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New Inspiron 27 7000の特徴と性能は?

更新日:2017年6月13日

実際に使用したときのレビューを追記しました。
詳細はこちらをご覧ください。
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デル Inspiron 27 7000 (7775) の実機レビュー

 

2017年6月9日、デルより、AMD RyzenのCPUおよびRadeon RXシリーズのグラフィックスを搭載した液晶一体型PC「New Inspiron 27 7000」が発売されました。特徴は次の通りです。

New Inspiron 27 7000の特徴

液晶フレームが狭い!

まず、特徴的なのは、液晶の周りのフレームが狭いことです。今では多くのパソコンに狭額縁の液晶が採用されるようになりましたが、筆者が記憶している限りでは、デルがXPS 13に搭載したことが、狭額縁液晶のブームの始まりです。

そのデルが、液晶一体型PCにも狭額縁液晶を搭載しました。実は他社では、既に狭額縁の液晶一体型PCを発売していますが、ほとんどが光沢液晶です。一方、今回発売されたNew Inspiron 27 7000は非光沢液晶となっており、非光沢で狭額縁の一体型PCは、筆者は初めて見ました。

狭額縁のメリットは、省スペースな点と、見た目が良くなる点、マルチ液晶にしたときに、液晶と液晶つなぎ目が狭くなる点です。なお、本製品はHDMI出力ポートを搭載しているため、もう1台液晶ディスプレイを接続して表示することが可能です。

CPU性能は高い

New Inspiron 27 7000は、Ryzen のCPUを搭載しています。Ryzen 7 1700とRyzen 5 1400を搭載したモデルがあり、Ryzen 7 1700であれば、デスクトップPCで搭載率の高いインテルのCore i7-7700よりも、非常に高い性能です。CPUに負荷のかかる処理を長時間行うことがある場合に非常におすすめです。

Ryzen 5 1400の場合は、Core i5-7500よりややよい程度のスコアですが、一般的な用途ならこちらのCPUでも問題ないでしょう。

CPU関連のベンチマークスコア例
  CINEBENCH R15
CPU (Multi)
Passmark
CPU Mark
Ryzen 7 1700 1416 13790
Core i7-7700K 980 12246
Core i7-7700 885 11517
Ryzen 5 1400 665 8537
Core i5-7500 599 8335
※Ryzen 5 1400についてはOC3D.NETPassmarkのサイトからスコアを引用させていただいています。
※それ以外のスコアは当サイトにて、別のPCで計測した数値です。

AMD社が紹介したインテルCoreプロセッサーとの比較

今回の新製品発表会にて、AMD Ryzenとインテル Coreプロセッサーとの性能差が紹介されました。なお、AMD社の方から紹介された説明資料であることは考慮して下さい。

価格が近いRyzenとCore プロセッサーについて性能を比較したのが下表です。いずれもAMD Ryzen のほうが、大きくベンチマークスコアが上回っています。

 

次に、ゲームをしながらストリーミング配信をすると、Ryzen 7 1700はコマ落ちしなかったのに、Core i7-7700Kではコマ落ちしたというデータの紹介です。

 

クリエイティブな作業をするときも、Ryzen 7 1700のほうがCore i7-7700Kよりも処理速度が速いです。

グラフィックス性能はまあまあ

本製品は、グラフィックスにRadeon RX 560を搭載しています。

FF14 紅蓮のリベレーターのスコアは次のようになっており、GeForce GTX 1050よりも大分低くなっています。ノートPC用のGeForce GTX 965Mよりは高いスコアでしょう。最新のPCゲームをする場合、グラフィック品質をかなり低めに下げる必要があると思います。

GPU関連のベンチマークスコア例
  FF14 紅蓮のリベレーター
(最高設定)
GeForce GTX 1060 12361
GeForce GTX 1050Ti 7674
GeForce GTX 1050 7045
Radeon RX 560 約5200
※Radeon RX 560についてはこちらのサイトからスコアを引用させていただいています。
他のスコアについては当サイトで、他のPCで計測したものです。

27型大画面液晶で、視野角は良好

液晶は27型と大画面です。下図の左の24型液晶と比べると、右の本製品は非常に画面が大きく感じます。

 

また、4K液晶も選択可能です。

視野角も良いです。非光沢液晶ですので映り込みも低減されています。

音も良さそう

実際に音楽を聴いてみました。展示会場であるため周りがガヤガヤしている状態でしたので、聴きづらい面はありましたが、こもった感じはなく、液晶一体型PCとしてはなかなか良さそうな音でした。

 

外観からは分かりませんが、内部にサブウーファーも搭載しており、本体を触ると確かに振動が伝わってきました。

なお、兄弟機種のNew Inspiron 24 5000には、サブウーファーは搭載されていないためご注意下さい。

 

また、デルの多くのパソコンには、WAVES MaxxAudio Proがインストールされており、小型のPC内蔵スピーカーでも音質が向上しています。

付属のキーボード&マウス

付属のキーボードは十分なキーピッチがありタイピングしやすいです。

 

マウスはホイール式のシンプルな製品です。サイドボタンはありません。

外観のチェック

3辺の液晶フレームが狭くなっており、見た目がスッキリしています。デルのInspironブランドはやや安っぽく感じる製品が多い中、本製品は割と高級感があるデザインだと思います。

液晶の下のスピーカー部分は大きくスペースが取られていますが、顔の正面にスピーカーがあったほうが音はよく聞こえるため、これでいいと思います。

ボディは薄く、ただの液晶ディスプレイと同じような見た目です。

 

背面の画像です。スタンドにはケーブルをまとめて通す穴があります。

なお、モニターアームを付けられれば面白いなと思ったのですが、VESAマウントには対応していないようです。

 

HDMI入力ポートが搭載されているため、別のデスクトップパソコンをつなげて、画面を切り替えて表示させることが可能です。

 

HDMI出力ポートも搭載されており、別の液晶ディスプレイをつなげて、2画面表示にすることも可能です。USB Type-Cポートも搭載しています。

 

電源ボタンは本体の下側に配置されています。見づらい位置にありますが、手探りで押すことはできると思います。

 

展示機にはなぜかありませんでしたが、左側面にはSDカードスロットも搭載されているようです(展示機はSDのマークだけありました)。⇒ 裏側にスロットがあるみたいです。

光学ドライブは搭載していません。

 

下の画像では見えていないですが、電源ケーブルを接続するコネクタの隣に、LANポートも搭載されています。製品ページを見ると「10/100イーサネットネットワーク」と書かれてあるため1000Mbpsには対応していなように感じますが、マニュアル (PDF) および米サイトには「RJ45 10/100/1000」と書かれてあるため、おそらく1000Mbpsに対応していると思われます。

 

赤外線カメラは本体下部に搭載されており、Windows Helloによる顔認証も可能です。

 

液晶が傾く最大の角度は、下図の通りです。

New Inspiron 27 7000のスペック

最後に、New Inspiron 27 7000のスペックを掲載します。

液晶一体型PCはノートPC用CPUを搭載しているものの多い中、本製品はCPU性能の高さが光ります。

スペック
  プレミアム プレミアム
Office付
プラチナ プラチナ
Office付
液晶 27型 IPS 非光沢
解像度 FHD 4K
CPU Ryzen 5 1400 Ryzen 7 1700
メモリ 8GB
ストレージ 1TB HDD 128GB SATA SSD
+ 1TB HDD
グラフィックス Radeon RX560 (4GB)
Office なし あり なし あり
価格 144,980円 159,980円 194,980円 209,980円

まとめ

New Inspiron 27 7000は、CPU性能が高い液晶一体型パソコンです。Ryzen 7 1700を搭載すれば、一般的なミドルタワーのデスクトップPCよりも高い処理性能になります。CPUに負荷のかかる作業を長時間行うような方に適していると思います。

3辺の液晶フレームが狭く、スッキリとした見た目です。ボディも薄く、単体の液晶ディスプレイとサイズはほぼ変わりません。スピーカーも正面にあり、サブウーファーも搭載し、音も比較的良いと感じます。

グラフィックスの性能は、そこまで高くないため、たまにゲームができればいいかな程度に思って下さい。

光学ドライブが無い点はご注意下さい。

詳細はこちら
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