※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
デル Dell G5 15(5590)の実機レビュー
CPU | Core i7-9750H Core i5-9300H |
---|---|
GPU | RTX 2060 GTX 1660Ti GTX 1650 GTX 1050Ti |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | PCIe SSD PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 60Hz FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.68kg |
バッテリー | 60Wh |
価格[税別] | 9万円台~ |
Dell G5 15(5590)は、エントリー ~ ミドルスペックの性能で、価格を抑えたコスパの高いゲーミングノートPCです。
とにかく価格が安く、最新のGeForce GTX 1650を搭載したモデルでも、9万円台から購入することが可能です。
GTX 1660TiやRTX 2060を搭載したモデルもありますが、これらも競合製品よりも安くなっています。
さらに、最上位モデルについては、144Hz駆動の液晶も搭載できます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti、128GB SSD+1TB HDD NEW!
Core i5-9300H、8GBメモリ、GeForce GTX 1650、256GB SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「Dell G5 15(5590)の特徴」のみお読みください。
Dell G5 15(5590)の特徴
9万円台からと低価格
Dell G5 15(5590)は、非常に低価格なゲーミングノートで、NDIVIDAの最新グラフィックス「GeForce GTX 1650」を搭載したモデルが9万円台で購入することが可能です。主要なメーカーのGeForce GTX 1650搭載PCを調べてみましたが、その中で最も安い価格でした。
ミドルスペック構成も安い
「GeForce GTX 1650」を搭載したモデルだけでなく、GeForce GTX 1660TiやRTX 2060を搭載したモデルも、ライバル製品よりも安いです。
さらに、当サイト限定で、8万円以上の構成なら3,000円分、15万円以上の構成なら、7,500円分の楽天ポイントがプレゼントされます【詳細はこちら】。
Dell G5 15 (5590) |
マウス NEXTGEAR-NOTE i5565 |
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-E |
GeForce RTX 1660Ti | ||
Core i7-9750H / 16GBメモリ / 512GB PCIe SSD | ||
13万円台~ ※ | 14万円台~ | 16万円台~ |
144Hz駆動液晶を選択可能
Dell G5 15(5590)の最上位のモデルは、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
なお、「15.6 インチ FHD (1920 x 1080) IPS 144Hz ディスプレイ」と書かれた液晶のみ144Hzに対応しているので、ご注意下さい。
RGBバックライトキーボードなどを選択可能
Dell G5 15(5590)は、4ゾーンのRGBバックライトキーボードを選択できます。ALIENWAREコマンドセンターがプリインストールされており、こちらから色などの設定が可能です。
ただし、Dell G5 15(5590)で選択できるキーボードは次のようになっており、バックライト付きは英語キーボードになります。
Dell G5 15(5590)で選択できるキーボード
日本語キーボード
ブルーバックライト付き英語キーボード
4ゾーンRGBバックライト付き英語キーボード
バックライトが無い日本語キーボードと、ブルーバックライト付き英語キーボードの画像は次のようになっています。
スペシャルエディションとの違い
New G5 15は、通常モデルの他に「スペシャルエディション」がラインナップされており、通常モデルのカラーはブラック、スペシャルエディションのカラーはホワイトとなっています。選択できるパーツについては同じで、性能に違いはありません。
通常モデルとスペシャルエディションを並べた画像を以下に掲載します。
ゲームベンチマーク
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。以前のモデルはメモリがシングルチャンネルだったせいかスコアが伸び悩みましたが、今回は相応のベンチマークが出ていました。
GeForce GTX 1650の場合は、グラフィック品質を中間設定にすれば、60fps前後の平均フレームレートが出るゲームが多いです。
もっと高いグラフィック設定にしたい場合はGeForce GTX 1660Tiを、リアルタイムレイトレーシングを使ってみたい場合はGeForce RTX 2060を搭載したモデルがいいと思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
|||
---|---|---|---|
GTX 1650 | GTX 1660Ti | ||
1920x1080 | 軽量品質 | 6725 / 67 fps | 9948 /99 fps |
標準品質 | 5091 / 50 fps | 8005 / 80 fps | |
高品質 | 3886 / 38 fps | 6101 / 61 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
|||
---|---|---|---|
GTX 1650 | GTX 1660Ti | ||
1920x1080 | 最低 | 74 fps | 99 fps |
中 | 50 fps | 79 fps | |
最高 | 37 fps | 69 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
|||
---|---|---|---|
GTX 1650 | GTX 1660Ti | ||
1920x1080 | 標準(ノート) | 13075 / 101 fps | 17475 / 144 fps |
高(ノート) | 11744 / 83 fps | 15742 / 119 fps | |
最高品質 | 9224 / 62 fps | 13985 / 97 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
|||
---|---|---|---|
GTX 1650 | GTX 1660Ti | ||
1920x1080 | 低品質 | 66 fps | 98 fps |
高品質 | 56 fps | 85 fps | |
最高品質 | 52 fps | 77 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
|||
---|---|---|---|
GTX 1650 | GTX 1660Ti | ||
1920x1080 | 最高品質 | 17581(すごく快適) | 19427(すごく快適) |
別のグラフィックスのフレームレートについては、下を参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
本製品は、60Hz液晶を搭載したモデルと、144Hz液晶を搭載したモデルがあります。それぞれの特性を下に掲載します。
FHD 60Hz液晶
60Hz液晶は普通の性能だと思います。安い製品にしては色域がやや広めなので、クリエイティブワークにも使用できるのではないかと思います。詳細は以下のタブをご覧ください。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
表示遅延も計測してみましたが普通です。キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約83msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、普通の遅延だと思います。なお、割と計測結果にムラがあるので参考程度にして下さい。今回は3回計測して平均値を出しています。
残像も普通です。普通のノートPCは60Hz液晶で2フレーム前くらいまで残像が表示されていますが、本製品も同様でした。
FHD 144Hz液晶
144Hz液晶は、映像が滑らかでゲームがしやすくなります。それ以外の特性は普通です。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
Dell Gシリーズのキーボードは、ゲーミングノートにしては簡素な作りになっており、普通の打ち心地です。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmです。キートップはほぼフラットです。キーストロークの浅さがやや気になりますが、慣れれば普通に打てるでしょう。
「Backspace」と「Enter」のキーが、一般的なノートPCよりもやや小さく、ブラインドタッチするときにミスしやすいです。また、一部のキーが1つのフレーム内に2つ入っている点は、見た目の面でやや残念です。
タッチパッドの操作性は普通です。
英語キーボードは次のようになっています。日本語キーボードとは違い、ゲームでよく使う「WASD」キーのみ枠が入っています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、第8世代または第9世代Coreプロセッサーを搭載しており、十分な性能です。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスは、エントリー向けのGTX 1050TiとGTX 1650、ミドルスペックのGTX 1660Ti、リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSに対応したRTX 2060を搭載したモデルがあります。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。HDDを追加し、ダブルストレージにすることも可能です。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
SDカード
SDカードスロットの速度は遅いです。
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
今回、Core i5-9300Hのモデルはメモリが8GBしかなかったので、やや遅いです。Lightroomを使うなら16GB以上のメモリを推奨します。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
こちらもCore i5-9300Hモデルは、メモリが8GBしかなかったため、やや遅いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコードはまずまずです。
Core i7-9750H | Core i5-9300H | |
x265でエンコード (※1) | 14分37秒 | 20分55秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分1秒 | 1分11秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分49秒 | 3分16秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトを確認すると、約2.68kgです。当サイトの計測値は下表の通りです。15.6型のゲーミングノートPCとしては、"普通~やや重い"質量だと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.682kg |
ACアダプター(130W) | 603g |
ACアダプター(180W) | 684g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。Core i5、GeForce GTX 1650と、今回ゲーミングノートにしては、それほど高くないスペックであったため、バッテリー駆動時間は長めです。Core i7、GeForce GTX 1660Tiのモデルは時間の関係で計測していません。
駆動時間 | |
動画再生時 ※1 | 6時間15分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | ― |
FF14 ベンチ ループ実行 ※3 | ― |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。
- GTX 1660Tiモデル
- GTX 1650モデル
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
GTX 1660Ti(Core i7-9750H)のモデルは、CPU温度が高いです。
- GTX 1660Tiモデル
- GTX 1650モデル
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
GTX 1660Tiモデルのモデルはキーボード部分が熱くなります。GTX 1650のモデルは、CPUおよびグラフィックスが低めの性能のパーツであることもあり、問題ない温度です。
- GTX 1660Tiモデル
- GTX 1650モデル
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
一般的なノートパソコンよりは高い消費電力です。
- GTX 1660Tiモデル
- GTX 1650モデル
外観のチェック
外観のチェックです。
Dell G5 15は、通常モデルの他に「スペシャルエディション」がラインナップされています。
スペシャルエディションのカラー
まずは、スペシャルエディションのカラーの外観です。
正面からみたときは、通常モデルとよく似ていますが、ヒンジ部分のカラーがやや異なります。
タッチパッドを囲む青い色は、スペシャルエディションのみ光ってみえるようになっています。
天板はホワイトになっています。清潔感のあるカラーで指紋も目立ちにくいです。
スピーカーは正面側にあります。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
排気は、背面および側面から行います。
液晶が傾く最大の角度です。
側面のインターフェースは次の通りです。光学ドライブはありません。
背面のインターフェースです。
底面は、ブルーのヒートパイプが透けて見えるようになっています。
通常モデルのカラー
次に、通常モデルの外観を掲載します。
ほぼブラックのカラーですが、天板にある「DELL」のロゴと、タッチパッド周りは、ブルーになっておりアクセントを付けています。タッチパッドのブルーの枠は、スペシャルエディションでは照明が当たると光りましたが、通常モデルは光りません。
天板です。
側面です。GeForce GTX 1650搭載モデルにはmini DisplayPortがありません。おそらくGTX 1050Tiのモデルにも無いと思います。
底面です。こちらはヒートパイプがあまり見えないようになっています。
ケース内部の画像
内部画像です。スペシャルエディションも通常モデルも内部は変わりません。
ヒートパイプは、CPUとGPUにまたがっているものもあります。M.2 SSD、2.5インチストレージは交換できそうです。
メモリも交換できそうです。
ACアダプター
ACアダプターは、GeForce GTX 1050Ti、GTX 1650搭載時が130W、GeForce GTX 1660Ti、RTX 2060搭載時が180Wとなります。180WのACアダプターのほうがやや厚みがあります。
まとめ
以上が、Dell G5 15(5590)のレビューです。
価格がかなり安いゲーミングノートです。GeForce GTX 1650搭載モデルなら9万円台で購入することが可能です。GTX 1660Ti、RTX 2060搭載のモデルも安くコストパフォーマンスが非常に高いです。
最上位のモデルのみとなりますが、144Hz駆動の液晶を搭載したモデルもあります。
色域も狭くないので、動画編集などの用途にも使用できると思います。
スリムベゼルを採用し、モダンな見た目になると共に、設置面積も小さくなっています。
ただ、ゲーミングノートはキーボードにこだわっている製品が多い中、本製品は一般的なノートPCと変わらないキーボードで、この辺りは高額製品に及ばないところです。また、Core i7の場合、CPU温度が高めになるのもやや気になりました。
9万円台から買える最新ゲーミングノート
Dell G5 15(5590)
特徴
- 非常に低価格
- GTX 1050Ti ~ RTX 2060まで選べるグラフィックス
- 144Hz駆動液晶あり
こんなあなたに
- ライトにゲームを楽しみたい(GTX 1650モデル)
- ミドルレンジのゲーミングPCが欲しい
- 動画編集をしたい
- 価格9万円台[税別]~
- 一言はじめてゲーミングPCを
買うならこれ
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
DELLのパソコンの一覧ページ。各シリーズの違いや、おすすめ製品の紹介。各製品のレビュー記事もあり。
ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。