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VAIO S13の実機レビュー

約1kgの軽量モバイルPC
VAIO S13は、重量が約1.06kgと軽量な13.3型モバイルノートパソコンです(非タッチモデルの重量)。
VGAやLANなどビジネスシーンで役立つポートも搭載しています。
ボディにはマグネシウム合金やアルミニウムなどを採用し、堅牢性も高いです。
CPUは第6世代のインテルプロセッサーを搭載。PCIe x4接続のSSDを選択すれば、ストレージも高速です。
販売サイト:ソニー・ストア(VAIO S13)
※レビュー機は当サイトの購入品です
目次
1 VAIO S13 の基本スペック | 2 特徴1 - 軽量な本体 |
3 特徴2 - VGAやLANポートを搭載 | 4 特徴3 - 高速なSSDを搭載 |
5 特徴4 - 堅牢なボディ | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンスのチェック |
9 バッテリー駆動時間のチェック | 10 カードリーダー/ライターのチェック |
11 静音性のチェック | 12 パーツの温度のチェック |
13 表面温度のチェック | 14 消費電力のチェック |
15 外観のチェック | 16 まとめ |
VAIO S13の基本スペック
VAIO S13(2016年春モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Uシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i5-6200Uです。 |
グラフィックカード インテル HD グラフィックス 520(CPU内蔵)です。 |
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド、フルHD、IPS液晶です。タッチパネル or 非タッチパネルを選択可能です。 |
メモリ 最大16GBです。本機は8GBのメモリです。 |
SSD SATA接続SSDまたはPCIe x4 接続SSDを選択可能。本機はPCIe x4接続の256GB SSDです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
バッテリー駆動時間 Windows 10の場合、約9.8〜10.5時間です(JEITA2.0)。 |
その他 タッチなし:約1.06kg、タッチあり:約1.19kgです。 |
特徴1 - 軽量な本体
本製品は、重量が軽いモバイルノートパソコンです。
タッチパネル非搭載モデルで約1.06kg、タッチパネル搭載モデルで約1.19kgの重量です(いずれもメーカー公表値)。
本製品よりも軽量なモバイルノートパソコンとしては、NEC LAVIE Direct HZ、レッツノート SZ5、RZ5、VAIO S11などがあります。ただし、NEC LAVIE Direct HZはポートの種類が少ない、レッツノート SZ5は分厚くて高価、レッツノート RZ5やVAIO S11はキーが窮屈、といったように人によってはデメリットになる部分があります。これらと比較すると、VAIO S13はバランスのとれた製品ではないかと思います。ただ、VAIO S13にも細かいデメリットがありますので、後述していきます。
なお、当サイトでの計測値は次の通りで、PC本体は1kgちょうどでした。

重量の実測値
特徴2 - VGAやLANポートを搭載
軽量なモバイルノートパソコンは、VGAやLANポートが省略されていることが多いですが、本製品はVGAとLANポートを搭載しています。これらのポートはビジネスシーンで役立つことでしょう。

VGAやLANポートを搭載
特徴3 - 高速なSSDを搭載
VAIO S13は、SATA接続のSSDだけでなく、PCIe x4接続のSSDを選択することが可能です。このSSDは、最大2000MB/sを超える超高速なストレージです。
今回のモデルでは256GBのPCIe x4 SSDを選択しましたが、「SAMSUNG MZHPV256HDGL-00000」のSSDが搭載されていました。このSSDはNVMe対応ではありませんでしたが、ベンチマーク結果は十分高速です。

256GB PCIe x4 SSD
特徴4 - 堅牢なボディ
天板はマグネシウムのダイキャストで側面まで一体成形。ボトムカバーにはリブを追加した高剛性樹脂を、パームレストにはアルミニウムを採用し、頑丈なボディです。
「ペン挟み試験」、「150kg加圧振動試験」、「90cm落下試験」、「5cm落下角衝撃試験」、「本体ひねり試験」、「液晶ハウジング加圧試験」といった品質試験をクリアしています。
VAIOのペン挟み試験(VAIO Officialチャンネルより)
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
まず、最大輝度が実測で560cd/m2と非常に高いです。これだけ高いと、日の当たる屋外で使用しても、ディスプレイが見づらくなることは少ないです。
IPSパネルを搭載しており、視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線で、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
色域も広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。画素形状も低反射コート表面も問題ないように見えますが、目視するとギラつきをやや感じます。気にならない方が多いと思いますが、ギラつきを気にする方は避けたほうが良い液晶だと思います。筆者はやや気になります。


液晶表面には低反射コートが施されているため、映り込みは低減されています。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトでの計測値で、キーピッチは横19mm、縦18.5mmと十分な広さです。キーストロークは約1.2mとやや浅めです。キートップはやや湾曲していますが、フラットに近いです。
VAIO S13は、キーを押したときの打鍵音が小さくなっています。他のノートPCのキーボードと比べてそこまで差があるわけではありませんが、"やや"音が小さいとは思います。
また、キートップには専用開発したフッ素含有UV硬化塗装を使用し、テカリを防いでいます。手が脂ぎっているときにキートップに触ってみましたが、ThinkPad X260では皮脂がやや目立ったのに対し、VAIO S13はほとんど見えませんでした。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
ボトムカバーにはリブが取りつけられており、剛性を高めるとともに、キーを押したときの"たわみ"を抑制しています。実際にキーを打っても、"たわみ"は完全にないわけではないですが、かなり少ないと思います。

ボトムカバーに取り付けられたリブ

リブ拡大図
また、パームレスト側の高さが低く、机との段差が少なくなっており、手首にかかる負担が軽減されています。

机との段差を抑えたパームレスト
キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト
タッチパッドはやや小さめです。指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立していますがやや固め(押すときに力が必要)です。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
UシリーズのCore i プロセッサーを搭載しており、CPU性能は標準的です。ストレージは、前述した通り「PCIe x4接続のSSD」(カスタマイズ画面では第二世代ハイスピードSSDと記載)を選択すれば、非常に高速です。
Core i5-6200U、8GBメモリ、256GB PCIe x4 SSDの構成でのベンチマークスコアは下の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8 - Home accelerated
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core i5-6200U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 50分37秒 |
x264でエンコード (※2) | 22分05秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
QSVでエンコード (※4) | 10分00秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
256GB PCIe x4 SSD
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は31Whと、モバイルノートパソコンとしてはやや少なめです。

バッテリーの仕様
当サイトで実測した結果は、下表の通りです。仕事で使用するなら、「PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト」の結果が一番参考になると思います。最新の他のモバイルノートパソコンと比較すると、やや短めの駆動時間です。
バッテリー駆動時間 | |
---|---|
動画再生時 ※1 | 6時間59分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 3時間53分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | 5時間08分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
SDカード挿入後の出っ張りは、あまりありません。

SDカードスロット挿入後の画像
アクセス速度は普通です。ただし、UHS-Ⅱには対応していません。手持ちのUHS-Ⅱ対応のSanDiskのSDカードを挿入したときは、認識もしませんでした。

UHS-Ⅰ対応カード
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