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ハンドヘルド小型ゲーミングPC Lenovo Legion Goの実機レビュー
CPU | Ryzen Z1 Extreme |
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GPU | 内蔵GPU |
メモリ | 16GB LPDDR5X-7500 |
ストレージ | 512GB PCIe NVMe |
液晶サイズ | 8.8インチ マルチタッチ対応 |
液晶種類 | WQXGA 144Hz 光沢 |
質量 | 約854g |
バッテリー | 49.2Wh |
価格[税込] | 13万円台 |
Lenovo Legion Goは、Ryzen Z1 Extremeプロセッサーに8.8型の大画面液晶を搭載した、ハンドヘルドの小型ゲーミングPCです。
軽めのPCゲームを携帯ゲーム感覚でプレイすることができ、専用ポーチに入れて持ち運び、外出先でもPCゲームを楽しむことができます。
ディスプレイはWQXGA( 2560×1600)、144Hz、10点マルチタッチに対応。
着脱可能なワイヤレスコントローラーに「Windows 11 Home」を搭載しているため、タブレットやノートPCとしても使用が可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen Z1 Extreme、16GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「Lenovo Legion Goの特徴」のみお読みください。
Lenovo Legion Goの特徴
いつでもどこでもPCゲームを楽しめる
Lenovo Legion Goは、Nintendo Switchのような手に持って遊ぶことができるハンドヘルドの小型WindowsゲーミングPCです。8.8型の大画面液晶に着脱可能なコントローラーを採用し、いつでもどこでもPCゲームを遊ぶことができます。
着脱可能なコントローラー部分は、人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用しており、コントローラー単体での握り心地はもとより、手に持った時のホールド感が非常に良く、操作感もかなり良好です。
コントローラー背面のボタンも充実しているので、パッド向けに最適化されていないゲームも操作できると思います。
高精細な8.8型のWQXGA大画面液晶
液晶に関しても、WQXGA(2560x1600ドット)、IPS方式のグレアパネルを採用しており、144Hzの高リフレッシュレート、10点のマルチタッチにも対応しています。色域も当サイト調べでsRGBカバー率99.4%と、色の表現力が広く、高精細な液晶パネルを搭載しています。
普段何気なく遊んでいるゲームも、Legion Goを通してプレイすることで、「綺麗」と感じることができるでしょう。
様々な使用スタイル
Legion Goの重さはタブレットとコントローラー合わせて854g。やはり長時間手に持ってゲームをすると手が疲れてきます。そういった場合、Legion Goの背面にあるキックスタンドで画面を立てて、ワイヤレスコントローラーで遊ぶというスタイルもいいでしょう。
右側のコントローラーの底面にはセンサーが内蔵されており、付属のコントローラードックに立てて操作することも可能です。このスタイルは、Legion GoではFPSモードと呼称されていますが、実際にFPSをプレイしてみると違和感があるものの、これはこれで斬新な遊び方。ただ、エイムスピードが求められるFPSゲームではあまり向かない気もします。フライトシミュレーターには良さそうなスタイルです。
Legion Goは10点のマルチタッチにも対応しているので、コントローラーを取り外して縦画面でタブレットの様に使用することもできます。ただ、タブレットとしては少し重く感じるのと、厚みもあります。縦型シューティングに使えそうですが、背面のキックスタンドが縦置きに対応していないので、別途スタンドが必要となるでしょう。
いつでも呼び出せるクイックメニュー
Legion Goは、右側コントローラーの黄色いマルで囲まれたボタン「Legion R」を押すことでいつでもクイックメニューを呼び出すことができます。クイックメニューからはパフォーマンスの設定や輝度、音量、画面解像度やリフレッシュレート、コントローラーの設定まで行うことができます。
ゲーム中でもアクセスすることができて非常に便利ですが、コントローラーに慣れ親しんでる方からすれば「スタート」に配置されるボタンなので、慣れるまでは間違って押してしまうかもしれません。
肝心のゲーム性能は?
Legion Goを購入するほとんどの方は「手元でPCゲームを楽しみたい」という方がほとんどだと思うので、肝心のゲーム性能をざっくり説明すると、ほとんどのゲームにおいて、快適にプレイするには画質設定を落とすか、画面解像度を落とす必要があります。
Legion Goは外部グラフィックスを搭載しておらず、Ryzen Z1 Extremeプロセッサーに内蔵される「AMD Radeon Graphics」を利用したものなので、ゲームパフォーマンスはあまり高くありません。
個人的には「ディアブロ4を寝ながらトレハンできたらいいなぁ」程度だったのですが、画面解像度1920×1200、グラフィック設定を最低まで落としても60 fpsにはほど遠く、1280×800解像度まで落としてやっと快適にプレイできる程度でした。
せっかく、WQXGAの高解像度、144Hzの高リフレッシュレート、綺麗で高精細な液晶パネルを搭載しているのに、荒い画質&低フレームレートでプレイするのもなんだかもったいない気もします。
ただ、モンスターハンターライズ:サンブレイクやVALORANTなどのような軽いゲームなら、グラフィック設定を落とすことで高いフレームレートでプレイが可能です。そのほか、2Dゲームやインディーズタイトルも快適にプレイすることができます。最新のゲームには向きませんが、軽いゲームをカジュアルにプレイするだけなら良いと思います。
Steamのリモートプレイを利用すれば重いゲームも遊べる
この寒い時期だと、デスクに座ってPCゲームというのも足元が冷えてしまってじっくり腰を据えてプレイできないもの。可能ならこたつに入ってのんびりPCゲームに勤しみたいところですが、重いゲーミングPCとモニターをせっせと移動させるのはさすがに面倒。
そういう時に個人的に推奨したい使い方が、Steamのリモートプレイです。別の部屋のPCでゲームを起動すれば、WiFiのストリーミングを利用してLegion Goでゲームをプレイすることができます。
これなら負荷の重いゲームも暖かいこたつでじっくり遊べちゃいます。また、Legion Goでゲームを起動するよりはバッテリーの持ちも良いです。
実際にアーマード・コア6をリモートプレイで遊んでみたところ、遅延も全く気にならず、綺麗な映像で快適にプレイできました。遅延に関しては家庭の通信環境にもよりますが、Legion GoはWiFi 6Eに対応しているので、通信速度も申し分ありません。
Steamのリモートプレイ機としても能力を発揮できるLegion Goです。
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
WQXGA(2560x1600ドット)、144Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。
詳しい特性については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき
色域は広いです。当サイトの計測結果はご覧の通りです。なお、最大輝度は、当サイトの計測では416cd/m2と高いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99.4% |
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DCI-P3カバー率 | 92.2% |
Adobe RGBカバー率 | 95.4% |
パフォーマンスのチェック
動作モード
パフォーマンスのチェックです。
本製品では、「クイックメニュー」から、動作モードを変更することができます。
ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で計測したベンチマークの結果を掲載します。
なお、ACアダプターに繋いだ状態で計測しています。
CPU
Lenovo Legion Goは、8コア/16スレッドのAMD Ryzen Z1Extremeを搭載しています。ハンドヘルドPCに搭載されるプロセッサーとしては最高性能クラスとなります。
ベンチマークの結果は以下の通り、マルチコア、シングルコアともにスコアが高いです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、LPDDR5X-7500を搭載しています。帯域幅は広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
3DMark Night Raidのスコアは以下の通りです。GeForce GTX 1650や、Core Ultra 7 155Hの内蔵グラフィックスよりは低いものの、GeForce MX450の外部グラフィックスとほぼ同等のスコアが出ていました。
~ グラフィックス性能の評価 ~
続いて、3DMark Time Spyの結果です。Time Spyの場合、GeForce MX550とほぼ同等のスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速でした。容量は512GBです。複数のゲームをインストールすると、すぐに容量がいっぱいになる可能性があります。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
本体上部にmicroSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は速いです。
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。動作モードは「パフォーマンス・モード」で計測したフレームレートを計測しています。まずは、ACアダプターに繋いだときのフレームレートを掲載します。
Ryzen Z1 Extremeプロセッサーに内蔵されたグラフィックス(iGPU)での動作なので、外部グラフィックス(dGPU)と比較するとゲームパフォーマンスはかなり劣りますが、ハンドヘルドPCとしては高いゲームパフォーマンスだと思います。
サイバーパンク2077などの重いゲームではグラフィック設定、解像度を1280×800まで落とすことで、60 fpsでプレイ可能です。
ブループロトコルやFF14などのオンラインゲームでは、1920×1200解像度で設定を落とすことである程度プレイが可能ですが、こちらも1280×800まで解像度を落とした方が、快適にプレイができると思います。
Apex Legendsやモンスターハンターライズ:サンブレイク、VALORANTなどの軽いゲームでは1920×1200解像度でも設定を落とすことで高いフレームレートで動作するので、144Hzの高リフレッシュレートを活かせるでしょう。
そのほか、2Dゲームやインディーズタイトルなど、軽いゲームをカジュアルにプレイするには向いていると思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | Steam Deck | 35 fps |
1280x800 | 54 fps | |
1920x1200 | 低 | 41 fps |
1280x800 | 64 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 46 fps |
1280x720 | 73 fps |
中程度の重さのゲーム
ディアブロ4
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低設定 | 45 fps |
1280x800 | 84 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低画質 | 79 fps |
1280x800 | 117 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 最低 | 61 fps |
1280x800 | 87 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 標準品質(ノート) | 55 fps |
1280x800 | 78 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低設定 | 98 fps |
1280x800 | 132 fps |
軽い部類のゲーム
モンスターハンターライズ:サンブレイク
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低設定 | 123 fps |
高設定 | 47 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低設定 | 232 fps |
高設定 | 128 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低品質 | 11591(すごく快適) |
最高品質 | 8321(とても快適) |
バッテリー駆動でのフレームレート比較
続いて、バッテリー駆動時でのフレームレートを掲載します。ACアダプター接続時より、1~2割フレームレートが下がります。
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低画質 | 68 fps |
1280x800 | 104 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 最低 | 57 fps |
1280x800 | 82 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 標準品質(ノート) | 46 fps |
1280x800 | 67 fps |
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトではタブレット+コントローラーで854g、タブレットのみで639g、コントローラーのみで215gと記載されており、当サイトで計測した質量もほぼ同じでした。ゲーミングPCとして見れば非常に軽いですが、携帯ゲーム機として見るとやや重く感じます。
実際に手に持ってゲームをしてみたところ、開始20分くらいで手が疲れてきます。
質量 | |
本体(タブレット+コントローラー) | 851g |
タブレットのみ | 638g |
ACアダプター | 177g |
バッテリー駆動時間のチェック
Lenovo Legion Goのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は49.2Wh(仕様値)です。ハンドヘルド型ゲームPCとしては多めの容量のバッテリーを搭載しています。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。パフォーマンス・モードでFF14のベンチマークをループ再生させたときのバッテリー駆動時間は1時間30分でした。もう少し負荷の低いゲームであれば、3時間くらいならもつかもしれません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) FF14ベンチマーク(ループ再生) | 1時間30分 |
(1) FF14ベンチ(1920×1200、標準ノート)をループ実行
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「パフォーマンス・モード」で計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、最初は32Wで動作するものの、すぐに下がり始め、最終的には23W辺りで動作しています。CPU温度も最初は85℃まで上がるものの、最終的には73℃付近で安定しており、問題ない温度です。
Ryzen Z1 ExtremeはTDP30Wのプロセッサーですが、CPU温度が高くなりすぎない程度の範囲で動作するようです。
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
こちらもCPU電力は徐々に下がっていき、最終的には21W付近で動作しています。CPU温度は最終的に65℃付近で安定しており、問題ない温度です。ゲーム中は背面の通気口辺りが熱くなりますが、コントローラーを握っているとそれほど熱は感じません。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ファンが動作していない時はほぼ無音で、ファンが動作していても、約32dBと静かです。ゲーム中はそれなりにファンの動作音がしますが、小型PC特有の甲高いキーンとした音がなく、耳障り感がありません。また、スピーカーの音である程度かき消されるので、それほど気にならないと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
外観のチェック
Lenovo Legion Goの外観のチェックです。
本体カラーはシャドーブラックで、コントローラー部分はマットな質感です。8.8型の大画面液晶がとても綺麗です。
コントローラーの取り外しには背面のリリース・ボタンを押しながらパキっと割る感覚で、Nintendo Switchに比べると比較的楽に着脱できます。
付属のコントローラードックに立ててFPSモードにする時は、右側コントローラー底面にあるスイッチをオンにします。
背面には吸気口があります。
上部には音量ボタン、USB4、microSDカードリーダー、マイク/ヘッドホン・コンボジャック、電源ボタンがあります。底面はUSB4のみとなります。ACアダプターの接続は、上部、底面どちらのUSB4でも充電が可能です。また、上部には排気口があり、2x2Wのスピーカーも配置されています。
背面には画面を立てることができるキックスタンドがあり、写真の位置まで傾けることができます。
ACアダプターの容量は65Wです。小型で軽いので持ち運びしやすいです。
持ち運び用の専用ポーチが付属しており、Legion Goとコントローラードックを入れることができます。ACアダプターは入りません。
まとめ
以上が、Lenovo Legion Goのレビューです。
小型ゲーミングPCと言えばGPD WINから始まり、Steam DeckやROG Allyが登場したりと、内蔵グラフィックスの性能が年々向上するおかげか、再び注目され始めているジャンルです。
そんな数ある小型ゲーミングPCの中でもLenovoのLegion Goの完成度は非常に高いです。小型ゲーミングPCの場合、本体のサイズと放熱性のバランスを見極める必要がありますが、Legion Goでは常時TDP30Wを維持するのは難しいものの、小型ゲーミングPCとしてはかなり高性能。
ディスプレイには8.8型のWQXGA、144Hz、10点マルチタッチ対応の大画面パネルを採用しており、色域も広く小型ゲーミングPCとしてはかなり贅沢な仕様です。着脱可能なコントローラー部分も握りやすく、操作しやすい設計で、これといった不満点も見当たりません。コントローラーをレバーのように操作するFPSモードという斬新な遊び心もグッドです。
ただ、ゲーム性能では内蔵グラフィックスなので仕方がないものの、ほとんどのPCゲームにおいて、快適にプレイするには画質設定や解像度を落とす必要があります。WQXGA、144Hzの高性能な液晶パネルを搭載しているのに活かしきれないという点はもったいなく感じます。
ですが、モンスターハンターライズ:サンブレイクやAPEX、VALORANTなどの軽いゲームや2Dゲーム、インディーズタイトルなど、軽いゲームをカジュアルにプレイするには良い製品です。
また、外部GPUを搭載したゲーミングPCを持っているなら、Steamのリモートプレイを利用することで、負荷の重いゲームもストリーミングでプレイすることができます。
小型ゲームPC、タブレット、リモートプレイ用デバイスなど、本製品1台で用途は様々です。
いつでもどこでもPCゲームを楽しめる!
Lenovo Legion Go
特徴
- Ryzen Z1 Extremeプロセッサー搭載
- 8.8型、WQXGA、144Hz、高色域の高性能液晶
- 着脱可能なワイヤレスコントローラー
こんなあなたに
- いつでもどこでもPCゲームを楽しみたい方
- 価格13万円台[税込]
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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