個人情報どう守る?あなたのスマートフォンは情報満載
自分のスマートフォンの中は自分の個人情報だらけな事は誰もが知っていて、多くの方は流出しない様に意識しているでしょう。一方、他人の個人情報を流出させないように意識するのは、自分の個人情報と比べると恐らく格段に意識は下がります。
執筆ライター:白秋
連載:セキュリティ ミニコラム
セキュリティに関するコラムを、不定期で発信していきます。
個人情報とは?
自分のスマートフォンから自分の情報も他人の情報も守るには、どうすれば良いか、そのためにまず個人情報とはどのような定義なのかを理解する必要があります。
個人情報とは個人情報保護法で以下のとおり定義されています。
個人情報の定義
「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述などによって特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合することができ、それによって個人を識別することができることとなるものを含む)または個人識別符号が含まれるもの」
何やら小難しい…と思われがちですが、カンタンに説明しますと氏名などの情報だけで個人を特定できれば個人情報であり、特定できなれば個人情報には該当しないと言うことです。例えば、鈴木さんや佐藤さんの名前である個人を特定しようものならば、それこそ全国の鈴木さんや佐藤さんが対象となり、「特定」する事はできません。逆に日本で唯一の苗字をもつ人だった場合は、その人を「特定」できてしまうため、個人情報となりえます。
大概が名前と何かの組み合わせが無い限りは、個人情報としての特定ができないのが現状ですが、スマートフォンでは撮った写真と名前を紐づけてしまったりすると、それで個人が特定されてしまったり、LINEやメールの履歴情報で個人が特定できてしまう場合もあります。
そんな個人情報だらけのスマートフォンを守るための方法は、どのような手段があるのかを以下のとおりまとめてみました。
スマートフォンの機能を使った方法
指紋認証や顔認証を利用できるスマートフォンを使う
たまたま机においていたスマートフォン。認証設定していないために友人や知人、周りに悪意をもった人がいると中身を盗まれる可能性があります。最低でもパスワードロックをかけておきましょう。ただ、スマートフォンのパスワードの場合、覗かれると結構バレやすいので、指紋認証や顔認証を利用しているとより安心です。
各SNSの連携を行わない様に設定する
各SNSを連携させて1記事アップで全てのSNSにアップしているズボラな方は要注意です。各SNSで公開範囲が違っていたりする関係上、他人の情報を展開してしまいそうになった方が、少なからず筆者の周りにはいます。
スマートフォンの位置情報は極力使用しないようにする
位置情報をフルにオンにしていると、スマートフォンで撮った写真には位置情報が設定される仕組みになっています。万が一位置情報が登録されてある写真が流出したとすると、写真に写っている個人が特定される可能性があります。
スマートフォンの所在を確認/遠隔データ消去できるサービスに加入する
代表的なのが「iPhoneを探す」
万が一スマートフォンを落としたとしても、スマートフォンを探し出せたり遠隔でデータ消去が可能であるため、後生大事にしている情報がある場合は是非入っておくことをオススメします。なお、Androidも各キャリアの遠隔捜索や遠隔操作ができるので、キャリアのサービスに入っておくことをオススメします。
スマートフォンの機能以外の方法
登録データを最小限にする、履歴は残さない
この手法は万が一スマートフォンを落としたとしてもダメージが少ないですが、スマートフォンの利点を消してしまうため、セキュリティをストイックに守ろうとする方のみおススメします。
連絡帳に登録する際は、ニックネーム、ひらがな、電話番号のみする
この手法も万が一スマートフォンを落とした場合でもダメージが少ないです。ただ、実際にニックネームなどを自分で決めて登録して実践していた人が筆者の周りにいましたが、後で思い出せなくなって困っていたというデメリットも発生していました。
仕事などで使用する場合は、公開情報のみ登録する
仕事などで使用している場合で連絡先を管理するのであれば、インターネット上に記載されている公開情報のみを登録するなども、仕事になる・ならないは別として対策の一つになります。
ネックストラップやチェーンなどで、体から離さないようにする
スマートフォンをどこかに忘れる可能性があるならば、物理的に体から離さないのも一つの手段です。
怪しいサイトにはアクセスしない
怪しいサイトにアクセスするだけで、何かしらのマルウェアが組み込まれ個人情報が流出する事があるので、極力怪しいサイトにはアクセスしない事が重要です。何が怪しいサイトか見分けがつかない場合は、セキュリティソフトなどで検知できる仕組みを構築しておく事も大切です。
他にも対策になるものはあると思いますが、今回は手っ取り早くできる方法をピックアップしてみました。この対策で全てが防げるワケではないので、そのあたりはご留意ください。
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