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インテルCoreプロセッサー(第14世代)「Raptor Lake-S Refresh」が発表

インテルは10月16日、デスクトップ向けCPU、インテルCoreプロセッサー(第14世代)を発表しました。今回発表されたのはCore i9-14900K(F)、Core i7-14700K(F)、Core i5-14600K(F)の6モデルで、10月17日より世界同時発売となります。ここでは、インテルCoreプロセッサー(第14世代)について、簡単にスペックや詳細などをまとめています。
第13世代の改良版「Raptor Lake-S Refresh」
最大6GHzのCore i9-14900K(F)
今回発表されたインテルCoreプロセッサー(第14世代)は、開発コードネーム「Raptor Lake-S Refresh」という名の通り、第13世代「Raptor Lake」のリフレッシュ版となるため、大幅な改良はされていません。
最上位となるCore i9-14900K(F)では、コア数、キャッシュ容量はそのままに、ターボ時のPコアとEコアがわずかに増え、最大クロックはThermal Velocity Boost時で6GHzとなっています。
Core i7-14700K(F)では、Eコアのみ4コア増強の12コアとなっており、スレッド数が28スレッドへと増加。キャッシュ容量、ターボ時のPコアとEコアもわずかに増え、マルチスレッド性能が向上しています。
Core i5-14600K(F)では、コア数、キャッシュ容量はそのままに、ターボ時のEコアがわずかに増えたのみで、違いはあまり見られません。
メインメモリは前世代と同様、従来のDDR4-3200のサポートを引き継ぎつつ、最大DDR5-5600まで対応しています。CPUの形状にも変化はなく、ソケットはLGA1700のままです。
前世代と比較して、製造プロセス、プロセッサーベースパワー(PBP)、最大ターボパワー (MTB)には変化はなく、あまりぱっとしません。第14世代が発売されたからと言って、第13世代から急いで買い替える必要もなさそうです。
- インテル第14世代
- インテル第13世代
Core i9-14900K(F) | Core i7-14700K(F) | Core i5-14600K(F) | |
Pコア / Eコア | 8 / 16 | 8 / 12 | 6 / 8 |
スレッド数 | 32 | 28 | 20 |
キャッシュ(L2 / L3) | 32MB / 36MB | 28MB / 33MB | 20MB / 24MB |
最大クロック(Pコア / Eコア) | 6.0GHz / 4.4GHz | 5.6GHz / 4.3GHz | 5.3GHz / 4.0GHz |
定格クロック(Pコア / Eコア) | 3.2GHz / 2.4GHz | 3.4GHz / 2.5GHz | 3.5GHz / 2.6GHz |
内蔵グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 770 (Fは内蔵グラフィックスなし) |
||
PBP | 125W | ||
MTP | 253W | 181W | |
国内販売価格 | 109,800円 (105,800円) |
78,800円 (74,800円) |
59,800円 (55,800円) |
Core i9-13900K(F) | Core i7-13700K(F) | Core i5-13600K(F) | |
Pコア / Eコア | 8 / 16 | 8 / 8 | 6 / 8 |
スレッド数 | 32 | 24 | 20 |
キャッシュ(L2 / L3) | 32MB / 36MB | 24MB / 30MB | 20MB / 24MB |
最大クロック(Pコア / Eコア) | 5.8GHz / 4.3GHz | 5.4GHz / 4.2GHz | 5.3GHz / 3.9GHz |
定格クロック(Pコア / Eコア) | 3.0GHz / 2.2GHz | 3.4GHz / 2.5GHz | 3.5GHz / 2.6GHz |
内蔵グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 770 (Fは内蔵グラフィックスなし) |
||
PBP | 125W | ||
MTP | 253W | 181W |
※価格はarkの商品ページを参考
ゲームのパフォーマンスでは、Core i9-14900Kは、「Starfield」を含む多くのタイトルで、競合製品であるRyzen 9 7950X3Dを上回るそうです。


また、Cinebench 2024などのクリエイター系ベンチマークソフトにおいて、Core i9-14900KとCore i7-14700Kは、Ryzen 9 7950Xを上回る性能だそうです。
AdobeやBlenderなどのクリエイターアプリにおいても、Core i7-14700Kは、マルチスレッド性能が向上したことにより、旧世代13700Kと12700Kを上回る性能だそうです。


第14世代で追加された新たな機能
Intel Application Optimization(インテルAPO)
第14世代から追加される新機能「Intel Application Optimization(インテルAPO)」は、「Intel Dynamic Tuning Technology(インテル DTT)」と組み合わせることで、ゲームを最適化し、パフォーマンスを向上させるというもの。
一例として、インテルAPO対応の「Rainbow Six Siege」では13%、「Metro Exodus」では16%ものパフォーマンスが向上するそうです。

Intel Extreme Tuning Utility with AI Assist(インテルXTU)
システムのモニタリングやオーバークロックツールで知られる「インテルエクストリームチューニングユーティリティ」では、AIアシストを用いた、1クリックでの自動オーバークロック機能が追加されるそうです。これは、Core i9-14900K(F)で利用できるようです。


1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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