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東芝 dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gの実機レビュー
CPU | Celeron / 第8世代Core (U) |
---|---|
メモリ | 4 ~ 16GB |
ストレージ | HDD / SSHD / SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | HD 非光沢 FHD IPS 光沢 |
光学ドライブ | ブルーレイ スーパーマルチ |
質量 | 2.4kg |
価格 | 7万円台~(税別) |
dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gは、第8世代インテルCPUに、FHD液晶を搭載した万能タイプの15.6型ノートPCです。
国内メーカーの中では価格も良心的です。
2018年夏モデルでは、カラーのグラフィックパターンが変更になり、より素敵なデザインになりました。
2way 4speakersを搭載し、スピーカーもややパワーアップしました。
顔認証装置も搭載し、正面に座って天板を開けば、すぐにPCにログインできます。
また、細かい部分ですが、キーボードのアルファベットが見やすくなり、ローマ字入力の方はタイピングしやすくなりました。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
【AZ45/G】 Core i3-8130U、8GBメモリ、1TB SSHD
目次
お忙しい方は、「dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gの特徴」のみお読みください。
dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gの特徴
リニューアルしたボディデザイン
2018年夏モデルのdynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gは、デザインが若干新しくなりました。基本色に、グラフィックパターンを配置したフィルムを挟み込んで、デザインを作り上げていますが、このグラフィックパターンが変更されています。
カラーラインナップは次の4つです(タブをクリックして下さい)。
- モデナレッド
- リュクスホワイト
- プレシャスブラック
- サテンゴールド
キーボードが見やすくなった
dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gはキーボードも見やすくなりました。東芝の調査では、ローマ字入力をする方は全体の90%以上もいたため、アルファベットの文字を大きくし、中央に配置したそうです。
アルファベットが見やすい
2Way4speakersで、大音量でもひずみが少ない
低音用と高音用のスピーカーを搭載したオンキヨー製2Way4speakersを採用。音のこもりが少なく、大音量でもひずみの少ない音が出るようになっています。
2Way4speakers
顔認証装置を搭載
今回のモデルから、顔認証装置が搭載されました。今更感はありますが、赤外線カメラによる認証なので、Webカメラによる認証よりも、精度が高くなっています。
顔認証装置を搭載
各モデルの違い
dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gの主な違いは次の通りです。個人的には、SSDおよび色域の広い液晶を搭載したAZ65/Gがおすすめです。
AZ25/G | AZ45/G | AZ65/G | |
---|---|---|---|
CPU | Celeron 3865U | Core i5-8250U Core i3-8130U |
Core i7-8550U |
液晶 | HD 非光沢 | HD 非光沢 FHD 光沢 |
高色純度 FHD 光沢 |
ストレージ | HDD | HDD SSHD |
SSHD SSD |
光学ドライブ | DVDスーパー | DVDスーパー | ブルーレイ |
液晶ディスプレイのチェック
dynabook AZ45/Gの液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色もほぼ直線的で、自然な発色であることが分かります。
色域はやや狭いです。AZ65/Gに搭載されている「高輝度・高色純度・広視野角」と書かれた液晶なら、色域はもっと広いと思います。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきは感じません。
画素の拡大図
光沢液晶であるため、映り込みがあります。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは19x19mm、キーストロークは約1.5mmです。ただし、「@」や「*」など一部のキーピッチは狭くなっています。キートップはやや凹んでいて指のフィット感は悪くないです。底つきの衝撃はそれほどありません。普通に打てるキーボードだと思います。
ただし、個人的に気になるのは「Prt Sc」キーを押すときにFnキーも一緒に押さなくてはならないことです。画面をキャプチャすることが多い人は面倒です。
サテンゴールドの場合、パームレストに付いた指紋などが目立ちにくいです。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
AZ25/GはCeleron 3865U、AZ45/GはCore i3-8310UまたはCore i5-8250U、AZ65/GはCore i7-8550Uを搭載しています。
おすすめはCore i5-8250Uですが、AZ45/GはストレージにSSDを選択できないなど制限があるので、その他のパーツも考慮してどのモデルにするかを決めるといいでしょう。
CPU性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
AZ25/GはHDD、AZ45/GはHDDまたはSSHD、AZ65/GはSSHDまたはSSDを搭載可能です。
個人的にはSSDがおすすめです。
SSHDの速度は下図には書かれていませんが、キャッシュにあるデータはSSD並みに速く、それ以外は遅いです。PCの起動などは割と速いですが、なにか処理を流すときや、バックグラウンドで色々と流れている処理はHDD同様に遅いです。
ストレージ性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
本製品で計測したベンチマーク
以下、実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。順当なスコアだと思います。
(CPU性能の評価)
Core i3-8130U
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i3-8130U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 46分40秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 4分57秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
1TB SSHD
(SDカードスロットの評価)
SDカード(UHS-Ⅰ対応カード)
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。うるさいと図書館や講義室などで使うときに、周りの人の迷惑になります。
アイドル時でも動作音が聞こえる点はやや残念です。エンコードのような高い負荷をかけたときの騒音値は、他のPCと比べて低めです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
20dB |
ほぼ無音 |
21~25dB |
PCに近づかないと音が聞こえないレベル |
26~30dB | PCから少し離れても音が聞こえるレベル |
31~35dB | 静かな扇風機くらいの音 |
36~40dB | PCの近くにいると、ややうるさく感じるレベル |
41~45dB | 風量を上げた扇風機くらいの音。一般的なデスクトップPC音 |
46~50dB | 一般的なエアコン音くらい。うるさい |
50dB以上 | エアコンをハイパワー運転にしたような音。とてもうるさい |
パーツの温度のチェック
温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Core i3の割にはエンコード時のCPU温度が高めです。
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
今回、SSHDが配置されている右パームレストの部分が熱く、割と不快です。この機種は、HDDやSSHDではなく、発熱の少ないSSDの搭載をおすすめします。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
サテンゴールドは、液晶ベゼルがホワイトで、パームレストはゴールドになっています。上品でゴージャス感があり、女性にもウケが良さそうなカラーです。リビングにも合うと思います。
ゴールドやホワイトのカラーは指紋も目立ちません。
天板はツヤがあります。
パームレスト部分もツヤがあります。
今回のモデルから、顔認証装置が搭載されました。今更感はありますが、赤外線カメラによる認証なので、Webカメラによる認証よりも、精度が高くなっています。
低音用と高音用のスピーカーを搭載したオンキヨー製2Way4speakersを採用。音のこもりが少なく、大音量でもひずみの少ない音が出るようになっています。スピーカーは底面に配置されています。
臨場感はありますが、タイピングをするとスピーカーが腕の下に隠れて、やや音がこもります。勝手に点数をつけると、10点満点で5~6点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
液晶が開く最大の角度です。
インターフェースです。光学ドライブも搭載しています。ただし、USB Type-Cポートはありません。
ACアダプターは45Wの容量です。サイズは小さく、質量も軽いです。ケーブルも細くて持ち運びに便利です。
まとめ
以上が、dynabook AZ25/G、AZ45/G、AZ65/Gのレビューです。
ボディのグラフィックパターンが変更になり、いずれも素敵なデザインです。個人的にはサテンゴールドのカラーがエレガントで清潔感があり、指紋も目立ちにくくおすすめです。
第8世代Coreプロセッサーを搭載したモデルが加わり、処理性能は十分です。
ただし、HDDを搭載すると、右のパームレストが熱くなります。個人的には熱くなりにくく、かつ処理速度も速いSSDの搭載をおすすめします。ただし、SSDを搭載できるのはAZ65/Gのみで、価格がやや上がってしまいます。
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