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3D V-Cache採用ノートPC向けCPUなど、CES 2025にてAMDが新プロセッサーを発表

更新日:

2025年1月7日(日本時間)、CES 2025のAMD基調講演にて、以下の最新のプロセッサーを発表しました。

Ryzen 9000X3Dシリーズ(デスクトップPC向け)
Ryzen 9000HXシリーズ(ゲーム・クリエイターノートPC向け)
Ryzen AI Max 300シリーズ(高性能AIノートPC向け)
Ryzen AI 300シリーズ(AIノートPC向け)
Ryzen 200シリーズ(一般ノートPC向け)
Ryzen Z2シリーズ(ポータブルPC向け)

以下、各プロセッサーの内容を簡潔にまとめます。

 

 

Ryzen 9000X3Dシリーズ(デスクトップPC向け)

Ryzen 9000X3Dシリーズは、ゲーミングPC向けCPUとして人気の高いRyzen 7 9800X3Dの上位モデルです。

具体的には「Ryzen 9 9950X3D」および「Ryzen 9 9900X3D」があり、3D V-Cacheを搭載しつつ、コア数やキャッシュが増大しています。

Ryzen 9 9950X3Dは、Zen 4世代のRyzen 9 7950X3Dと比べると、40タイトルのゲームにおいて平均8%速く、20個のクリエイター向けアプリにおいて平均10%速かったそうです。

Core Ultra 9 285Kと比べると、40タイトルのゲームにおいて平均20%速く、20個のクリエイター向けアプリにおいて平均13%速かったそうです。

2025年Q1に発売予定です。

Ryzen 9000X3Dシリーズ
  Ryzen 9 9950X3D Ryzen 9 9900X3D
コア / スレッド 16 / 32 12 / 24
アーキテクチャ Zen 5 Zen 5
最大クロック 5.7 GHz 5.5 GHz
ベースクロック 4.3 GHz 4.4 GHz
キャッシュ 144MB 140MB
TDP 170W 120W

 

Ryzen 9000HXシリーズ(ノートPC向け)

ノートPC向けとしては初めて3D V-Cacheを採用したプロセッサー「Ryzen 9 9955HX3D」が発表。144MBものキャッシュを搭載している点が大きな特徴です。

また、3D V-Cacheは使われていませんが、「Ryzen 9 9955HX」、「Ryzen 9 9850HX」のHXシリーズも発表されており、いずれも高性能ゲーミングノートPC、クリエイターノートPC向けのAPUとなっています。

2025年H1に発売予定です。

Ryzen 9000HXシリーズ
  Ryzen 9 9955HX3D Ryzen 9 9955HX Ryzen 9 9850HX
コア / スレッド 16 / 32 12 / 24
最大クロック 5.4 GHz 5.2 GHz
ベースクロック 2.5 GHz 3.0 GHz
キャッシュ 144MB 80MB 76MB
3D V-Cache × ×
TDP 55~75W 45~75W

 

Ryzen AI Max 300シリーズ(ノートPC向け)

Ryzen AI Max 300シリーズは、最上位モデルで、グラフィックスコアが40もある内蔵GPUおよび最大 50 TOPSのNPUを搭載している点と、256GB/sのメモリ帯域幅を実現している点が特徴です。

Ryzen AI Max+ 395は、Core Ultra 9 288Vと比べた場合、3Dレンダリング性能は平均2.6倍、グラフィック性能は平均1.4倍速いそうです。

また、企業向けのAMD PROバージョンもラインナップされています。

発売時期は、2025年Q1~Q2です。

Ryzen AI Max 300シリーズ
  Ryzen AI Max+ 395
Ryzen AI Max+ PRO 395
Ryzen AI Max 390
Ryzen AI Max PRO 390
コア / スレッド 16 / 32 12 / 24
アーキテクチャ Zen 5
最大クロック 5.1 GHz 5.0 GHz
ベースクロック 3.0 GHz 3.2 GHz
キャッシュ 80MB 76MB
cTDP 45-120W
GPU Radeon 8060S Radeon 8050S
グラフィックスコア 40 32
NPU 最大 50 TOPS 最大 50 TOPS
  Ryzen AI Max 385
Ryzen AI Max PRO 385
Ryzen AI Max PRO 380
コア / スレッド 8 / 16 6 / 12
アーキテクチャ Zen 5
最大クロック 5.0 GHz 4.9 GHz
ベースクロック 3.6 GHz 4.9 GHz
キャッシュ 40MB 22MB
cTDP 45-120W
GPU Radeon 8050S Radeon 8040S
グラフィックスコア 32 16
NPU 最大 50 TOPS 最大 50 TOPS

 

Ryzen AI 300シリーズ(ノートPC向け)

従来のRyzen AI 9の下位モデルとして「Ryzen AI 7」と「Ryzen AI 5」が発表されました。下位モデルといっても50 TOPSのNPU性能は確保されています。

Ryzen AI 7 350は、Core Ultra 7 258Vと比べた場合、9個のアプリにおいて平均30%速いマルチタスク性能だったそうです。

発売時期は、2025年Q1に予定されています(PROはQ2)。

Ryzen AI 300シリーズ
  Ryzen AI 7 350
Ryzen AI 7 PRO 350
Ryzen AI 5 340
Ryzen AI 5 PRO 340
コア / スレッド 8 / 16 6 / 12
アーキテクチャ Zen 5 x4 Zen 5 x3
Zen 5c x4 Zen 5c x3
最大クロック 5.0 GHz 4.8 GHz
ベースクロック 2.0 GHz 2.0 GHz
キャッシュ 24MB 22MB
cTDP 15-54W
GPU Radeon 860M Radeon 840M
NPU 最大 50 TOPS

 

Ryzen 200シリーズ(ノートPC向け)

Ryzen 200シリーズは、一般ノートPC向けのプロセッサーです。アーキテクチャはZen 5ではなくZen 4を採用し、NPU性能も最大16 TOPSと低めである代わりに価格は抑えられています。

発売時期は、2025年Q2です。

Ryzen 200シリーズ(Ryzen 9 / 7)
  Ryzen 9 270 Ryzen 7 260 Ryzen 7 250
Ryzen 7 PRO 250
コア / スレッド 8 / 16
アーキテクチャ Zen 4
最大クロック 5.2 GHz 5.1 GHz 5.1 GHz
ベースクロック 4.0 GHz 3.8 GHz 3.3 GHz
キャッシュ 24MB
cTDP 35-54W 15-30W
GPU Radeon 780M
NPU 最大 16 TOPS
Ryzen 200シリーズ(Ryzen 5)
  Ryzen 5 240 Ryzen 5 230
Ryzen 5 PRO 230
Ryzen 5 220
Ryzen 5 PRO 220
コア / スレッド 6 / 12
アーキテクチャ Zen 4
最大クロック 5.0 GHz 4.9 GHz 4.9 GHz
ベースクロック 4.3 GHz 3.5 GHz 3.2 GHz
キャッシュ 22MB
cTDP 35-54W 15-30W
GPU Radeon 760M Radeon 740M
NPU 最大 16 TOPS
Ryzen 200シリーズ(Ryzen 3)
  Ryzen 3 PRO 210 Ryzen 3 210
コア / スレッド 4 / 8
アーキテクチャ Zen 4
最大クロック 4.7 GHz
ベースクロック 3.0 GHz
キャッシュ 12MB
cTDP 15-30W
GPU Radeon 740M
NPU

 

Ryzen Z2シリーズ(ポータブルPC向け)

Ryzen Z2シリーズは、ポータブルゲーミングPC用のプロセッサーで、従来よりも性能が向上し、据え置きゲーム機並のパフォーマンスでありつつ、バッテリー駆動時間も改善されているようです。

Ryzen Z2 ExtremeのGPUは、RDNA 3.5ベースのものが採用されるようです。

Ryzen Z2シリーズ
  Ryzen Z2 Extreme Ryzen Z2 Ryzen Z2 Go
コア / スレッド 8 / 16 4 / 8
最大クロック 5.0 GHz 5.1 GHz 4.3 GHz
ベースクロック 2.0 GHz 3.3 GHz 3.0 GHz
キャッシュ 24MB 10MB
cTDP 15-35W 15-30W
グラフィックスコア 16 12 12

 

 

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