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AppGuard Soloの評価レビュー
AppGuard Soloは、従来製品とは違う仕組みで動作する画期的なセキュリティソフトです。
パソコン上のブラウザ、Office等々の全てのプログラムのプロセスをコンテナ化(分離されたボックスに隔離すること)し、ポリシー違反となる動作を全て遮断します。
極端に言えば、もしマルウェアに感染したとしても、実行されることがありません。
Windows Defenderとの同居も可能です。従来の仕組みのWindows Defenderと、新しい仕組みのAppGuard Soloを併用すれば、より強固にPCを守ることができるでしょう。大規模企業向けと、中小企業・個人事業主向けソフトがありますが今回は後者について紹介します。
目次
リンクをクリックするとページ下へスクロールします。お忙しい方は「AppGuardの特徴」のみお読みください。特徴を簡潔にまとめています。
AppGuard Soloの特徴
他には無い仕組みで、マルウェアの実行を確実に遮断
コンテナ化しプロセスを隔離
AppGuardが、マルウェアからPCを保護する機能はこうです。
まず、全てのアプリは起動時に、プロセスがコンテナ化され隔離されます。隔離されたプロセスはAppGuardによって監視され、ポリシー違反となる不審な動作をしようとしたときだけ、実行前に遮断します。
他のセキュリティソフトとは異なる仕組みで、マルウェアの実行を確実に防ぐことが可能です。
過去一度もこの仕組みは破られたことがなく、米国の政府機関にも長年信頼されてきたそうです。
Windows Defenderと同居可能
Windows Defenderと同居可能
セキュリティソフトは、動きが目に見えず、AppGuardのように、あまり聞きなれないソフトを使うには不安もあることでしょう。
しかし、AppGuardは(単独で使うこともできますが)Windows Defenderと同居して使うことが可能です。と言うより、インストールすると、Windows Defenderも同時に起動しています。
従来型の仕組みのWindows Defenderと、新しい仕組みのAppGuard Soloを組み合わせて使うことで、より高いセキュリティを確保できると思います。
フリーソフトを頻繁にインストールする方には煩わしいかも
AppGuard保護レベルの変更
新規にソフトウェアをインストール場合、図のように管理画面から保護レベルを「インストールを許可」に変更しなくてはなりません。
稀に、設定を変えなくてもインストールできたソフトもありましたが、ほとんどのソフトはこの設定が必要でした。
フリーソフトの雑誌を購入し、頻繁にフリーソフトを試しているような方には煩わしいかもしれません。
また、プログラム開発をしている方も煩わしいかもしれません。
ただし、新規ソフトをあまりインストールしない方は、たまにしかやらない設定なので、大した手間ではないでしょう。
マルウェア対策性能
AppGuardは、米ブルーリッジネットワークス社のセキュリティ事業を買収し、開発を進めている製品で、過去18年以上、一度もセキュリティを破られたことがないそうです。
従来のセキュリティソフトは、パターンファイル、ふるまい検知、マシーンラーニング、サンドボックス、レピュテーション、ホワイトボックスなど、様々な技術を駆使してマルウェアを"検知・修復"します。一方、AppGuardは、マルウェアに感染していようがいまいが、常にプロセスを隔離・監視し、不正な行動を確実に"遮断"します。語弊があるかもしれませんが、マルウェアに感染していたとしても、マルウェアは何も悪さをすることができません。
AppGuard Solo単体でも動作することは可能ということですが、Windows Defenderと同居させて使うことにより、より強力なセキュリティ環境が得られるのではないかと思います。
動作の軽さ
Core i5-8250U、メモリ8GB、256GB SSDのノートパソコンに、AppGuardを実際にインストールして使ってみましたが、重いと感じることはありませんでした。
AppGuard関連のプロセスの使用メモリを全部足しても数十MBしかなかったですし、作業をしていてCPU使用率やメモリ消費が高いと感じることもありませんでした。
スペックの低いPCではどうなるか分かりませんが、少なくとも比較的新しいパソコンなら、重いと感じることなく使えると思います。
AppGuardを使ってみた感想
AppGuardをインストール後、上述したように特に重さも感じず、インストール前と同様に使うことができました。相性の悪いソフトや、(新規インストール以外の)誤検知も試した限りではありませんでした。
また、セキュリティソフト単体で使うよりも、Windows DefenderとAppGuardという仕組みの異なる2つのセキュリティソフトを同居させることで、心理的に安心感が2倍になります。
ただ、頻繁にフリーソフトなどを試している方は、次のように、やや不便に感じる面もあると思います(筆者は、新規にソフトウェアをインストールすることが少ないので、特に不便は感じませんでした)。
「インストールを許可」をしないと・・・
この記事の上のほうで、新規にソフトウェアをインストールする場合、AppGuardの管理画面から、保護レベルを「インストールを許可」に設定する必要があると記載しましたが、これをしないと次のような画面が表示され、ソフトをインストールすることが出来ません。なお、中には「インストールを許可」しなくてもインストールできたソフトもありましたが、筆者が試した限りでは、ほとんどのソフトがブロックされました。
警告画面
実行ファイルを直接起動するソフトはプログラムの登録が必要
インストールはしないで、実行ファイルを直接起動するようなソフトは、AppGuardでブロックされてしまいました。インストールしていないので、保護レベルを「インストールを許可」に設定することもできません。その場合は、下図のようにプログラムの実行許可の設定をする必要があります。
正当なプログラムの実行許可
他のセキュリティソフトと併用は?
Windows Defenderとは同居できるようですし、他のセキュリティソフトとも同居できるのではと思い、試しに、カスペルスキー セキュリティをインストールし同居させてみましたが、カスペルスキーのメモリの読み込みが、AppGuardによってブロックされてしまいました。設定画面から「Guardedアプリ」のタブをクリックし、Kaspersky Anti-Virusを登録し、メモリへの読み書きを許可してみましたが駄目でした。
馴染みのないセキュリティソフトを、いきなり使うのは抵抗がある方も多いと思います。各ユーザーが今使っているセキュリティソフトとAppGuardとを同居できるようにすれば、導入への抵抗感も少なくなると思ったのですが残念です。もし、確認が取れている同居できるセキュリティソフトの一覧があれば、公開して欲しいところです。
試しにカスペルスキーを同居させたら、メモリの読み込みがブロックされた
AppGuardの操作画面
メイン画面
AppGuard Soloを起動すると、次のような画面が表示されます。非常にシンプルな画面で、細かな設定をする必要は基本的にはありません。
メイン画面
AppGuardアクティビティレポート
「AppGuardアクティビティレポート」の画面では、詳細なレポートを確認することができます。警告画面が表示されたら、こちらのレポートを確認してみると良いでしょう。
アクティビティレポート
設定画面(アラート)
アラートを表示するかどうかと、非表示にするメッセージの設定です。ゲームユーザーはアラートが表示されると迷惑だと思うので、アラートを表示させないようにしてもいいかと思いますが、通常はこのままで大丈夫です。
設定画面(アラート)
設定画面(ユーザースペース)
この画面は、上で紹介したので割愛します。
設定画面(Guardedアプリ)
ソフトをインストール後、起動できないような場合は、この画面からアプリケーションを登録すると、起動できるようになります。また、フォルダを指定して、アクセスを許可したり、逆にアクセスを禁止したりすることが可能です。
設定画面(Guardedアプリ)
設定画面(詳細設定)
詳細設定では、保護レベルを「インストールを許可」や「オフ」にした場合に、「保護」に自動で戻すまでの時間や、どうしても保護対象外にしたいアプリケーションの指定などができます。
設定画面(詳細設定)
価格
AppGuard Soloの価格は、1ライセンスあたり年間9,800円(税別)で、インストールは1ライセンス1台までとなっております。
価格(メーカーサイトからの抜粋)
まとめ
AppGuardは、一般的なセキュリティソフトとは異なる方法で、マルウェアからPCを保護するセキュリティソフトです。
各アプリのプロセスを隔離し、不審な動作を遮断する仕組みで、マルウェアは感染しても何もすることができません。
AppGuard単独で使っても安全なようですが、従来の仕組みのセキュリティソフト「Windows Defender」と同居して使うことで、より多層でPCを防御することができ、より安心して使えるのではないかと思います。
もし、Windows Defender以外のセキュリティソフトと同居させたいユーザーもいると思うので、同居できるセキュリティソフトが確認できているなら、その一覧も公開して欲しいところです。
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