マウス m-Book U(U400S)の実機レビュー

更新日:2019年7月3日
CPU Core i7-8565U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SATA SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 光沢 タッチ
質量 約1.5kg
バッテリー 約16.4時間
価格[税別] 13万円台~
デザインが素敵なファンレス 2 in 1 PC

m-Book U(U400S)は、ブラックのボディに、カッパーのアクセントを取り入れたデザインが素敵な 2 in 1 PCです。

筆圧検知の段階数は低いものの、ペンも付属しており、簡単な図やイラストを描くことも可能です。

なお、本製品はファンレスになっています。動作音がほとんどしないというメリットがある半面、Core i7-8565U本来のパフォーマンスは出ません。動画編集、画像編集、エンコードのような高い負荷をかける作業をする方には適しません。Web閲覧やOffice操作など軽い作業は快適にできます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8565U、16GBメモリ、512GB SATA SSD

目次

お忙しい方は、「m-Book U(U400S)の特徴」のみお読みください。

 

m-Book U(U400S) の特徴

デザインのいい2 in 1 PC

m-Book U(U400S)は、ヘアライン加工が施されたブラックのボディと、側面のカッパー(銅色)のカラーがマッチしたデザイン性の高い2 in 1 ノートPCです。ボディも薄く、横からみると角ばっており、素敵です。

デザインが素敵な2 in 1 PC

 

アクティブペンに対応

m-Book U(U400S)はペンにも対応しています。筆圧検知にも対応していますが、256段階と少なめです。Microsoft Pen Protocol対応で他のペンも使えますが、Surface PenとBAMBOO Inkを試した限りでは、直線を描いても途中で線が途切れる(点線になる)ので、付属の純正ペンを使うことを推奨します。

ペン対応

 

ファンレスであるためほぼ無音

m-Book U(U400S)は、ファンレスである点も特徴で、動作音はほぼ聞こえません。PCの動作音を気にすることなく作業ができます。

ただし、Core i7-8565Uを搭載していますが、ファンレスであることが影響し、十分なパフォーマンスは出ません。おおよそCore i3-8145Uくらいのベンチマークスコアであったため、初めからCore i3が搭載されていると思って買うと、後悔しないと思います。

ファンレスである代わりに、パフォーマンスは出ない

 

ライバル機種との比較

この製品の外観を見たとき、パソコンに詳しい方なら、HP Spectre x360 13に似ているなと感じたことでしょう。ここではこの2機種を比較します。

液晶画面は、m-Book U(U400S)のほうが大きいものの、その他のスペックについては、HP Spectre x360 13のほうが優れています。最低価格もHP Spectre x360 13のほうが安いです。

同等構成での価格はほとんど変わりませんが、マウスコンピューターなら、もう少し価格は下げられたんじゃないかと思います。

ライバル機種との比較
  [本製品]
m-Book U(U400S)
HP Spectre x360 13
画像
CPU 第8世代Core (U)
液晶サイズ 14型 13.3型
液晶種類 FHD 広視野角 タッチ FHD IPS タッチ
4K IPS タッチ
質量 約1.5kg 約1.32kg
ペン 256段階の筆圧検知 1024段階の筆圧検知
傾き検知対応
バッテリー 約16.4時間 最大22時間30分
価格[税別] 139,800円~ 107,000円~
同等構成での価格比較
  [本製品]
m-Book U(U400S)
HP Spectre x360 13
CPU、メモリ Core i7-8565U、16GB
液晶 FHD タッチ
ストレージ 512GB SATA SSD 1TB PCIe SSD
価格[税別] 139,800円 142,000円

 

液晶ディスプレイのチェック

m-Book U(U400S)の液晶の品質は普通です。最大輝度は、当サイトの計測では207cd/m2と低めです。液晶の詳細な特性については、下のタブをクリックして下さい。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

青と赤色がやや強めに発色していることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。電極線のせいか、ややギラつきのようなものを感じますが、ほぼ気になりません。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

m-Book U(U400S)のキーボードの打ち心地は普通です。キー配列は「ろ」が一段下にあるのと、「\」が無いのが変則的です(\をうちたいときは「ろ」を押すとOK)。

タッチパッドの操作性は普通です。バックライトは搭載されていません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

m-Book U(U400S)のパフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、Core i7-8565Uを搭載していますが、前述した通り、ファンレスである影響で、本来の7割くらいのベンチマークスコアしか出ていません。Core i3-8145U程度のスコアです。ただ、軽い負荷の作業しかしないのであれば特に問題はありません。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-8565U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268 [他PCで計測]
同上 914 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、SATA SSDですが、十分な速度で、PCの起動などは速いです。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
512GB SATA SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 1500 ~ 3500
SATA SSD 556 [レビュー機で計測]
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

CINEBENCH R20と同様に、エンコード時間は長いです。CPUクロックが通常よりも低めに推移しています。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 40分40秒
QSVでエンコード (※2) 4分05秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-8565U 31分47秒 [他のPCで計測]
同上 40分40秒 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U 32分05秒
Core i3-8145U 45分19秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。

USB PowerDeliveryおよび映像出力には対応していますが、Thunderboltには対応していません。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W) ×
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 DP-HDMIケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

m-Book U(U400S)の質量です。

仕様値は約1.5kgとなっています。当サイトの計測結果は1.452kgと仕様値よりやや軽かったです。ただ、他の14型モバイルノートと比較すると、やや重いです。

ACアダプターは普通の量量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.452kg
ACアダプター 289g

 

バッテリー駆動時間のチェック

m-Book U(U400S)のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、当サイトにて確認したところ55.8Whでした(ソフトウェアでの確認なので誤差があるかもしれません)。

バッテリー駆動時間は次の通りです。比較的長めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約16.4時間
(2) 動画再生時 9時間11分
(3) PCMark 8 Work テスト 6時間20分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

充電時間は下の通りで、普通です。

1時間あたりの充電容量
アイドル時 60%(約33Wh)
※PCの電源を入れ、アイドル状態で充電
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ほぼ無音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

ファンレスですが、CPUクロックが低めに推移するので、エンコード時でも問題ない温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。徐々に上がってきてはいますが、問題のない範囲の温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ファンレスであるため、高めの負荷をかけると、パームレスト面が熱くなり、やや不快です。裏面の温度も熱いです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

m-Book U(U400S)は、ブラック&カッパーのカラーの配色が良く、エッジも角ばっており、かっこいいと思います。

 

液晶が360度回転し、下のような形状にすることも可能です。

 

天板です。

 

天板およびパームレストにはヘアライン加工が施されています。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質はややこもった感じがあり、最大音量も小さめです。勝手に点数をつけると、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

ヒンジ部分の画像です。

 

背面の角ばっている部分がかっこいいです。

 

インターフェイスとしては、下図の通りです。有線LANポートはないものの、主要なポートは揃っています。

 

底面です。ネジが見えないようになっています。

 

ACアダプターの大きさは普通です。容量は45Wです。

まとめ

以上が、m-Book U(U400S)のレビューです。

デザインが素敵な2 in 1 PCで、外出先で使うと人目を惹きそうな製品です。

14型と画面が大きく、ペンも使用可能で、利用シーンは多いと思います。

特徴的なのは、ファンレスである点で、動作音がほとんどしないというメリットがある代わりに、Core i7-8565U本来のパフォーマンスは出ません。Core i3くらいのCPUが搭載されていると考えれば、後悔はないかと思います。Web閲覧、動画鑑賞、Officeの使用などの負荷の低い作業であれば、快適に動きます。

デザインが素敵な14型2 in 1 PC

m-Book U(U400S)

特徴

  • ブラック&カッパーの素敵なデザイン
  • 14型大画面の2 in 1 PC
  • ファンレス構造

こんなあなたに

  • デザイン重視でパソコンを選びたい方
  • 負荷の高い作業はしない方
公式サイトはこちら

 

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