーを打っていると、タッチパッドの左上部分が反応しやすく、マウスポインタが飛ぶことがしばしばありました。マウスを使う人は、「Fn」+「F12」でタッチパッドを無効にすると良いと思います。

また、本体に厚みがあるせいで、腕が本体の端にあたります。気になる方はリストレストなどを使用すると良いでしょう。



文書作成をしているときに気になるところ

総合ベンチマーク

Core i7-3630QM、メモリ6GB、GeForce GTX 660M、ハードディスク(+mSATA SSD)での構成での各種ベンチマーク結果を掲載します。別の構成にした場合、もちろんスコアは変わります。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

PCMARK7(1.0.4)

3DMark11(1.0.3)- Performance

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

動画のエンコード時間のチェックです。

TMPGEnc Video Mastering Works 5でエンコードテストしています。

x264使用時は14分01秒、CUDA使用時は8分26秒でした。非常に速いエンコードです。

大画面フルHD液晶に、ブルーレイドライブを搭載可能であるため、動画編集もやりやすいパソコンだと思います。


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 14分01秒
CUDAでエンコード 8分26秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロット挿入時の出っ張りはなく、プッシュすると出てくるので、出し入れもしやすいです。


SDカード挿入後の外観

 

CrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なリーダー/ライターだと思います。


 

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