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G-Tune フルタワーモデルの実機レビュー
サイズ | フルタワー |
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CPU | Core i9-13900KF Core i7-13700KF Core i7-12700K Core i7-12700KF Ryzen 9 7900X Ryzen 7 7700X |
GPU | GeForce RTX 4090 GeForce RTX 4080 GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 3070 Ti GeForce RTX 3070 |
メモリ | 最大 128GB |
価格 | 29万円台~ |
G-Tune フルタワーモデルは、デザイン性と性能に優れたハイエンド向けのゲーミング・デスクトップPCです。
G-Tuneの中でも最上位のフラッグシップモデルとなります。
フロントパネルには光沢感のある強化ガラス素材で、高級感があります。
グラフィックスには、最大で、最新かつハイエンドのGeForce RTX 4090が選択可能です。冷却性能も高く、4Kや高リフレッシュレートモニターでも、安定したゲームができることでしょう。
CPUクーラーはすべて冷却性能を重視した水冷式となっており、長時間のゲームも安心です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
G-Tune PP-Z-3070TiCore i7-12700KF、GeForce RTX 3070 Ti、メモリ32GB、850W電源
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目次
お忙しい方は、「G-Tune フルタワーモデルの特徴」のみお読みください。
G-Tune フルタワーモデルの特徴
光沢感のあるフロントパネルがかっこいい
G-Tune フルタワーモデルは、光沢感のあるダーククロム強化ガラスを採用したフロントパネルがかっこいいゲーミングPCです。右側にはヘアライン処理が施された赤色のアルミパネルがアクセントとなっており、ブラックのボディとよく合います。
フロント側には5.25インチや3.5インチオープンベイは一切なく、光学ドライブはスロットイン方式のものが右側に配置されています。フロントに設置するドライブの拡張性は一切ありませんが、その代わり、磨き上げられたフロントはオブジェのように美しいです。
最もサイズと重量のあるフルタワーケース
G-Tune フルタワーモデルは、その名の通り、G-Tuneのラインナップの中でも最もケースサイズの大きいフルタワーサイズとなっています。寸法は公式にもある通り、横220mm×高さ501mm×奥行き490mmとなっており、重量は約17kg~とかなりのものです。
そのため、テーブル上ではなく、床に直置きというのが本製品の配置となると思いますが、底面のインシュレーターがしっかりしていてクッション性があるので、PCの駆動音も床に響きません。また、写真のように、床に直置きでも部屋のインテリアを損なわない、高級感のあるデザインとなっています。
裏面配線でスッキリしたケース内部
G-Tune フルタワーモデルは裏面配線されており、また内部が広くてスッキリしています。エアフローの妨げになるものも無いため、冷却効率も上がります。
フルタワーにしては拡張性は少なめ
本製品は、フルタワーサイズのケースの割には、2.5インチシャドウベイが2つ、3.5インチシャドウベイが1つと、拡張性は少ないです。
ただ、マザーボードにM.2 SSDを接続できる空きスロットがもあるので、通常使用であれば、ストレージのドライブ数が不足することはないと思います。
どの構成もCPUクーラーは標準で水冷式を採用
現在G-Tune フルタワーモデルはどの構成でも、CPUクーラーは標準で水冷式になりました。構成によってラジエーターのサイズは変わります。空冷ファンよりは冷却性に優れているので、長時間におよぶゲームやエンコードを行っても、熱の心配がありません。ただ、グラフィックカードも水冷式のダブル水冷モデルが無くなってしまったのは残念です。
パフォーマンスのチェック
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
CPUにはCore i7-12700KFを搭載していますが、デフォルトのPL1設定は125Wとなっています。
CPU
ここでは、デフォルトのPL1=125Wのときと、PL1を190WにしたときのCINEBENCH R23のスコアを掲載します。
下記の通りCINEBENCH R23は、マルチコアだけでなく、シングルコアのスコアも非常に高いです。ゲーミング性能が高く、さらにクリエイティブなソフトなども快適に動く性能です。
また、PL1を190Wにすると、さらにマルチコアのスコアが伸びます。本製品は水冷式CPUクーラーを採用しているので、PL1を少し上げて運用してもいいかと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
G-Tune フルタワーモデルで搭載できるグラフィックカードは以下の通りです。ハイクラスからハイエンドクラスのグラフィックスを搭載することができ、フルHDから4Kまで幅広くゲームをすることが可能です。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200メモリを搭載しています。速度は普通です。
なお、DDR5-4800メモリ搭載するモデルもありますが、メモリの仕様や挿す枚数によってDDR5-4800、DDR5-4400、DDR5-4000、DDR5-3600と実際のメモリクロックが変化するようです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージはPCIe Gen4 SSDを搭載しています。速度は非常に高速です。容量は最大で2TBまで増やすことができます。カスタマイズで、M.2 SSDやHDDを追加することもできます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
GeForce RTX 3070 Ti搭載モデルでの各ゲームの平均フレームレートは下表の通りです。フルHDとWQHD解像度なら、ほとんどのゲームが高いフレームレートで動作します。DLSSを有効にすることで、4K解像度でも高めのフレームレートが出るゲームが多いので、幅広い環境や設定でゲームができると思います。
レイトレーシング環境でも、WQHDでならDLSSとの併用で割と高いフレームレートが出ます。ただし、レイトレーシング環境および4K解像度では、フレームレートが下がり重く感じます。このような環境であれば、RTX 4070 Tiなどの上位のグラフィックスを搭載したモデルがいいと思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
ウルトラ | 1920x1080 | 103 fps |
2560x1440 | 67 fps | |
3840x2160 | 32 fps | |
レイトレ : ウルトラ | 1920x1080 | 76 fps |
2560x1440 | 62 fps | |
3840x2160 | 40 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
エクストリーム | 1920x1080 | 109 fps |
2560x1440 | 94 fps | |
3840x2160 | 68 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
品質:最大 | 1920x1080 | 100 fps |
2560x1440 | 77 fps | |
3840x2160 | 47 fps | |
レイトレ :最大 DLSS : 高性能 |
1920x1080 | 86 fps |
2560x1440 | 76 fps | |
3840x2160 | 53 fps |
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
ウルトラ | 1920x1080 | 137 fps |
2560x1440 | 98fps | |
3840x2160 | 55 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
高品質 | 1920x1080 | 145 fps |
2560x1440 | 111 fps | |
3840x2160 | 66 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
最高 | 1920x1080 | 148 fps |
2560x1440 | 116 fps | |
3840x2160 | 65 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
最高 | 1920x1080 | 178 fps |
2560x1440 | 129 fps | |
3840x2160 | 71 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
最高 | 1920x1080 | 195 fps |
2560x1440 | 153 fps | |
3840x2160 | 85 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト(DX 12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700KF | ||
最高設定 | 1920x1080 | 150 fps |
2560x1440 | 107 fps | |
3840x2160 | 58 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i7-12700KF | |||
高設定 | 1920x1080 | 288 fps | |
2560x1440 | 211 fps | ||
3840x2160 | 120 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i7-12700KF | |||
ウルトラ | 1920x1080 | 337 fps | |
2560x1440 | 220 fps | ||
3840x2160 | 112 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。高性能パーツを搭載しているため、いずれも高速です。
※ 2020年6月から、GPU書き出しが使えるようになりました。また、8GB以上のGPU RAMがある場合は、書き出しの GPU アクセラレーションがデフォルトで有効になります。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
今回は、デフォルトのPL1=125Wのときの計測結果を掲載します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
CPU電力は125Wで推移し、CPU温度は65℃前後で推移しており、低めの温度です。 水冷CPUクーラーなので、冷却性能は高いです。
ゲーム時のCPU、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。
CPU温度は平均で約60℃、最大でも71℃台後半です。GPU温度も70℃前後で推移しており、こちらも低めの温度です。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。
ゲーミングデスクトップPCとしては普通の騒音値です。
アイドル時 | エンコード時 | FF XIV実行時 (fps制限なし) |
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Core i7-12700KF RTX 3070 Ti |
約40dB | 約43dB | 約45dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質(デスク)、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
高性能パーツを搭載しているので、消費電力はそれなりに高いです。
アイドル時 | エンコード時 | FF XIV実行時 (fps制限なし) |
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Core i7-12700KF RTX 3070 Ti |
約57W | 約224W | 約480W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
シンプルながらもフロントパネルがかっこいいデザインです。
フロント面の電源ボタンです。ボタンは固めで押し込むには少し力が要ります。赤いところはヘアライン処理が施されたアルミパネルとなっています。
光学ドライブはスロットイン方式になっており、ディスクの挿入や取り出しがやりやすいです。
フロントパネルはダーククロム強化ガラスで、高級感があります。
天面はフラットです。
側面です。サイドパネルはオプションにてライトスモーク強化ガラスに変更することができます。
両面のサイドパネルにはハニカム状の吸気口があり、デザイン面が優れています。
背面のインターフェースです。
底面には防塵フィルターがあり、スライドして着脱させることが可能です。
ケース内部のチェック
右側面ケース内部
右側面ケース内部です。ケーブル類はここで綺麗にまとめられています。
電源ユニットは上にあります。
左側面ケース内部
ケース内部です。内部は広くすっきりしており、エアフローも確保されています。
また、モデルによってラジエーターのサイズやファンの数、搭載位置が変わります。サイドパネルから吸気し、背面から排気する仕組みになっています。
MSIのマザーボードですが型番は不明です。
ラジエーターサイズは240mmです。隣に内部の熱を逃がす120mmのケースファンが設置されています。
G-Tune PP-Z-3070Tiで搭載されていた、GeForce RTX 3070 Tiのグラフィックカードです。MSIの「GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G」が搭載されていました。
M.2 SSDにはヒートシンクが装着されています。サムスン製のSSDが搭載されていました。
下には1つの空きスロットがあります。
斜めから見た画像
斜めから見た画像はご覧のようになっています。
まとめ
以上が、マウスコンピューター G-Tune フルタワーモデルのレビューです。
ケースサイズは最も大きいフルタワーで、重量もありますが、冷却性に優れ、グラフィック性能も高いゲーミングPCです。
光沢感のある強化ガラスを採用したフロントパネルがかっこよく、スロットイン式の光学ドライブ以外のオープンベイが一切なく、非常にスッキリとした高級感あるデザインです。
グラフィックスは、最大でGeForce RTX 4090の構成を選択することができ、非常に高い性能です。
どの構成もCPUクーラーは標準で水冷式となっており、冷却性が高く、長時間のゲームやエンコードにも安心です。
フルタワーサイズにしては、ドライブベイの数が少ないですが、空きスロットはM.2スロットが1つ、2.5インチベイが2つ、3.5インチベイが1つあるので、通常使用なら足りるでしょう。
デザイン性もスペックも高い
マウスコンピューター G-Tune フルタワーモデル
特徴
- 強化ガラスのフロントパネルがかっこいい
- 最大 RTX 4090のハイエンドな構成も可能
- 長時間のゲーミングにも耐えうる優れた冷却性能
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三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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