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Dell G3 15(3579)の実機レビュー

CPU | Core i5-8300H Core i7-8750H |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1050 GeForce GTX 1050Ti |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD / HDD [同時搭載可能] |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約2.53kg |
バッテリー | 56WHr |
価格 | 8万円台(税別)~ |
8万円台から購入できるエントリー向けゲームPC
Dell G3 15は、8万円台から購入可能なゲーミングノートPCです(クーポン利用時、税別の価格)。
グラフィックスには、エントリー向けのGeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを搭載。
CPUには、インテル 第8世代 Hシリーズプロセッサーを新たに搭載し、性能が飛躍的に上がっています。ゲームだけでなく、エンコード、動画編集、RAW現像などにもおすすめの製品です。
ゲーミングPCとしては珍しいホワイトのカラーもラインナップされています。ボディも非常に薄く、ゲーミングPCとは思えない外観です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8750H、8GBメモリ、GeForce GTX 1050Ti、128GB SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「Dell G3 15の特徴」のみお読みください。
Dell G3 15の特徴
10万円台(クーポン使用で8万円台)の安さ
Dell G3 15で、まず驚いたのは価格の安さです。
Core i5-8300H+GeForce GTX 1050の構成ならクーポン利用で8万円台、Core i7-8750H+GeForce GTX 1050Tiでも9万円台で購入することができます。数多くのゲーミングノートPCを見てきましたが、ここまで安い製品は、他にはなかなかありません。1、2位を競うコスパの良さだと思います。
インテル 第8世代 Hシリーズプロセッサーを搭載
Dell G3 15は、インテル 第8世代 HシリーズプロセッサーであるCore i5-8300HまたはCore i7-8750Hを選択可能です。こちらのCPUの性能を下表に掲載します。Core i5-8300Hでも、旧世代のCore i7-7700HQよりベンチマークスコアが高く、Core i7-7820HKとほぼ同等のスコアです。Core i7-8750Hに関しては、デスクトップ用のCore i7-7700Kよりもスコアが高くなっています。

CPUの性能比較
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ゲーミングノートPCとしては非常に薄いボディ
Dell G3 15は、ゲーミングノートPCとしては、かなり薄いボディでスタイリッシュな外観です。
ただし、薄い分、LANポートは、下側が開くタイプになっています。挿すときは問題ありませんが、抜くときはPC本体を浮かせる必要があります。

薄いボディ
ホワイトをベースとした清潔感のあるデザインもあり
Dell G3 15は、ゲーミングPCとしては珍しいホワイトのカラーを採用しています。また、アクセントとして、ロゴマークやタッチパッド周り、キー刻印などは薄めのブルーになっており、空や海を連想させるクールなデザインとなっています。

ホワイトのボディカラー

タッチパッド周りやキーの刻印もブルー
なお、ホワイトの他にも、ブラック、リーコンブルーといったカラーもラインナップされています。

ブラック、リーコンブルーもあり
ゲームベンチマーク
GeForce GTX 1050Ti搭載のDell G3 15(3579)で計測したゲームベンチマークを掲載します。
ゲームにもよりますが、中程度のグラフィック設定ならプレイできるゲームが多いです。
他の同等スペックのゲーミングノートと比較しても、スコアが悪いといったことはありません。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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1920x1080 | 軽量品質 | 5191 (やや快適) 51 fps |
標準品質 | 3944 (普通) 39 fps | |
高品質 | 2826 (やや重い) 28 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
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---|---|---|
1920x1080 | 軽量品質 | 67 fps |
高品質 | 42 fps | |
ウルトラ | 22 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 11974 (非常に快適) 86 fps |
高(ノート) | 10323 (非常に快適) 71 fps | |
最高品質 | 7616 (非常に快適) 51 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 54 fps |
高品質 | 44 fps | |
最高品質 | 41 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
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1920x1080 | ― | 17212 ※約6000で60fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 16060(すごく快適) ※約5500で60fps |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1050Tiの情報は次の通りです。ノートに搭載されるGTX 1050Tiとしては普通の仕様です。

グラフィックカードのスペック
GeForce GTX 1050Tiのその他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
Dell G3 15の液晶のチェックです。
視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。ややメリハリのある画面であることが分かります。


色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきはややありますが、それほど強くは感じません。

画面拡大
非光沢液晶ですので、映り込みが低減されています。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18mmと十分な広さです。キーストロークは約1.2mmと浅めで、キートップはほぼ水平であるものの、底つきの衝撃は少なく、普通に打てるキーボードだと思います。
ただし、Enterキーと隣のキーが、同じフレーム内にあったりするところはやや見た目が悪いです。「Backspace」キーも小さめです。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUは、Hシリーズの第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載可能で、高い性能です。様々な用途で使えるでしょう。

CPU性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません
グラフィックス
グラフィックスは、GeForce GTX 10シリーズの中ではエントリーモデルであるものの、ゲームもできますし、動画編集など多く用途で使えます。

グラフィックス性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません
ストレージ
ストレージは、256GB SSDのモデルと、128GB SSD+1TB HDDのモデルがあります。128GBだとやや少なめの容量なので、256GB SSD+1TB HDDのモデルもあったら良かったと思います。

ストレージ性能の目安
(コメントは筆者の独自判断)
Dell G3 15で計測したベンチマーク
以下、Core i7-8750H、8GBメモリ、GeForce GTX 1050Ti、128GB SSD+1TB HDDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
他の同等構成のPCと比べて、スコアが高いとか低いとかはありませんでした。
SDカードリーダーの速度はやや遅めです。
(CPU性能の評価)

Core i7-8750H
(主にグラフィックス性能の評価)


Core i7-8750H、GeForce GTX 1050Ti(4GB)
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-8750H GeForce GTX 1050Ti(4GB) |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 16分20秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分46秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分39秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※エンコード中のCPUクロック
(ストレージの評価)

128GB SATA SSD
(SDカードリーダー/ライターの評価)

SDカードのベンチマーク(最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定)
質量のチェック
Dell G3 15の質量は下表の通りです。
ゲーミングノートPCとして、そこまで軽い方ではありません。
質量 | |
---|---|
PC本体 | 2.416kg |
ACアダプター | 626g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間チェックです。
本製品に搭載されていたバッテリーは56Whでした。普通の容量です。バッテリー駆動時間は使い方によって大きく変わりますが、もしゲームをした場合、駆動時間は1~2時間程度になると思います。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。エンコードをしたり、ゲームをしたりしたときは、他のゲーミングノートPCと比べてややうるさいです。


参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
20dB |
ほぼ無音 |
21~25dB |
PCに近づかないと音が聞こえないレベル |
26~30dB | PCから少し離れても音が聞こえるレベル |
31~35dB | 静かな扇風機くらいの音 |
36~40dB | PCの近くにいると、ややうるさく感じるレベル |
41~45dB | 少し風量を上げた扇風機くらいの音。一般的なデスクトップPC音 |
46~50dB | 一般的なエアコン音くらい。うるさい |
50dB以上 | エアコンをハイパワー運転にしたような音。とてもうるさい |
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度も、GPU温度も普通だと思います。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
パームレスト部分は熱くならないのでそれほど不快感はありません。キーボード側は温度がやや上がり、やや熱く感じるかもしれませんが、ゲーミングノートPCはこんなものなので妥協しましょう。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力です。


外観のチェック
外観のチェックです。
リコリスブラック、リーコンブルー、アルプスホワイトのカラーがラインナップされていますが、今回は、リーコンブルー、アルプスホワイトの2つについて外観画像を掲載します。
リーコンブルー
派手なデザインではなく、ゲーミングノートPCには見えない外観ですが、ブルーのカラーが個性的で素敵なデザインだと思います。パームレストは、ストライプ状の模様も入っています。指紋も比較的目立ちにくく実用的です。
液晶の周りが樹脂製のブラックのカラーになっており、ここは少し安っぽいです。
天板もボディと同じカラーです。
スピーカーは底面に配置されています。比較的音は良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
インターフェースは次の通りです。USB Type-Cおよび光学ドライブは搭載していません。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
見えづらいですが、冷却ファンは2つ搭載されています。
ACアダプターは、普通のノートPCよりは大きいですが、薄型でカバンにはしまいやすいです。容量は130Wです。
アルプスホワイト
続いて、アルプスホワイトのカラーを掲載します。
ホワイトのボディですが、液晶フレームはブラックとなっています。パームレスト部分は、四角を並べたような模様が入っています。表面の手触りはツルツルしていますが、光沢感は少なく、指紋などは目立ちにくいです。
側面もホワイトです。
底面もホワイトに統一されています。
DELLのロゴは水色になっています。
まとめ
以上が、Dell G3 15のレビューです。
GeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを搭載し、エントリー向けという位置づけのゲーミングノートPCです。
非常にコスパが高く、最小構成なら8万円台で購入することが可能です。
安い製品ですが、温度なども特に問題ありませんでしたし、安くてもスピーカーの音質も比較的良かったです。
ゲーミングPCに見えないデザインもいいと思います。シンプルながら個性のあるカラーで、素敵だと思います。
CPU性能も高いので、ゲームだけでなく、動画編集などにも使えると思います。
ただし、光学ドライブおよびUSB Type-Cポートは搭載されていないため、ご注意下さい。
また、SSD+HDDのモデルの場合、SSDは128GBの容量しかありません。大きめのゲームをインストールすると、すぐに容量がいっぱいになってしまうので、もう少し容量の大きいSSDを搭載できると良かったです。
詳細・購入はこちら
公式サイトこちら

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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