※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

STORM PG-Pシリーズ(PG-PQ12T)の実機レビュー

更新日:
サイズ ミドルタワー
CPU 12th Core i9 / i7 / i5
4th Ryzen 5
など
GPU RTX 3050~RTX 3080Ti
Radeon RX6600
メモリ 16 GB (最大128GB)
DDR4 / DDR5    
OS Windows 11
価格 構成による
デザイン、冷却性、コスパが抜群

STORM PG-Pシリーズは、見た目、冷却性、コストパフォーマンスに優れたゲーミングPCです。

ガラスサイドパネルと3基のRGBファンを搭載し、見た目がかっこいいゲーミングPCです。

また、フロントの大型ファンおよびメッシュフロントパネルを採用することで、冷却性も高いです。

価格も他社より安価で、コスパに優れています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は、PG-Pシリーズの中でも人気の高いミドルスペック構成のPG-PQ12Tを使って、レビューをしています。

レビュー機の構成

PG-PQ12T

Core i5-12400、GeForce RTX 3060 Ti、メモリ16GB、600W電源

 

目次

お忙しい方は、「STORM PG-Pシリーズの特徴」のみお読みください。

 

STORM PG-Pシリーズ の特徴

見た目と冷却性の高いNEO AIRケースを採用

ストームのBTOゲーミングPC「PG-Pシリーズ」では、METALLICGEARの「NEO AIR MG-NE520A」のケースを採用しています。內部の見える強化ガラスサイドパネルと、3基のRGBファンでクールな見た目です。LEDは明るめなので、暗い部屋を彩ってくれます。

ケースカラーはブラックのみで、ケースサイズは幅200mm、高さ460mm、奥行き450mmのミドルタワーとなります。小さいサイズではありませんが、デスク上にも設置できる大きさです。

暗闇を彩る3基のRGBファン
內部の見える強化ガラスサイドパネル

 

メッシュパネルで高い冷却性能を実現

見た目を重視したガラスサイドパネルケースの場合、エアフロー効率が犠牲になりがちですが、「NEO AIR」ケースでは、フロントをメッシュパネルにすることによって冷却効率を高めています。

後述しますが、実際にゲーム中のCPU温度とGPU温度を計測してみたところ、どちらも低い温度を保っていました。長時間のゲームも安心してできるでしょう。

今回レビューしたモデルは、水冷ではなく標準のリテールクーラーですが、Core i5-12400であれば、リテールクーラーでも冷却面で問題ありませんでした。

冷却効率の高いメッシュパネル

 

また、リテールクーラーの他にも、大型空冷式クーラーや水冷式クーラーのオプションが用意されています。Core i7-12700Kなどを搭載したモデルを購入する場合は、CPUクーラーを変えるのもいいでしょう。

CPUクーラーのオプション

 

拡張性も十分ある

「NEO AIR」のケースは、見た目以上に拡張スペースも充実しています。フロントパネルを外した下には3.5インチHDDを2台搭載できるスペースがあり、さらに右側面内部には2.5インチSSDを3台までマウントできるスペースがあります。

購入時のカスタマイズでもSSDとHDDを各2台まで追加することができます。

3.5インチHDDを2台、2.5インチSSDを3台まで増設できる
カスタマイズからSSDとHDDを各2台まで追加可能

 

価格が他社と比べて安い

ストームのゲーミングPCは他社と比較するとかなり安いです。下の表はCore i5-12400+RTX 3060 Tiのミドルクラスと同性能で、ドスパラ、マウスコンピューターの製品と比較したものですが、ストームの製品だけ20万を切ります。

大決算セール中というのもありますが、ストームのゲーミングPCはかなりコストパフォーマンスが高いです。安価で見た目も良いゲーミングPCを探している方にはおすすめの製品です。

3社で同性能モデルの価格比較
  ドスパラ
GALLERIA ミニタワー
ストーム
PG-PQ12T
マウス
G-Tune ミニタワー
 
CPU Core i5-12400 Core i5-12400 Core i5-12400F
GPU GeForce RTX 3060 Ti GeForce RTX 3060 Ti GeForce RTX 3060 Ti
CPUクーラー 空冷
ストレージ M.2 SSD 500GB M.2 SSD 500GB M.2 SSD 512GB
価格[税込] 204,980円~ 169,800円~ 209,980円~
※価格は2022年7月21日時点のもの
※価格は変動する可能性があります

 

サポートについて

製品購入後のサポートは、平日 10:00 ~ 11:50 , 12:50 ~ 18:00となっており、土日祝日には対応していません。

自然故障による無償修理保証期間は1年となります。

安心サポート追加パックに加入すると、1年間の無償修理保証期間終了後の2年間、修理の際に発生する修理作業料はメーカーが負担します。ただし、交換したパーツの料金は、ユーザー負担となります。

製品を修理に出す際の送料は、発送時はユーザー負担、返却時はメーカー負担となります。

24時間365日の電話対応や、2年目以降の自然故障時の100%保証などは行っていないようです。

 

パフォーマンスのチェック

STORM PG-PQ12Tのパフォーマンスのチェックします。なお、今回は、全てデフォルトの設定のままで計測しています。

PL1の設定値

搭載されていたCore i5-12400のPL1の値は標準の65Wでした。

PL1は標準の65W

 

CPU

PG-PQ12TモデルのCPUには、ミドルクラスのCore i5-12400を搭載しています。

ミドルクラスといっても性能が高く、ゲームをするには十分な性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core 5-12400
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i7-12700K 22792 [PL1:190W]
20420 [PL1:125W]
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i7-11700K 12958
Core i5-12500 12670 [PL1:100W]
11608 [PL1:65W]
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-12400 12164 [PL1:100W]
12012 [PL1:65W]
Core i5-11600K 11277
Ryzen 5 5600X 10182
Ryzen 5 3600 9412
Core i5-11400 8025
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Core i7-12700K 1947 [PL1:190W]
1820 [PL1:125W]
Core i5-12500 1803 [PL1:100W]
1800 [PL1:65W]
Core i5-12400 1715 [PL1:100W]
1715 [PL1:65W]
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Ryzen 5 5600X 1533
Core i5-11400 1398
Ryzen 7 3700X 1276
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

PG-Pシリーズでは下記の通り、エントリークラスからハイエンドクラスまで幅広いグラフィックスを搭載することができます。レビュー機ではミドルクラスのGeForce RTX 3060 Tiを搭載しており、フルHD~WQHD解像度なら重いゲームでも快適に動作する性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14323
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 11093
RTX 3060 8650
RTX 3050 6140
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR-3200メモリを搭載しています。速度は普通です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB DDR4-3200MHz
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
56.13GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
38.00GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージは、標準では、Gen3のPCIe-NVMe SSDを搭載していますが、より高速なGen4 SSDに変更することができます。容量は最大で2TBまで増やすことができ、追加のSSD / HDDは各2台まで追加することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
Crucial P2 m.2 2280 500GB(Gen3)
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2495
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測した平均フレームレートを掲載します。

今回、GeForce RTX 3060 Tiを搭載していますが、フルHD解像度なら、ほとんどのゲームが高いフレームレートで快適にプレイできます。WQHD解像度でも60 fps以上で動作するタイトルがほとんどで、DLSSを有効にすれば、さらにフレームレートを向上させることができます。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアはCore i9-12900K搭載PCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
ウルトラ 1920x1080 82 fps(98 fps)
2560x1440 52 fps(76 fps)
3840x2160 24 fps(38 fps)
レイトレ : ウルトラ 1920x1080 62 fps
2560x1440 49 fps
3840x2160 30 fps
※カッコ内は「DLSS」を自動設定
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 134 fps
RTX 3080 Ti 134 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 3070 Ti 105 fps
RTX 3070 96 fps
Radeon RX 6700XT 89 fps
RTX 3060 Ti 82 fps
RTX 3060 66 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
エクストリーム 1920x1080 92 fps
2560x1440 79 fps
3840x2160 56 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、エクストリーム)
RTX 3090 131 fps
RTX 3080 Ti 128 fps
RTX 3080 122 fps
RTX 3070 Ti 109 fps
Radeon RX 6700XT 108 fps
RTX 3070 107 fps
RTX 3060 Ti 92 fps
RTX 3060 75 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
品質:最大 1920x1080 82 fps(99 fps)
2560x1440 62 fps(90 fps)
3840x2160 35 fps(65 fps)
レイトレ :最大
DLSS : 高性能
1920x1080 75 fps
2560x1440 62 fps
3840x2160 42 fps
※カッコ内は「DLSS」を高性能設定
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最大)
RTX 3090 122 fps
RTX 3080 Ti 120 fps
RTX 3080 115 fps
RTX 3070 Ti 100 fps
RTX 3070 95 fps
Ryzen 5 5600X 83 fps
RTX 3060 Ti 82 fps
RTX 3060 64 fps
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
ウルトラ 1920x1080 107 fps
2560x1440 76 fps
3840x2160 42 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、ウルトラ)
RTX 3090 165 fps
RTX 3080 Ti 161 fps
RTX 3080 152 fps
RTX 3070 Ti 126 fps
RTX 3070 121 fps
RTX 3060 Ti 107 fps
Radeon RX 6700XT 98 fps
RTX 3060 78 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
高品質 1920x1080 117 fps
2560x1440 87 fps
3840x2160 50 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、高品質)
RTX 3090 170 fps
RTX 3080 Ti 170 fps
RTX 3080 161 fps
RTX 3070 Ti 136 fps
RTX 3070 131 fps
RTX 3060 Ti 117 fps
Radeon RX 6700XT 154 fps
RTX 3060 91 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
最高 1920x1080 147 fps
2560x1440 101 fps
3840x2160 55 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 204 fps
RTX 3080 Ti 203 fps
RTX 3080 201 fps
RTX 3070 Ti 178 fps
RTX 3070 172 fps
Radeon RX 6700XT 154 fps
RTX 3060 Ti 147 fps
RTX 3060 122 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
最高 1920x1080 165 fps
2560x1440 126 fps
3840x2160 65 fps
ベンチマークスコアの比較(1920x1080、最高)
RTX 3090 210 fps
RTX 3080 Ti 210 fps
RTX 3080 207 fps
RTX 3070 Ti 195 fps
RTX 3070 185 fps
RTX 3060 Ti 165 fps
Radeon RX 6700XT 154 fps
RTX 3060 148 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト(Ver.19)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
最高設定 1920x1080 120 fps
2560x1440 84 fps
3840x2160 44 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
高設定 1920x1080 230 fps
2560x1440 165 fps
3840x2160 94 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
品質 解像度 Core 5-12400
RTX 3060 Ti
ウルトラ 1920x1080 258 fps
2560x1440 170 fps
3840x2160 86 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

2020年6月から、GPU書き出しが使えるようになったことで、外部GPUを搭載したPCは、書き出しが非常に速くなりました。本製品も非常に書き出しが速く、現像作業自体も快適です。

Core i7-12700KF
RTX 3070 Ti
22秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i9-12900K 30秒
Ryzen 9 5900X 32秒
Core i5-12400
RTX 3060 Ti
32秒 [書き出し時にGPUを使用]
Core i7-12700K 42秒
Ryzen 5 5600X 42秒
Ryzen 7 5800X 44秒
Core i5-12500 46秒
Core i5-12400F 46秒
Core i7-11700K 65秒
Ryzen 5 3500 85秒
Core i5-11400 90秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※ 2020年6月から、GPU書き出しが使えるようになりました。また、8GB以上のGPU RAMがある場合は、書き出しの GPU アクセラレーションがデフォルトで有効になります。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しも速いです。Premiere Proは、第12世代Coreを搭載していると、速い傾向があるように感じます。

Core i9-12900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分00秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分12秒
Core i5-12400/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
3分12秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3080
3分15秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3060
3分19秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i5-12500/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Core i7-11700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分33秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3060
3分45秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分48秒
Ryzen 5 5600X/16GB
Radeon RX 6700XT
4分12秒
Ryzen 5 5600X/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
4分19秒
Ryzen 7 3700X/16GB
Radeon RX 6700XT
5分03秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Ryzen 5 3500/16GB
GeForce GTX 1660
6分05秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

CPUで処理するソフトウェアエンコードはCore i7やCore i9などの第12世代のCoreプロセッサーと比べると、時間がかかっていますが、第11世代のCore i7-11700Kとほぼ同じ時間となっており、遅いわけではありません。

x265でのエンコード時間
Core i9-12900K 4分25秒 [PL1=241W]
5分03秒 [PL1=125W]
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-12700K 5分36秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i7-11700K 8分40秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i5-12400 8分58秒 [PL1:65W]
Core i5-12500 9分18秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Core i5-11400 11分00秒 [PL1:100W]
13分00秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 3500 13分58秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

CPU電力は(ターボブースト時の初動を除いて)65Wで推移し、CPU温度は76℃前後と普通の温度を保っています。ケースのエアフロー効率が高いせいか、インテル標準のリテールクーラーにしては良く冷えていると思います。

CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。

CPU温度は70℃台前後、GPU温度は68℃と、こちらも問題ない温度を保っています。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。

メッシュパネルなのでアイドル時の騒音値はやや高めです。ただ、冷却性が高いので、高負荷時でも騒音値はそれほど変わりません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能パーツを搭載しているので、消費電力はそれなりに高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。
筐体カラーはブラックとホワイトがあります。ケースは、METALLICGEAR製「NEO AIR MG-NE520A」のケースを採用しています(ケースの詳細はこちら)。

 

電源を入れるとフロントファンと、リアファンのLEDが点灯します。RGBはマザーボードに対応した各ユーティリティーソフトから制御できます。

 

フロントはメッシュパネルになっており、通気性は良いです。

 

フロントパネルは引っ張るだけで簡単に取り外しができます。2基の12cmRGBファンがあり、その下には3.5インチシャドウベイがあります。

 

トップパネルのインターフェースです。正面ではなく上部に配置されているので、床にPCを設置していても、抜き差ししやすいです。上からヘッドホン端子、マイク端子、USB 3.0×2です。

 

今回は搭載されていませんが、トップパネルには、12cmのケースファンを2基装着することができます。

 

右サイドパネルはシンプルでフラットです。

 

左サイドパネルは内部の見える強化ガラス製です。

 

正面と背面です。背面のインターフェースは搭載されるマザーボードによって変わります。

 

底面です。底面からも吸気できるよう、インシュレーターは高めです。

 

防塵フィルターがあり、ホコリの掃除が楽です。

 

ケース内部のチェック

[注意] 以下、ケース内部のパーツなどを紹介していきますが、搭載されるパーツは決まっているわけではありません。異なるメーカー/種類のパーツが搭載される可能性もあるため、ご了承下さい

 

右側面ケース内部

右側面のケース内部です。ケーブル類はここでまとめられています。

 

2.5インチSSDを3台までマウントできます。

 

PG-PQ12Tモデルで搭載されていた電源は850Wと多めの容量で、今後のパーツの増設や、グラフィックボードの交換も安心です。

 

左側面ケース内部

左側面ケース内部です。ケーブル類は裏面でまとめられてすっきりしており、エアフローが綺麗に確保されています。

 

PG-PQ12Tモデルで搭載されていたマザーボードはMSIの「PRO B660M-P DDR4」でした。

 

CPUクーラーにはインテル標準のリテールクーラーが搭載されています。カスタマイズで大型の空冷クーラーや水冷式クーラーにも変更することが可能です。

 

搭載されていたGeForce RTX 3060 Tiのグラフィックカードのメーカーは、INNO3Dでした。GPU-Zで確認したブーストクロックなどの数値は標準です。

 

M.2 SSDにはCrucialの「P2 M.2 2280 500GB(Gen3)」が搭載されています。ヒートシンクは装着されていませんでした。

 

トップにはLEDストリップなどはありません。

 

斜めから見た画像

斜めから見た画像はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、STORM PG-Pシリーズ(PG-PQ12T)のレビューです。

見た目の良いガラスサイドパネルとRGBファンを搭載した「NEO AIR」ケースを採用した、BTOゲーミングPCです。

メッシュパネルを採用し、エアフロー効率が優秀なので、Core 5-12400の様なミドルクラスのCPUならリテールクーラーでも十分でしょう。Core i7などの上位のプロセッサーを搭載するときは、大型空冷式クーラーなどをオプションで付けるといいと思います。

2022年7月21日時点では、他社よりも安価で、コストパフォーマンスも優れています(ただし、価格は変動する可能性があります)。

サポート受付は平日のみで、製品購入後2年目以降は(安心サポート追加パックに加入していても)自然故障でも交換パーツ代はユーザーが負担する必要があります。大手PCメーカーやショップと比較すると、サポート体制はやや見劣りするので、故障時に、メーカーとやりとりしなくても、ある程度原因箇所を特定できるようなユーザーに適している製品なのではないかと思います。その分、製品価格は安くなっているので、PCに詳しいユーザーには逆にいいと思います。

 

デザイン、冷却性、コスパが抜群

STORM PG-Pシリーズ(PG-PQ12T)

特徴

  • 見た目と冷却性に優れた「NEO AIR」ケースを採用
  • 安価でコストパフォーマンスも優秀

こんなあなたに

  • 安価で見た目も良いゲーミングPCが欲しい方
  • PCにある程度詳しいユーザー
  • 価格13万円台[税込]~
  • レビューモデルの価格16万円台[税込]
公式サイトはこちら

 

 

関連ページ