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SONY VAIO Fit 15の実機レビュー

薄型スタンダードノートPC
VAIO Fit 15は、天板などにアルミニウムを採用した薄型でスタイリッシュな15.5型スタンダードノートパソコンです。
薄型ですが、重量も比較的軽く、光学ドライブも搭載しています。
液晶はフルHDの解像度です。タッチパネルを搭載することもできますし、非タッチパネルにすることも可能です。
カラーバリエーションも比較的多く、ブラック、シルバー、ピンク、そしてred editionのレッドのカラーもあります。
メーカー直販サイト:ソニーストア(VAIO Fit 15)
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
1 VAIO Fit 15 の基本スペック | 2 特徴1 - 光学ドライブ搭載でも薄型デザイン |
3 特徴2 - タッチパネルを搭載することも可能 | 4 特徴3 - フルHDの液晶を選択可能 |
5 特徴4 - ナスネを使えばテレビ視聴可能 | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンスのチェック |
9 動画のエンコード時間のチェック | 10 重量のチェック |
11 バッテリ駆動時間のチェック | 12 PC起動・シャットダウン時間のチェック |
13 カードリーダー/ライターのチェック | 14 静音性のチェック |
15 パーツの温度のチェック | 16 表面温度のチェック |
17 消費電力のチェック | 18 外観のチェック |
19 まとめ |
VAIO Fit 15の基本スペック
VAIO Fit 15の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2013年6月14日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU インテル第3世代CPU Core i3~Corei7またはPentium2117Uを選択可能です。本機はPentium2117Uを搭載しています。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 4000)またはNVIDIA GeForce GT 735Mを選択可能です。本機はCPU内蔵です。 |
液晶ディスプレイ 15.5型ワイド(1920x1080)の光沢液晶です。タッチパネル対応です。 |
メモリ 容量は選択式です。本機は4GBです。 |
ハードディスク/SSD 単体SSD、単体HDDまたはハイブリッドHDDを選択可能です。本機は500GBのHDDです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチやブルーレイディスクドライブなどを選択可能です。本機はDVDスーパーマルチドライブを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値で約5~5.5時間です。実測値は後述します。 |
テレビチューナー 内蔵のテレビチューナーは搭載していません。ただし、ナスネを利用すればTV視聴可能です。 |
特徴1 - 光学ドライブ搭載でも薄型デザイン
ゴム足を含めた高さの実測は約23mm
VAIO Fit 15は、光学ドライブを搭載しつつも薄型でスタイリッシュなノートパソコンです。
薄さはタッチパネル搭載時で約22.5mm、タッチパネルを搭載していないときで約21.2mmとなっています。
タッチパネルを搭載していない本機で薄さを実測してみたところ、ゴム足を含めて約23mmでした。
なお、ウルトラブックのカテゴリには属していません。
光学ドライブ搭載でも薄型でスタイリッシュ
特徴2 - タッチパネルを搭載することも可能
VAIO Fit 15は、タッチパネルを搭載した液晶を選択することが可能です。
必要ない方は、タッチパネルを搭載しないことも可能です。どちらか選択出来るのは良いと思います。なお、非タッチパネルの場合、ボディカラーは「ブラック」のみとなります。ご注意ください。
液晶を開くと、液晶がロールダウンして、地面に設置します。そのため、指でタッチしたときに液晶が傾いてしまうことはありません。しかし、触ると液晶は割と揺れます。
タッチパネル液晶を選択可能
特徴3 - フルHDの液晶を選択可能
VAIO Fit 15は、フルHD(1920x1080)液晶を搭載しています。
通常のPCの解像度「1366x768」よりも作業域を広くとることが可能です。また、1つ1つのドットが小さいため、画像も高精細に表示することが可能です。
作業域の広いフルHD液晶を搭載
特徴4 - ナスネを使えばテレビ視聴可能
別途nasne(ナスネ)を購入すれば、VAIO パソコンから、ワイヤレスでテレビを視聴できるようになります。
VAIOパソコンからナスネを利用したときのレビュー記事については、「ナスネ(nasne)の実機レビュー」をご覧ください。
ナスネを使えば、ワイヤレスでテレビ視聴可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
IPS液晶を搭載していたVAIO Sシリーズがなくなり、15型クラスのノートPCは、VAIO Fit 15とFit 15Eしかなくなり、2013年6月14日時点で最上位モデルのVAIO Fit 15の液晶には期待をしていました。しかし、フルHDであるということ以外は、普通の液晶でした。
なお、今回はタッチパネルなしの液晶についてチェックします。タッチパネル対応液晶の特性は今回とは異なる可能性があります。なお、本機のパネルは、CHIMEIのN156HGE-LB1でした。
詳細は次の通りです。
視野角はそれほど良くありません。TNパネルです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、青色がかなり下方へ補正されています。そのため、実際の画面は青色が強い寒色系の画面となっています。
色域は、ノートパソコンとして、標準的だと思います。


画素は、シンプルな形状です。ギラつきは感じません。なお、低反射コートは施されておらず、普通の光沢液晶です。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは縦:19mm、横:19mmと十分ありますが、キーストロークは1.2mmとやや浅めです。キートップはほぼフラットですが滑りにくい素材です。
実際に打ってみた感想ですが、ややキーストロークの浅さを感じますが、それほど打ちにくいこともありません。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作性は普通です。ただし、指が乾燥していると、やや反応が悪く感じました(指を動かしてもマウスポイントが動かない)。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUはウルトラブックで使用される末尾がUシリーズのプロセッサーです。メモリは2スロットで最大12GBです。ストレージはSSDやハイブリッドHDDを選択できます。15型クラスのノートPCにしては、ややCPU処理性能が悪いかなと思います。
Pentium2117U、メモリ4GB、ハードディスクという構成でのベンチマーク結果を、下記に掲載します。良いスペックで構成しなかったため、スコアもそれほど良くありません。
今回、Pentium2117UのCPUを初めて使用しました。Atomよりは高い性能ですが、Core iシリーズのCPUには及びません。なお、PassmarkのCPUのスコアだけ見ると、Pentium2117UはAtom Z2760よりも、約3倍処理性能が良かったです。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
Core i7-3537U | Core i5-3337U | Core i3-3227U | Pentium2117U | |
---|---|---|---|---|
PassMark Performance Test 8.0 - CPU Mark スコア |
4240 | 3664 | 2698 | 1931 |
3DMark
※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
結果は下の表に掲載します。
本機はPentium2117Uを搭載していますが、エンコードは遅いです。また、クイック・シンク・ビデオも使えません。
Pentium2117U以外のCPUのエンコード時間も掲載しましたので、参考にして下さい。なお、Pentium2117U以外は別のPCで計測した結果です。
Core i7-3537U | Core i5-3337U | Core i3-3227U | Pentium2117U | |
---|---|---|---|---|
x264でエンコード | 32分04秒 | 34分20秒 | 45分41秒 | 58分40秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 12分16秒 | 13分44秒 | 19分36秒 | 非対応 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
Pentium2117U以外のCPUは、別のPCで計測した結果です
重量のチェック
重量のチェックです。
メーカーのスペック表では、約2.4 - 2.6 kgと記載されていましたが、実測した結果では2.075kgでした。メーカーのスペック表よりもずいぶんと軽かったです。
タッチパネルを搭載しなかったのと、独立GPUを搭載していないので少しは軽くなるとは思いますが、ここまで差が出るとは思いませんでした。
また、ACアダプターは194gと軽いです。
PC本体もACアダプターも比較的軽いことから、車移動での出張などであれば、十分に持ち出し可能であると感じました。
重量の実測結果
バッテリ駆動時間のチェック
動画再生時のバッテリ駆動時間は3時間45分
バッテリ駆動時間のチェックです。
ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を再生させてバッテリ駆動時間を計測しました。輝度は中間値です。
この条件でバッテリ駆動時間を実測した結果は、3時間45分でした。それほど長くはありません。
PC起動・シャットダウン時間のチェック
PCの起動・シャットダウン時間と、ディスクのベンチマーク結果です。今回ハードディスクを搭載していますが、SSDを搭載すればもっと速い起動・シャットダウンでしょう。
テスト内容 | 時間 |
---|---|
PC起動時間 | 12秒 |
PCシャットダウン時間 | 13秒 |
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の左側面にあります。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターはそれほど速くありません。


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