マイクロソフト Surface Pro 9の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Microsoft SQ3
メモリ 8GB ~ 32GB
ストレージ 最大 1TB SSD
液晶サイズ 13インチ 3:2
液晶種類 2880x1920 タッチ
質量 約878g~(本体のみ)
バッテリー 47.7Wh
価格[税込] 16万円台~
人気の2 in 1 PCの最新機種

Surface Pro 9は、言わずと知れた人気の2 in 1 PCです。

キーボードを外すことでタブレットとしても使用することができ、さらにタッチパネルやペンにも対応しています。

また、ペンはキーボード内に収納可能なので持ち運ぶときに便利です。

さらに、ディスプレイの画面比は3:2となっており、レポートや資料の作成がしやすいです。

色々な場所、用途で使用する大学生や営業職におすすめの製品です。

マイクロソフトストア(公式サイト)

 

レビュー機は、日本マイクロソフトからの貸出機で、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用し収入を得ています。今回は、以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1235U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Surface Pro 9の特徴」のみお読みください。

 

Surface Pro 9の特徴

2つのモデルがあるので注意

Surface Pro 9は、大きく分けて以下の(1)と(2)のモデルがあります。(1)は普通のモデルで、(2)はARM版Windows 11 Homeに、Microsoft SQ3を搭載したモデルです。

(2)は、5Gに対応している点と、省電力のMicrosoft SQ3を搭載することでバッテリー駆動時間が長い点がメリットですが、64ビットアプリに一応対応しているものの、たまに動かないアプリもあります。使う人を選ぶPCなので、基本的には(1)のモデルの購入をおすすめします。

Surface Pro 9の主な2つのモデル
  (1) Surface Pro 9 (2) 5G対応 Surface Pro 9
OS Windows 11 Home ARM版
Windows 11 Home
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Microsoft SQ3
WWAN 5G対応
バッテリー 最大約15.5時間 最大約19時間
価格[税込] 16万円台~ 21万円台~

 

多くの用途で使用できる2 in 1 PC

Surface Pro 9の特徴は、パソコンとして使えるのはもちろん、キーボードを外すことでタブレットとして使用できる点です。手で持って使うこともできますし、スタンドを広げて立てかけることもできます。

タブレットとしても使用可能

 

さらにペンが使えるのも特徴です。ヒンジが360度回転する2 in 1 PCよりも軽いので、片手で持ちながら、ペンで入力しやすいです。

ペン入力も可能

 

また、キックスタンドが優秀で、画面をかなり傾けることができるので、ペンでイラストなどが描きやすいです。

実際にペンでイラストなどを描いてみても、Windowsパソコンの中では描きやすいです。ジッターがどうしてもあるため、プロ絵師さんが本格的なイラストを描く用途には適さないかもしれませんが、ラフ画を描いたり、アマチュアの方が趣味でイラストを描く程度なら、十分使えると思います。気になる方は、展示機で一度試してみるといいと思います。ゆっくりと斜めの線を引くと、線が波打ちやすいので、このあたりを試すといいと思います。Surface Proなら、多くの量販店で展示されていると思います。

イラストも描きやすい

 

ペンが収納できる

Surface Pro 9は、ペンがタイプカバー(キーボード)に収納できる点も特徴です。持ち運ぶときに、ペンをどこかへ忘れてくる可能性が低くなります。

ペンは楕円形ですが、それほど違和感なく持つことができます。ただし、イラストを描く方は、ペンの直径にこだわりがある方も多いと思うので、そういった方には持ちにくいかもしれません。

ペンには触覚モーターが内蔵されており、線を引くとペンが少し振動し、紙に書いたのと同じ感覚で線を引くことができます。ただ、個人的には不要な機能なので、この機能はOFFにしてもいいと思います。

ペンがキーボードに収納できる

 

作業がしやすいディスプレイ

Surface Pro 9は、画面比が3:2である点も特徴的です。通常の16:9や、最近はやりの16:10の画面比よりも、縦方向の比率が高く、Webページなどの縦にスクロールして見るものが見やすいです。解像度も2880x1920と非常に高く、文字などがクッキリ見えます。

画面費16:10で、2880x1920と高解像度

 

また、ディスプレイのリフレッシュレートを、60Hzから120Hzへ変更することも出来ます(ダイナミックに変更することも可能)。普段の作業では60Hzでも120Hzでも違いはほぼ分かりませんが、ペンを使うときにやや見やすくなります。下図は、旧モデルのSurface Proで撮影した、60Hzと120Hzのときにおいて、ペンで線を引いた時に撮影した画像ですが、追従性が良くなっているのがわかると思います。

ただし、120HzにするとGPU負荷が上がり、画面の表面温度が高くなり、手を置いていると熱く感じてきます。個人的には60Hzのまま使ってもいいと思います。

ディスプレイの設定を60Hzにしたとき
ディスプレイの設定を120Hzにしたとき
速めに描いた線を、1/2000の十分なシャッター速度で撮影した画像

 

Office Home and Business 2021が付属

Surface Pro 9には、標準でOffice Home and Business 2021が付属しています。Surface Pro 9の最低価格は162,580円ですが、Officeが付いてこの価格であれば、そこまで高くはないかなと思います。ただし、既にMicrosoft 365 Familyなどの複数人で使用できるOfficeのライセンスを所持している方にとっては、無駄にOfficeが付いてしまいます。

また、Surface Proは大学生にも人気の高い製品ですが、 大学ではOfficeを包括契約していることが多く、学生自身がOfficeを購入しなくても使えることが多いです。そういった方にも無駄になるので、Officeが付かない安いモデルも用意して欲しいところでした。

Office Home and Business 2021が付属

 

また、マイクロソフトストアで、Surface製品を購入しようとすると、オンラインストレージなどがセットになったMicrosoft 365を追加で購入することができます。

Microsoft 365には2種類ありますが、Microsoft 365 Familyは、最大6人までOfficeを使うことができるお得なライセンスです。複数台のPCを所持していて、各PCにOfficeが入っていなければお得です。

なお、繰り返しますが、Microsoft 365は購入しなくても、Surface Pro 9にはOffice Home and Business 2021が付いているのでOfficeが使えます。Microsoft 365は1TBのオンラインストレージを使えるというメリットはありますが、1人で使う場合、ほとんどの方はMicrosoft 365は不要だと思います。

Microsoft 365の追加画面

 

その他のSurface Pro 9のメリット

通常のノートPCとは形状が違うSurface Pro 9には、他にもメリットがあります。例えば、通常のノートPCはキーボードの下にCPUなどがあるため、機種によってはタイピング中に手が熱くなってきます。一方、Surface Pro 9は、ディスプレイ側にCPUなどがあり、キーボードは外付けなので、キーボードの表面温度が熱くなりません。

また、通常のノートPCは、底面から吸気をするので、柔らかいカーペットや座布団の上に置いて使うと故障の原因となりますが、Surface Pro 9は側面から吸気するので、その心配がありません。膝の上に置いて作業をするときも、膝が熱くなりにくいです。ただ、Surface Pro 9はキックスタンドを広げるスペースが必要なため、女性などは膝の上に乗りにくいかもしれません。

特殊な形状であるため、通常のノートPCにはないメリットがある

 

やや残念な部分

Surface Pro 9の気になる部分としては、ポート類が少ない点です。Surface Connect ポート以外は、USB-Cポートしかありません。ヘッドホン/マイク端子もありません。

HDMIポートやSDカードスロットが必要な方は、USB-Cに接続して使うアダプターを、別途用意する必要があります。

Surface Connectポート

 

Surface Pro 9は、Microsoft SQ3のモデルを除くと、下表のようなモデルがあります。下位モデルはそこまで高くありませんが、メモリが16GBになったあたりから、急に価格が高くなります。長くPCを使うには16GBのメモリが欲しいところですが、そうすると20万円を超えてきます。さらにSurface Proを快適に使うには、キーボードとペンもあったほうがいいですが、これらを追加すると、さらに高くなります。

Surface Pro 9の価格
  モデル1 モデル2 モデル3 モデル4 モデル5 モデル6 モデル7
CPU Core i5-1235U Core i7-1255U
メモリ 8GB 16GB 32GB
SSD 128GB 256GB 512GB 1TB
価格 162,580円 174,680円 219,780円 248,380円 291,280円 334,180円 391,380円
※価格は2022年11月15日時点
※Microsoft SQ3のモデルは除く

 

また、タイプカバーを付けたまま、片手で持って操作しにくいです。どうしてもタイプカバーがブラブラして安定しません。立ちながらキー操作をしたい方には不向きです。

 

マイクロソフトストアでの購入がおすすめ

60日以内なら返品可能

Surface Pro 9は、家電量販店でも購入できますが、マイクロソフトストアで購入するのがおすすめです。理由はマイクロソフトストアでの購入であれば、返品できるためです(60日以内)。

Surface Pro 9は、初期不良があった場合、修理ではなく再生品との交換となります。新品を購入したのに、いわゆる中古品が送られてくることになります。

一方、マイクロソフトストアでの購入であれば、初期不要があった場合、返品して、新品を再度購入するという方法が取れます。

60日返品保証

 

タイプカバーなどセットで最大20%OFF

せっかくSurface Pro 9 を使うなら、タイプカバーやペンも使うのがベストです。こられを一緒に購入する場合、マイクロソフトストアなら、最大20%OFFで安く購入することができます。

お得なまとめ買い

 

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マイクロソフトストア(お得なまとめ買い)

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比が3:2なので、Web閲覧やOfficeソフトを使った作業がしやすいです。
オンライン会議 ウェブカメラ、スピーカー、マイクを搭載しているので、追加の機器なしにオンライン会議を始められます。
動画鑑賞 色が比較的鮮やかで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
△~○ sRGB 100%クラスの色域の液晶を搭載しており、画像編集などにも使えます。ただし、メモリが16GBのモデルを購入するようにしましょう。8GBではメモリが不足します。
動画編集 △~○ FHD動画の簡単な動画編集ならできますが、動画編集向きのPCではありません。頻繁に動画編集をするなら、ゲーミングノートなどの外部グラフィックスを搭載した製品がいいでしょう。
ゲーム 軽めのゲームであれば、できるものもあります。ただ、ゲーム向きのノートPCではないので、ゲームを頻繁に、かつ快適に行うのであれば、ゲーミングノートを選んだほうが無難です。

 

ディスプレイのチェック

Surface Pro 9のディスプレイのチェックです。

画面比が3:2なので、学校のレポート作成や、会社の資料作成などがやりやすいです。2880x1920と解像度が高く、色域も十分なので、画像も綺麗に表示することができます。また、タッチパネルおよびペンにも対応しています。最大輝度は、当サイトの計測では377cd/m2と比較的高いです。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、緑と赤色がやや強めに発色していますが、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶であるため、周囲の物が映り込みやすいです。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Surface Pro 9のキーボードのチェックです。

当サイトによる計測では、キーピッチは横:約19mm、縦:18.5mmで、キーストロークは約1.3mmでした。「Backspace」キーがやや小さい点が気になりますが、それ以外はそれほど気になりません。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードの下に空間ができるので、やや"たわみ"はありますが、そこまで打ちにくいことはなく、普通のタイピングのしやすさだと思います。

キーボードの下に空間ができる

 

パームレスト部分はアルカンターラ素材で、肌触りが良く、タイピング中に手のひらが痛くなることがありません。

アルカンターラ素材のパームレスト

 

使わない時は、下図のようにキーボードをたたんで置けば、邪魔になりません。

キーボードをたたむと省スペース

 

キーボードバックライトも搭載しているので、発表会などの暗所でも作業しやすいです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Surface Pro 9のパフォーマンスをチェックします。

ここでは、Windowsの電源モードから、「おすすめ」にしたときと「最適なパフォーマンス」にしたときとで、各種ベンチマークを計測します。

電源モード

 

CPU

Surface Pro 9には、インテル第12世代のプロセッサー(Uシリーズ)と、ARMベースのMicrosoft SQ3のプロセッサーがありますが、今回はインテル第12世代のプロセッサーのCore i5-1235Uを搭載しています。

Core i5-1235Uはベースパワーが15Wのプロセッサーで、28WのPシリーズと比べるとやや性能が落ちます。ただし、一般的な用途であれば十分な性能ですし、従来モデル(Surface Pro 8)に搭載されていたCore i7-1185G7よりも高いベンチマークスコアが出ています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1235U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
7543 [最適なパフォーマンス]
6654 [おすすめ]
Core i7-1250U 7435
Core i7-1195G7 6594
Core i5-1230U 6273
Core i7-1185G7 5452 [Surface Pro 8]
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
1574 [最適なパフォーマンス]
1129 [おすすめ]
Core i5-1240P 1666
Core i7-1195G7 1634
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Core i7-1185G7 1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 5 5625U 1383
Core i5-1135G7 1294
 :本製品で選択できるプロセッサー(Microsoft SQ3は未テスト)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5X-5200です。なお、オンボードメモリなので換装することはできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
LPDDR5 47.41GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックス性能に関しては、CPU内蔵グラフィックスとしては標準的なスコアが出ています。ただし、ゲームをしたり、動画編集をしたりするには、やや物足りない性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i5-1235U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i5-1235U
メモリLPDDR5X
15567 [おすすめ]
15162 [最適なパフォーマンス]
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3503
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

Surface Pro 9のIntel CPUモデルのUSB-Cポートは、USB4.0/Thunderbolt4に対応していますが、Microsoft SQ3モデルは対応していません。

今回、Intel CPUモデルでテストしていますが、各周辺機器の接続テスト結果は次の通りです。PD充電器は容量が低いと警告が表示されるものの、いずれも使用することが出来ました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
18W cheero充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはありません。

 

質量のチェック

Surface Pro 9の質量のチェックです。

iPad Pro 12.9インチが684gなので、Surface Pro 9のタブレット本体のみの質量については、そこまで軽いわけではありません。ただし、ヒンジが360度回転するコンバーチブル型のノートPCは、1kgを超えることが多いので、それと比べると軽いです。

タブレット本体とタイプカバーを合わせた質量については、(キーボードの付いた)モバイルノートPCと比較すると、普通の質量です。

ACアダプターの質量も普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Intel/Wifi SQ3/5G
タブレット本体 874g
タブレット本体+タイプカバー 1150g
タブレット本体+タイプカバー+ペン 1164g
ACアダプター+電源ケーブル 250g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Surface Pro 9のバッテリー駆動時間のチェックです。

公称バッテリー容量は47.7Whとなっており、普通の容量です。

バッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生のような軽めの負荷であれば、バッテリー駆動時間は比較的長めです。(3)のようなやや高めの負荷をかけると、5時間を切るくらいのバッテリー駆動時間です。実際の使用では(3)のバッテリー駆動時間に近いと思います。

バッテリー駆動時間
  Intel/Wifi SQ3/5G
(1) 通常のデバイス使用時間 最長 15.5 時間 最長 19 時間
(2) 動画再生時 13時間27分
(3) CPU8%、GPU7%の負荷 4時間47分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、フロント側とリア側に合計2つあります。フロント側は「1080p フル HD ビデオ」対応で、リア側は「1080p HD および 4k ビデオ」対応です。どちらも、やや暖色系の色合いですが、高精細で綺麗な映像/画像です。

フロントカメラ
フロントカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
リアカメラ
リアカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、本体の両サイドに配置されています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度を掲載します。

どちらのモードも、CPU温度は問題ありません。

CPU電力については、「最適なパフォーマンス」モードのほうがやや高く、パフォーマンスが上がります。

  • 「おすすめ」モード時
  • 「最適なパフォーマンス」モード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

Surface Pro 9の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。やや負荷のかかる処理を実行しても、低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度については、今回はディスプレイ側の温度を計測しています。やや負荷をかけると、表面温度が上がってきます。ペンでイラストなどを描いていると、手がやや熱くなってきますが、そこまで気にならないと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ベースパワーが15WのUシリーズのプロセッサー搭載なので、消費電力は低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

最後にSurface Pro 9の外観写真を掲載します。

4つのカラーがありますが、今回は「フォレスト」というグリーン系のカラーです。タブレット本体のほうは割と薄いカラーですが、タイプカバーのほうはやや濃いめの色です。

 

背面はこんな感じになっています。

 

側面のポートは、USB-CとSurface Connect ポートのみです。上の側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。

 

ヒンジはこのようになっています。無段階で動き、普通の力であればタッチ操作をしても角度が変わらない優秀なヒンジです。

 

ヒンジは、最大で以下の角度まで開きます。かなり開くので、少し傾斜をつけてイラストを描きたいときなどに便利です。

 

SSDは簡単に外せるようになっています。

 

ACアダプターは65Wです。ACアダプターにはUSB-Aポートがあります。

 

まとめ

以上が、Surface Pro 9のレビューです。

多用な形状で使うことができ、タッチパネルやペンにも対応している点が魅力の製品です。

Windowsパソコンの中では、ペンでイラスト等が描きやすいですし、ペンをタイプカバーに収納できる点もメリットです。

ディスプレイの画面比も3:2となっており、レポート作成などがしやすいです。解像度も高く、色域も比較的広めなので、画像や映像も綺麗です。

ただし、ポート類がとても少ないです。主に電源供給に使うSurface Connectポート以外は、USB-Cしかありません。周辺機器を繋ぐことが多い方はご注意下さい。

また、Office Home and Business 2021が標準で付いてきます。学生が購入することも多い機種ですが、大学側でOfficeを包括契約しているケースが多いので、Office無しモデルもあれば嬉しかったです。

 

人気の2 in 1 PCの最新機種

Surface Pro 9

特徴

  • タブレットにもなる2 in 1 PC
  • 画面比3:2で作業がしやすい
  • ペン対応

こんなあなたに

  • 大学生
  • 営業職
  • 価格15万円台[税込]~

マイクロソフトストア(公式サイト)

 

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