子供と一緒に学び、考えよう



皆さんが日常生活で様々なことを行っていらっしゃる中、実は“リスクがない”状態はまず存在しないのではないでしょうか。

たとえばクルマの運転であれば交通事故に遭うリスクなどは代表的なものですが、事故に遭う危険があっても車を使うメリットがはるかに勝っているからこそ普及していますし、ネットも同じようなことが言えると思います。

ところが、クルマを運転するドライバーの立場なら“安全運転”という言葉から「スピードを出し過ぎない」、「わき見運転をしない」、「走行中に携帯電話を使わない」・・・歩行者の立場であれば「手を挙げて横断歩道を渡りましょう」などの比較的目に見えやすい対策(リスクのコントロール方法)は想像しやすく、かつ子供の頃からある程度教育を受けてもいます。しかしながら、ネットでは残念ながらここまでの成熟度にはいたっていないのが実情です。

この意味で、実は利用者全てが老若男女を問わず、交通機関とは比べ物にならないくらいのスピードで普及しているネットの渦中で便利さを味わっているのと同時に安全や安心の模索をしている中にあると言えます。

お子さんがネットを夢中になって使っていることがあれば、それもある意味では時代の流れでもあり、この記事をご覧になっている保護者の皆さんであれば、ほとんどの方々がお仕事やプライベートでネットを使っていらっしゃると思います。

そして、フィルタリングをはじめとしていろいろなツールを導入するなどの技術的な対策はその気になればいくらでも実行することができますが、一歩間違えると“ネットを安全に使う”ための手段が“監視”目的にすりかわってしまう危険もあるのです。

そのような中、ご家族皆さんで揃って “ネットを安全に使っていくにはどうしたらいいだろう?”と学んだり考える、そして話し合ってみることは、ご家庭内でのコミュニケーションをとるきっかけとしても非常に大きなものでしょうし、そうした体験は職場でも大いに助けとなることが期待できるでしょう。こちらでは、参考にできるホームページをご紹介します。

・国民のための情報セキュリティホームページ
子供から大人まで、利用する立場に応じた教材が揃っています。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.htm

・子供のネット利用 - All About
子育て事情とネットに絡むさまざまな記事を紹介しています。
http://tag.allabout.co.jp/003123000000000000/index4.htm

・警視庁 ハイテクキッズ
子供向けに、ハイテク犯罪やその対策について説明しています。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/hikids/hikids.htm

・ インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集(こどもばん)
ネット利用について、読みやすい内容に書かれています。
http://www.enc.or.jp/enc/code/rule4child/cha-menu2.html

いかなる道具であっても、安全・安心に使いこなす最後の鍵は人が握っています。
この記事によってお子さんをはじめとして、ご家族皆さんがより安全にネットを使いこなす“家族力”を強くしていただければ幸いです。