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デル Dell G5 ゲーミングデスクトップ(5090)の実機レビュー

更新日:2020年2月26日
CPU Core i5-9400
Core i7-9700
Core i7-9700K
GPU GTX 1650 / 1660Ti
RTX 2060
RTX 2070 SUPER
メモリ 最大32GB
ストレージ HDD / PCIe SSD
HDD + PCIe SSD
価格[税別] 8万円台~
コスパの高いエントリー向けゲーミングPC

New Dell G5は、コスパの高さが際立つゲーミングPCです。

最小構成なら8万円台から購入可能です。

さらに、光学ドライブが無いことで、ボディがコンパクトで、特に奥行が短くなっています。コンパクトな割にはパーツの換装もしやすくなっています。

フロントのデザインも特徴的です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9700K、GeForce RTX 2070、16GBメモリ

※現在、GeForce RTX 2070のグラフィックスは選択できなくなっています。その代わりにGeForce RTX 2070 SUPERが選択できるようになっています。

 

目次

お忙しい方は、「Dell G5(5090)の特徴」のみお読みください。

New Dell G5(5090)の特徴

ライバル機種よりも安い

Dell G5 ゲーミングデスクトップは、ライバル製品よりも価格が安いです。

下表の通り、GeForce GTX 1650搭載モデルでライバル製品と価格を比較してみましたが、Dell G5 ゲーミングデスクトップが最も安かったです。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Dell G5
ドスパラ
GALLERIA MH
マウス
G-Tune PM-B
画像
CPU Core i7-9700
GPU GeForce GTX 1650
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD + 2TB HDD
価格[税別] 103,003円 118,680円 122,400円
価格は2020年2月25日現在

 

特徴的なフロントで、クリアサイドパネルも選択可

Dell G5 ゲーミングデスクトップは、ストライプ状の凹凸が方向を切り替えながら入っている、他とは違う特徴的なフロントデザインになっています。

特徴的なフロントデザイン

 

さらにオプションでクリアサイドパネルを選択することもできます。クリアパネルだと、ゲーミングPCらしさがアップします。目でも楽しむことができる惹かれるオプションです。

クリアサイドパネルも選択可能

 

高性能でもコンパクト

Dell G5 ゲーミングデスクトップは、マザーボードの横幅ギリギリのサイズのPCケースで、高性能パーツを搭載できる割にはコンパクトです。ゲーミングPCだと、サイズが大きい製品がほとんどですが、本製品なら狭い設置スペースにも置くことができます。

マザーボードの横幅と同じくらいのPCケース

 

コンパクトなケースだけどパーツ交換しやすい

Dell G5 ゲーミングデスクトップの内部には、1台の3.5インチベイ、2台の2.5インチベイ、M.2 PCIeを備えており、HDDやSSDを追加してストレージを増やすことも容易にできます。

自分で増設できるのであれば、CPUだけは高めにしておいて、他のパーツは自分で増設するという方法も取れます。

ツールレスで内部にアクセス可能

 

光学ドライブは搭載不可

Dell G5 ゲーミングデスクトップは、5インチベイがなく、光学ドライブを内蔵することができません。

最近は、光学ドライブを使用する頻度が減っていますが、どうしても内蔵の光学ドライブが必要であれば、ご注意ください。

外付けの光学ドライブであれば、本体と同時に購入することで、割引が適用されて安くなります。必要であれば、注文時忘れずに追加するようにしてください。ただ、デスクトップPCに外付けの光学ドライブを接続しておくのは格好悪い気もします。

外付け光学ドライブが安い

 

電源は460Wと小さめ

Dell G5 ゲーミングデスクトップの電源は460Wとなっており、やや小さめです。GeForce GTX 1650やGTX 1660Ti(TDP 120W)であれば問題ないと思いますが、RTX 2070 SUPER(TDP 215W)だと余裕が無い気がします。本製品を購入するなら、GTX 1660Tiまでのグラフィックスがいいのではないかと思います。

 

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 2070搭載時のベンチマークを掲載します。なお、現在はRTX 2070は搭載できないので参考程度にご覧ください。

ちなみにこのクラスのグラフィックスの場合、FHD解像度なら100 fps以上出るゲームが多いので、高リフレッシュレート液晶にも適しています。60fps程度でいいならWQHD(2560x1440)液晶にも適していると思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920
x
1080
軽量品質 156 fps
標準品質 122 fps
高品質 91 fps
2560
x
1440
軽量品質 112 fps
標準品質 83 fps
高品質 67 fps
3840
x
2160
軽量品質 63 fps
標準品質 44 fps
高品質 38 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 2080Ti 129 fps
RTX 2080 SUPER 114 fps
RTX 2070 SUPER 103 fps
RTX 2070 91 fps
RTX 2060 SUPER 84 fps
RTX 2060 79 fps
GTX 1660Ti 68 fps
GTX 1660 SUPER 66 fps
GTX 1650 39 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920
x
1080
最低 147 fps
118 fps
最高 107 fps
2560
x
1440
最低 131 fps
84 fps
最高 72 fps
3840
x
2160
最低 72 fps
48 fps
最高 38 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 128 fps
RTX 2080 SUPER 128 fps
RTX 2070 SUPER 113 fps
RTX 2070 107 fps
RTX 2060 SUEPER 94 fps
RTX 2060 85 fps
GTX 1660Ti 84 fps
GTX 1660 SUPER 78 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920
x
1080
標準(デスク) 191 fps
高(デスク)
134 fps
最高品質 128 fps
2560
x
1440
標準(デスク) 151 fps
高(デスク)
105 fps
最高品質 95 fps
3840
x
2160
標準(デスク) 105 fps
高(デスク)
55 fps
最高品質 47 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 158 fps
RTX 2080 SUPER 147 fps
RTX 2070 SUPER 132 fps
RTX 2070 128 fps
RTX 2060 SUPER 118 fps
RTX 2060 118 fps
GTX 1660Ti 105 fps
GTX 1660 SUPER 103 fps
GTX 1650 62 fps

 

上に掲載した以外のゲーム、グラフィックカードのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

Dell G5 ゲーミングデスクトップは、Core i5-9400、Core i7-9700、Core i7-9700Kの3種類のCPUを選択可能です。

できるだけ予算を抑えたい場合はCore i5という選択もあると思います。ただ、本製品を検討している方は、CPUを自分で後から交換するようなことは少ないと思うので、Dell G5 ゲーミングデスクトップのコスパの高さを生かして、最初からCore i7を選択しておいた方が満足度が高いように思います。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9700K
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 3900X 7160
Core i9-9900KF 4943
Ryzen 7 3700X 4904
Core i9-9900K 4323
Core i7-9700K 3731 [他のPCで計測]
3464 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3600X 3558
Ryzen 5 3600 3436
Core i7-9700 3071
Core i5-9400 2335
Core i3-9100 1630
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

Dell G5で選択可能なグラフィックスは、GTX 1650、GTX 1660Ti、RTX 2060、RTX 2070 SUPERと幅広く、エントリーからミドルハイクラスまでラインナップされています。

画質は悪くてもいいのでゲームをライトに楽しむだけであれば、GTX 1650で事足りるでしょう。人気なのはGTX 1660Tiクラスのグラフィックスです。前述した通り、本製品の電源は460Wとそれほど大きくないため、GTX 1650または1660Tiで構成するのがいいかと思います。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GeForce RTX 2070
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2070 SUPER 9583
RTX 2070 8724 [レビュー機で計測]
RTX 2060 SUPER 8475
RTX 2060 7349
GTX 1660Ti 6105
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

本製品はM.2 PCIe SSDやHDDの両方を搭載しています。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 2170 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 200
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

クリエイターソフトの処理時間

実際のクリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

高速です。Lightroomは快適に動くでしょう。

Core i7-9700K
32GBメモリ
62秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9700
32GBメモリ
68秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
86秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
136秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proは、外部グラフィックスと同時に、CPU内蔵のグラフィックスも使って書き出しを行うことができます。今回、CPU内蔵グラフィックスは使えないため、CPUに大きな負荷がかかり、Core i7-9700Kでも、CPUがボトルネックになっており、Core i7-9750H+GTX 1660Tiのゲーミングノートよりも処理が遅かったです。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i7-9700K/16GB
RTX 2070
81秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9700/32GB
RTX 2060 SUPER
100秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-10710U/16GB
Intel UHD
414秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

高速です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 10分48秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 54秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 8分37秒
Ryzen 7 3700X 9分19秒
Core i9-9900K 10分19秒
Core i7-9700K 10分48秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3600 11分52秒
Core i7-9700 13分10秒
Core i5-9400 15分32秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

やや高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能CPU、グラフィックスを搭載しているだけあり、高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Dell G5 ゲーミングデスクトップの外観写真を掲載します。

フロントのスロットが交わるデザインと、ブルーの斜めのLEDライトがかっこいいです。クリアパネル選択時は内部もうっすらと青く光ります。

 

フロント側には、USB、Type-Cなどのポートがあります。

 

天面はフラットです。

 

底面です。ゴム足は小さめです。

 

背面です。映像出力ポートは、搭載するグラフィックカードによって変わるので、メーカーの仕様表をよくご確認下さい。

 

ケース内部のチェック

ケース内部の画像です。

PCケースは小さいですが、光学ドライブが無いことにより、内部はすっきりとしています。

 

エントリー向けのメーカー製PCは、トップフローのノーマルファンが搭載されることが多いですが、本製品はサイドフローで大きめのヒートシンクが付いています。メモリは4スロットあります。

 

M.2 SSDです。

 

天面側に2.5インチベイがあります。ケーブルが1本届いているので、増設も簡単そうです(ただし、購入品にケーブルが無かったら済みません)。

 

3.5インチストレージがフロント側にあります。

 

GeForce RTX 2070の画像です。

 

電源は特殊な形状なので交換は難しいと思います。

 

まとめ

New Dell G5は、同等のスペック構成の他機種と比較してもコスパの高さが際立つ、入手しやすいゲーミングPCです。

光学ドライブを搭載できない代わりに、PCケースはコンパクトです。また、コンパクトな割にはストレージなどの換装もしやすくなっています。

電源容量が460Wとそれほど大きくないため、GeForce GTX 1650、GTX 1660Tiあたりを搭載したモデルがおすすめです。

価格を抑えたミドルスペックのPCが欲しいといったユーザーには、チェック必須の機種です。

 

コスパの高いエントリー向けゲーミングPC

New Dell G5(5090)

特徴

  • 高いコストパフォーマンス
  • フロントデザインが特徴的
  • コンパクトボディ

こんなあなたに

  • はじめてゲーミングPCを買う方
  • コスパの高いデスクトップPCをお探しの方
  • 価格8万円台~
  • 一言GTX 1660Tiモデルが狙い目
公式サイトはこちら

 

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