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デル Dell G5 ゲーミングデスクトップ(5090)の実機レビュー
CPU | Core i5-9400 Core i7-9700 Core i7-9700K |
---|---|
GPU | GTX 1650 / 1660Ti RTX 2060 RTX 2070 SUPER |
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | HDD / PCIe SSD HDD + PCIe SSD |
価格[税別] | 8万円台~ |
New Dell G5は、コスパの高さが際立つゲーミングPCです。
最小構成なら8万円台から購入可能です。
さらに、光学ドライブが無いことで、ボディがコンパクトで、特に奥行が短くなっています。コンパクトな割にはパーツの換装もしやすくなっています。
フロントのデザインも特徴的です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9700K、GeForce RTX 2070、16GBメモリ
※現在、GeForce RTX 2070のグラフィックスは選択できなくなっています。その代わりにGeForce RTX 2070 SUPERが選択できるようになっています。
目次
お忙しい方は、「Dell G5(5090)の特徴」のみお読みください。
New Dell G5(5090)の特徴
ライバル機種よりも安い
Dell G5 ゲーミングデスクトップは、ライバル製品よりも価格が安いです。
下表の通り、GeForce GTX 1650搭載モデルでライバル製品と価格を比較してみましたが、Dell G5 ゲーミングデスクトップが最も安かったです。
[本製品] Dell G5 |
ドスパラ GALLERIA MH |
マウス G-Tune PM-B |
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画像 | |||
CPU | Core i7-9700 | ||
GPU | GeForce GTX 1650 | ||
メモリ | 8GB | ||
ストレージ | 256GB SSD + 2TB HDD | ||
価格[税別] | 103,003円 | 118,680円 | 122,400円 |
特徴的なフロントで、クリアサイドパネルも選択可
Dell G5 ゲーミングデスクトップは、ストライプ状の凹凸が方向を切り替えながら入っている、他とは違う特徴的なフロントデザインになっています。
さらにオプションでクリアサイドパネルを選択することもできます。クリアパネルだと、ゲーミングPCらしさがアップします。目でも楽しむことができる惹かれるオプションです。
高性能でもコンパクト
Dell G5 ゲーミングデスクトップは、マザーボードの横幅ギリギリのサイズのPCケースで、高性能パーツを搭載できる割にはコンパクトです。ゲーミングPCだと、サイズが大きい製品がほとんどですが、本製品なら狭い設置スペースにも置くことができます。
コンパクトなケースだけどパーツ交換しやすい
Dell G5 ゲーミングデスクトップの内部には、1台の3.5インチベイ、2台の2.5インチベイ、M.2 PCIeを備えており、HDDやSSDを追加してストレージを増やすことも容易にできます。
自分で増設できるのであれば、CPUだけは高めにしておいて、他のパーツは自分で増設するという方法も取れます。
光学ドライブは搭載不可
Dell G5 ゲーミングデスクトップは、5インチベイがなく、光学ドライブを内蔵することができません。
最近は、光学ドライブを使用する頻度が減っていますが、どうしても内蔵の光学ドライブが必要であれば、ご注意ください。
外付けの光学ドライブであれば、本体と同時に購入することで、割引が適用されて安くなります。必要であれば、注文時忘れずに追加するようにしてください。ただ、デスクトップPCに外付けの光学ドライブを接続しておくのは格好悪い気もします。
電源は460Wと小さめ
Dell G5 ゲーミングデスクトップの電源は460Wとなっており、やや小さめです。GeForce GTX 1650やGTX 1660Ti(TDP 120W)であれば問題ないと思いますが、RTX 2070 SUPER(TDP 215W)だと余裕が無い気がします。本製品を購入するなら、GTX 1660Tiまでのグラフィックスがいいのではないかと思います。
ゲームベンチマーク
GeForce RTX 2070搭載時のベンチマークを掲載します。なお、現在はRTX 2070は搭載できないので参考程度にご覧ください。
ちなみにこのクラスのグラフィックスの場合、FHD解像度なら100 fps以上出るゲームが多いので、高リフレッシュレート液晶にも適しています。60fps程度でいいならWQHD(2560x1440)液晶にも適していると思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
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---|---|---|
1920 x 1080 |
軽量品質 | 156 fps |
標準品質 | 122 fps | |
高品質 | 91 fps | |
2560 x 1440 |
軽量品質 | 112 fps |
標準品質 | 83 fps | |
高品質 | 67 fps | |
3840 x 2160 |
軽量品質 | 63 fps |
標準品質 | 44 fps | |
高品質 | 38 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
||
---|---|---|
1920 x 1080 |
最低 | 147 fps |
中 | 118 fps | |
最高 | 107 fps | |
2560 x 1440 |
最低 | 131 fps |
中 | 84 fps | |
最高 | 72 fps | |
3840 x 2160 |
最低 | 72 fps |
中 | 48 fps | |
最高 | 38 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
||
---|---|---|
1920 x 1080 |
標準(デスク) | 191 fps |
高(デスク) |
134 fps | |
最高品質 | 128 fps | |
2560 x 1440 |
標準(デスク) | 151 fps |
高(デスク) |
105 fps | |
最高品質 | 95 fps | |
3840 x 2160 |
標準(デスク) | 105 fps |
高(デスク) |
55 fps | |
最高品質 | 47 fps |
上に掲載した以外のゲーム、グラフィックカードのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
Dell G5 ゲーミングデスクトップは、Core i5-9400、Core i7-9700、Core i7-9700Kの3種類のCPUを選択可能です。
できるだけ予算を抑えたい場合はCore i5という選択もあると思います。ただ、本製品を検討している方は、CPUを自分で後から交換するようなことは少ないと思うので、Dell G5 ゲーミングデスクトップのコスパの高さを生かして、最初からCore i7を選択しておいた方が満足度が高いように思います。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
Dell G5で選択可能なグラフィックスは、GTX 1650、GTX 1660Ti、RTX 2060、RTX 2070 SUPERと幅広く、エントリーからミドルハイクラスまでラインナップされています。
画質は悪くてもいいのでゲームをライトに楽しむだけであれば、GTX 1650で事足りるでしょう。人気なのはGTX 1660Tiクラスのグラフィックスです。前述した通り、本製品の電源は460Wとそれほど大きくないため、GTX 1650または1660Tiで構成するのがいいかと思います。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
本製品はM.2 PCIe SSDやHDDの両方を搭載しています。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
クリエイターソフトの処理時間
実際のクリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を掲載します。
高速です。Lightroomは快適に動くでしょう。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Premiere Proは、外部グラフィックスと同時に、CPU内蔵のグラフィックスも使って書き出しを行うことができます。今回、CPU内蔵グラフィックスは使えないため、CPUに大きな負荷がかかり、Core i7-9700Kでも、CPUがボトルネックになっており、Core i7-9750H+GTX 1660Tiのゲーミングノートよりも処理が遅かったです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
高速です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 10分48秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー |
QSVでエンコード (※3) | 54秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
やや高めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
高性能CPU、グラフィックスを搭載しているだけあり、高めの消費電力です。
外観のチェック
Dell G5 ゲーミングデスクトップの外観写真を掲載します。
フロントのスロットが交わるデザインと、ブルーの斜めのLEDライトがかっこいいです。クリアパネル選択時は内部もうっすらと青く光ります。
フロント側には、USB、Type-Cなどのポートがあります。
天面はフラットです。
底面です。ゴム足は小さめです。
背面です。映像出力ポートは、搭載するグラフィックカードによって変わるので、メーカーの仕様表をよくご確認下さい。
ケース内部のチェック
ケース内部の画像です。
PCケースは小さいですが、光学ドライブが無いことにより、内部はすっきりとしています。
エントリー向けのメーカー製PCは、トップフローのノーマルファンが搭載されることが多いですが、本製品はサイドフローで大きめのヒートシンクが付いています。メモリは4スロットあります。
M.2 SSDです。
天面側に2.5インチベイがあります。ケーブルが1本届いているので、増設も簡単そうです(ただし、購入品にケーブルが無かったら済みません)。
3.5インチストレージがフロント側にあります。
GeForce RTX 2070の画像です。
電源は特殊な形状なので交換は難しいと思います。
まとめ
New Dell G5は、同等のスペック構成の他機種と比較してもコスパの高さが際立つ、入手しやすいゲーミングPCです。
光学ドライブを搭載できない代わりに、PCケースはコンパクトです。また、コンパクトな割にはストレージなどの換装もしやすくなっています。
電源容量が460Wとそれほど大きくないため、GeForce GTX 1650、GTX 1660Tiあたりを搭載したモデルがおすすめです。
価格を抑えたミドルスペックのPCが欲しいといったユーザーには、チェック必須の機種です。
コスパの高いエントリー向けゲーミングPC
New Dell G5(5090)
特徴
- 高いコストパフォーマンス
- フロントデザインが特徴的
- コンパクトボディ
こんなあなたに
- はじめてゲーミングPCを買う方
- コスパの高いデスクトップPCをお探しの方
- 価格8万円台~
- 一言GTX 1660Tiモデルが狙い目
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
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