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ASUS ZenBook 3 Deluxe UX3490UARの実機レビュー(2)
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静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
他のノートPCと比較して、比較的低めの騒音値だと思います。

騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
低めの負荷のときは普通の温度です。下図を見るとエンコード時の温度は約70度になっていますが、これはサーマルスロットリングが発生し、クロックがダウンしているためです。エンコード開始直後は90度以上になるほど温度が上がっています。冷却性が悪いのか、第8世代CPUの性能が高すぎるのか分かりませんが、エンコードなど長時間高い負荷のかかる処理は、思ったよりも、高性能な第8世代CPUの効果が出ないと思います。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
やや高めの負荷をかけると右パームレストの温度が高めになるのが気になります。室温は約26℃で計測していますが、それ以上の温度になる夏場などはかなり熱く感じると思います。また、裏面の温度も高めです。ボディが薄いため、表面温度はどうしても高めになってしまいます。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。サーマルスロットリングが発生時のエンコード中の温度は約19Wですが、発生していないときの温度は約22Wでした。


外観のチェック
ASUS ZenBook 3 Deluxe UX3490UARの外観のチェックです。
アルミニウム合金を採用し堅牢なボディです。一般的なアルミニウム合金よりも50%堅牢性の高い、航空機材にも使用されるレベルのアルミニウム合金を用いているそうです。また、液晶表面にもコーニング社のゴリラガラス5を採用し、こちらも割れにくく耐久性が高いです。その代わり、液晶は光沢になっています。
天板は、やや丸みを帯びていて、スピン加工という円状の模様が入り、メタリック感があって高級そうに見えます。
エッジは、ゴールドカラーでダイヤモンドカットされており、ゴージャス感が出ています。
ヒンジは下へロールバックするようになっています。
液晶を閉じた時の画像です。非常に薄いです。
見づらいですが、排気口はPC本体の後ろ側にあります。
底面です。
「Harman Kardon」の4つのスピーカーを搭載しています。ややシャカシャカしている感じはありますが、モバイルノートパソコンとしてはやや音がいいです。ノートPC基準で、10点満点で点数をつけるとしたら、6点です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
Windows Hello対応の指紋認証装置も搭載しています。
液晶は下図の角度まで開きます。ゴリラガラスを搭載し液晶が重いためか、そんなに開きません。
主なポート類は、Thunderbolt(Type-C)×2、USB3.1(Type-C/Gen1)×1、ヘッドホン/マイクコンボポートのみと、偏ったポート構成です。現段階で、Thunderbolt(Type-C)ポートのメリットは、速度面よりも、PCの充電も可能なThunderboltドックを接続できる点にあると考えています。試しに、ThinkPad Thunderbolt 3 ドックを接続してみましたが、問題なく充電されました。
Type-Cのインターフェースに対応して機器、ケーブルはかなり増えたので、これから周辺機器などを購入する方はそれほど困らないと思いますが、過去の資産を使いたい方は、やや不便だと思います。
なお、ポート類を拡張するため、以下のようなアダプターも同梱されています。
ACアダプターは小型で持ち運びに便利です。
専用のカバーも同梱されています。ただ、フタを留めるものがありません。
まとめ
以上が、ZenBook 3 Deluxe UX3490UARのレビューです。
第8世代インテルCPUを搭載し、ストレージも高速で性能の高いモバイルノートPCです。
見た目も良く、高級感のある製品です。
14型とモバイルノートPCとしては大きな画面を搭載し、メモリ、ストレージの容量も多いためメインPCとしても使えると思います。
PC本体の冷却性能が悪いのか、第8世代CPUの発熱が高いのか分かりませんが、エンコードの処理を実行したところ、サーマルスロットリングが発生していました。
ポート類がUSB Type-Cしかなく、かなり偏っているため、以前から持っている周辺機器を使用したい方はご注意下さい。
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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