dynabook、モバイルノートPC 最新8機種8モデルを発表

dynabookから、モバイルノートPCの最新8機種8モデルが発表されました。CPUは、インテル Core Ultra シリーズ1が多いです。
■dynabook V8・V6:5 in 1プレミアムPenノートPC。コンバーチブル型で、約979gと軽い。
■dynabook R8・R7:14型で、約899gと非常に軽い、プレミアムモバイルノートPC。
■dynabook M7・M6:宅内での移動がしやすい、ホームモバイルノートPC。
■dynabook S6:13.3型のスタンダードモバイルノートPC。価格を抑えつつ、使いやすさを確保。
■dynabook K2:堅牢性の高い、2 in 1デタッチャブルPC。キッズ向けの製品。
ここでは、各製品の特徴を簡単にご紹介します。
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5 in 1プレミアムPenノートPC
dynabook Vシリーズ(dynabook V8/Y、dynabook V6/Y)は、5 in 1プレミアムPenノートPCです。

約360度回転するヒンジを備えたコンバーチブル型なので、通常のノートPCとしてだけでなく、タブレット形状などに変形したり、付属のペンを使って手書き入力をすることができます。
構造上、質量が重くなりがちなコンバーチブル型ノートPCですが、約979gと、1kgを切る軽さとなっており、持ち運びがしやすいです。また、ボディの適所にマグネシウム合金を使用しており、堅牢性も高いです。

その他に、Wacom製のアクティブ静電ペンが付属していることや、キーボード面に約800万画素の4Kカメラを搭載していることも特徴となっています。また、下図のように、USB3.2 Gen1 Type-A、Thuderbolt 4 x2、HDMI、microSDカードスロットを備えており、ポート類も充実しています。

dynabook V8/Y
dynabook V8/Yは、dynabook Vシリーズの中の上位モデルです。

簡単な仕様は、下表の通りです。
プロセッサーには、インテルのCore Ultra 7 155Uを搭載しています。Core Ultra Uシリーズ(シリーズ1)のプロセッサーなので、処理性能や、グラフィックス性能は普通ですが、省電力性能が高めです。
ディスプレイは、標準的なFHD液晶です。最近増えている、画面比16:10の液晶ではありません。それでも、IGZO液晶なので、色鮮やかな表示が可能な、見やすいディスプレイだと思います。
dynabook V8/Y |
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CPU | Core Ultra 7 155U |
メモリ | 16GB (交換不可) |
ストレージ | 512GB PCIe 4.0 SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:9 1920x1080 IGZO 非光沢 |
質量 | 約979g |
バッテリー | 約10時間(動画再生時)/ 約27時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 27万円台前後 |
dynabook V6/Y
dynabook V6/Yは、dynabook Vシリーズのレギュラーモデルです。
外観や、主要な特徴は、上位モデルのdynabook V8/Yと同じです。

dynabook V6/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
上位モデルとの違いは、CPUが「Core Ultra 5 125U」、ストレージの容量が256GBになっていることぐらいです。Officeソフトを使った一般的な作業がメインであれば、こちらでも十分の性能でしょう。
dynabook V6/Y |
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CPU | Core Ultra 5 125U |
メモリ | 16GB (交換不可) |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:9 1920x1080 IGZO 非光沢 |
質量 | 約979g |
バッテリー | 約10時間(動画再生時)/ 約27時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 24万円台前半 |
プレミアムモバイルノートPC
dynabook Rシリーズ(dynabook R8/Y、dynabook R7/Y)は、プレミアムモバイルノートPCです。
14型ノートPCで、質量が約899gと軽く、作業のしやすさと、持ち運びやすさを両立した機種となっています。ボディ素材には、マグネシウム合金を採用しており、安心して持ち運ぶことができるでしょう。

ディスプレイは、画面比16:10の液晶なので、FHD液晶よりも縦方向に少し広く、作業がしやすいです。また、非光沢のIGZO液晶なので、画面が見やすく、作業に集中しやすいです。

dynabook R8/Y、dynabook R7/Yは、下図のようなキーボードを搭載しています。「半角/全角」キーのサイズはやや小さめです。また、バックライトは付いていません。

dynabook R8/Y、dynabook R7/Yのポート類です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thuderbolt 4 x2、HDMI、LAN、microSDカードスロットと、ポート類が揃っています。

dynabook R8/Y
dynabook R8/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
インテルのCore Ultra 7 155H(シリーズ1)を搭載しています。高めの処理性能と、グラフィックス性能を備えています。少し負荷のかかる処理でも、快適にこなすことができるでしょう。軽めのクリエイティブな作業にも対応することができますし、画質を落とせば軽いゲームで遊ぶこともできそうです。また、性能が高めのCPUですが、省電力性能もよく、バッテリー駆動時間も比較的長めです。
dynabook R8/Y |
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CPU | Core Ultra 7 155H |
メモリ | 16GB (交換不可) |
ストレージ | 512GB PCIe 4.0 SSD |
ディスプレイ | 14.0インチ 16:10 1920x1200 IGZO 非光沢 |
質量 | 約899g |
バッテリー | 約9時間(動画再生時)/ 約26.5時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 25万円台後半 |
dynabook R7/Y
dynabook R7/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
dynabook R8/Yの下位に位置する機種ですが、外観や、基本的な機能は同じです。
CPUが「Core Ultra 5 125H」、ストレージが256GB SSDとなっています。画像・FHD動画の簡単な編集や、軽いゲームをしないのであれば、こちらでも十分の性能だと思います。
dynabook R7/Y |
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CPU | Core Ultra 5 125H |
メモリ | 16GB (交換不可) |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 14.0インチ 16:10 1920x1200 IGZO 非光沢 |
質量 | 約899g |
バッテリー | 約9時間(動画再生時)/ 約26.5時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 22万円台半ば |
ホームモバイルノートPC
dynabook Mシリーズ(dynabook M7/Y、dynabook M6/Y)は、14型のホームモバイルノートPCです。
質量が約1.38kg~となっており、上で紹介したプレミアムモバイルノートPCのdynabook Rシリーズと比べると重いですが、宅内メインで使うのには十分扱いやすい質量です。軽さにこだわらなければ、たまに外に持ち出すこともできるでしょう。

ディスプレイは、標準的なFHD液晶です。上で紹介した、プレミアムクラスのノートPCが搭載する液晶と比べると、色鮮やかさなどではやや劣ると思いますが、ホームノートPCとしては普通のディスプレイです。

搭載するキーボードは、下図の通りです。「Backspace」キーや、「Enter」キーのサイズが大きく、押しやすそうです。なお、バックライトは付いていません。

dynabook M7/Y、dynabook M6/Yのポート類です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、LAN、microSDカードスロットを備えています。USB-Cポートは1つで、Thuderbolt 4にも非対応ではありますが、全体として不足を感じることはあまりないと思います。

メモリに関しては、メモリスロットが2つあり、交換や増設ができそうです。ただし、購入時は1枚挿しのシングルチャネル構成になっているため、グラフィックス性能はやや低くなります。メモリを増設して、デュアルチャネル構成にすると、本来のグラフィックス性能になるでしょう(メモリの増設・交換は自己責任となります)。
dynabook M7/Y
dynabook M7/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
CPUは、第13世代Core i7-1360Pです。旧世代のCPUではありますが、PBP(プロセッサーベース電力):28Wクラスのプロセッサーなので、処理性能が低いということはありません。また、最新のCore Ultraシリーズのように、AI処理用のNPUを内蔵しているわけでもありません。しかし、多くの一般的なユーザーにとっては、必要十分な処理性能を備えているでしょう。
dynabook M7/Y |
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CPU | Core i7-1360P |
メモリ | 16GB (16GB x1) |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ | 14.0インチ 16:9 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約1.40kg |
バッテリー | 約5時間(動画再生時)/ 約12時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 18万円台半ば |
dynabook M6/Y
dynabook M6/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
CPUには、Core 5 120Uを搭載しています。新しい型番のCPUですが、基本的には、第13世代Core (U)のリフレッシュ版のような位置づけです。なお、PBP(プロセッサーベース電力):15Wクラスの省電力版プロセッサーなので、dynabook M7/Yよりも控えめな性能となりそうです。それでも、ネットでの調べ物や、動画視聴、Officeソフトでの簡単な作業など、ホームノートPCで行うような一般的な用途であれば、快適に使用することができるでしょう。
dynabook M6/Y |
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CPU | Core 5 120U |
メモリ | 16GB (16GB x1) |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 14.0インチ 16:9 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約1.38kg |
バッテリー | 約5.5時間(動画再生時)/ 約12.5時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 17万円台半ば |
スタンダードモバイルノートPC
dynabook S6/Y
dynabook S6/Yは、13.3型のスタンダードモバイルノートPCです。
上で紹介した、dynabook Mシリーズよりもコンパクトなボディで、質量も約1.21kgと軽く、持ち運びがしやすいです。
ボディや、キーボードなどは、抗菌仕様になっています。

ディスプレイは、13.3型のFHD液晶です。

下図のようなキーボードを搭載しています。バックライトは付いていません。

dynabook S6/Yのポート類です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、LAN、microSDカードスロットを備えています。外出先でも、周辺機器との接続で困るようなことは少なそうです。

dynabook S6/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
CPUには、Coreプロセッサー(シリーズ1)を搭載しています。Core Ultraシリーズではないので、グラフィックス性能や、省電力性能は普通ですし、AI処理用のNPUを内蔵しているわけでもありません。それでも、ネットでの検索や、レポート作成などのOfficeソフトでの作業、同課視聴など、モバイルノートPCで行う標準的な用途であれば、動作にもたつきを感じることはなさそうです。ただし、軽くゲームをしたり、画像・動画のライトな編集なども行いたいという方には、あまり適していません。
なお、メモリはスロットメモリです。
dynabook S6/Y |
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CPU | Core 5 120U |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:9 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約1.21kg |
バッテリー | 約5時間(動画再生時)/ 約11.5時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 17万円台半ば |
2 in 1デタッチャブルPC
dynabook K2/Y
dynabook K2/Yは、タブレットPCと、キーボード部が分離する、セパレートタイプのノートPCです。
特に小学生低学年ぐらいの子どもが使うことを想定した、頑丈なボディが特徴的です。


ディスプレイは、10.1型、1280x800ドットとなっており、解像度は低めです。
なお、下図のようなアクティブペンが付属しており、ペンでのお絵描きなどができます。子のペンは、キーボードの右側面にあるペン収納スロットに収納することができます。

キーボードは、下図の通りです。

dynabook K2/Yは、ポート類として、USB3.2 Gen1 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C、microSDカードスロットを備えています。

dynabook K2/Yの簡単な仕様は、下表の通りです。
CPUは、Celeron N4500です。2021年に発売されたCPUで、性能は高くありません。ライトな用途に限定して使用した方がいいでしょう。
なお、既存のdynabook K2からの仕様上の変化はわずかです。付属のOffice Home & Businessが最新の2024年版になったことと、キーボードにCopilotキーが配置されたことぐらいです。
dynabook K2/Y |
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CPU | Celeron N4500 |
メモリ | 8GB (交換不可) |
ストレージ | 256GB フラッシュメモリ |
ディスプレイ | 10.1インチ 16:9 1280x800 非光沢 |
質量 | タブレット:約590g キーボード接続時:約1.097kg |
バッテリー | 約6.5時間(動画再生時)/ 約16時間(アイドル時) |
店頭予想価格[税込] | 9万円台後半 |
購入先
今回発表された、dynabook V8/Y・V6/Y、dynabook R8/Y・R7/Y、dynabook M7/Y・M6/Y、dynabook S6/Y、dynabook K2/Yは、下記のdynabook公式サイトで詳細を確認することができます。なお、これらの機種は、2025年5月16日から順次発売予定となっています。
dynabook公式サイトはこちら

パソコンメーカーや家電量販店などのパソコン訪問サポートの仕事に従事。2018年頃からthe比較の記事執筆に参加。

the比較運営者。以前は、システムインテグレーターの企業にて、PCサーバーの設計・構築を担当。毎年約150台のパソコンの実機をレビュー。
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