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デル Inspiron 15zの実機レビュー

更新日:2013年2月19日

安価なタッチパネル搭載PC

Inspiron 15zは、タッチパネル液晶を選択可能な15.6型ノートパソコンです。

タッチパネルが搭載されたノートPCの中では、非常に安価です。タッチパネル搭載ノートPCは、10万円近くするものが多いですが、本製品は7万円台で購入することが可能です(2013年2月19日現在)。

派手さはありませんが、パームレストや天板に指紋は付きにくく、比較的薄くて軽量です。ウルトラブックのカテゴリにも属します。

ただし、タッチパネルを搭載すると、厚く重くなるため、パソコンを持って室内を移動するような方は、非タッチパネル液晶を選択すると良いでしょう。

メーカー直販サイト:デル公式サイト

※レビュー機は当サイトでの購入製品です

目次

Inspiron 15zの基本スペック

Inspiron 15z(モデル名:5523)の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2013年2月19日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
超低電圧版CPUが選択可能です。本機はCore i5-3317U(現在は選択できないCPU)です。 
グラフィックカード
インテルHDグラフィックスまたはGeForce GT630Mです。 本機は前者です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイド、1366x768の光沢液晶です。タッチパネル対応の液晶も選択可能です。本機はタッチパネル対応です。
メモリ
容量は選択可能です。本機は6GBです。
 
  • ハードディスク/SSD
    SSDまたはHDD+mSATA SSDから選択可能です。本機はHDD+mSATA SSDです。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブです。
 

特徴1 - タッチパネル液晶を選択可能

Inspiron 15zは、タッチパネル対応の液晶を選択することが可能です(タッチ非対応の液晶を選択することも可能です)。マウス、タッチパッド、およびタッチパネルと複数の入力方法があるのは便利です。

タッチしたときの反応も悪くなくスムーズに操作することができます。


タッチパネル対応液晶を選択可能

特徴2 - タッチ対応ノートPCの中では安価

Inspiron 15zは、タッチパネル搭載ノートパソコンの中では価格が安価です。

下の表は、2013年2月19日現在の各社のタッチ対応ノートの価格です。割と高めのPCが多いですが、Inspiron 15zは7万円台からと安価に購入可能です。

タッチパネル対応ノートの価格(2013年2月19日現在 )
  Inspiron 15z N社 S社 S社 H社
液晶 15.6型 15.6型 15.5型 14型 14型
CPU Core i5-3337U Core i5-3230M Core i5-3337U Core i5-3337U Core i5-3337U
価格 約75,000円 約100,000円 約95,000円 約90,000円 約105,000円
価格は変動しますので、詳細はメーカー直販サイトをご確認ください。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

ここでは、タッチパネル液晶のチェックとなります。非タッチパネル液晶については特性が異なりますので、ご了承ください。

 

視野角はあまり広くありません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色が下げ調整となっています。そのため寒色系の画面です。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンの中でやや狭めです。


 

画素はシンプルな形状です。解像度が低いためややザラつきを感じますが、ギラつきは感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

普通に打てるキーボードだと思います。

実測で、キーピッチは縦:18mm、横:19mm、キーストロークは約1.5mmです。キーピッチは十分な広さがありますが、ストロークはやや浅めです。キートップは下側へ湾曲しており、滑りにくい素材であるため押しやすいです。

またバックライト付きのキーボードとなっています。ただし、15型クラスの液晶を暗い場所で使うことはあまりないので、それほど必要性は感じません。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

マウスポインタも動かしやすいですし、ジェスチャー操作も軽いタッチでもよく反応してくれます。クリックボタンも独立しており、押しやすいです。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPUはウルトラブックに良く使われる超低電圧版CPUとなります。グラフィックスにはGeForce GT630Mを選択可能で、軽めのゲームならプレイ可能です。ただし、2013年2月19日現在、GT630Mとタッチパネル液晶を同時に搭載できるモデルはありません。ストレージは、SSDやHDD+mSATA SSDを搭載可能で、PCやアプリの起動が速いです。

下記には、Core i5-3317U、6GBメモリ、500GB SATA HDD(5400回転) + 32GB mSATA SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。

Windows エクスペリエンス インデックス

PassMark Performance Test 8.0

PCMARK7 v1.0.4

動画のエンコード時間のチェック


ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5

ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。

エンコードの結果は下の表のとおりです。それほど速くはないです。エンコードを行うなら、せめてCore i7-3517Uにするか、4コアの標準電圧版CPUにしたほうが良いでしょう。


TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i5-3317U
x264でエンコード 39分44秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 15分33秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

重量のチェック

重量のチェックです。

重量は下図の通りです。タッチパネル搭載モデルは、PC本体が約300g重くなります。


重量の実測結果

薄さのチェック


ゴム足を含めた高さの実測は約25.5mm

薄さのチェックです。

メーカーの仕様では、非タッチパネル液晶搭載時で20.9mm~21.0mm、タッチパネル液晶搭載時で23.0mm~23.0mmとなっています。

右の図は、タッチパネル液晶搭載時のゴム足を含めた薄さの実測値です。約25.5mmです。本製品はウルトラブックにカテゴリされるPCですが、タッチパネル搭載機は、ウルトラブックの基準を満たす薄さにはなっていません。

PC起動・シャットダウン時間のチェック

PCの起動・シャットダウン時間の測定結果です。

本製品は、500GB SATA HDD(5400回転) + 32GB mSATA SSDという構成です。単体SSDよりはやや起動・シャットダウン時間がかかっていますが、それでもハードディスクよりはかなり高速です。

PC起動時間など
テスト内容 時間
PC起動時間 13秒
PCシャットダウン時間 11秒
PC起動時間は、ハイブリッドブート時の時間。電源ボタンを押してからModern UI画面が表示されるまでを計測

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのベンチマーク結果は次の通りです。転送速度はやや遅いです。


 

 


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