2018年に流行ったネットバンクやカードの不正利用対策

更新日:2019年1月4日

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、2018年を振り返ると、インターネットの個人利用で 1 位・2 位を争うほどの脅威は、インターネットバンキングやクレジットカードの不正利用でした。インターネットバンキングやクレジットカードの不正利用は近年減少傾向でしたが、仮想通貨の登場により被害件数が多い傾向となってきました。

ここでは、インターネットバンキングやクレジットカードの不正利用はどの様に行われるのかを改めて確認します。

執筆ライター:白秋

連載:セキュリティ ミニコラム

セキュリティに関するコラムを、不定期で発信していきます。

不正利用の手口

フィッシング詐欺

実在する銀行やクレジットカード会社を装い偽メールを送付し、偽のサイトに誘導する事により ID・パスワードを盗み、盗んだ個人情報で不正ログインし送金します。

 

不正送金ウイルス

不正送金ウイルスとはインターネットバンキングのID やパスワードを盗んで不正送金を行うウイルスです。利用者にしてみれば、正規のサイトにアクセスし操作をしているのですが、使用している端末が不正送金ウイルスに感染している端末であれば、ID・パスワードが盗まれます。

例として、インターネットバンキングを利用中に不自然なメッセージが表示され ID・パスワードを入力するように誘導している場合は、不正送金ウイルスである可能性が高いです。

 

対策

フィッシング詐欺の対策

フィッシングに引っかからないためには、取得する情報1つ1つを疑い細心の注意を払う心構えが必要となります。全ての情報が安心して受け取れるものだと鵜呑みにしていては、被害にあってしまうかもしれません。
その心構えを前提として、取得する情報は以下の項目をチェックし、細心の注意を払ってください。

フィッシングに引っかからないための心構え

■メール送信元のチェック
メールであれば、送信元のアドレスが1文字相違していたり、ドメインが「co.jp」が「.com」になっている等、いつもと変わりはないか確認しましょう。

■煽りメールには気を付ける
受信したメールが不安を煽る内容であったり、急かす文面であった場合はまず、冷静に落ち着いてかんがえる事を心掛けましょう。

■httpsの確認
重要な情報を扱うサイトは「https://」であるため、もし「http://」の場合は重要な情報を取り扱わないようにしましょう。
■URLの確認
いつも見ているサイトでもURLが正しいかを確認する。明らかに相違する場合は偽サイトとして疑い利用をやめましょう。

■電子証明書に関する警告の確認
IE等の主要なWebブラウザは出荷時点で信頼できる認証局が登録されている。出荷時点で登録されていない認証局が発行した電子証明書に関してはセキュリティ警告が表示されるので、警告が表示されたサイトは利用しないようにします。

■スパムフィルター等を利用する
偽サイトへ誘導する電子メールはスパムメールフィルター等をもちいて、予めメールの振り分けを行う様にする。

■URLフィルターを利用する
URLフィルターが搭載されているセキュリティソフトを使用すれば、不正サイトへアクセスしたときに、ブロックしてくれる可能性があります。

ちょっとした注意を払うだけでも被害を受けずに済みます。怪しいメールやサイトには十分気をつけてくださいね。

 

不正送金ウイルスについての対策

不正送金ウイルスによる被害に遭わないためには、次のようなことに気を付けましょう。

不正送金ウイルス対策

■OS やソフトウェアは常に最新状態を保つように心掛ける
使用している OS やソフトウェアに最新の更新プログラムが適用されているか常にチェックする事を心掛けてください。脆弱性が存在したままにしておくと、 ウイルスに感染する可能性があります。

■アンチウイルスソフトのバージョンは常に最新にしておくように心掛けする
バージョンが古いまま利用していると、本来検知できるウイルスが検知出来なくなる可能性があります。

■銀行口座やクレジットカードの利用状況をこまめに確認する事を心掛ける
口座やクレジットカードの利用状況をこまめに確認し不正送金が発生していないか確認する事をオススメします。

■不正送金対策ソフトをインストールする
各金融機関が推奨する不正送金対策ソフトがあるので、 不正送金を防ぐためにも、予めインストールしておくことをオススメします。

利用している端末を日々メンテナンスチェックするだけで、被害が未然に防げる可能性は高いです。面倒臭がらず日々のチェックを行ってくださいね。

 

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