ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォーム(DeP)の評価レビュー

更新日:2018年2月6日

ホワイトリストで
よりセキュリティを強化したい人向け

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、「ホワイトリスト方式」のセキュリティソフトです。

APIを監視し、ホワイトリストに登録した「動作/アプリ」のみ実行を許可します。ホワイトリストにないものは実行することができないため、未知のマルウェアも確実にブロックすることが可能です。

ただし、ホワイトリストを作成するのは自分自身です。インストール後は頻繁にポップアップが表示され、問題ない動作であればホワイトリストに登録する、という作業を繰り返し行う必要があります。手間のかかる作業ですし、問題動作なのかを判断する知識も必要です。

かなりセキュリティに気を使う上級者向け、または用途が限定されており厳重にセキュリティを管理しなければならないPC向けの製品となります。

国産のソフトウェアで、世界に先駆けてアメリカ商務省セキュリティ新基準に唯一準拠しており、製品自体の信頼性は高いです。


目次

リンクをクリックするとページ下へスクロールします。お忙しい方は「1」をお読みください。特徴を簡潔にまとめています。

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォーム(Dep)の特徴

ホワイトリスト型セキュリティソフト

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、ホワイトリストを使った方式で、マルウェアをブロックします。

一般のセキュリティソフトは、パターンマッチングや、挙動を監視しマルウェアを検出します。

一方、ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、全く異なるアプローチになっており、自分が許可した動作のみ実行させる方法をとっています。今起きている全てのアプリケーションや通信などの動作について、ユーザーに報告・警告が行われ、それぞれについて、ブロックするか許可するかを、ユーザーが選択します。また、その選択を以後も維持するかどうかを、ホワイトリストやブラックリストに登録して管理することもできます。

 

普段使っているアプリケーションは、単独では動かず、必ずAPIを介して行われます。通信したり保存したりするときは色々な方法がありますが、APIの数には限りがあります。そこで、このAPIを全て監視することで、ユーザーが許可していない動作を100%ブロックするという仕組みです。


APIを監視し許可されていない動作は全てブロック

セキュリティは最強だが、ホワイトリストの作成は面倒

ディフェンスプラットフォームをインストールした後、まず最初にホワイトリストを作成していく必要があります。

例えば、ブラウザの「Microsoft Edge」を起動したとします。すると下図のようなポップアップが表示されます。この動作が問題なければ「動作を登録(ホワイトリスト)」などのボタンを押しホワイトリストを作成していきます。


Microsoft Edgeを起動したときに表示されたポップアップ画面

 

このポップアップはかなり頻繁に表示されます。特にWebサイトを閲覧しているときに多く、2、3ページ見ただけなのに、下図のようにポップアップが次々と表示されます(実際に表示されるポップアップは1つで、「動作を登録」などを押すと、次のポップアップが表示されます)。


サイトを2、3ページ見ただけでこんなにポップアップが1つずつ表示

 

この選択を間違えずにできる方は、最強のセキュリティソフトとなることでしょう。ただし、この選択ができない(実行を続けていい処理なのか判断できない)方は、使うのを止めておいたほうがいいです。適当に「動作を登録」を連打して、それがもしマルウェアによる動作であった場合は、たちまちウイルス感染してしまうことでしょう。また、Webサイト閲覧時はかなり頻繁にポップアップが表示されるため、色々なWebページを閲覧する方には、あまり適さないと思います。

フルスキャンをする必要が無い(出来ない)

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、動作を監視するホワイトリスト型のセキュリティソフトであるため、定期的なフルスキャンは必要ありません。というより、パターンマッチング機能を持っていないので、スキャンすることができません。

他のセキュリテソフトと同居可能

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、他のセキュリティソフトと同居可能です。PCのセキュリティ強度を、今よりも高めたいという方におすすめです。

むしろ、よほどホワイトリストを完璧に作成できる人以外は、併用をおすすめします。

ただし、ディフェンスプラットフォームをインストールする際には、既存のセキュリティソフトの動作を止めたり、共存させるための設定を行う必要があります(詳細はこちら)。

Windows XPでも動作

ほとんどのセキュリティソフトは、Windows XPのサポートを打ち切っている中、ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、Windows XPで動作させることも可能です。

レガシーソフトを動かすために、Windows XPを使用せざるを得ない方もいると思いますが、そんなに、本ソフトはおすすめです。特定のソフトしか動かさない端末であれば、ホワイトリストを作成する手間も少ないので、本製品は最適です。

初めて聞く方もいると思いますが、安心の実績

世界に先駆けて、アメリカ商務省が2015年に発表したホワイトリスト型セキュリティアプリの新基準に唯一完全準拠しています。

マルウェア対策性能

ホワイトリストを完璧に作成できれば、マルウェア対策の性能は、非常に高いと考えます。

ただし、前述しましたが、ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームが発する警告を理解できるスキルと、その対応を計れるリテラシーがユーザーに備わっており、ホワイトリストを完璧に作れることが前提となります。ユーザーが警告や対応に理解が無い場合は、このソフトの性能は発揮されないでしょう。

動作の軽さ

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、通常のセキュリティソフトのように、定義ファイルを確認したり、サンドボックスで実行したり、ふるまいを監視したりする必要がないため、ホワイトリスト作成後であれば、非常に軽いと思います。

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームの操作画面

メイン画面

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームのメイン画面は図のようになっています。

画面構成は大変シンプルで、左カラムに機能呼び出しのメニューが配置されています。

左メニューの一番下の「全止ボタン」を押すと、警告パネルを表示させずに、ホワイトリストにない動作はすべて禁止します。


メイン画面

設定画面

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームの設定画面です。この画面から、通常の「ディフェンスモード」と、動作の記録だけを行う「検知モード」との切替ができます。


設定画面

履歴と設定一覧画面

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームの履歴と設定一覧画面です。この画面の各ボタンから、ホワイトリストなどの一覧を表示できます。


履歴と設定一覧画面

 

下図は、「動作ホワイトリスト一覧」をクリックしたときの画像です。


動作ホワイトリスト一覧

隔離一覧画面

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームの隔離一覧画面です。

隔離したアプリケーションの一覧が表示され、このリストから、それぞれの駆除または復元を行えます。


隔離一覧画面

システムパネル画面

システムパネル画面です。次の情報を、を青色・黄色・赤色の三段階で表します。おまけ程度の機能です。


システムパネル画面


「DETAIL」ボタンをクリックすると、より詳細に表示される

バージョンアップの履歴画面

バージョンアップの履歴画面です。


履歴画面

価格

価格は下表のようになっています。1台しかインストールできませんが、比較的安いと思います。

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームの価格
台数 年数 標準価格
1台 1年 2,000円
3年 3,600円

 

※販売はハミングヘッズ株式会社が行っていますので、お問い合わせはハミングヘッズ株式会社までお願いします。

ユーザーの評判・口コミはこちら

ユーザーが投稿する口コミ情報・評価はこちらです。セキュリティソフトを実際に購入したユーザーが、どのような製品を検討し、最終的にどのソフトを選んだのかが書かれています。

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まとめ

ハミングヘッズ ディフェンスプラットフォームは、ホワイトリスト方式のセキュリティソフトです。

ホワイトリストは自分で作成する必要がありますが、完ぺきに作成できれば最強のセキュリティが手に入ります。

ただし、逐一ポップアップ表示されるアプリの動作が、実行していいものなのかどうかが判断できないような方は、このソフトの使用は避けるべきでしょう。また、Webページの閲覧時は、かなり多くのポップアップが表示されます。色々なWebページを閲覧する方は、本製品は適さないと思います。

特定の処理しか動かさないような端末なら、ホワイトリストを作成するのもそれほど手間ではないので、このソフトは適しているでしょう。Windows XPにも対応しているので、このOSを使用している方にも適しています。非常に大切なデータを保存しており、かなりセキュリティに気を使うケースにも良いでしょう。その場合は、他のセキュリティソフトとの併用がおすすめです。

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