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デル XPS 8700 の実機レビュー

更新日:2013年7月27日

多くの用途で使えるPC

XPS 8700は、第4世代インテル Core i7プロセッサーや、GeForce GTX660、SSDなどを搭載可能な、ミドルレンジ性能のデスクトップパソコンです。

動画再生、画像編集、動画編集、プログラミングなど多くの用途で使用できることでしょう。

24時間365日電話受付+出張修理対応のサポートプランを選択することができ、初心者でも安心して購入可能です。電話サポートについては、ハードやOSだけでなく、他社ソフトウェアの質問をすることも可能です。

3.5インチベイが3つ、mSATAスロットが1つと合計4台のストレージを搭載することも可能です。

メーカーHPはこちら: デル公式サイト

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

XPS 8700 の基本スペック

デル XPS 8700の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2013年7月24日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第4世代インテルCPUを搭載可能です。本機はCore i7-4770 です。
マザーボード
チップセットはZ87 Expressです。Z87はOC可能な点が特徴ですがK付きCPUは選択不可です。
グラフィックカード
最大でGeForce GTX660を選択可能です。本機はGTX645ですが、他のカードでもベンチマーク等を計測しています。
メモリ
最大32GBのメモリを選択できます。本機は8GB(デュアルチャネル)です。
ハードディスク/SSD
単体HDD、mSATA SSD+2.5インチHDDなどの構成が可能です。本機は1TB HDDです。
光学ドライブ
DVD、ブルーレイドライブなどを選択できます。本機はDVDスーパーマルチドライブです。
電源
最大460Wの電源です。
 
拡張性
PCI Express x16が1スロット、PCI Express x4が1スロット、PCI Express x1が2スロットあります。

特徴1 - 24時間365日電話受付+出張修理対応

PC初心者の方は、国産メーカーではないPCに対して、サポートに不安を感じる方もいると思います。

しかしデルなら、24時間365日電話サポートを受けることができて安心です。ゴールドサービスプラン以上ならハードウェアやOSだけでなく、Officeなどの他社製ソフトウェアも対象です(すべてのソフトウェアが対象ではありません)。しかも、サポートは国内の専任スタッフによって行われています。

また、出張修理サポートも実施しています。技術者が自宅まで来てパソコンを修理してくれるため、重いデスクトップパソコンを梱包してメーカーへ発送するような手間がありません。

このようにサポート内容は国産メーカーよりも充実していると言えます。

詳細はこちら → デル公式サイト

特徴2 - mSATAを合わせて4台のストレージを搭載可能

XPS 8700は、最大4台のストレージを搭載可能です。

3.5インチベイが3つに、mSATAスロットが1つあります。試しにmSATAスロットにSSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。


3.5インチベイ x3


mSATAスロット


mSATAスロットにSSDを増設し、問題なく認識されることを確認

インテル スマート・レスポンス・テクノロジーの設定も可能

「32GB SSD + HDD」の構成を選択すると、インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)が設定され、SSDはHDDのキャッシュとして使用されます。ISRTの詳細については「MDV ADVANCEのレビュー - ISRT」をご覧ください。

今回は、mSATAの32GB SSDを選択しませんでした。ただし、ISRTを設定するためのインテル ラピッド・ストレージ・テクノロジーのソフトはインストールされていたため、mSATA SSDを別途用意し、自分で増設してISRTを設定することができました(ただし保証外)。

設定方法は、「ISRTの設定 - XPS 8500」をご覧ください。


インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジーがインストール済みであったため、自分でISRTの設定が可能

 

ISRT設定前と設定後のCrystalDiskMarkの結果を下図に掲載します。かなり高速になっているのが分かります。ただし、今回シーケンシャルリードが最大500MB/sは出るmSATA SSDを搭載したのですが、ISRT後は336.9MB/s止まりでした。

PCの起動時間、シャット時間も、ISRT設定前と設定後で計測してみましたが、それぞれ1秒ほど速くなる程度でした。

なお、ISRTは一番最初にアクセスするデータへの読み/書き速度はハードディスクと同等の速度になりますのでご注意ください。キャッシュされたデータのみ高速アクセスが可能です。


ISRT設定前と設定後のベンチマーク結果

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

4コアのCPU、最大32GBのメモリ、GeForce GTX660などのGPU、SSDを搭載可能で、比較的高いスペックな構成にすることが可能です。ただし、構成が限られており、思った通りに構成できない場合もあります(例えば、メモリを8GBにするとGTX660を選択できません)。

下記に、Core i7-4770、8GBメモリ、HDD構成でのベンチマーク結果を掲載します。グラフィックスは搭載可能な4つのカードについて、それぞれ計測しています。購入時はGeForce GTX645のカードを選択し、他のカードは別途購入・換装して計測しています。リファレンス版を購入していますが、GeForce GTX645以外は実際に搭載されるカードとは異なるため、スコアもやや違ってくる可能性がありますので、ご了承ください。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

Core i7-4770を搭載した本機による動画のエンコード時間のチェックです。

結果は下の表の通りです。非常に速いエンコードです。

なお、このテストにおいては2013年7月24日から「Haswell」に対応したVer.5.4.0.100のTMPGEnc Video Mastering Works 5 を使用しているため、クイック・シンク・ビデオでのエンコード時間がやや改善されています。
TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
エンコード方法 エンコード時間
x264でエンコード 11分51秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 6分31秒

ゲームベンチマークのチェック

ゲームベンチマーク結果を掲載します。

2013年7月25日時点で、XPS 8700で選択できるグラフィックスのゲームベンチマークスコアを掲載します。

GeForce GTX645は購入時に搭載されていたカードです。他のカードは別途リファレンス版を購入してテストしています。そのため、実際に搭載されるカードとはやや性能が異なる可能性がありますのでご注意ください。

なお、テスト時の各グラフィックスのドライバーは次の通りです。

ゲームベンチマーク
製品名 DELL XPS 8700
基本スペック Core i7-4770
GeForce
GTX660
Core i7-4770
GeForce GTX650Ti
Core i7-4770
GeForce
GTX645
Core i7-4770
Radeon
HD7570
重めの
ゲーム
ロストプラネット 2(テストB) 1920x1080 RANK A(72.5fps) RANK B(48.0fps) RANK B(34.3fps) RANK D(9.5fps)
1280x720 RANK A(90.5fps) RANK A(66.6fps) RANK B(48.6fps) RANK D(13.0fps)
ファイナルファンタジー XIV 1920x1080 5403(快適) 3340(やや快適) 2603(普通) 1073(動作困難)
1280x720 7655(とても快適) 6137(とても快適) 4815(快適) 2076(やや重い)
中程度の
重さの
ゲーム
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア(標準品質) 1920x1080 12100(非常に快適) 8915(非常に快適) 6743(とても快適) 2786(やや快適)
1280x720 16797(非常に快適) 12943(非常に快適) 10444(非常に快適) 4984(快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 1920x1080 35220(快適) 14562(快適) 8287(快適) 1953(快適)
1280x720 78566(快適) 24040(快適) 18321(快適) 4934(快適)
バイオハザード6 1920x1080 RANK S(7845) RANK A(5304) RANK B(3746) RANK C(1597)
1280x720 RANK S(13021) RANK S(8228) RANK A(5929) RANK C(2773)
モンスターハンターフロンテ ィア 第三弾(大討伐) 1920x1080 11875 7551 5426 2390
1280x720 22145 12696 9025 4224
軽めの
ゲーム
ドラゴンクエスト X(標準品質) 1920x1080 14998(すごく快適) 10100(すごく快適) 9966(とても快適) 4888(普通)
1280x720 15381(すごく快適) 14658(すごく快適) 12544(すごく快適) 7619(とても快適)
デビルメイクライ4 1920x1080 RANK S RANK S RANK S RANK B
1280x720 RANK S RANK S RANK S RANK S
リアル彼女(ハイクオリティ) 1280x720 RANK S(71 REAL) RANK S(55 REAL) RANK S(48 REAL) RANK S(38 REAL)

 

ゲームをするなら、GeForce GTX645以上のカードをおすすめします。この中で人気なのはGeForce GTX660です。

PC起動・シャットダウン時間のチェック

PCの起動・シャットダウン時間の結果です。

今回はハードディスクモデルで計測を行っています。ISRTは設定していません。SSDを搭載した場合は、もう少し速くなると思います。

PC起動時間など
テスト内容 時間
PC起動時間 15秒
PCシャットダウン時間 10秒
PC起動時間は、ハイブリッドブート時の時間。電源ボタンを押してからタイル画面が表示されるまでを計測

カードリーダー/ライターのチェック

カードリーダー/ライターのチェックです。

カードスロットは、本体前面の上部にあります。多くのカードに対応しています。


カードスロット

 

SDカード(UHS-I対応SDHCカード)挿入時のCrystalDiskMarkのベンチマーク結果です。シーケンシャルリード&ライトがあまり速くないです。


 

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