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デル Alienware Aurora R16(第14世代Coreモデル)の実機レビュー

サイズ | ミニタワー |
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CPU | Core i7-14700(K)F Core i9-14900(K)F |
GPU | RTX 3050 RTX 4060 / Ti 8GB RTX 4070 / SUPER RTX 4070 Ti SUPER RTX 4080 SUPER RTX 4090 |
メモリ | 16GB ~ 64GB(DDR5) |
ストレージ | 1TB ~ 8TB PCIe SSD |
価格[税込] | 19万円台~ ※ |
※2024年5月31日時点の価格
Alienware Aurora R16は、箱型のミニマルなデザインに一新された、新筐体のミニタワーゲーミングPCです。
ツヤのないマットなフロントパネル、ハニカム状の通気孔、内部の見えるガラスサイドパネル、左サイドの長円状の照明部分など、シンプルながらもAlienwareらしい魅力あるケースです。
コンパクトなケースにしては冷却性と静音性に優れており、長時間のゲームやクリエティブな作業も集中してできるゲーミングPCです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-14700F、GeForce RTX 4070、メモリ16GB(DDR5-5600)
目次
お忙しい方は、「Alienware Aurora R16の特徴」のみお読みください。
Alienware Aurora R16 の特徴
シンプルで小さくなった実用的な新筐体
AlienwareのゲーミングPC「Auroraシリーズ」と言えば、宇宙船のような個性的なデザインが特徴的でしたが、新筐体となったAlienware Aurora R16は、一般的な箱型タイプのシンプルなデザインへと一新されました。
「レジェンド3.0」と呼ばれる新デザインを採用したAlienware Aurora R16は、内部の見える左サイドパネル、フロントサイドの通気孔を縁取るように点灯する長円状の照明など、従来のAlienware Auroraらしさをしっかりと継承しつつ、実用的で落ち着いたデザインに“着地した”という印象。
サイズも従来から40%も小型化されており、現代のトレンドであるミニマル志向も取り入れた、“全く新しいAlienware Aurora”と言っていいでしょう。


小型化されたことによりデスク横にも設置しやすくなりました。Wi-Fi 6E対応の無線LANも内蔵しているので、有線LANを引けないような場所でも設置することができます。LEDもおだやかに点灯するので、ゲームや作業に集中しやすいでしょう。
個人的に魅力を感じているデザイン部分は、「スタジアムループ」と呼ばれる通気孔を縁取るように点灯する長円状の照明部分。他にもツヤのないマット仕上げのフロントパネルや、ガラスパネルの下側にあるハニカム状の通気口などにもグッときます。


RGBが点灯するのはフロントパネルの電源ボタン、左サイドのスタジアムループ、リアファンの3箇所と控えめで、「ALIENFX」から、それぞれ自由に色を設定したり、点灯パターンを割り当てたりすることが可能です。



独自設計でエアフロー効率と静音性が向上
新筐体のAlienware Aurora R16は、正面と左側面から吸気し、天面と背面から排気する一般的なエアフロー構造ですが、M.2スロットをメモリスロット横に配置した独自設計のマザーボードなど、細かい工夫がなされており、小型化されたにも関わらず、従来よりも冷却効率と静音性が向上しています。


選びやすくなったAlienware
Alienware Aurora R16の構成は、CPUにはインテル第14世代のCore i7-14700(K)FまたはCore i9-14900(K)F と高い性能のCPUが搭載でき、グラフィックスにはエントリークラスのRTX 3050から、最新世代ハイエンドクラスのRTX 4090まで幅広く選択することができます。
メモリは16GBから64GBまで、ストレージは1TBから8GBまで選択することが可能です。なお、メモリは、16GBおよび32GBはDDR5-5600、64GBのみDDR5-5200となっています。
最低構成のCore i7-14700F+RTX 3050なら19万円台からと、「新筐体のAlienware Aurora R16のデザインはド・ストライクだけど、そこまで高いスペックは必要ない」という方でも、購入しやすくなっています。

CPUクーラーは空冷または水冷から選択可
CPUクーラーはカスタマイズ画面のシャーシオプションから空冷または水冷を選択することができます。OCが可能なCPUネームの末尾「KF」の場合は、自動で水冷クーラーが選択されます。
水冷クーラーの場合、240mmのラジエーターが天面に設置され、冷却性能が高いので、長時間のゲームも快適です。KのつかないCore i7-14700Fでも、安定性を求めるなら、水冷クーラーを選択することをおすすめします。
また、少し値が張りますが、AlienFX対応の水冷クーラーを選択すると、ナイロンスリーブチューブにRGBライティングに対応した、グレードの高い水冷クーラーが搭載されます。内部をもっと飾りたいなら、こちらを選択してもいいでしょう。


スマートになった「Alienware Command Center 6.0」
Alienware Aurora R16では、統合アプリケーションである「Alienware Command Center」も6.0に進化しています。UIはシンプルで非常に見やすくなり、スマートになりました。システムやパフォーマンスの設定も行いやすくなっています。

周辺機器の紹介
Alienwareデバイス -三種の神器-
Alienwareブランドの周辺機器デバイス、ワイヤレスゲーミングキーボード、ワイヤレスゲーミングマウス、ワイヤレスゲーミングヘッドセットの紹介です。
こういった周辺機器は他のメーカーで揃える方がほとんどだと思いますが、Alienwareブランドで揃えることで、「Alienware Command Center」から設定やライティングまで一括で管理できるというメリットもあるので、選択肢に入れてもいいと思います。
なお、これから紹介する3つの周辺機器は、完全別売り製品となります。


Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード
Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボードは、価格は税込みで26,979円と、キーボードにしてはお高めですが、実際に触れてみて、納得の価格でした。むしろ安く感じるくらい高品質です。カラーはシルバーホワイトとダークサイドオブザムーンの2色。
まず、本キーボードは世界トップクラスのeスポーツチーム「Team Liquid」からのフィードバックを取り入れて開発された、“競技向け”のキーボードです。そのためか、発売されているのはUS配列モデルのみとなっています。
レイアウトは、テンキーや一部の機能キーを除いた、75%フォームファクターとなっています。100%だと大き過ぎるし、60%だと普段使いやクリエイターソフトを扱う際にはやや不便に感じます。75%はゲーム、作業の両面で実用的で個人的にもちょうど良いサイズです。
接続方法はワイヤレスでは高速な2.4GHz、Bluetooth接続では最大3台までのマルチペアリングに対応。競技性の高いゲームをプレイする際は、USB-Cの有線接続に切り替えることも可能です。また、これ一台で複数のデバイス間で使用できるので便利です。
バッテリー持続時間も長く、RGBオンで最大72時間、2.4GHz接続でRGBがオフの場合は最大798時間と、ワイヤレス使用時でもバッテリー残量はそれほど気になりません。
キースイッチには、Alienware独自の「リニア メカニカル スイッチ」を採用しており、キー押下圧は約40gと重過ぎず軽過ぎず、キーストロークも非常に滑らかです。
メカニカル独特の「カチカチ」といったスイッチ音がなく、「コトコト」といった感じで、打鍵感と打鍵音どちらも非常に上品で心地良く感じます。キーキャップの素材は滑りにくいPBT素材で、高級感があり、耐久性にも優れています。キーボード本体の重さは約819gと重く、安定感があります。
さらに、キースイッチは換装可能なホットスワップに対応しているので、自分好みにカスタマイズすることも可能です。
ただし、“競技用”のキーボードにしてはラピッドトリガーには非対応です。
マルチデバイス間で使えるゲームおよびタイピング用として見ると、非常に高品質なワイヤレス ゲーミング キーボードです。
・カスタマイズが可能なホットスワップ対応スイッチ
・コンパクトな75%フォーム ファクター
・2.4GHzワイヤレス、Bluetooth、USB-C有線の複数のデバイスに対応可能なTri-Mode接続
・最大72時間の長時間バッテリー
・Alienware独自の「リニア メカニカル スイッチ」
・耐久性に優れたダブルショットの頑丈なPBTキーキャップ
・カスタマイズ可能なRGBライティング









Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス
Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウスは、価格は税込みで19,880円と、こちらもマウスにしては高めです。カラーはシルバーホワイトとダークサイドオブザムーンの2色。
このマウスも世界トップクラスのeスポーツチーム「Team Liquid」からのフィードバックを取り入れて開発された、“競技向け”のマウスです。
まず、最初に持ってみて驚いたのはその軽さ。マウスを持っているとは思えないほど軽量で、手や腕の負担が少ないです。持った感じはまるでおもちゃの様ですが、それでいてしっかりとしたクリック感があり、滑りも非常になめらか。なるほど、これが「Pro」・・・。
重さは実測でなんと59gで、これほど軽いのに1KHzで最大120時間、4KHzで最大32時間の長時間バッテリーに加え、ワイヤレスで最大4KHz、有線で最大8KHzの高ポーリングレートに対応しています。最大解像度は26,000 DPIです。
クリックスイッチにはAlienware独自の「磁力キープレートと光学式スイッチ」を採用しており、すべてのクリックが完璧に認識されるようになっています。
デザインは左右対称のシンプルな見た目で、表面はマットでサラサラした質感。軽量化を優先したためか、RGBライティングには対応しないものの、ゲームで勝つために必要な機能だけが搭載された「Pro」という名にふさわしいマウスでしょう。
・質量60g未満の超軽量デザイン
・ワイヤレスで4KHz、有線で8KHzのポーリングレート
・1KHzで最大120時間、4KHzで最大32時間の長時間バッテリー
・トラッキング解像度は最大26,000 DPI
・Alienware独自の「磁力キープレートと光学式スイッチ」
・最大7,000万回のクリック耐久性







Alienware Tri-Modeワイヤレス ゲーミング ヘッドセット
Alienware Tri-Modeワイヤレス ゲーミング ヘッドセット(AW920H)は、ノイズ キャンセリングにハイレゾ音源、Dolby Atmosに対応した高性能ワイヤレスヘッドセットです。価格は税込みで19,800円と、機能を見ると安く感じます。カラーはシルバーホワイトとダークサイドオブザムーンの2色。
接続方法は2.4GHzワイヤレス、Bluetooth5.2、3.5mmジャックのTri-Mode接続に対応しており、フル充電で最大55時間の長時間バッテリーを搭載。また、たった15分間のUSB-C高速充電で最大6時間ゲームをプレイすることが可能です。
高級ヘッドホンでは主流になりつつあるタッチインターフェイスに対応しており、右耳部分を上下にスワイプで音量コントロール、3回タップでLED照明オフなど、直感的な操作が可能です。
マイク部分は着脱式で、左耳コントロール部分には2.4GHzワイヤレスとBluetoothの切り替えボタン、アクティブ ノイズキャンセルのオン/オフ、ミュートボタンがあり、利便性にも優れています。
音質はワイヤレスにしては高品質で、解像度も高く、ゲームにおいては非常に聞き取りやすく感じました。また、ノイズキャンセルをオンにすることで、外部音をシャットアウトでき、より没入感が増します。格闘ゲームをプレイしたところ、遅延も特に気にならず、音のみでコンボも完走することができました。
イヤーパッドとヘッドバンドは合皮製で柔らかめですが、イヤーカップが少し小さく感じるのと、ヘッドバンドの締め付けが強めに感じます。個人差はありますが、長時間ゲームをすると耳が痛くなってくることも。
・アクティブ ノイズ キャンセリング
・AIノイズ キャンセリング マイクロフォン
・40mmハイレゾ認定ドライバー
・Dolby Atmos Virtual Surround Sound対応
・2.4GHzワイヤレス、Bluetooth5.2、3.5mmジャックのTri-Mode接続
・フル充電で最大55時間の長時間バッテリー
・スワイプやタッチ操作で音量や照明のオン/オフが可能
・カスタマイズ可能なRGBライティング








パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Alienware Aurora R16は、「Alienware Command Center」のパフォーマンス設定から、プリセットを変更することで、動作モードが変更できます。各プリセットの詳細は以下の通りで、デフォルトでは「バランス」になっています。


今回、CPUにはインテル第14世代「Core i7-14700F」を搭載しています。このCPUの仕様上のプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は65Wです。
本製品のPBPを確認したところ、デフォルトの「バランス」では100W、「パフォーマンス」でも100Wと変わらず、高めに設定されていました。

以下に掲載するCPUとグラフィックスのベンチマークについては、 パフォーマンス設定を、デフォルトの「バランス」の時と「パフォーマンス」の時で計測しています。
CPU
CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。
性能の高いCore i7を搭載しているので、マルチコア、シングルコアともに、高いスコアです。ゲームもクリエイティブワークも快適に行える性能です。
なお、「バランス」モードでも「パフォーマンス」モードでも、PL1値は変わらないので、ベンチマークスコアもほぼ変わりません。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

GeForce RTX 4070
グラフィックス
Alienware Aurora R16では、前世代のエントリークラスのRTX 3050、最新世代ミドルクラスのRTX 4060からハイエンドのRTX 4090まで幅広く選択できます。ゲームをする環境や用途、価格によって選択しやすいラインナップです。今回、グラフィックスにはハイクラスのGeForce RTX 4070を搭載しており、最新のゲームもWQHD解像度で快適に動作する性能です。
なお、「バランス」モードでも「パフォーマンス」モードでも、ほとんど差はありませんでした。

メモリ
メモリには、標準で16GBのDDR5-5600を搭載しており、帯域幅は広く、アクセス速度も速いです。オプションで32GBのDDR5-5600、64GBではDDR5-5200メモリを選択することができます。
~メモリ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージには、標準で1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度も高速です。オプションで2TB、2TB×2の4TB、4TB×2の8TBまで選択することができます。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。ここでは、 パフォーマンス設定を、「パフォーマンス」で計測しています。
なお、パフォーマンス設定が「バランス」の場合、ゲームを起動すると自動で「パフォーマンス」に切り替わる仕様になっています。

今回、グラフィックスにはハイクラスのGeForce RTX 4070を搭載しており、フルHDやWQHD解像度なら、「ゴースト・オブ・ツシマ」などの負荷の重い最新のゲームも、快適にプレイすることができるます。4K解像度では、負荷の重いゲームだと60 fpsに届かない場合もありますが、DLSSやフレーム生成に対応したゲームであれば、さらにフレームレートを伸ばすことができます。
目安として、FHD環境ならRTX 4060、WQHD環境ならRTX 4070 SUPER、4K環境ならRTX 4080 SUPER辺りがおすすめです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
![]() 重い部類のゲーム
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
非常に高い | 1920x1080 | 98 fps |
2560x1440 | 73 fps | |
3840x2160 | 45 fps(95 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
パルワールド
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高設定 | 1920x1080 | 120 fps(最大) |
2560x1440 | 100 fps | |
3840x2160 | 56 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.1)
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 134 fps |
2560x1440 | 83 fps | |
3840x2160 | 35 fps(63 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Motorsport
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 105 fps |
2560x1440 | 90 fps | |
3840x2160 | 66 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
高品質 | 1920x1080 | 173 fps |
2560x1440 | 129 fps | |
3840x2160 | 74 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
STREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)
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品質 | 解像度 | FIGHTING GROUND | WORLD TOUR |
HIGHEST | 1920x1080 | 60 fps(最大) | 120 fps(最大) |
2560x1440 | 60 fps(最大) | 120 fps(最大) | |
3840x2160 | 60 fps(最大) | 89 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 210 fps |
2560x1440 | 146 fps | |
3840x2160 | 75 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 211 fps |
2560x1440 | 160 fps | |
3840x2160 | 81 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 176 fps |
2560x1440 | 126 fps | |
3840x2160 | 64 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
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品質 | 品質 | 平均 fps |
最高設定 | 1920x1080 | 97 fps |
2560x1440 | 81 fps | |
3840x2160 | 60 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 300 fps |
2560x1440 | 252 fps | |
3840x2160 | 152 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 338 fps |
2560x1440 | 239 fps | |
3840x2160 | 121 fps |
レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク
サイバーパンク2077のベンチマークにおいて、レイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートです。
レイトレーシング : オーバードライブ
「パストレーシング」を使用した負荷が激的に重い「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」でも、2560×1440解像度までなら、DLSS、フレーム生成を併用することで快適なプレイが可能です。
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(レイトレーシング : オーバードライブ)
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:DLSS 3(DLSS SR:バランス、DLSS FG:オン)
:DLSS 2(DLSS SR:バランス)
:DLSS OFF
SR:Super Resolution、FG:Frame Generation、RR:Ray Reconstruction
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。ここでも、 パフォーマンス設定を、「パフォーマンス」で計測しています。高いスペックなので、いずれも高速です。

ソフトウェアエンコードはそこそこ速いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間では、NVENCによるデュアルエンコードに対応していませんが、それでも高速です。AV1エンコードには対応しています。

Premiere Proの書き出しもそこそこ速いです。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

Lightroomの書き出しもそこそこ高速です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、CPUクーラーには240mmの簡易水冷が搭載されてます。
バランス、パフォーマンスどちらのモードもPL1=100Wに設定されているので、安定動作時のCPU電力は100W前後で推移しています。
CPU温度は、バランスモードだと58℃前後、パフォーマンスモードだと53℃前後と、どちらも低めの温度で抑えられており、問題ない温度です。 長時間の高負荷な作業も安心です。
- バランス
- パフォーマンス




ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。
バランスモードでは、CPU温度はおおよそ56℃前後で推移しており、問題ないでしょう。GPU温度は70℃前後でこちらも問題ありません。
パフォーマンスモードでは、CPU温度は55℃台、GPU温度は70℃前後でこちらも問題ありません。
長時間のゲームも安心してプレイできるでしょう。
- バランス
- パフォーマンス




静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。なお、CPUクーラーには240mmの簡易水冷が搭載されてます。
外部グラフィックスを使用しないアイドル時では、グラボのファンが停止するので、比較的静かです。どちらのモードもミニタワーのゲーミングPCにしては低めの騒音値です。特にゲーム中は、ファンの音がほとんど気にならないので、デスクサイドに設置しても、ヘッドホンなしでも、ゲームに集中できるでしょう。


部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
今回、Core i7-14700F+GeForce RTX 4070と高めの構成なので、消費電力もそれなりに高いです。


※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
筐体カラーはバサルトブラックのみ。シンプルな箱型ケースに、ツヤのないマットなフロントパネル、内部の見えるガラスサイドパネルが特徴です。

トップパネルの通気孔はデザイン性を損なわないハニカム状になっています。


正面と背面です。映像端子は搭載するグラボによって変わります。フロントパネルのインターフェースにはUSB 3.2 Type-Aが3ポート(うち1つはPowerShare対応)に、USB 3.2 Type-Cもあって充実しています。背面のUSBポートが多いのも利便性が高いです。



電源スイッチは従来と同様、エイリアン型になっており、LEDが点灯します。

左側面は、内部の見えるガラスパネル、右側面はフラットです。


ガラスパネルはスモークがかかっており、高級感があります。


フロントサイドから吸気できるようになっています。

ガラスパネルの下側にもハニカム状の吸気口があり、網目もハニカム状になっていておしゃれ。

底面はこのようになっています。


ガラスサイドパネルは、従来通り、下記の画像のネジを緩めたあと、レバーを引くことで簡単に外すことができます。



ケース内部のチェック
ケース内部はご覧のようになっています。
マザーボードは、独自のものです。
今回240mmの水冷クーラーを搭載しています。240mmのラジエーターはトップに設置されています。
空冷も選択できますが、CPUネームの末尾が「KF」だと自動で水冷クーラーが選択されます。
メモリスロットは2つです。その隣に、M.2スロットがあります。1つ空きスロットがあるので後から増設することもできると思います。また今回は、メモリはSamsung製、SSDはKIOXIA製のものが搭載されていました。
底面側には、3.5インチベイがあります。後から増設することもできると思います。
隠れていますが、フロントファンが1基搭載されています。
今回搭載されていたGeForce RTX 4070は、ガッチリとサポートステイで支えられており、歪みの心配はありません。GPU-Zで確認したグラボの詳細は下記の通りで、ブーストクロックなどは標準です。なお、パフォーマンス設定を変更しても数値に変動はなく、メーカーは不明です。
斜めから見たケース内部
斜めから見た画像はご覧のようになっています。


まとめ
以上が、Alienware Aurora R16のレビューです。
これまでの派手なAlienwareとは打って変わって、箱型のミニマルでスマートなデザインに一新されたAlienware Aurora R16は、シンプルながらも左サイドの「スタジアムループ」、ツヤのないマット仕上げのフロントパネル、内部の見えるガラスパネルなど、Alienwareらしい魅力を継承した見た目になっており、ゲーマーだけでなく、クリエイターの方も欲しくなるデザインになっています。
従来より40%も小型化されたのに、冷却性、静音性はむしろ向上しており、長時間のゲームやクリエティブな作業も集中してできることでしょう。
CPUには性能の高いインテル第14世代Core i7-14700(K)FまたはCore i9-14900(K)Fを搭載し、グラフィックスにはエントリークラスのRTX 3050から、最新世代ハイエンドクラスのRTX 4090まで選択することができるので、幅広いユーザーにおすすめです。
ミニマルでスマートなAlienware
Alienware Aurora R16

特徴
- 新筐体のシンプルでミニマルなデザイン
- 最大でCore i9-14900KF+RTX 4090
- 冷却性、静音性に優れ、メンテナンス性も高い
こんなあなたに
- 幅をあまりとらないデスクトップPCが欲しい方
- デザインの良いPCが欲しい方
- 高い性能のPCが欲しい方
- 価格19万円台[税込]~

三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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