dynabook、最新5機種の13.3型モバイルノートPCを発表
dynabookから、モバイルノートPCの新商品5機種が発表されました。以下のような3タイプです。
■dynabook X8・X6:プレミアムモバイルノートPC。「セルフ交換バッテリー」可能。
■dynabook G8・G6:約875g~と軽い、プレミアムモバイルノートPC。
■dynabook GS5:スタンダードモバイルノートPC。手ごろな価格。
全てのモデルで16GBメモリを搭載。また最新の「Microsoft Office Home & Business 2024」や「Copilotキー」、「PC引っ越しナビ2」を搭載し、アップデートされています。
特に、従来機種に付いている「Office Home & Business 2021」は、Microsoftによるサポートが2026年10月13日で終了する予定なので、付属のオフィスソフトを使用する方は、今回の最新モデルの方がおすすめです。
ここでは、各製品の特徴を簡単にご紹介します。
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製品の特徴
dynabook X8・X6
dynabook X8・X6は、プレミアムクラスのモバイルノートPCです。
dynabook X8・X6の際立った特徴は、「セルフ交換バッテリー」となっていることです。バッテリーがへたっても、修理に出すことなく、自分でバッテリーを交換することができます。基本的に、バッテリーカバーのネジを2本外すだけなので、交換作業も簡単です。
また、裏蓋には冷却フィンのホコリやごみを自分で掃除することができるように、「ダスト・クリーニング機構」が設けられています。
このように、長く、快適に使うことができるような構造なので、充放電の頻度が多い方や、2~3年以上の長い期間同じ機種を使用したい方に適しています。
仕様の紹介
dynabook X8・X6の主な仕様は下表の通りです。
質量が約937gと、1kgを切る軽さで、持ち運びがしやすいです。
CPUには、第13世代Core (P)を搭載しています。AI処理用のNPUを内蔵した、最新世代のCPUではありませんが、PBP(プロセッサーベース電力):28Wクラスのプロセッサーなので、一般的な作業においてもたつきを感じるといったことはないでしょう。
dynabook X6/Y |
dynabook X8/Y | |
CPU | Core i5-1340P | Core i7-1360P |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB SSD | |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:10 1920x1200 高輝度・高色純度・広視野角 非光沢 |
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質量 | 約937g | |
サイズ | 約298.8 x 212.0 x 17.9~18.9 mm | |
バッテリー | 約10時間(動画再生時)/ 約26.0時間(アイドル時) | |
市場予想価格[税込] | 25万円台前半 | 27万円台半ば |
なお、従来機種として、dynabook X8/W、dynabook X6/Wが販売されていますが、基本的な部分はほとんど変化していません。主要な変化は、以下の3点です。
・「Copilotキー」搭載:AIアシスタントの「Microsoft Copilot」をワンキーで呼び出すことが可能
・「Office Home & Business 2024」搭載:最新のOfficeが付属(従来機種は2021)
・「PC引っ越しナビ2」搭載:パソコンのデータ移行ソフトの最新版
キーストロークが深いキーボード
dynabook X8・X6は、下図のようなキーボードを備えています。
キーピッチ:約19mm、キーストローク:約2.0mmのキーボードです。
最近のノートPCのキーストロークは、1.5mm位のものが多く、スリムタイプのモバイルノートPCなどではもう少しキーストロークが浅くなる傾向があります。一方、dynabook X8・X6のキーボードは、キーストロークが深めなので、しっかりと打鍵感を感じることができそうです。
画面比16:10の13.3型液晶
dynabook X8・X6のディスプレイは、画面比16:10の13.3型液晶です。
解像度は1920x1200ドットとなっており、標準的なFHD(1920x1080ドット)液晶と比べると、縦方向に少し広くなっています。そのため、ブラウザや、Officeソフトなどを使った作業がしやすいです。
ディスプレイ面は約180度開き、フラットになります。
Thunderbolt 4ポートが3つ
dynabook X8・X6のポート構成は下図の通りです。
USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4(USB4、本機への給電、DisplayPortに対応)x3、HDMI、microSDカードリーダー、LANポートを備えています。
ポートの種類・数が豊富なので、アダプターなどを別に持ち運ぶ必要がほとんどなく、便利だと思います。
ボディの紹介
dynabook X8・X6では、下図のように2色のボディカラーを選ぶことができます。落ち着きのあるカラーとデザインなので、プライベートにも、ビジネス用途にも使いやすいと思います。
なお、ボディ素材にはマグネシウム合金が使用されており、堅牢性も高いです。
dynabook G8・G6
dynabook G8・G6ですが、こちらもdynabookのプレミアムモバイルノートPCです。
上記のdynabook X8・X6シリーズが登場する前からある、dynabookのモバイルノートPCの定番機種です。質量が約875g~となっており、上記のdynabook X8・X6よりもさらに軽いです。できるだけ軽くて、持ち運びがしやすい機種が欲しい方に適しています。
仕様の紹介
dynabook G8・G6の簡単な仕様は下表の通りです。
CPUは、最新のCore Ultraシリーズではなく、第13世代Core (P)です。モバイルノートPCとしては、特に目新しい構成ではありません。ローカル環境で生成AIを使った作業をしたい方や、最新CPUのロングバッテリー駆動に魅力を感じる方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。なお、機能や性能面では、既存モデルのdynabook G8/W、dynabook G6/Wから大きく刷新されてはいません。
dynabook G6/Y |
dynabook G8/Y | |
CPU | Core i5-1340P | Core i7-1360P |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:9 FHD (1920x1080) IGZO 非光沢 |
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質量 | 約875g~ | |
サイズ | 約306.0 x 210.0 x 17.9 mm | |
バッテリー | 約7.5時間(動画再生時)/ 約21.0時間(アイドル時) | |
市場予想価格[税込] | 23万円台半ば | 27万円台半ば |
従来機種である、dynabook G8/W、dynabook G6/Wとの主な違いは、以下の4点です。
・dynabook G6/Wはメモリが8GBでしたが、dynabook G6/Yではメモリが16GBに変化
・「Copilotキー」搭載:AIアシスタントの「Microsoft Copilot」をワンキーで呼び出すことが可能
・「Office Home & Business 2024」搭載:最新のOfficeが付属(従来機種は2021)
・「PC引っ越しナビ2」搭載:パソコンのデータ移行ソフトの最新版
SHARP製のIGZO液晶搭載
dynabook G8・G6は、SHARP製のIGZO液晶を搭載しています。
画面比は16:9、解像度はFHD(1920x1080ドット)となっています。上記のdynabook X8・X6のように最近の流行りの画面比16:10の液晶ではありませんが、明るく、色鮮やかで、省電力という特徴のあるIGZO液晶なので、見やすく、外でも作業がしやすいと思います。
液晶面がフラットになるので、角度の調整もしやすいです。
キーボードの紹介
dynabook G8・G6のキーボードの紹介です。
キーピッチ:約19mm、キーストローク:約1.5mmと標準的なサイズのキーボードを搭載しています。「半角/全角」キーはサイズが小さいですが、その他のアルファベットキーのサイズは揃っています。
上でも触れたように、「Copilotキー」もあります。
充実のポート類
dynabook G8・G6は、下図のようなポート類を備えています。
USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4(USB4、本機への給電、DisplayPortに対応)x2、HDMI、microSDカードリーダー、LANポートと揃っています。周辺機器との接続において、不足を感じることはほとんどないでしょう。
ボディの紹介
dynabook G8・G6の外観です。
オニキスブルーと、パールホワイトのボディカラーがあります。
マグネシウム合金製のボディなので、剛性が高いです。堅牢性に関するテストもクリアしており、安心して持ち運ぶことができるでしょう。
dynabook GS5
dynabook GS5は、上で紹介した、dynabook G8・G6のダウングレード版のようなイメージのスタンダードモバイルノートPCです。
それでも、質量が約956gと軽く、気軽に持ち運んで使用することができます。重い作業をするのでなければ、こちらでも十分だと感じる方も多いでしょう。
仕様の紹介
dynabook GS5の簡単な仕様は下表の通りです。
CPUは、第13世代Core i5-1334Uです。Uシリーズなので、上で紹介したプレミアムモバイルノートPCが搭載するPシリーズのプロセッサーよりは処理性能が低くなります。それでも、ブラウザやオフィスソフトを使った標準的な作業であれば、問題なく動作すると思います。
なお、搭載するCPU以外では、dynabook G8・G6よりも質量が少し重く、バッテリー駆動時間は短くなっています。また、ディスプレイがIGZO液晶ではありませんし、その他の機能面でも省かれている部分があります。その分、価格が抑えられているようです。
dynabook GS5/Y |
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CPU | Core i5-1334U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ 16:9 FHD (1920x1080) 非光沢 |
質量 | 約956g |
サイズ | 約306.0 x 210.0 x 17.9 mm |
バッテリー | 約7.0時間(動画再生時)/ 約10.5時間(アイドル時) |
市場予想価格[税込] | 20万円台後半 |
従来機種である、dynabook GS5/Wとの主な違いは、以下の4点です。
・メモリが8GBから、16GBに倍増
・「Copilotキー」搭載:AIアシスタントの「Microsoft Copilot」をワンキーで呼び出すことが可能
・「Office Home & Business 2024」搭載:最新のOfficeが付属(従来機種は2021)
・「PC引っ越しナビ2」搭載:パソコンのデータ移行ソフトの最新版
なお、従来モデル、新モデル共に、メモリの交換・増設負荷となっています。そのため、長く、快適に使うことを考えると、新モデルのdynabook GS5の方がいいでしょう。
13.3型FHD液晶
dynabook GS5のディスプレイは、標準的な13.3型FHD液晶です。
dynabook G8・G6のようなIGZO液晶ではありません。おそらく、一般的な質の液晶で、色域も狭めではないかと予想します。
液晶面はフラットになります。
キーボードの紹介
dynabook GS5は、下図のようなキーボードを搭載しています。
キーピッチ:約19mm、キーストローク:約1.5mmとなっており、dynabook G8・G6と基本的に同じサイズのキーボードのようです。
ポート類は充実
dynabook GS5のポート類です。
USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4(USB4、本機への給電、DisplayPortに対応)x2、HDMI、microSDカードリーダー、LANポートを備えており、上位モデルのdynabook G8・G6と同じポート構成です。
ボディの紹介
dynabook GS5の外観です。
オニキスブルーの1色展開ではありますが、dynabook G8・G6と基本的に同じデザインです。マグネシウム合金製のボディなので、剛性や耐久性も変わらないと思います。
スタンダードモバイルノートPCとはいっても、堅牢性が高いボディなのは嬉しいです。
購入先
今回発表された、dynabook X8・X6、dynabook G8・G6、dynabook GS5は、下記のdynabook公式サイトで詳細を確認することができます。なお、これらの機種は、2024年11月15日から順次発売予定となっています。
dynabook公式サイトはこちら
パソコンメーカーや家電量販店などのパソコン訪問サポートの仕事に従事。2018年頃からthe比較の記事執筆に参加。
the比較運営者。以前は、システムインテグレーターの企業にて、PCサーバーの設計・構築を担当。毎年約150台のパソコンの実機をレビュー。
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