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dynabook Z(dynabook ZZ)の展示機レビュー
CPU | Core i5-8265U Core i7-8565U |
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メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SATA SSD / PCIe SSD + Optane |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD IGZO 非光沢 |
質量 | 約1.399kg~ |
バッテリー | 約19時間 |
LTE | 非対応 |
価格[税別] | 14万円台~ |
dynabook Z(ZZ)は、15.6型の大きい液晶を搭載しながら、約1.399kgと軽いノートパソコンです。
ボディにはマグネシウム合金を採用し、MIL規格準拠テスト実施予定の高い堅牢性も確保しており、外出先へ持ち歩く際も安心です。
定格7.5W以上からの充電にも対応し、小型の充電器やモバイルバッテリーで充電が可能です。
見やすい非光沢のIGZOパネルに、上位モデルにはストレージにインテル Optane メモリー H10を搭載しているのも特徴です。
ZシリーズとZZシリーズの違い
店頭向けのモデルが「dynabook Zシリーズ」、Web直販向けのWebオリジナルモデルが「dynabook ZZシリーズ」となります。ボディは同じですが、ZZシリーズのほうがパーツのカスタマイズができます。
dynabook Z(ZZ)の特徴
15.6型ノートが約1.399kg
ノートパソコンの中で、最も普及しているのは15.6型サイズではないかと思いますが、外出先へ持ち運ぶことを想定した機種は少なく、質量は2.0kg前後であることが一般的です。
しかし、dynabook Z(ZZ)は、15.6型の画面を搭載しながら、約1.399kgと軽い製品です。片手で持てるくらいの質量で、持ち運びもそれほど苦ではありません。
AcerにはSwift 5という15.6型で990gの質量を実現したもっと軽い機種が存在しますが、本製品は軽さ以外にも、以下で紹介する特徴があります。
高い堅牢性
PCを外に持ち運ぶ場合、堅牢性は重要で、特に15.6型サイズの大きいPCとなると片手で持ったときに、反対側に荷重がかかってたわんで故障しないか心配になります。dynabook Zでは、車のホールなどに使用されるマグネシウム合金を採用し、たわみやすい部分にはハニカムリブ構造(下図)で強度を高めています。
冷却ファンを改善し低騒音
PCを外へ持ち出し、静かな場所で使うと、PCの動作音が気になるケースも多いでしょう。dynabook Z(ZZ)は、冷却ファンのブレードの数を大きくし枚数も増やすことで、風量UPを実現。それにより低速回転でもCPUを冷やせるようになり、ノイズを低減しています。
定格7.5W以上の小型充電器などが使える
外出先へ持ち出すノートPCは、本体の質量ばかり目が行きますが、ACアダプターの質量やサイズも重要です。dynabook Z(ZZ)は、定格7.5W以上からの充電が可能になっており、下図のように他社製の小さくて軽い充電器が使えます。このくらいの充電器であれば、持ち運ぶときも邪魔になりません。
IGZOパネルを搭載
dynabook社の親会社がシャープということもあり、dynabook Z(ZZ)はIGZOパネルを採用しています。目視した限りでは、色域も比較的高そうで、視野角も良く、非光沢なので映り込みも低減されており見やすかったです。また、消費電力も少なく、バッテリー駆動時間も長めになるのではないかと思われます。
インテル Optane メモリー H10搭載モデルあり
dynabook Z(ZZ)の上位モデルには、ストレージにインテル Optane メモリー H10を搭載しています。これは、3D XPointを採用するOptaneメモリーと3D QLC NAND SSDを1つの基盤に実装したものです。3D QLC NAND SSDは速度や耐久性にやや課題がありますが、それを遅延が少なく耐久性に優れたOptaneメモリーをキャッシュとして利用することで緩和することが可能です。
筆者はこのストレージを使ったことがありませんが、ASCII.jpの記事を見ると、データ書き込み時はOptane Memory → 3D QLC NAND SSDのSLCキャッシュへと移るのではなく、この2つのキャッシュを並列に利用すると推測しているようで、3D QLC NAND SSD単体よりもかなり速くなっています。
また、3D QLC NAND SSDは、SLCキャッシュを超える大容量のデータの書き込みがあると、極端に速度が低下する欠点がありますが、それを緩和するのにも役立ちそうです。
CPUは旧世代(第8世代)
dynabook Z(ZZ)は、9月10日発売された新商品という割には、CPUに第10世代インテルCoreプロセッサーではなく、旧世代の第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載しています。
第8世代でも十分な性能ではありますが、新製品であれば、第10世代のCPUを搭載して欲しかったです。
外観のチェック
外観のチェックです。
ボディ素材は、前述の通りマグネシウム合金を採用しています。
カラーは、パールホワイトとオニキスブルーがありますが、パールホワイトは11月中旬まで選択することができません。パールホワイトの天板は光沢になっており、個人的にはオニキスブルーのほうが扱いやすいと思います。
キーボードは十分なキーピッチがあり、キートップも0.2mmの凹みがあり、比較的打ちやすいです。あえてテンキーは搭載せず、手と顔の位置がPC本体のセンターにくるようにしています。また、キーボードは防滴になっており、水をこぼしたときに、PC内部への侵入を遅らせることができます。
パールホワイトのキーボードです。パームレストとキーボードが同じカラーで統一感があります。
液晶上部には、顔認証対応Webカメラを搭載しており、Windows Helloに対応しています。Webカメラはシャッターで物理的に隠すことが可能です。
電源ボタンです。モダンスタンバイにも対応しており、スマホのようにスリープからすぐに復帰できます。また、スリープ中でもメールの受信や、OSアップデートが可能です。
側面のインターフェースです。SDカードスロットはmicro SDカードのみ対応です。USB Type-Cは、Thunderbolt 3およびUSB PDに対応しています。LANポートはありませんが、最大9.6Gbpsを実現する無線LAN規格、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応しています。
底面の画像です。底面に、harman/kardonスピーカーが搭載されています。
底面カバーを空けたときの画像です。メモリスロットは2つあります。バッテリー容量は48Whのようです。
まとめ
以上が、dynabook Z(ZZ)のレビューです。
15.6型の大きな画面でありながら、約1.399kgと軽いノートPCです。外出先でも大きな画面で仕事をしたい、といったような方に適しています。
また、堅牢性も高く、7.5W以上の充電器に対応していることで、外出先で使用しやすいです。
ただし、他社では第10世代インテルCoreプロセッサー対応製品が発表されている中、dynabook Z(ZZ)は旧世代の第8世代インテルCoreプロセッサーとなっています。
また、持ち運びに適した製品であるため、LTEに対応しても良かったと思います。
1.399kgの軽量15.6型ノート
dynabook Z(ZZ)
このページをご覧の方だけに
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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