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デル Inspiron 15 5000(5501) の特徴レビュー

CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 |
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GPU | CPU内蔵 / MX330 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.714kg~ |
バッテリー | 53Wh |
価格[税込] | 7万円台~ |
Inspiron 15 5000(5501)は、約1.714kgからと比較的軽量で、しかも7万円台からと購入しやすい価格の15.6型ノートPCです。
バッテリー容量もしっかり確保しつつ、軽量なので、取り扱いがしやすいです。
CPUには、第10世代CoreのIce Lakeを搭載し、処理性能も申し分ありません。さらに、外部GPUにMX330を搭載したモデルも選択でき、画像や映像のライトな編集など、PCで色々やってみたい方にもピッタリです。
新機種ですが、Wi-Fi 6に対応していませんし、構成によってはやや通信環境が弱いことが、少し気になる部分です。
Inspiron 15 5000(5501)の特徴
約1.714kgからと使いやすい質量
Inspiron 15 5000(5501)は、15.6型と大きめの液晶を備えていながら、質量が約1.714kgからとなっており、比較的軽量で扱いやすいノートPCです。
メインPCとしても使用でき、人気のある15.6型のノートPCでは、以前は2kgを超えるような機種が多かったのですが、最近は光学ドライブを省いたり、M.2 SSDを採用するなどして、軽量で取り扱いやすい機種がニュースタンダードとなっています。Inspiron 15 5000(5501)も、そのような機種の一つとなっており、メインPCとして据え置きでの使用だけでなく、使うときだけ取り出す、たまに持ち出す、といった使い方にも適しています。
リーズナブルな価格
Inspiron 15 5000(5501)は、7万円台からというリーズナブルな価格も魅力の一つです。
しかも、7万円台のミニマム構成でも、Core i5-1035G1、8GBメモリ、512GB SSDの構成と、かなり快適に使えるスペックです。また、Core i7-1065G7、MX330、8GBメモリ、512GB SSD、Office Personalの上位構成でも10万円台で購入可能です。
10万円の定額給付金でメインPCの購入を考えている方も多いようですが、そのような方にもピッタリだと思います。
少し高めのグラフィックス性能
Inspiron 15 5000(5501)は、CPUにIntelのIce Lakeを搭載しており、CPU内蔵グラフィックス性能もやや高めです。さらに、外部グラフィックスとしてGeForce MX330を搭載したモデルも選択できます。なお、現時点で、Core i7モデルは全てMX330搭載となっています。
下のグラフでは、Inspiron 15 5000(5501)の搭載する、内蔵グラフィックス、外部グラフィックス(MX330)の性能を目安として比較しています。
このMX330は、Intel UHDやIntel Iris Plusよりは性能が高いものの、外部GPUとしてはエントリークラスとなります。本格的なゲームやクリエイティブ作業には適さないものの、簡単な動画編集作業なども行ってみたい方などにはいいと思います。
※スコアは全て、他のPCで計測した代表値です
広視野角液晶を搭載
Inspiron 15 5000(5501)は、広視野角の液晶を搭載しています。色域の広さは不明です。
下の画像のように、左右だけでなく上下のベゼル幅も狭く、モダンなイメージの液晶です。

メモリは8GBのみだが、増設可能
Inspiron 15 5000(5501)のメモリはDDR4-3200に対応しており、IntelのComet Lakeを搭載したPCよりもデータ転送速度が速いメモリを使用できます。ただし、現時点では8GBのメモリしか選択できません。
メール、ブラウザ、Officeソフトなどを普通に使う分には問題ない容量ですが、タブブラウザのタブを多数同時に開く、アプリを同時にいくつも立ち上げて使う、MX330搭載モデルを選択して画像や動画のライトな編集も行いたい、といった場合は8GBメモリではやや不足かもしれません。
空メモリスロットが一つあるようなので、ノートPCの扱いに自信がある場合は、自己責任にはなりますが、メモリを増設することも可能です。
最初から16GBメモリを搭載したモデルもあるとなおよかったです。
ストレージ容量は512GB SSDのみ
Inspiron 15 5000(5501)は、ストレージとしてM.2 PCIe SSDを搭載しています。容量は512GBのみです。一般的には必要十分な容量ではありますが、メインPCとして使用する場合、スマホのバックアップを取ったり、撮った写真や動画を保存すると容量が足りなくなる可能性もあります。
メモリと同様、空のM.2 PCIe SSDスロットが一つあるので、こちらも自己責任での増設が可能です。
テンキー付きキーボード
Inspiron 15 5000(5501)は、テンキー付きのバックライトキーボードを搭載しています。下の画像は英字キーボードですが、実際には105キーの日本語キーボードが搭載されます。
横方向のキーピッチは約18.7mmとなっており、標準的なキーサイズだと思います。ただし、デルのPCでよくある、一つの枠に複数のキーが配置される部分(バックスペース、エンター、スペースキーの部分など)が生じるのではないかと思います。その場合、慣れないとバックスペースを押し間違えるなど、少し打ちにくさを感じるかもしれません。
タッチパッドは、縦74.9mm、横122.9mmと大きく、操作がしやすそうです。

USB PD/DisplayPort機能付きUSB-C搭載
Inspiron 15 5000(5501)は、USB 3.2 x2、USB 3.2 Type-C、HDMI、microSDカードリーダーという、15.6型ノートとしてはやや控えめなインターフェイス構成です。
それでも、USB PowerDeliveryと、DisplayPort機能付きのUSB-Cを搭載していることによって、利便性は高くなっています。USB-Cドックなどを使用して拡張性をアップしやすいですし、専用のACアダプターを持ち運ばなくても、他社のUSB-C対応アダプターを使用しての給電も可能だと思います。
なお、最大7.5W出力が可能でスマホなどの充電をすることも可能です。

無線機能がやや弱い
Inspiron 15 5000(5501)は、最近の新機種が対応していることが多いWi-Fi 6には対応していません。価格とのトレードオフなのかもしれませんが、長く使うことを考えると、Wi-Fi 6に非対応なのは残念です。
また、構成によってネットワークアダプターが異なるため、無線による最大の通信速度も変わってきます。MX330非搭載モデルのネットワークアダプターは802.11ac 1x1 Wi-Fi & Bluetooth(転送レート:最大433Mbps)なのに対して、MX330搭載モデルのネットワークアダプターは802.11ac 2x2 Wi-Fi & Bluetooth(転送レート:最大867Mbps)となっています。
スマホなどでも2x2のMIMO対応が多いことを考えると、そこまで通信速度にこだわりがないつもりでも、ネット閲覧の機会が多いのであれば、通信速度の為に802.11ac 2x2 Wi-Fi & Bluetoothを搭載した、MX330搭載モデルを選択しておくと、より快適にネットを使用できるのではないかと思います。
指紋認証はオプション
Inspiron 15 5000(5501)では、指紋認証のための指紋センサーはオプションになっています。選択すると、キーボードの右上にある電源ボタンに指紋センサーが統合されます。指紋認証機能が必要な方はカスタマイズ画面で選択するようにしましょう。IRカメラを搭載していないため、顔認証には対応していません。
なお、私の指のせいかもしれませんが、デルの同じように電源ボタンに指紋センサーが統合されている他機種では、指紋認証の精度はそれほど高くなく、頻繁にPIN入力でログインしています。


ボディの特徴
Inspiron 15 5000(5501)のボディは、アルミ外装シェルとなっています。タッチパッド周辺にはダイヤモンドカットも施されており、質感の高い外見です。

液晶を開くと、キーボードの後部が持ち上がる構造ですが、ゴム製ヒンジキャップが接地するため、安定感に優れています。また、閉じた状態でもゴム製のヒンジが手になじみ、取り扱いもしやすくなっています。

従来モデル・ライバル機種との比較
最後に、Inspiron 15 5000(5501)と、従来モデルのInspiron 15 5000 (5593)、ライバル機種となりそうなHP Pavilion 15-cs3000との比較を行います。
従来機種のInspiron 15 5000(5593)は、購入時に16GBメモリも選択できます。それ以外のデザイン、質量、バッテリー容量やサイズでは新モデルのInspiron 15 5000(5501)の方が優れています。価格差が大きくなければ、新モデルの方がおすすめです。
一方、ライバル機種のHP Pavilion 15-cs3000は、IPS液晶を搭載し、SSD+HDDのデュアルストレージ構成も選択できます。据え置きのメインPCとして主に使用するのであれば、より適していると思います。価格もほとんど変わりませんし、サポートも充実しており、初心者の方にもおすすめできます。
Inspiron 15 5000(5501)は、登場したばかりでも、価格が十分安めですし、取り扱いやすく、持ち運びもしやすいです。デザイン性も高く、1台でメイン兼時々移動機として使用する場合は、この中で最も適していると思います。自分でメモリやストレージの増設ができるなら、さらにおすすめです。
[本製品] Inspiron 15 5000(5501) |
[従来モデル] Inspiron 15 5000 (5593) |
[ライバル機種] HP Pavilion 15-cs3000 |
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画像 | ![]() |
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CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 |
Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i3-1005G1 |
Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i3-1005G1 |
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GPU | CPU内蔵 / MX330 | CPU内蔵 | CPU内蔵 / MX250 | |
メモリ | 8GB (DDR4 3200MHz) |
4GB / 8GB / 16GB (DDR4 2666MHz) |
8GB / 16GB | |
ストレージ | PCIe SSD | PCIe SSD | SSD / SSD+HDD / SSD + Optane H10 |
|
液晶サイズ | 15.6型 | |||
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 | FHD 非光沢 | FHD IPS 光沢 | |
質量 | 約1.714kg~ | 約1.83kg~ | 約1.82kg | |
サイズ | [幅]356.1 [奥行]234.5 [高さ]13.67-17.9 |
[幅]363.96 [奥行]249 [高さ]18-19.9 |
[幅]361 [奥行]246 [高さ]18-20 |
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バッテリー | 53Wh | 42Wh | 41.04Wh |
[本製品] Inspiron 15 5000(5501) |
[従来モデル] Inspiron 15 5000 (5593) |
[ライバル機種] HP Pavilion 15-cs3000 |
|
CPU | Core i5-1035G1 | ||
GPU | CPU内蔵 | CPU内蔵 | CPU内蔵 |
メモリ | 8GB | ||
ストレージ | 512GB SSD | 512GB SSD | 256GB SSD + 1TB HDD |
価格[税別] | 70,533円 | 66,383円 | 69,500円 |
まとめ
Inspiron 15 5000(5501)は、様々な場所で、多用途に使用できる構成でありながら、7万円台からとリーズナブルな価格で購入できる15.6型ノートPCです。
質量が約1.714kg~と比較的軽量なので、取り回しがしやすく、据え置き以外にも、宅内モバイルや、低頻度であれば持ち出すこともできるでしょう。
外部グラフィックスにMX330を搭載したモデルもあり、少し高めのグラフィックス性能なので、趣味での画像や動画のライトな編集作業なども快適にこなすことができ、活用できる範囲が広いです。
メモリは8GB、ストレージは512GB SSDに固定されていますが、それぞれ空きスロットがあるため、自己責任で増設対応ができるのもメリットになっています。
無線機能がちょっと見劣りしますが、そこが気にならなければ、デザイン性も高く、使い勝手は悪くないと思います。
軽めの15.6型スタンダードノートPC
Inspiron 15 5000(5501)

特徴
- 約1.714kg~と軽量で持ち運びしやすい
- MX330搭載モデルを選択可能
- メモリやM.2 SSDの増設が可能
こんなあなたに
- 10万円前後でメインに使えるノートPCが欲しい
- パソコンでいろんなことをやってみたい方
- 価格7万円台[税込]~
- 一言無難なノートPC

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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