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デル ALIENWARE AURORA (R12)の実機レビュー

更新日:
CPU 11th Core i9 / i7 / i5
4th Ryzen 9 / 7 / 5
GPU RTX 3090 24GB
RTX 3080 10GB
RTX 3070 8GB
RTX 3060 Ti 8GB
RTX 3060 12GB
GTX 1660 Ti 6GB
メモリ 最大 128GB
ストレージ SSD / HDD
価格 16万円台(税込)~
近未来デザインの高級ゲーミングPC

ALIENWARE AURORA (R12)は、部屋のどこに置いてもインテリアとして魅せることができる、Alienwareらしい近未来的でクールなデザインが特徴的です。

最大でGeForce RTX 3090を搭載できるスペックでありながら、PCケースがコンパクトです。さらに、ツールレスで内部にアクセスできるケースもメリットです。

周辺機器ともデザインを統一し、モニターからキーボード、マウスと一式揃えたくなるゲーミングPCです。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は最上位モデルである「スプレマシー」でレビューをしています。

レビュー機の構成

ALIENWARE AURORA R12 スプレマシー

Core i9-11900KF、GeForce RTX 3090、メモリ32GB、512GB M.2 SSD

 

 

目次

お忙しい方は、「ALIENWARE AURORA R12の特徴」のみお読みください。

 

ALIENWARE AURORA R12の特徴

ALIENWARE AURORAは、デザインが非常に特徴的なゲーミングPCで、フロント面が長円形状にライティングし、通気口はヘキサ形状になっています。なお、このデザインをデルは「レジェンド」デザインと呼んでおり、近未来的で、クールな見た目です。

カラーはルナライト(シルバーホワイト)とダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)の2色展開で、どちらも上品で高級感のあるデザインです。

好みの問題ですが、両カラーとも実物を見た筆者としては、ルナライト(シルバーホワイト)の方がエイリアンウェアっぽさがあって好きです。


モノトーンでおしゃれなルナライト(シルバーホワイト)

シックで落ち着いた雰囲気のダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)

 

奥行きが短くてコンパクト

ALIENWARE AURORAは、GeForce RTX 3090の最上級性能グラフィックカードを搭載できる製品としては、奥行きが短く、床設置面積が小さいです。デスク上に置いても圧迫感が少なく、部屋のインテリアとしても魅せることのできる製品です。


短い奥行

 

コンパクトでも高い冷却性 

ALIENWARE AURORAは、高性能パーツを搭載し、奥行きの少ないコンパクトなサイズで、ケースファンはフロントと天面にしか配置されていません。熱が心配なところですが、空気の流れを効率化し、CPUを水冷式にすることで、長時間のゲーミングでも耐えうる冷却性を実現しています。

効率の良いエアフロー
水冷式CPUクーラー

 

ライティングを自由に調整できるAlienFX

ALIENWARE AURORAは、プリインストールされている管理ソフトから、ケースのライティング調整が可能となっています。

ルナライト(シルバーホワイト)では、電源ボタン、正面のリング、左側面の「ALIENWARE」という文字のロゴの3つのゾーンで、照明の色や点灯パターンを自由に調整することができます。

ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)では電源ボタン、正面のリングの2つのゾーンしかライティング調整ができません。機種によってライティングできる箇所が違うという点はご注意ください。

AlienFX RGB LED照明設定画面

 

オーバークロックが可能

ALIENWARE AURORAは、CPU、GPU、メモリのオーバークロックも可能で、独自のプロファイルを作成しておくこともできます。

CPU、GPU、メモリのオーバークロックが可能

 

ツールレスで内部にアクセスが可能

ALIENWARE AURORAは、コンパクト設計にするために、電源ユニットが、CPUの真上に配置されています。一見メンテナンス性が悪そうですが、独自に設計されたPSUスイングアームにより、ご覧のように工具不要で簡単に内部にアクセスできるようになっています。詳細は「内部へのアクセス」をご覧ください。

PSUスイングアーム

 

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 3090を搭載したモデルで計測したゲームのベンチマークスコア、および平均フレームレートを下の表に掲載します。

最上位クラスのグラフィックスを搭載していますが、全体的に他製品で計測したスコアよりも低めのスコアでした。ALIENWARE製品は、独自のパーツを採用しているからか、他社のグラフィックスよりもパフォーマンスが低い傾向にあるのかもしれません。

それでもRTX 3090なので、どのタイトルでもフレームレートは高く、DLSSを併用することで、レイトレーシングや4K解像度でのプレイも快適でしょう。

また、オーバークロック有効時でもベンチマークを計測してみましたが、スコアはほとんど変わりませんでした。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
品質 解像度 平均fps
ウルトラ 1920x1080 104 fps
2560x1440 74 fps
3840x2160 40 fps
レイトレ:ウルトラ
DLSS:自動
1920x1080 87 fps
2560x1440 73 fps
3840x2160 54 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 124 fps
RTX 3080 Ti 122 fps
RTX 3080 114 fps
RTX 3090 104 fps
RTX 3070 Ti 95 fps
RTX 3070 91 fps
RTX 3060 Ti 78 fps
Radeon RX 6700XT 75 fps
RTX 3060 62 fps
GTX 1660 Ti 43 fps
GTX 1660 SUPER 41 fps
GTX 1660 33 fps
GTX 1650 SUPER 28 fps
GTX 1650 22 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
品質 解像度 平均fps
ウルトラ 1920x1080 87 fps
2560x1440 81 fps
3840x2160 57 fps
レイトレ:最大
DLSS:高性能
1920x1080 62 fps
2560x1440 61 fps
3840x2160 58 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最大)
RTX 3090 104 fps
RTX 3080 Ti 100 fps
RTX 3080 100 fps
RTX 3070 Ti 91 fps
RTX 3070 89 fps
RTX 3090 87 fps
Radeon RX 6700XT 86 fps
RTX 3060 Ti 80 fps
RTX 3060 61 fps
GTX 1660 Ti 35 fps
GTX 1660 SUPER 33 fps
GTX 1660 27 fps
GTX 1650 SUPER 20 fps
GTX 1650 18 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
品質 解像度 平均fps
ウルトラ 1920x1080 147 fps
2560x1440 118 fps
3840x2160 71 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 158 fps
RTX 3080 Ti 157 fps
RTX 3090 147 fps
RTX 3080 142 fps
RTX 3070 Ti 120 fps
RTX 3070 115 fps
Radeon RX 6700XT 115 fps
RTX 3060 Ti 102 fps
RTX 3060 78 fps
GTX 1660 Ti 52 fps
GTX 1660 SUPER 50 fps
GTX 1660 47 fps
GTX 1650 SUPER 39 fps
GTX 1650 28 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 平均fps
高品質 1920x1080 138 fps
2560x1440 123 fps
3840x2160 82 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 3090 158 fps
RTX 3080 Ti 155 fps
RTX 3090 138 fps
RTX 3080 135 fps
RTX 3070 Ti 133 fps
RTX 3070 127 fps
RTX 3060 Ti 112 fps
Radeon RX 6700XT 111 fps
RTX 3060 89 fps
GTX 1660 Ti 68 fps
GTX 1660 SUPER 65 fps
GTX 1660 54 fps
GTX 1650 SUPER 45 fps
GTX 1650 39 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
品質 解像度 平均fps
ウルトラ 1920x1080 29808(132 fps)
2560x1440 25441(122 fps)
3840x2160 12930(85 fps)
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 39777
RTX 3080 Ti 36880
RTX 3080 36782
RTX 3070 Ti 33835
RTX 3070 32747
RTX 3090 29808
RTX 3060 Ti 28112
RTX 3060 18584
GTX 1660 Ti 10035
GTX 1660 SUPER 9441
GTX 1660 7254
GTX 1650 SUPER 5880
GTX 1650 3326
※ウインドウモードで計測
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 平均fps
最高 1920x1080 137 fps
2560x1440 133 fps
3840x2160 91 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 168 fps
RTX 3080 Ti 164 fps
RTX 3080 157 fps
RTX 3070 Ti 156 fps
RTX 3070 147 fps
RTX 3060 Ti 142 fps
RTX 3090 137 fps
Radeon RX 6700XT 125 fps
RTX 3060 120 fps
GTX 1660 Ti 84 fps
GTX 1660 SUPER 82 fps
GTX 1660 73 fps
GTX 1650 SUPER 63 fps
GTX 1650 46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
品質 解像度 平均fps
最高品質 1920x1080 186 fps
2560x1440 150 fps
3840x2160 104 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 3090 206 fps
RTX 3080 Ti 200 fps
RTX 3080 192 fps
RTX 3090 186 fps
RTX 3070 Ti 181 fps
RTX 3070 170 fps
RTX 3060 Ti 158 fps
Radeon RX 6700XT 139 fps
RTX 3060 136 fps
GTX 1660 Ti 105 fps
GTX 1660 SUPER 104 fps
GTX 1660 93 fps
GTX 1650 SUPER 87 fps
GTX 1650 62 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 平均fps
最高 1920x1080 175 fps
2560x1440 154 fps
3840x2160 104 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 3090 192 fps
RTX 3080 Ti 189 fps
RTX 3080 187 fps
RTX 3090 175 fps
RTX 3070 Ti 175 fps
RTX 3070 172 fps
RTX 3060 Ti 165 fps
RTX 3060 141 fps
GTX 1660 Ti 112 fps
GTX 1660 SUPER 111 fps
GTX 1660 89 fps
GTX 1650 SUPER 89 fps
GTX 1650 63 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
品質 解像度 スコア
最高品質 1920x1080 23818
2560x1440 23663
※約5500で60fps

グラフィックカード選びの目安

下表に、グラフィックカード選び方の目安を記載しますので、参考にしてください。使っている液晶と、どの程度のグラフィック設定(画質)でゲームをしたいかでグラフィックカードを決めるといいと思います。

グラフィックカード選びの目安
液晶 グラフィック設定 おすすめグラフィックカード
4K液晶 レイトレーシング
+高設定
GeForce RTX 3090 24GB
GeForce RTX 3080 10GB
4K液晶 高設定 GeForce RTX 3070 8GB
FHD液晶 レイトレーシング
+高設定
FHD 高リフレッシュレート液晶 高設定 GeForce RTX 3060Ti 8GB
WQHD液晶 最高設定
FHD液晶 最高設定 GeForce RTX 3060 12GB
FHD液晶 高設定 GeForce GTX 1660 Ti 6GB
※FHD:1920x1080、WQHD:2560x1440、4K:3840x2160

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ALIENWARE AURORAで搭載できるプロセッサーは次の通りです。第11世代インテルプロセッサーから、AMD Ryzen 5000シリーズまで、幅広いモデルがラインナップされています。

今回オーバークロック有効時と無効時でスコアを比較してみましたが、オーバークロック有効時だと、他のPCで計測したときと同等のスコア、無効時だと他のPCよりも低いスコアとなっています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-11900KF
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i9-11900KF 14493 [OC ON]
12858 [OC OFF]
Core i9-10900K 14483
Core i7-11700K 12958
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-11600K 11277
Ryzen 5 3600 9412
Core i7-10700 9041
Core i5-11400 8025
Core i5-10400 7787
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i9-11900KF 1603 [OC ON]
1598 [OC OFF]
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Core i5-11400 1398
Core i9-10900K 1359
Ryzen 7 3700X 1276
Core i7-10700 1244
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
Core i5-10400 1144
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

ALIENWARE AURORAで搭載できるグラフィックスは次の通りです。ミドルクラスのGTX 1660 TiからハイエンドのRTX 3090まで幅広いモデルがラインナップされています。

価格を抑えつつ幅広くゲームをするならRTX 3060搭載モデルがおすすめです。RTX 3060はVRAMが12GBと多めなので、価格を抑えた構成で、動画編集などのクリエイティブな作業を行いたい方にもおすすめです。

ゲーム配信や4K解像度でのゲームも考慮するならRTX 3070以上のモデルがおすすめです。

今回最上位モデルのRTX 3090を搭載しています。3DMARKでは高いスコアで、特に低くはなかったです。また、オーバークロック有効時とでスコアに差はありませんでした。4K解像度でレイトレーシング環境でゲームをしたいといったような方におすすめです。

3D Mark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 3090
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3090 18335
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14389
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 11526
RTX 3060 8650
GTX 1660 Ti 6064
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5264
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4 3200MHz XMPで普通の速さです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
29.32GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

ストレージ

ストレージは、HDDからPCIe-NVMe SSDまで選ぶことができます。なるべくNVMe SSDを選択しましょう。さらに多くのゲームをプレイする場合は多めの容量のSSDを選択するといいでしょう。最大で2TBのSSDを選択可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
Gen4 PCIe-NVMe SSD 7000
Gen3 PCIe-NVMe SSD 3500
3432
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。Core i9-11900KFにGeForce RTX 3090という構成の割には思ったよりも処理時間が速くならなかったです。それでも、十分速い速度ではあります。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Ryzen 9 5900X
64GBメモリ
32秒
Ryzen 9 3900X
16GBメモリ
35秒
Ryzen 7 5800X
16GBメモリ
44秒
Ryzen 7 3700X
16GBメモリ
49秒
Core i9-11900K
16GBメモリ
63秒
Core i9-10900K
16GBメモリ
63秒
Core i7-11700K
16GBメモリ
65秒
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10700
16GBメモリ
69秒 [PL1:150W]
73秒 [PL1:65W]
Core i9-11900KF
32GBメモリ
74秒 [OC ON]
76秒 [OC OFF]
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Ryzen 5 3500
16GBメモリ
85秒
Core i5-11400
16GBメモリ
82秒 [PL1:100W]
90秒 [PL1:65W]
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分12秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3080
3分15秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i7-11700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分33秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3060
3分45秒
Core i9-11900KF/32GB
GeForce RTX 3090
3分54秒 [OC ON]
4分00秒 [OC OFF]
Ryzen 7 3700X/16GB
Radeon RX 6700XT
5分03秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Core i7-10700/16GB
GeForce GTX 1650 SUPER
5分42秒
Ryzen 5 3500/16GB
GeForce GTX 1660
6分05秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Ryzen 9 3900X 6分34秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i9-10900K 7分28秒
Core i9-11900KF 8分22秒 [OC ON]
9分12秒 [OC OFF]
Core i7-11700K 8分40秒
Core i7-10700K 8分55秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i7-10700 9分13秒 [PL1:150W]
11分36秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 3600 11分52秒
Core i5-11400
16GBメモリ
11分00秒 [PL1:100W]
13分00秒 [PL1:65W]
Core i7-8700 13分32秒
Ryzen 5 3500 13分58秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender ベンチマーク
Blender Benchmark - 実行合計時間
RTX 3090 3分35秒
RTX 3080 Ti 3分38秒
RTX 3090 3分41秒
RTX 3080 4分22秒
RTX 3070 Ti 5分26秒
RTX 3070 5分45秒
RTX 3060 Ti 6分27秒
RTX 2080 Ti 7分13秒
RTX 2080 SUPER 8分36秒
RTX 2070 SUPER 11分35秒
RTX 3060 11分35秒
RTX 2060 SUPER 14分39秒
※OptiXでの実行結果

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

オーバークロック オフの時は、CPU電力は約125W、CPU温度は約75℃で推移しており、標準的な温度かと思います。
オーバークロック オンの時は、CPU電力は約160Wと高くなりパフォーマンスが出ます。その代わり、CPU温度は約85℃と高めになります。

  • OC OFF
  • OC ON
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPUとGPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。

オーバークロック オフの時もオンの時も、CPU温度は最大で80℃前後、GPU温度は75℃前後と、問題ない範囲の温度だと思います。

ケースファンが少なく、コンパクト設計なので熱が心配でしたが、予想よりも抑えられています。Core i9-11900KFに、GeForce RTX 3090の最上位モデルでもこの温度で抑えられているので、他のモデルも問題ないでしょう。

  • OC OFF
  • OC ON
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。

高性能なパーツを搭載しているのと、奥行きの少ないコンパクト設計からか、ゲーミングデスクトップの中では高めの騒音値です。

騒音値
  アイドル時 エンコード時 FF15実行時
Ryzen 5 3500
GTX 1660
約45dB 約48dB 約52dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

Core i9-11900KFにGeForce RTX 3090の高性能なパーツを搭載しているので、かなり高い消費電力です。

消費電力
  アイドル時 エンコード時 FF15実行時
Ryzen 5 3500
GTX 1660
約80W 約215W 約580W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

 

ルナライト(シルバーホワイト)の側面です。右側面には六角形の通気口が2つ配置されています。

 

ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)の側面です。

 

天面にも六角形の通気口が1つ配置されています。

 

正面と背面の画像です。

 

正面のインターフェースです。Type-A USB 3.2が3ポート、Type-C USB 3.2が1ポート、ヘッドホンとラインの端子があります。

 

背面の入出力ポートです。USBポートが豊富なので便利です。

 

底面です。通気口はなく、アイロンの様な形をしています。

 

ケース内部のチェック

内部へのアクセス

内部へのアクセス方法を紹介します。

工具不要と前述しましたが、一番最初だけ、ラッチを固定しているネジを外すのにドライバーが必要です。ただし、輸送しない限り、普段このネジは外しておいてもいいと思います。

 

ネジを外したあと、ラッチを引くと、サイドパネルがパカッと開きます。

 

サイドパネルを引っ張ってはずします。引っかかりがあるので気をつけてください。

 

サイドパネルを外したあと、固定されている2箇所のスライドロックを上にあげて、ロックを解除します。

 

電源を搭載したスイングアームを開きます。開く際はゆっくりと。ケーブルの引っかかりなどにご注意ください。

 

ケース内部の画像

ケース内部はご覧のようになっています。

 

マザーボード

マザーボードの全体画像はご覧の通りです。

 

CPUファン

CPUクーラーは水冷式となっています。ラジエーターは天面に配置されています。

 


メモリ

メモリにはキングストン製のHyperX FURYが搭載されていました。

 

グラフィックカード

グラフィックカードには、カードを支えるサポートがあり、取り外しが可能です。

 

今回搭載されていたGeForce RTX 3090のグラフィックカードです。メーカーは不明でOEMパーツだと思われます。GPUクロックなどは普通の数値です。

 

M.2 SSD

M.2 SSD選択時にはWestern Digital製が搭載されていました。熱対策にヒートシンクなどは貼り付けられていません。発熱が心配な方はご自身でヒートシンクを貼り付けるといいでしょう。

 

ストレージ

フロント面の上部にはスライド式の3.5インチベイがあります。ちょうどスイングアームの回転軸部分です。

 

底面にもスライド式の2.5インチベイが2つあります。

 

電源

電源ユニットはモジュラー式となっており、不要なケーブルは外すことが可能です。ただ、外観からは電源容量は確認できません。仕様書を確認すると550Wまたは1000Wの電源ユニットが搭載されるようです。今回は、最上級構成なので1000Wの電源ユニットを搭載していると思います。

 

ケースファン

ケースファンは背面のリアファンはなく、正面のフロントファンから吸気し、天面のラジエーターのファンを通して排気します。

 

斜めから見た画像

斜めから見たケース内部の画像です。

 

反対側の斜めから見た画像です。

 

周辺機器

メカニカル ゲーミングキーボード「AW510K」

キースイッチはCHERRY MX RED (赤軸)で、スイッチを押すカチカチ感がない静音タイプです。打鍵感は非常に軽く、長時間のタイピングでも指が疲れません。キー配置はPCゲームを操作しやすいUS配列となっており、日本語配列で慣れている方にはちょっと曲者です。メディアキーはもちろん、右上サイドにはマウスホイールの様なボリューム ロールがついています。その他マクロの設定やLED照明の設定は「ALIENWARE COMMAND CENTER」から、一括管理できます。

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有線/ワイヤレス ゲーミングマウス「AW610M」

有線とワイヤレス両方で使えるゲーミングマウス「AW610M」です。こちらも2色で展開されています。1,000 Hzのハイポーリング レートにより、操作性は良く、遅延も特に感じません。DPIは最大16,000 まで設定が可能です。

上から見ると魚っぽい形をしており、尾の部分が親指の付け根を支えてくれるので、グリップ感は良いです。つかみ持ち、かぶせ持ち両方に対応できる形状だと思います。サイズは個人で好みがあると思いますが、小さめを好む筆者にはやや大きく感じます。重量は実測で120gと、重過ぎず軽過ぎず、ちょうど良いと思います。

その他マクロの設定やLED、DPIの設定は「ALIENWARE COMMAND CENTER」の「FX」から、一括管理できます。

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まとめ

以上が、 ALIENWARE AURORA (R12)のレビューです。

近未来的で、クールな見た目が特徴的なゲーミングPCです。従来のゲーミングデスクトップに比べ、奥行きが少なく、デスクが狭くても配置しやすくなっています。

コンパクト設計でも、内部パーツの温度はそれほど高くならず、長時間のゲーミングも問題ないでしょう。

PC内部にはツールレスでアクセスできるので、パーツ交換やメンテナンスを行う上でとても便利です。

カスタマイズ性は少ないものの、CPUでは第11世代インテルプロセッサーとAMD Ryzen 5000シリーズのどちらのモデルも用意されており、グラフィックスではミドルクラスからハイエンドまで選択でき、目的に合った構成を選びやすいです。

ただし、同クラスの他製品よりもパフォーマンスがやや低くなる傾向があったのは少し残念です。

 

近未来デザインの高級ゲーミングPC

デル ALIENWARE AURORA (R12)

特徴

  • 近未来的デザイン
  • 最大でRTX 3090搭載可能
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