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ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304MAの実機レビュー
CPU | Core Ultra 7 155U |
---|---|
メモリ | 32GB LPDDR5x |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
画面サイズ | 13.3インチ |
画面種類 | 2,880×1,800 OLED 光沢 |
質量 | 約1.0kg |
バッテリー | 最大 約19.0時間 (63Wh) |
価格[税込] | 23万円台 |
Zenbook S 13 OLEDは、2.8K有機ELディスプレイを搭載したモバイルノートPCです。質量が約1.0kg、厚みが約11.8mmと軽くて薄いボディなので、とても持ち運びやすいです。
Core Ultra 7 155Uを搭載し、薄型ノートPCとしては十分な性能です。外出先で、美しい表示の有機ELディスプレイを生かして、ライトな画像・FHD動画の編集を行うこともできます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 155U、32GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「ASUS Zenbook S 13 OLEDの特徴」のみお読みください。
製品の特徴
軽くて薄い13型モバイルノートPC
Zenbook S 13 OLEDは、質量が約1.0kg、ボディの厚みが約10.9~11.8mmと、軽くて薄いボディが特徴的な13.3型モバイルノートPCです。
最近のモバイルノートPCは薄型の物が多いですが、その中でも特に薄い方だと思います。メーカー調べですが、「13.3型有機ELディスプレイを搭載した同等機種としては世界最薄」というだけあります。
特に、ディスプレイ面を開いてみると、ボディの薄さが際立ちます。大きめのビジネスバックだけでなく、スリムタイプのカバンにもスッと入りますし、軽いので、カバンに入れて1日持ち運んでも苦にならないでしょう。
日常的に持ち歩きやすいモバイルノートPCが欲しい方に適した機種です。
2.8Kの有機ELディスプレイを搭載
Zenbook S 13 OLEDは、画面比16:10、2.8K(2,880×1,800ドット)の13.3型有機ELディスプレイを搭載しています。有機ELが得意とする黒の表現力が高いことに加えて、色域が100% DCI-P3と広いので、画面の表示がとても美しいです。解像度も高く、一般のノートPCよりも、精細かつ、色鮮やかな表示で画像や動画を見たい方に適しています。
なお、光沢ディスプレイなので、周りの物や光が映り込みやすいです。非光沢ディスプレイが好みの方にとっては、やや残念な部分です。
安心して持ち出せる剛性の高いボディ
Zenbook S 13 OLEDは、上記のように軽くて薄いノートPCですが、シャーシにはアルミニウム素材、キーボード面にはマグネシウムアルミニウム合金素材を使用しており、剛性が高いです。米国軍用基準のMIL-STD-810Hに準拠したテストをクリアしており、耐久性にも優れているので、日常的に持ち運んで使うような用途でも安心です。
天板は、マットな感じで、手触りもいいです。また、ASUSのロゴマークのラインが入っており、見た目もかっこいいです。
ただし、ポンダーブルーという濃い色なので、手の皮脂や汚れなどがやや目立ってしまいます。人によっては、ここが少し気になるかもしれません。
Core Ultra 7 155Uを搭載
Zenbook S 13 OLEDは、インテル最新のCore Ultra 7 155Uを搭載しています。
PBP(プロセッサーベース電力):15Wのプロセッサーで、LP Eコアや、NPUを搭載することで、低負荷時の省電力性能や、AI処理性能がアップしています。
処理性能を測るベンチマークの結果は下のグラフの通りです。一般ノートPC向けのCore 5 120Uの代表的なスコアよりも少し低めの数値でした。Zenbook S 13 OLEDは薄型ノートPCなので、高めのCPU電力でパフォーマンスをぎりぎりまで引き出すような設定ではないようです。それでも、Core i7-1335Uを搭載した、Zenbook S 13 OLEDの別モデルの時よりも高いスコアが出ており、一般的な用途に快適に使用することができる処理性能を備えていることが分かります。
次に、グラフィックス性能です。本機器のグラフィックスは、Core Ultra 7 155Uの内蔵グラフィックス「Intel Graphics」です。グラフィックス性能を測るベンチマークテストでは、Core Ultra 7 155Hの内蔵グラフィックス「Intel Arc GPU」ほどのスコアではありませんが、一般的なノートPCとしては十分な性能です。
さらに、LP Eコアを備えており、低負荷時の省電力性能がアップしていることもあり、バッテリー駆動時間も長めでした。また、NPUを搭載しているので、一般ノートPCよりもAI性能が高いです。今後、アプリ側の対応が進むと、AI機能を使った処理速度が速くなると思います。
Zenbook S 13 OLED UX5304VAとの比較
Zenbook S 13 OLED UX5304MAシリーズには、Core Ultra 7 155Uを搭載した本機器「Zenbook S 13 OLED UX5304MAと、第13世代Core搭載の「Zenbook S 13 OLED (UX5304VA)」というモデルがあります。
下表で、Zenbook S 13 OLED UX5304MAのそれぞれのモデルを簡単に比較しています。
第13世代Core搭載のZenbook S 13 OLED UX5304VAは、本機器と同じ2.8Kの有機ELディスプレイを搭載しながら、価格が安いです。もし、薄型のボディと、美しい表示の有機ELディスプレイに魅力を感じるものの、CPU性能にそれほどこだわらないのであれば、こちらのモデルを選んでもいいと思います。
一方、Core Ultra 7 155U搭載モデルは、薄型ノートPCの内蔵グラフィックスとしては少し高めの性能を備え、メモリやストレージの容量も大きいです。外出先でFHD動画のライトな編集を行いたい方や、AI性能が高い方が良い方は、こちらを選ぶといいです。
Zenbook S 13 OLED UX5304MA |
Zenbook S 13 OLED UX5304VA |
|
CPU | Core Ultra 7 155U | Core i5-1335U Core i7-1355U |
GPU | Intel Graphics | Intel Iris Xe |
メモリ | 32GB | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD | 512GB SSD |
液晶 | 14型 2880x1800 OLED |
|
価格[税込] | 23万円台 | 15万円台~ |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分な処理性能で、問題なく作業できます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 有機ELディスプレイを搭載し、色鮮やかな映像を楽しむことができます。スピーカーは最大音量が小さいですが、音質は普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% DCI-P3の有機ELを搭載しており、画像編集系の作業にも使うことができます。ただし、処理速度はそれほど速くはありません。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡単な編集ならできますが、凝った編集や4K動画を編集する場合は、GeForce RTXシリーズを搭載したPCがいいと思います。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームなら画質を落とせばできるものもあるとは思いますが、ゲームメインであればゲーミングノートPCの方がおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
Zenbook S 13 OLEDのディスプレイのチェックです。
2,880×1,800ドットの有機ELディスプレイを搭載しています。高精細で、色域も広く、メリハリのある美しい表示が特徴的です。なお、(デフォルトの)HDRをオフにした状態の最大輝度は、362cd/m2とやや高めでした。その他については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は非常に広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 97.3% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Zenbook S 13 OLEDのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmでした。やや浅めのキーストロークです。キートップはほぼフラットで、指先にフィットするような感じはほとんどありませんでした。
主要なキーのサイズはほぼ揃っていますが、「半角/全角」キーや、「Backspace」キーなど一部小さいキーがあり、このようなキーは押し間違えてしまうことがあります。また、「Enter」キーもややスリムです。全体としては、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
タッチパッドは大きめのサイズで、使いやすさは普通です。
キーボードはイルミネートキーボードです。
パフォーマンスのチェック
Zenbook S 13 OLEDのパフォーマンスをチェックします。
Zenbook S 13 OLEDでは、MyASUSアプリで動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「スタンダードモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測した結果を掲載します。
CPU
プロセッサーには、インテル最新のCore Ultra 7 155Uを搭載しています。PBP(プロセッサーベース電力):15Wのプロセッサーで、NPUを搭載しています。
ベンチマークの結果は以下の通りです。
マルチコア、シングルコアともに、一般ノートPC向けのCore 5 120Uを搭載した別機種で計測したスコアよりも少し低めの数値でした。薄型ノートPCなので、高めのCPU電力でパフォーマンスを引き出すような設定にはなっていません。それでも、Core i5-1335Uの代表的なマルチコアスコアを超える数値が出ており、薄型のノートPCとしては十分な性能です。一般的な用途に快適に使用することができるでしょう。
なお、「パフォーマンスモード」にすると、スコアが少しアップしています。少し重めの作業を行う場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えるといいです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR5x-7467で、仕様からするとメモリ帯域は広いはずです。なお、今回は、アプリが落ちるため、帯域の計測はしておりません。
グラフィックス
グラフィックスは、Core Ultra 7 155Uの内蔵グラフィックス「Intel Graphics」です。
ベンチマークの結果は以下の通りです。Core Ultra Hシリーズの「Intel Arc GPU」には及びませんが、一般的なノートPCとしては少し高めのスコアが出ていました。薄型ボディですが、CPU内蔵グラフィックスとしては少し高めの性能を備えていることが分かります。このぐらいのスコアが出ていれば、FHD動画の簡単な編集なども行えると思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットはありません。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。
RAW現像には比較的長めの時間がかかります。ただし、外出先で一度に数十枚のRAW現像を行うのであれば、待てないことはありません。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、Core i7-1360Pよりも長い時間がかかることがありました。このような重い処理をするのでなければ、普通の編集作業にはある程度快適に使うことができます。また、アプリ側がNPUに対応すると、AIを使った処理は速くなると思います。
本製品 | 参考 Core i7-1360P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約6分10秒 | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約5分18秒 | 約2分41秒 |
FHD動画の書き出し速度は速かったです。FHD動画のカットやテロップ入れなど、ライトな編集であれば、ある程度快適に行えると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Thunderbolt 4ポート(映像出力、本機への給電をサポート)を2つ備えており、テストした結果はご覧の通りです。今回試した全ての機器を使用することができました。
なお、本機への給電に関しては、45Wのような出力が低めのPD充電器でも充電できましたが、「低速ケーブル」の警告が表示されます。充電時間も長くかかるので、持ち出す場合は、付属のACアダプターと同じ65Wぐらいの出力があるものを選ぶといいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
HDMI出力ポートは、仕様を確認すると、HDMI2.1となっており、4K出力に対応しているようです。
質量のチェック
Zenbook S 13 OLEDの質量のチェックです。
メーカー仕様値では「約1.0kg」となっています。当サイトの計測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。ACアダプターも、小型で軽いです。どちらも持ち運びやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.046kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 179g |
バッテリー駆動時間のチェック
Zenbook S 13 OLEDのバッテリー駆動時間のチェックです。
メーカー仕様では、バッテリー容量は63Whとなっています。13インチクラスのモバイルノートPCとしては、大きめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していることに加えて、LP Eコアを搭載し、低負荷時の省電力性能が向上しているため、バッテリー駆動時間は長めでした。負荷の軽い動画再生ぐらいであれば、(2)のようにかなり長い時間の駆動が可能です。また、実際の使用に近い、少し負荷のかかる状態が連続するような場合でも、(4)のようにモバイルノートPCの中でも長めの駆動が可能でした。ただし、作業内容や使う場所などによってバッテリー駆動時間は大きく左右されるので、ご了承ください。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約19.0時間 |
(2) JEITA3.0(アイドル時) | 約15.3時間 |
(3) JEITA3.0(動画再生時) | 約9.9時間 |
(4) CPU12%、iGPU45%の負荷 | 8時間20分 |
(1)~(3) メーカー公表値
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
207万画素のウェブカメラを搭載しています。画質は比較的よく、自然な映りだったので、ウェブミーティングなどにも使いやすいと思います。
また、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証にも対応しています。ただし、カメラを物理的に隠すプライバシーシャッターなどはありません。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右サイドに1W x2のステレオスピーカーが配置されています。出力が高くないので、最大音量は低めです。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度などの推移を確認します。
スタンダードモードでは、CPU電力は18W前後ぐらいで動作しています。Core Ultra 7 155UのPBP(プロセッサーベース電力):15Wに近いCPU電力での動作となり、CPU温度は75℃ぐらいに落ち着いているので、問題のない温度です。
パフォーマンスモードでは、CPU電力が少し上がり、25W前後で動作しています。CPU温度は、80℃前後に落ち着いており、こちらも問題のない温度です。
どちらのモードでも、CPU温度を心配せずに使用することができそうです。少しでもパフォーマンスを高めたい場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えるといいでしょう。
静音性のチェック
Zenbook S 13 OLEDの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけると騒音値は高くなりますが、エンコードのような高い負荷がかかる場合でも、同じような構成の他のノートPCよりも騒音値は低めです。静かな環境でも使用しやすいと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
エンコードのような高い負荷がかかると、キーボード部の温度が上がりますが、パームレスト部の温度は低く保たれているので、それほど不快に感じることなくタイピングを行えます。
ただし、高負荷作業を行うと底面の温度が上がります。ひざ置きで使用する場合は、低温やけどに注意しましょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
PBP:15WクラスのCPUを搭載しているので、消費電力は低めです。
外観のチェック
Zenbook S 13 OLEDの外観のチェックです。
約1kgの軽さと、約1cmの薄さが特徴的なモバイルノートPCです。スリムなボディですが、キーボード面にはマグネシウムアルミニウム素材、シャーシにはアルミニウム素材が使用されており、剛性が高いです。また、米国軍用基準の複数の項目をクリアしており、耐久性も高く、安心して持ち出すことができます。
ボディカラーは、ポンダーブルーです。落ち着いた色で、ビジネスシーンでも使いやすいです。
天板には、ASUSのロゴを描くラインがひかれています。
ボディの高さは10.9~11.8mmとなっており、非常に薄いです。
インターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen2 Type-A、Thunderbolt 4(映像出力、本機への給電をサポート)x2、HDMIを備えています。主要なポートは揃っていますが、SDカードスロットはありません。
ディスプレイは大きく開き、フラットに近くなります。
底面です。小さめの通気口があります。
ACアダプターは65Wです。小型で軽く、ケーブルもかさばらないので、運びがしやすいです。
まとめ
以上が、ASUS Zenbook S 13 OLEDのレビューです。
質量が約1.0kg、厚さが約10.9~11.8mmと、軽くて、薄いボディが特徴的な13.3型モバイルノートPCです。同サイズの有機ELを搭載したノートPCとしては、世界最薄となっており、スリムなカバンにも入れやすいです。ボディの堅牢性も高いので、1日中持ち歩くような使い方にも適しています。
広色域で、美しい表示が可能な2.8K有機ELディスプレイを搭載しているのも特徴的です。移動先でも、精細で色鮮やかな表示で画像や映像を見ることができます。出先で、画像やFHD動画の簡単な編集などを行うこともできるでしょう。
CPUには、インテル最新のCore Ultra 7 155Uを搭載しています。薄型ノートPCとしては十分な処理性能を備えており、内蔵グラフィックスの性能もやや高めでした。一般的な作業だけでなく、FHD動画のライトな編集などもある程度快適に行えるでしょう。NPUを搭載したCPUなので、アプリ側の対応が進めば、AIを活用した処理のスピードも上がると思います。
CPUが、LP Eコアを搭載するCore Ultra 7 155Uであることに加えて、大きめの63Whバッテリーを搭載しているので、バッテリー駆動時間も長めでした。外出先でも、バッテリー残量をそれほど気にせず、作業に集中することができます。
薄型ボディによるモビリティの高さと、有機ELによる美しい表示が気になる方は是非チェックしてみてください。
ただし、ディスプレイは光沢仕様なので、画面の映り込みがやや目立ちます。また、キーボードは、「半角/全角」、「Backspace」キーなどがやや小さかったです。メールやOfficeソフトでの作業など、一般的なビジネス用途で使う場合は、この辺りが少し気になるかもしれません。
軽量・薄型の有機EL搭載モバイルノートPC
ASUS Zenbook S 13 OLED
特徴
- 約1.0kg、約11.8mmと軽くて薄いノートPC
- 美しい表示の2.8K有機ELディスプレイを搭載
- インテル最新のCore Ultra 7 155Uを搭載
こんなあなたに
- 有機EL搭載のノートPCを日常的に持ち歩きたい方
- 画像や動画を美しい画面で表示したい方
- 価格23万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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