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Acer Swift 7(SF714-52T) の特徴

CPU | Core i7-8500Y |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 14.0型 |
液晶種類 | フルHD IPS タッチ |
質量 | 約890g |
バッテリー | 約10時間 |
価格[税込] | 未定 |
Swift 7(SF714-52T)の特徴は、なんといってもその軽さと薄さです。質量は約890gと1kgを楽に切っており、厚みも9.95mmと1cm未満の薄さです。14型と大きめのディスプレイを搭載しているので、ディスプレイは大きい方がいいけど、出来るだけコンパクトで軽いほうがいいという、一見矛盾した2つの希望を満たしてくれるモバイルPCです。
ただし、軽量・コンパクト化を実現するために妥協しないといけない部分もあります。それは、CPUの処理能力が高くないことと、バッテリー駆動時間が長くない点です。
そのため、本格的に1日中パソコンを使うようなビジネスシーンではちょっと物足りないかもしれません。
Swift 7(SF714-52T) の特徴
さらに軽量、かつコンパクトに
Swift 7(SF714-52T)は、日本未発売のSwift 7(SF714-51T)の後継モデルです。もともと、14型の液晶を搭載し、軽量でコンパクトな点が売りのモバイルPCでしたが、新モデルのSwift 7(SF714-52T)はさらに軽量・コンパクトになっています。
旧モデルと比較してみると、性能も順当にアップしていますが、特に目を引くのは、質量が890gと1kgを大きく下回っていることと、サイズが全体的に一回り小さくなっていることです。厚みも1cmを切る9.95mmとなっています。例えば、iPhone XSの本体の厚みが7.7mmなので、カバーを付けたスマホと同程度の厚みしかないということになります。
カバンへの出し入れもしやすく、スマートに取り出し、サクサクとPCでの作業を行うと、またサッとしまうことができ、使っている姿もかっこよく見えるような気がします。
[本製品] Swift 7(SF714-52T) |
[旧モデル] Swift 7(SF714-51T) |
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画像 | ![]() |
![]() |
CPU | Core i7-8500Y | Core i7-7Y75 |
メモリ | 最大16GB | 8GB |
ストレージ | 最大512GB PCIe SSD | 256GB SSD |
液晶サイズ | 14.0型 | |
液晶種類 | フルHD IPS タッチ | フルHD IPS 光沢 タッチ |
インターフェイス | USB Type-C(TB3) x2 | USB Type-C x2 |
質量 | 約890g | 約1.202kg |
サイズ[mm] | [幅] 317.9 [奥行] 191.5 [高さ]9.95 |
[幅] 327.7 [奥行] 236.2 [高さ] 10.2 |
バッテリー | 約10時間 |
CPU性能の処理能力
Swift 7(SF714-52T)は、CPUとしてCore i7-8500Yを搭載しています。
このCore i7-8500Yは、発熱が少なく省電力であるため、2 in 1 PCに搭載されることが多いCPUです。ファンレスで使用でき、コンパクトなPCに適しています。ただし、Core i7と言っても、通常のノートPCに搭載されるUシリーズのCPUよりは処理能力が劣ります。
いくつかのCPUとのベンチマーク値の比較を行うと、下のグラフのようになります。性能としては、1世代前となる第7世代Core i3プロセッサーよりは少しいいかな、という程度です。オフィスソフトやウェブ閲覧、メール程度の作業は快適にこなせますが、動画の編集を行うような重めの作業にはあまり向いていません。
Core i7と言っても、過度な期待はできないでしょう。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
※表示している値は、他のPCで計測した代表値やネットで公開されている平均スコアです
フルHDのIPSのタッチ液晶搭載
Swift 7(SF714-52T)は、左右のベゼル幅が4.27mmしかない超狭額ベゼルの液晶を採用しており、その画面占有率は92%となっています。その結果、14型という液晶サイズの割にコンパクトなボディを実現可能となっています。
搭載されるディスプレイは、フルHDのIPSのタッチ対応となっており、視野角が広く、見やすい液晶です。表示可能な色域は、sRGB比100%、NTSC比72%、明るさは300nitsで、モバイルPCとしては十分な色表現と明るさでの表示が可能です。
タッチ対応のディスプレイは、強度に定評があるGorilla Glass 6が採用されており、傷にも強い作りとなっています。
このように、ディスプレイのサイズ、表示能力、強度に妥協はありません。

インターフェイスはUSB Type-Cのみ
Swift 7(SF714-52T)は非常に薄いPCなので、インターフェイスは限られており、本体の右サイドにUSB Type-Cを2ポート備えるのみとなっています。見たところ、カードリーダーも搭載していません。
このUSB Type-Cポートは、Thunderbolt 3、USB 3.1、DisplayPort 1.2をサポートしており、外部ディスプレイへの出力も可能です。
最近のモバイルPCでは、USB Type-Cポートしか搭載しないPCも増えているので、インターフェイスの種類の少なさは、薄型のモバイルPCとしては仕方がない部分だと思います。
ひとクセあるキーボード
Swift 7(SF714-52T)のキーボードを見て、違和感を感じませんか。なんだかすっきりしているなと思ったら、ファンクションキーと数字キーが一緒になっていて、1行減っていました。また、通常「1」キーの横にある「~」キーが、「A」キーの横にあったり、「Del」と「Backspace」がくっついていたりと、やや変則的です。
特に、ファンクションキーを使ったショートカットを頻繁に使っているような方にとっては、打ちにくそうです。
ただし、これらはUSキーボードでの特徴なので、日本語キーボードではどうなるかは不明です。そもそも、日本で発売されるかも未定です。

Webカメラも特徴的
Swift 7(SF714-52T)は、ディスプレイの上部も狭額ベゼルなので、Webカメラはキーボード面に配置されています。下の写真で赤枠で囲っている部分がWebカメラで、押すとカメラが出てきます。通常は物理的に隠されているので、プライバシー保護の点でもメリットがあります。ただ、下から見上げるような映像になるので、やや違和感を感じる方もおられるかもしれません。
ちなみに、緑枠で囲っている部分は電源スイッチ兼指紋センサーです。左側に電源スイッチが配置されているのは珍しいです。

長くはないバッテリー駆動時間
Swift 7(SF714-52T)のバッテリー駆動時間は、約10時間です。実際の使用ではもっと短くなると考えられます。モバイルPCとしては、やや短めな感じです。
ただ、非常に軽量なモバイルPCであることを考えると、仕方がない部分でしょう。バッテリーを気にせず1日中ガシガシ使いたい方は、もっと長いバッテリー駆動時間のモバイルPCを選ぶとよいでしょう。
フルメタルボディで2色展開
Swift 7(SF714-52T)のコンパクトな筐体は、通常のアルミニウム合金よりも強く、かつ20~35%軽量なマグネシウム-リチウムとマグネシウム-アルミニウムの合金でできています。そのため、軽量であっても、強度も犠牲にはしていません。
さらに、マイクロアーク酸化仕上げにより、表面がエレガントでセラミックのような質感となっています。
色は、スターフィールドブラックとムーンストーンホワイトの2色です。
ライバル機種との比較
ライバル機種との比較を行いました。今回比較したのは、同じ14型のモバイルノート、レノボのThinkPad X1 Carbon 2019です。
比べてわかるのは、やはりSwift 7(SF714-52T)の軽量さとコンパクトさです。同じ14型の液晶なのに、サイズが一回り小さいですし、かなり薄いです。ThinkPad X1 Carbon 2019は、14型のPCではかなりコンパクトなのですが、重ねた感じでサイズを比較すると、奥行きに結構差があり、Swift 7(SF714-52T)のコンパクトさが際立ちます。
サイズや質量では不利なものの、ThinkPad X1 Carbon 2019は、CPU性能が高く、バッテリー駆動時間も長いので、モバイルPCとしてのバランスはかなりいいです。
1日の作業時間、作業内容などによって、適したPCが変わってくると思います。
[本製品] Swift 7(SF714-52T) |
レノボ ThinkPad X1 Carbon 2019 |
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画像 | ![]() |
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CPU | Core i7-8500Y | 第8世代Core (U) |
メモリ | 最大16GB | 8GB / 16GB |
ストレージ | 最大512GB PCIe SSD | 最大2TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 14.0型 | |
液晶種類 | フルHD IPS タッチ | FHD IPS FHD IPS タッチ FHD IPS ePrivacy WQHD IPS UHD IPS HDR |
質量 | 約890g | 約1,080g |
サイズ[mm] | [幅] 317.9 [奥行] 191.5 [高さ]9.95 |
[幅] 323 [奥行] 217 [高さ] 14.95 |
バッテリー | 約10時間 | 51Wh |

Swift 7(SF714-52T)の動画
最後に、Acerが公開しているSwift 7(SF714-52T)の紹介動画を掲載します。
まとめ
Swift 7(SF714-52T)は、14型液晶を搭載しつつ、質量890g、厚さ9.95mmという軽量・コンパクトを実現したウルトラモバイルPCです。
ただし、インテルの第8世代YシリーズプロセッサーのCPUを搭載しているので、処理性能はさほど高くはありません。また、バッテリー駆動時間も使い方によっては短く感じるかもしれません。
このように、質量とサイズに重きを置いているので、モバイルPCとしてのバランスは偏っているように感じますが、それでも手に取って実際に軽さとコンパクトさを体験してみたいとも思わせる魅力があります。
モビリティを重視する場合は、一度チェックしてみたい機種です。
なお、日本での発売は未定です。
詳細・購入はこちら
Acer Swift 7(SF714-52T)

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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