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レノボ ThinkPad X220 Tablet(42962-AJ)の実機レビュー(2)
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静音性のチェック
ThinkPad X220 Tabletの動作音(静音性)の計測結果です。
下記の3つの状態のときに、騒音値を測定するテストを実施しました。
(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストA)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)
テストの結果は、どの状態においても他社よりも比較的静かでした。静音性は優れていると思います。ただ、感覚的にですが、ちょっとした負荷でもすぐにファンが回り出すような印象を受けました。
下図は騒音値の測定結果です。尚、無反響室で測定したわけではないので、騒音値は正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。
アイドル時と高負荷の騒音値。他社よりも静かなほうです。
パーツの温度のチェック
CPUの温度のチェックし、きちんと冷却できているかをチェックしました。あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
テストの結果は、TMPGEncによるエンコード時の温度が高かったです。あまり高い負荷を長時間はかけないほうが良いかもしれません。
CPUの温度をHWMonitorで測定。全体的に低めです。
表面温度のチェック
パソコンのキーボードやパームレスト部分の温度を計測し、作業中に手のひらが熱くならないかをテストしました。また、膝の上に置いたときや、片手で持って操作したときに熱くならないかを確認するため、裏面の温度もチェックしました。
テストの結果は、アイドル時は低い表面温度ですが、負荷をかけるとキーボード面から見て左上部分、裏面から見ると右上の部分の温度が高くなりました。特に裏面の右上は40℃を超す熱さです。あまり膝の上に置いて、負荷のかかる作業はしないほうが良いと思います。片手で持って作業するときは、この部分を持たない方が手のためにも、PC本体のためにも良いと思います。
本体キーボード側の表面温度。裏面から見た右上部分が熱くなっています。
消費電力のチェック
ThinkPad X220 Tabletの消費電力の計測結果です。消費電力は全体的には少ないです。
消費電力の計測結果。消費電力は少ないです。
外観のチェック
ThinkPad X220 Tabletの外観のチェックです。従来のThinkPad同様に黒い材質で、指紋が付きにくいです。
天板もマットな素材で指紋が付きにくいです。
ThinkPad X220 Tabletの側面です(下図)。X220は一部のモデルUSB3.0を搭載できましたが、X220 TabletはUSB3.0ポートを搭載していません。 また、どちらかと言うと法人向けモデルであるため、HDMIポートはありません。その代わりDisplay Portを搭載しています。
パーツの選び方
CPU
選択できるCPUは、下記のCPUです。
この2つのCPUは、3DMark 06やPassMark CPUのベンチ結果を見ると、それほど大きな違いはありません。その割に価格差が2万円以上あるため、個人的にはCore i5-2520Mでいいと思います。
仕様 | Core i7-2620M | Core i5-2520M |
---|---|---|
コア数 | 2 | 2 |
スレッド数 | 4 | 4 |
動作周波数 | 2.70GHz | 2.50GHz |
Turbo Boost時周波数 | 3.40GHz | 3.20GHz |
キャッシュ | L1:128KB L2:512KB L3:4MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
消費電力 | 35W | 35W |
3DMark 06 ベンチ | 3556 | 3380 |
PassMark CPU ベンチ | 3616 | 3731 |
※ PassMark CPU ベンチのスコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています
まとめ
以上が、レノボ ThinkPad X220 Tabletのレビューでした。
製造、医療などの法人で使われることの多いタブレットPCですが、個人での購入もアリだと思います。個人的には、キーボード入力が苦手な方におすすめです。デジタイザーペンで文字を画面に書いて入力できるので、キー入力が苦手な方は本機の方が入力が速いでしょう。
PCとしての性能も高いです。CPUには第2世代インテルCPUを搭載し、ストレージにSSDを選択することも可能です。メインPCとしても使用できるスペックです。
一応書きますが、iPad2などのタブレット端末とはジャンルの異なる製品です。ThinkPad X220 Tableは、パソコンにタッチ機能がついた製品であるためやや重くて厚く、利用できるシーンは限られています。その代わりペンでの細かい操作や、キーボードでの入力、Windowsのアプリを使えるというメリットがあります。
一方、iPad2は非常に軽くて薄いので、ごろ寝しながらや車の中、歩きながらなど、様々なシーンで利用できます。また、iPad、iPhone用アプリが充実しWindowsにはないアプリを利用できます。しかし、細かい操作は苦手ですし、キーボード入力もできません(ソフトウェアキーボードはありますが素早い入力は無理)。どちらかと言うとiPad2はROM用途(入力はあまりせず、閲覧や視聴が主な用途)に向いています。
iPad2だけでなく、Windows搭載のスレートPCや、キーボードと画面が分離できるPCなど、タッチ操作可能なデバイスは非常に多くなってきています。同じタッチ機能搭載のデバイスでも、特徴が全然異なるため、利用用途・利用シーンをよく考えてから購入するようにしましょう。
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