【レビュー】DAIV Z4-A9A01SR-B(Copilot+ PC) - Ryzen AI 9搭載でも軽い

CPU | Ryzen AI 9 365 |
---|---|
GPU | CPU内蔵(Radeon 880M) |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
SSD | 500GB ~ 4TB |
2nd SSD | 無し ~ 4TB |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 1920x1200 非光沢 |
質量 | 約1.14kg |
バッテリー | 75Wh |
価格 | 18万円台~ |
DAIV Z4-A9A01SR-Bは、モバイルノートPCとしては、高い性能のRyzen AI 9 365を搭載しつつ、約1.14kgと軽い製品です。
最大64GBのメモリ、最大4TBのSSDを2つ搭載できる点も、クリエイティブワークをする方にとっては、大きなメリットです。
外出先で、画像編集や軽めの動画編集などを行いたい方におすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen AI 9 365、16GBメモリ、500GB SSD
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目次
お忙しい方は、「DAIV Z4-A9A01SR-Bの特徴」のみお読みください。
DAIV Z4-A9A01SR-Bの特徴
モバイルノートPCとしてはCPU性能が高い
DAIV Z4-A9A01SR-Bは、プロセッサーに、性能の高いRyzen AI 9 365を搭載しています。
今回計測したCINEBENCH 2024のマルチコアスコアは、Ryzen 7 8845HSやCore Ultra 7 255Hといった高性能CPUよりも高いスコアが出ており、モバイルノートPCとしてはCPU性能がかなり高いです。
また、CPU内蔵グラフィックスとしては高め性能で、さらに最大50 TOPSのNPUを内蔵しており、Copilot+ PCにも準拠しています。
大容量メモリ、大容量SSDを搭載可能
本製品は、購入時のカスタマイズで、メモリに最大64GB、ストレージに最大で合計8GB(4TB + 4TB)を選ぶことができます。ここも、他の軽量モバイルノートPCとの大きな違いです。
また、後からでもメモリの交換や、ストレージの増設・換装を行うことができるのもメリットです(ただし、パーツの交換・増設は自己責任となります)。



約1.14kgと軽量
本製品は、パワフルなプロセッサーを搭載しながら、質量が約1.14kgと軽いため、容易に持ち運ぶことができます。外出先などで、写真編集、FHD動画の編集などを快適に行うことができるでしょう。

色域広めのディスプレイ
DAIV Z4-A9A01SR-Bは、14型のWUXGA(1920x1200ドット)液晶を搭載しています。
sRGB 100%と色域が広めの液晶なので、写真や動画を色鮮やかに表示することができます。そのため、ウェブ用の画像・動画の編集作業にも適しています。

ポート類が豊富
DAIV Z4-A9A01SR-Bは、ポート類も豊富です。特に、モバイルノートPCでフルサイズのSDカードスロットが搭載されているのが珍しく、画像や映像を扱う方には嬉しいと思います。LANもあるので、セキュリティのために有線LANしか使えない企業にも対応できます。



各用途の快適度
本製品は、クリエイター向けのノートPCです。高性能CPUに、大容量メモリ・SSDを搭載することができるので、ある程度負荷のかかるクリエイティブワークもできるでしょう。ただし、外部GPUを搭載しているわけではないので、やれることには限界があります。その代わり、外部GPU搭載ノートPCより、かなり軽いですし、バッテリー駆動時間も長いです。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイの表示が綺麗で、スピーカー音もまずまずです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 約100% sRGBのディスプレイを搭載しており、画像の編集などの用途に使えます。ただし、外部GPUを搭載していないため、一部処理はやや遅いこともあります。 |
動画編集 | ○ | FHD動画の動画編集ならできると思います。ただし、本格的に動画編集をするなら、GeForce RTXシリーズなどの外部グラフィックスを搭載したノートPCがおすすめです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載しておらず、ディスプレイのリフレッシュレートも60Hzなので、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームであればできます。 |
ディスプレイのチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bのディスプレイは、14型 1920x1200ドットの液晶です。見やすいと思います。
詳細は以下のタブをクリックしてください。- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は、当サイトの計測では以下の通りで、比較的広いです。最大輝度は、当サイトの計測では408cd/m2と高めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 76% |
Adobe RGBカバー率 | 71% |

ガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ補正されていないので、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減されています。ギラつきもほぼ感じません。

フリッカーを計測する装置が故障してしまい正確には計測できませんが、カメラで撮影し簡易的に確認してみたところ、フリッカーは確認出来ませんでした。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bのキーボードは、やや打ちやすい部類だと思います。
仕様値では、キーピッチ:約19.05mm、キーストローク:約1.3mmとなっています。文字入力に使用するキーのサイズも揃っています。
「Enter」キーの右側にもう一列キーが配置されており、ここは好みが分かれそうですが、Enterキーの横幅がかなり広いので、タイプミスすることは少ないです。
タッチパッドの使いやすさは普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bのパフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUにはRyzen AI 9 365を搭載しており、高い性能です。

~ CPU性能の評価 ~

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
3DMark Night Raidのスコアは、Radeon 880Mにしてはやや低めです。これはメモリが高速なオンボードメモリではなく、スロット式のメモリなのが影響しているためだと思われます。ただ、普通のノートPCと比べると高めの性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

3DMark Steel Nomad Lightのスコアも同様です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

NPU
NPU性能は最大 50 TOPSと高いです。
~ NPU性能の評価 ~
ストレージ
今回、初期構成のSSDを搭載していますが、まずまずの速さです。
他のSSDへ変更することもできますし、2nd SSDを搭載することも可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~

SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しているので、カメラユーザーは便利でしょう。
スロット側のアクセス速度も速かったです。
~ SDカードスロット性能 ~

クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

外部GPUを搭載したノートPCや、Hシリーズなどの高性能CPUと比べると遅いですが、普通のノートPCよりは速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

まずまずの速さです。

FHD動画の書き出し速度もまずまずです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.14kg」とあり、実測値もほぼ同じくらいで、軽いです。
ACアダプターも軽いです。
質量 | |
PC本体 | 1.130kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 240g |
バッテリー駆動時間のチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、下の画像だと見にくいですが、75Whでした。

バッテリー駆動時間は、割と長めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約 19.5時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約 9時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 7時間38分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
デフォルトTDPは28Wですが、CPU電力は約45Wで推移しており、高いパフォーマンスが出ています。
CPU温度も80~90℃で推移していますが、問題ない範囲です。


静音性のチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほとんど動作音が聞こえません。低負荷、中負荷のときも静かです。ゲーム時はうるさいです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約23dB |
中負荷時 [動画編集] | 約30dB |
高負荷時 [ゲーム] | 約48~50dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
そこまで負荷が高くなければ、温度は低めで、不快感なく使えます。ゲームのような高い負荷をかけると、キーボード上部の温度が高くなりますが、指が常時触れるところではないため、それほど気にはなりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時や低負荷時は低めの消費電力です。今回、100WのPD充電器を搭載していることもあり、ゲーム時は、割と高めの消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 8W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 13W |
中負荷時 [動画編集] | 26W |
高負荷時 [ゲーム] | 77W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
DAIV Z4-A9A01SR-Bの外観のチェックです。
具体的な材質は分かりませんがメタル感のあるボディで、キーボードも端まで配置されており、かっこいい見た目です。

天板には、DAIVのロゴが入っています。

ボディは薄型です。


ポート類は下の通りです。背面のUSB4ポートと、左側面のUSB3.1 Type-CポートはどちらもPowerDeliveryと、DisplayPortに対応していますし、また、有線LANポートや、フルサイズのSDカードリーダーもあり、ポート類は揃っています。



SDカード挿入後の出っ張りはあります。

スピーカーの音質は割と良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは200万画素の解像度で、画質は普通です。顔認証にも対応しています。

ヒンジは180度近くまで開きます。

底面です。

内部はご覧のようになっています。1つの冷却ファンと1つのヒートパイプが搭載されています。

メモリはスロット式なので交換することが可能です。

M.2 2280 SSDが搭載されています。

もう1つSSDのスロットがあります。

ACアダプターは、100Wと大きめの容量ですが、コンパクトで持ち運びに便利です。


まとめ
以上が、DAIV Z4-A9A01SR-Bのレビューでした。
約1.14kgと軽く持ち運びに便利な、クリエイター向けモバイルノートPCです。
CPUには、モバイルノートPCとしては性能の高いRyzen AI 9 365を搭載し、大容量メモリ、大容量SSDを搭載することもできます。
外部GPUは搭載していないので、3D CGや4K動画の凝った編集などは適しませんが、それほど重くないクリエイティブワークなら快適にこなせるスペックです。その代わり、外部GPUを搭載したノートPCに比べて非常に軽く、バッテリー駆動時間も長めです。
ディスプレイは、1920x1200とそこまで高い解像度ではありませんが、100% sRGBクラスの広めの色域で、非光沢なので映り込みも低減されており、見やすいです。
メモリはスロット式で、SSDは最大2台まで搭載することができるので、拡張性も高いです。
Ryzen AI 9搭載で約1.14kgと軽量
DAIV Z4-A9A01SR-B

特徴
- Ryzen AI 9 365の高めのCPU性能
- 大容量メモリ・大容量SSDを搭載可能
- 約1.14kgと軽量
こんなあなたに
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- 価格18万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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