ウイルスバスター for Home Network
IoTの市場が伸びており、特にコンシューマの成長率・デバイス数が高くなっています。それに伴い、家庭用ルータを改ざんする攻撃、不正プログラムに感染したIoT機器がDDoS攻撃をしてしまう事例、スマートテレビのランサムウェア感染、Webカメラの盗聴など、IoT機器のセキュリティ事件が増えています。
このような背景のもと、2016年12月5日、トレンドマイクロは、コンシューマのIoTデバイスを保護する「ウイルスバスター for Home Network」を発表しました。
従来のセキュリティソフトでは、パソコン、スマートフォン、タブレットといったデバイスしか守ることができませんでした。しかし、「ウイルスバスター for Home Network」を利用することで、今まで無防備だったルーター、Webカメラ、テレビ、オーディオ機器、プリンター、ゲーム機などのスマート家電を、まるごと守ることができるようになり、家庭内のセキュリティをより強固にすることが可能です。
ホームネットワークを取り巻く脅威
ホームネットワークへの脅威の例を、いくつか紹介します。
まず、家庭内のWebカメラでの覗き見行為があります。これは、安易なパスワードが設定されていると起こる可能性があります。
オーディオを遠隔操作してボリュームをコントロールされることも考えられます。これは、何の認証もなく遠隔からコードが実行できてしまうセキュリティ設計上の問題がある場合に発生する可能性があります。
また、スマートテレビをランサムウェアが感染し、身代金を要求されることもあり得ます。これは、本来ダウンロードしてはいけないソフトウェアをダウンロードし、自動でインストールしてしまうというセキュリティ設計上の問題がある場合に発生する可能性があります。
以上は例として紹介しましたが、これらのことは実際に現実でも起こっています。
まず、Webカメラですが、実際に某サイト上で、簡単にログインできてしまうWebカメラが、インターネット上に公開されており、自宅の玄関や部屋、店の中などの様子が丸見えになってしまっています。
また、スマートテレビを狙うランサムウェア「Flocker」は、国内でも検出されています。テレビをロックし、画面上に身代金を要求してきます。
今年の9月ごろに発見された、ルーターやWebカメラなどに感染し、ボットネットとなって感染を拡大し、Webサービスを攻撃する「Mirai」も有名です。
「Mirai」についてはパスワードの設定がデフォルトのままであったため攻撃されていますが、そこからスクリプトを実行されてウイルスをダウンロードしてきます。トレンドマイクロの調査によると19%のユーザーが、デフォルトパスワードまたは簡易なパスワードを使用しており、このようなルーターが攻撃者の踏み台に利用されることになります。
新製品!ウイルスバスター for Home Network
従来のように、1台1台に対してインストールするセキュリティソフトでは、以上ような脅威から守ることができません。こういった状況に対してトレンドマイクロが開発を進めてきたのが、「ウイルスバスター for Home Network」です。
これがあれば、家庭内に接続されているスマート家電、タブレットなどの情報端末などへの攻撃に対して、まとめて防御していくことが可能です。
とても簡単に使える
製品構成としては、"製品本体"と"管理アプリ"のみです。
製品本体は、ルーターのLANポートに接続するだけです。各機器に何かをインストールする必要はありません。
そして、何かセキュリティ上の問題が発生すると、管理アプリに通知されます。管理アプリはスマートフォンのアプリとして提供されます。
ウイルスバスター for Home Networkで出来ること
ウイルスバスター for Home Networkは、ホームネットワークに繋がっている機器の通信を監視し、攻撃コードだと判定されると、それをブロックするという仕組みをとっています。これにより、攻撃者のルーターへの侵入を防いだり、不正なファイルのダウンロードを防いだりすることが可能です。
また、ホームネットワークに不正なデバイスが接続されると通知が来たり、フィッシングなどによって不正サイトへアクセスしてしまった場合にブロックしたりする機能もあります。
さらに、子供がアダルトサイトや出会い系サイトへアクセスしてしまったときにブロックするペアレンタルコントロール機能も備えています。
守る対象は、ホームネットワーク上のすべてのネットワーク機器で、パソコンやタブレットだけでなく、ルーター、Webカメラ、テレビ、オーディオ機器、プリンター、ゲーム機なども、まるごと保護することが可能です。
ウイルスバスター for Home Networkの詳細機能
ウイルスバスター for Home Networkの詳細機能を確認していきます。
ルーターの脆弱性を狙った攻撃を防御
1つ目は、不正侵入防御の機能で、スマート家電などのOSやソフトウェアの脆弱性をつくような攻撃をブロックする機能です。
もし、ルーターが攻撃され、設定が変更されてしまうと、ルーターに接続されている機器のすべてが不正サイトへアクセスさせられ、不正プログラムをダウンロードさせられてしまう危険性があります。
しかし、ウイルスバスター for Home Networkを利用していれば、攻撃者がルーターに対して攻撃を行ったとしてもブロックし、さらに攻撃があったことが管理アプリにすぐに通知されます。
このブロックを実現しているのが、DPI(Deep Packet Inspection)です。ルーターに搭載されているファイアウォールなどは、ヘッダー情報の送信元、宛先、ポートなどを見て対処を行っていますが、DPIはパケットのデータの中身まで見て、攻撃コードが潜んでいないかを解析し、攻撃だとみなせばブロックします。「Mirai」のようなケースであれば、不正なファイルをダウンロードさせるためのスクリプトの実行などを見て、ブロックすることが可能です。
ホームネットワーク機器の管理パスワードの強度を診断
また、ホームネットワーク上のルーター、Webカメラ、NASの管理パスワードの強度を診断する機能も持っています。パスワードが安易なものであった場合、通知を行います。
ホームネットワークへの不正なデバイス接続の検知
新しいデバイスが接続されてきたとき、下図の左のように管理アプリに通知が来ます。身に覚えがない機器が接続されたときは、接続をブロックすることも可能です。
不正サイトへのアクセスをブロック
ネットワーク全体に、トレンドマイクロのWebレピュテーション技術が適用されます。Webレピュテーションとは、接続するWebサイトが、不正なものかどうかを判定してブロックする機能です。端末には何もインストールしなくても、この機能を利用できます。スマート家電やゲーム機器などが不正なサイトへアクセスするのを防ぎます。
例えば、何もセキュリティ関連ソフトをインストールしてないゲーム機でも、不正サイトへアクセスしようとすると、ブロックすることが可能です。
ペアレンタルコントロール機能
子供がアダルトサイトや出会い系サイトへアクセスしてしまったときに、フィルタリングしてブロックする機能も持っています。また、利用時間の制限(インターネットできる時間帯の設定)も行うことができます。
こちらも、パソコンやタブレット、ゲーム機などに専用ソフトをインストールしなくても、ルーター経由でのインターネットアクセスであれば、すべての機器をコントロールすることが可能です。
価格
価格は、9,720円(税込)で、1年間の使用ライセンスが含まれています。
また、次年度以降も継続して利用する場合は、1年ごとに6,480円が必要となります。
所感
価格だけ見ると、コンシューマ製品としては高いように感じられるかもしれません。ただし、企業向けのセキュリティアプライアンス製品は数十万円、数百万円もすることを考えると、セキュリティ意識の高い方は、安く感じる方も多いのではないかと思います。
パソコン、タブレット、スマートフォンに加え、テレビ、エアコン、冷蔵庫など、これからIoT機器がどんどん増えていきます。そういった時代に向けて、本製品のようなルーター配下のすべてのデバイスを守るセキュリティ対策がスタンダードな形になっていくのではないかと思います。
2016年12月7日13時より、トレンドマイクロ オンラインショップから購入することが可能です。
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メーカー直販サイト:ウイルスバスター for Home Network |