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Lenovo LOQ Tower 17IRR9の実機レビュー

更新日:
サイズ ミニタワー
CPU Core i5-14400F
Core i7-14700F
GPU RTX 3050
RTX 4060
RTX 4060 Ti 8GB
メモリ 16 / 32GB(DDR5)
1st SSD 512B / 1TB NVMe SSD
2nd HDD 1TB / 2TB HDD
価格[税込] 11万円台~ ※

※2024年7月10日時点の価格

格安ゲーミングPC

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、フロントパネルのLEDライトバーが特徴的なデザインのゲーミングPCです。

また、一般的なミニタワーよりも一回り小さいケースを採用し、省スペースなので、狭いデスクにも設置が可能です。

Core i5-14400F+RTX 3050のエントリークラスなら11万円台、Core i7-14700F+RTX 4060のミドルクラス構成でも16万円台からと、かなり高いコストパフォーマンスです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-14700F、GeForce RTX 4060、メモリ16GB

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「Lenovo LOQ Tower 17IRR9の特徴」のみお読みください。

 

Lenovo LOQ Tower 17IRR9 の特徴

非常に安いゲーミングPC

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、Core i5-14400F + RTX 3050のエントリー構成で11万円台、Core i5-14400F + RTX 4060のミドルロー構成で15万円台と、Core i7-14700F + RTX 4060 Ti 8GBのミドル構成でも18万円台と、非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングデスクトップPCです。

下表は、Core i5-14400F + RTX 4060の構成の各社のゲーミングPCについて、価格を比較したものです。ケース内部の構成や電源など異なるので、一概にどれがいいというわけではありませんが、Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、安さで言えば群を抜いています。

Core i5-14400F + RTX 4060構成のPCの価格比較
  価格
Lenovo LOQ Tower 17IRR9 152,790円
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46 167,979円
パソコン工房 LEVEL-M17M-144F-RL1X-BLACK 175,700円
フロンティア FRGAMLB760M/SG1 189,800円
マウス G-Tune DG-I5G60 229,900円
※2024年7月10日時点の価格
高いコストパフォーマンス

 

スリムでデスク上に設置しやすい

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、筐体サイズが約 幅170 mm x 奥行279 mmx高さ376 mmと、一般的なミニタワーより一回り小さいのが特徴です。

特に幅と奥行が小さいので、狭いデスクでも設置しやすく、圧迫感もありません。Wi-Fi 6にも対応しているので、有線LANがない場所にも設置しやすいです。

ゲーミングPCは欲しいけど大きいケースは嫌だという方におすすめです。

筐体サイズは約 幅170 mm x 奥行279 mmx高さ376 mm
一般的なミニタワーよりも一回り小さい

 

小さくてもスタイリッシュ

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、ケース自体はややチープさはあるものの、フロントパネル中央にはLEDライトバーが真っ直ぐ伸び、とても特徴的なデザインです。

このLEDライトバー部分は切り込みを入れたように凹んでおり、通気口と合わせることで、エアフロー効率とデザイン性を統合した美しい見た目を実現しています。

ただ、LEDライトバーの点灯パターンは変更できますが、色は変更できません。

中央のLEDライトバーが秀逸
切り込みを入れたような凹みがあるフロントパネル
LEDは白のみで点灯パターンも少ない

 

拡張性は低い

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、ミニタワーよりも一回り小さいケースを採用しているため、拡張性は低いです。M.2 SSD用の空きのスロットはなく、ドライブベイも1つしかありません。

このドライブベイに、2ndストレージとして、HDDを搭載することができますが、速度が遅いのであまりおすすめできません。

Lenovo LOQ Tower 17IRR9の内部

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Lenovo LOQ Tower 17IRR9は、「Lenovo Vantage」というレノボ提供の管理アプリから、サーマル・モード設定を変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

Lenovo Vantage
サーマル・モード設定

 

また、今回CPUにはインテル第14世代「Core i7-14700F」を搭載しています。このCPUの仕様上のプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は65W、最大ターボパワー(MTP)は219Wです。

本製品の設定値を確認したところ、「バランス・モード」のPBP(PL1)は標準の65W、「パフォーマンス・モード」のPBP(PL1)は107Wに設定されていました。

[バランス・モード]のPL1は標準の65W
[パフォーマンス・モード]のPL1は標準の107W

 

CPU

本製品には最新のインテル第14世代の「Core i5-14400F」または「Core i7-14700F」を搭載することができます。レビュー機では性能の高い「Core i7-14700F」を搭載しています。

CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。

マルチコア、シングルコアともにスコアが非常に高く、ゲームもクリエイターソフトも快適に動作する性能です。

また、「パフォーマンス・モード」にすることでマルチコア性能がアップします。ゲームをするだけなら「バランス・モード」でも十分ですが、ソフトウェアエンコードなどをするときは、「パフォーマンス・モード」にしてもいいでしょう。

CINEBENCH R23
Core i7-14700F
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K 36658 [PL1:253W]
Core i7-14700KF 32909 [PL1:253W]
29233 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i7-13700K 27496 [PL1:200W]
25805 [PL1:160W]
24092 [PL1:125W]
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Core i7-14700F 25763 [PL1:125W]
22778 [PL1:107W]
17531 [PL1:65W]
Core i7-13700F 22470 [PL1:125W]
17187 [PL1:65W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i5-13600K 22965 [PL1:253W]
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 5800X 15646
Core i5-14400F 15324 [PL1:65W]
Core i5-13400F 15223 [PL1:145W]
Ryzen 7 5700X 13605
Ryzen 5 5500 10605
Ryzen 5 4500 8908
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K 2242 [PL1:253W]
Core i7-14700KF 2164 [PL1:253W]
2146 [PL1:125W]
Core i7-14700F 2095 [PL1:107W]
2095 [PL1:65W]
2095
Core i7-13700K 2090 [PL1:160W]
2050 [PL1:200W]
2050 [PL1:125W]
Core i7-13700F 2026 [PL1:125W]
2023 [PL1:65W]
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 2010
Core i5-13600K 1949 [PL1:253W]
Core i5-14400F 1771 [PL1:65W]
Core i5-13400F 1744 [PL1:145W]
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Ryzen 7 5700X 1532
Ryzen 5 5500 1370
Ryzen 5 4500 1211
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH 2024
Core i7-14700F

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3050、RTX 4060またはRTX 4060 Ti 8GBを搭載することができます。今回、グラフィックスにはミドルロークラスのRTX 4060を搭載しており、FHD解像度なら、最新のゲームも最高設定で快適に動作する性能です。

なお、「パフォーマンス・モード」の方がややスコアが上がりますが、大きな差はありません。

3DMark Time Spy
GeForce RTX 4060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti SUPER 24128
RTX 4070 Ti 22597
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17214
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 10384 [パフォーマンス・モード]
10369 [バランス・モード]
RTX 3050 6140
3DMark Steel Nomad
GeForce RTX 4060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9275
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 4070 Ti SUPER 5507
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3682
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2274 [パフォーマンス・モード]
2248 [バランス・モード]
RTX 3050 1318

 

メモリ

Core i5搭載モデルでは16GBのDDR5-4800メモリが、Core i7搭載モデルでは16GBまたは32GBのDDR5-5600メモリが搭載されています。本製品では16GBのDDR5-5600メモリが搭載されており、帯域幅は想定よりやや狭かったですが、それでも十分な広さです。

SiSoftware Sandra 2021
~メモリ性能の評価 ~
16GB DDR5-5600
Core i7搭載モデルでは16GBまたは32GBのDDR5-5600メモリが搭載できる
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.58GB/s
DDR5-5600
デュアルチャネル
55.78GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
38.10GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージには、標準で512GBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度もまずまずです。カスタマイズでは最大1TBのSSDを選択できるほか、最大2TB HDDの2ndストレージを選択することもできます。複数のゲームをインストールする場合は、1TB SSDを選択することをおすすめします。

CrystalDiskMark
512GB PCIe Gen4 SSD
最大2TB HDDの2ndストレージを選択することもできる
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4970
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。ここでは「パフォーマンス・モード」にして、ゲームのフレームレートを計測しています。

今回、グラフィックスにはミドルロークラスのGeForce RTX 4060を搭載しており、FHD解像度なら、「ゴースト・オブ・ツシマ」などの負荷の重い最新のゲームも快適に動作する性能です。DLSSやフレーム生成に対応したゲームであれば、更にフレームレートを底上げすることも可能です。

中程度の重さのオンラインゲームや軽めのゲームでは、FHD解像度でも高いフレームレートが狙え、WQHD解像度でも60 fps以上で動作するタイトルも多いです。

FHD解像度で軽めのゲームしかプレイしない場合はRTX 3050でもいいですが、幅広くゲームをプレイしたい場合は、RTX 4060以上をおすすめします。

以下のゲームのフレームレートについて
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 非常に低い 106 fps
非常に高い 63 fps(87 fps)
2560x1440 非常に低い 70 fps
非常に高い 47 fps(75 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS SR:バランス、フレーム生成有効時の数値
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080)
RTX 4090 129 fps
RTX 4080 SUPER 127 fps
RTX 4070 Ti SUPER 122 fps
RTX 4070 SUPER 109 fps
RTX 4060 Ti 8GB 76 fps
RTX 4060 63 fps
RTX 3050 39 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:2560×1440)
RTX 4090 126 fps
RTX 4080 SUPER 109 fps
RTX 4070 Ti SUPER 95 fps
RTX 4070 SUPER 82 fps
RTX 4060 Ti 8GB 56 fps
RTX 4060 47 fps
重い部類のゲーム
パルワールド(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 80 fps
2560x1440 60 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 223 fps
RTX 4080 SUPER 192 fps
RTX 4070 Ti SUPER 165 fps
RTX 4070 SUPER 150 fps
RTX 4060 Ti 8GB 106 fps
RTX 4060 80 fps
RTX 3050 53 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 186 fps
RTX 4080 SUPER 155 fps
RTX 4070 Ti SUPER 130 fps
RTX 4070 SUPER 114 fps
RTX 4060 Ti 8GB 75 fps
RTX 4060 60 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.1)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 95 fps
レイトレ:ウルトラ 63 fps(106 fps)
2560x1440 ウルトラ 55 fps(93 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS SR:バランス、フレーム生成有効時の数値
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 168 fps
RTX 4080 SUPER 165 fps
RTX 4070 Ti SUPER 165 fps
RTX 4070 SUPER 158 fps
RTX 4060 Ti 8GB 117 fps
RTX 4060 95 fps
RTX 3050 61 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 157 fps
RTX 4080 SUPER 141 fps
RTX 4070 Ti SUPER 118 fps
RTX 4070 SUPER 104 fps
RTX 4060 Ti 8GB 73 fps
RTX 4060 55 fps
「AMD FSR2.1」有効
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高品質 107 fps
2560x1440 76 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 227 fps
RTX 4080 SUPER 218 fps
RTX 4070 Ti SUPER 208 fps
RTX 4070 SUPER 194 fps
RTX 4060 Ti 8GB 132 fps
RTX 4060 107 fps
RTX 3050 69 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 215 fps
RTX 4080 SUPER 194 fps
RTX 4070 Ti SUPER 169 fps
RTX 4070 SUPER 149 fps
RTX 4060 Ti 8GB 93 fps
RTX 4060 76 fps
RTX 3050 50 fps
中程度の重さのゲーム
STREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)
解像度 品質 FIGHTING GROUND WORLD TOUR
1920x1080 HIGHEST 60 fps(最大) 120 fps(最大)
2560x1440 60 fps(最大) 100 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 60 fps(最大)
RTX 4080 SUPER 60 fps(最大)
RTX 4070 Ti SUPER 60 fps(最大)
RTX 4070 SUPER 60 fps(最大)
RTX 4060 Ti 8GB 60 fps(最大)
RTX 4060 60 fps(最大)
RTX 3050 60 fps(最大)
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 60 fps(最大)
RTX 4080 SUPER 60 fps(最大)
RTX 4070 Ti SUPER 60 fps(最大)
RTX 4070 SUPER 60 fps(最大)
RTX 4060 Ti 8GB 60 fps(最大)
RTX 4060 60 fps(最大)
RTX 3050 53 fps(最大)
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 140 fps
2560x1440 93 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 315 fps
RTX 4080 SUPER 288 fps
RTX 4070 Ti SUPER 264 fps
RTX 4070 SUPER 241 fps
RTX 4060 Ti 8GB 172 fps
RTX 4060 140 fps
RTX 3050 89 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 271 fps
RTX 4080 SUPER 228 fps
RTX 4070 Ti SUPER 198 fps
RTX 4070 SUPER 172 fps
RTX 4060 Ti 8GB 112 fps
RTX 4060 93 fps
RTX 3050 60 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 149 fps
2560x1440 96 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 265 fps
RTX 4080 SUPER 264 fps
RTX 4070 Ti SUPER 254 fps
RTX 4070 SUPER 242 fps
RTX 4060 Ti 8GB 183 fps
RTX 4060 149 fps
RTX 3050 88 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 255 fps
RTX 4080 SUPER 233 fps
RTX 4070 Ti SUPER 214 fps
RTX 4070 SUPER 184 fps
RTX 4060 Ti 8GB 119 fps
RTX 4060 96 fps
RTX 3050 60 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 124 fps
2560x1440 79 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 240 fps
RTX 4080 SUPER 234 fps
RTX 4070 Ti SUPER 219 fps
RTX 4070 SUPER 204 fps
RTX 4060 Ti 8GB 148 fps
RTX 4060 124 fps
RTX 3050 74 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 223 fps
RTX 4080 SUPER 190 fps
RTX 4070 Ti SUPER 168 fps
RTX 4070 SUPER 148 fps
RTX 4060 Ti 8GB 93 fps
RTX 4060 79 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高設定 55 fps
2560x1440 33 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
332 fps
2560x1440 320 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 207 fps
2560x1440 152 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 222 fps
2560x1440 145 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 650 fps
2560x1440 450 fps
※プラクティスモードで計測

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。ここでも、「パフォーマンス・モード」にしてゲームのフレームレートを計測しています。高いスペックなので、いずれも高速です。クリエイターソフトも使用する場合は、「Core i7-14700F」を選択するといいでしょう。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

ソフトウェアエンコードは高速です。

x265でのエンコード時間
Core i7-14700KF 3分44秒 [PL1=253W]
Core i9-13900K 3分48秒 [PL1=253W]
Ryzen 9 7900X 3分58秒
Core i7-13700KF 4分08秒 [PL1=253W]
4分20秒 [PL1=210W]
4分21秒 [PL1=180W]
Core i7-13700K 4分36秒 [PL1=160W]
4分56秒 [PL1=125W]
Core i7-14700F 4分45秒 [PL1=125W]
5分15秒 [PL1=107W]
5分31秒 [PL1=100W]
6分36秒 [PL1=65W]
Core i5-13600K 5分13秒 [PL1=253W]
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-13700F 5分36秒 [PL1=100W]
6分42秒 [PL1=65W]
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i5-13400F 7分41秒
Ryzen 7 5700X 8分09秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Ryzen 5 4500 12分02秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出し時間は、上位のグラボを搭載したPCと比べると遅いですが、十分実用的な範囲の速度です。

Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分31秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
2分34秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分34秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
3分03秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4060
3分26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
3分30秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しも、下の表の中では遅いですが、実用面では十分な速さです。

グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
32秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
36秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti
47秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
48秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4060
52秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
RTX 4090 12494
RTX 4080 SUPER 8849
RTX 4080 8719
RTX 4070 Ti SUPER 7486
RTX 4070 Ti 7321
RTX 4070 SUPER 6463
RTX 4070 5426
RTX 4060 Ti 8GB 4427
RTX 4060 3262

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「バランス・モード」でのPL1は65Wですが、CPU電力は58W前後とやや低めで推移し、CPU温度は65℃付近で、問題ない温度です。

「パフォーマンス・モード」でのPL1は107Wですが、こちらはCPU電力は107Wから徐々に下がってしまっており、最終的には79W前後で推移しています。その分、CPU温度は70℃付近で、問題ない温度です。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。

どちらのモードも問題ない温度です。安心してゲームができます。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。

アイドル時はどちらのモードも低めの騒音値です。「バランス・モード」では、小さいケースにしては高負荷時も低めの騒音値ですが、「パフォーマンス・モード」になると高めの騒音値になります。ファンの音を抑えてゲームをプレイするなら、「バランス・モード」でもいいと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。なお、LEDはオンで計測しています。

今回、Core i7-14700F+RTX 4060と低いスペックではないので、消費電力はやや高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観は、グレーとブラックのツートンカラーです。電源を入れるとフロントパネル中央のLEDライトバーが点灯します。

 

「LOQ」ロゴ部分は光りません。

 

トップパネルはフラットです。

 

正面と背面です。映像端子は搭載するグラボによって変わります。フロントパネルのインターフェースにはUSB 3.2 Type-Aが2ポート、USB 3.2 Type-Cが1ポートあります。背面にはUSB 2.0が4ポートあります。

 

側面です。左側面には通気口が設けられています。

 

底面はこのようになっています。ゴム足は小さめです。

 

左サイドパネルを取り外すことで、内部にアクセスできます。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。

小さいケースですが、縦に長いです。裏面配線にはなっていません。

 

CPUクーラーは小型の空冷ファンです。Core i7-14700F搭載モデルでは、もう少し大型のクーラーを搭載しても良かったと思います。

 

メモリは2スロットです。また、Samsung製のメモリが搭載されていました。

 

M.2 SSDにはSK hynix製のものが搭載されていました。ヒートシンクは装着されていません。

 

グラフィックボードはサポートステーで補強されています。

 

このサポートステーは、下記の画像のように簡単に取り外すことができます。

 

今回搭載されていたGeForce RTX 4060です。メーカーは不明です。クロックなどは標準です。なお、「バランス・モード」と「パフォーマンス・モード」どちらのモードも、クロックは同じ数値です。

 

底面には電源ユニットと3.5インチドライブベイがあります。電源ユニットはAcBel製で容量は500Wです。

 

電源ユニットと向かい合うように、フロントファンが搭載されています。8cmのファンなので小さいです。

 

斜めから見たケース内部

斜めから見た画像はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、Lenovo LOQ Tower 17IRR9のレビューです。

流行りのピラーレスやガラスサイドパネルで中身を見せるようなかっこいいPCケースではなく、ケース自体はやや安っぽさがあり、また裏面配線もされていませんが、その代わり価格はかなり安いゲーミングPCです。Core i5-14400F+RTX 3050のエントリークラスなら11万円台から購入可能です。

「Switchからの乗り換えで、ゲーミングPCが欲しいけれど、高いものは買えない」といったような方におすすめです。

フロントパネルのLEDライトバーが特徴的で、極端にダサいデザインではなく、ゲーミングPCらしさを感じます。

省スペース設計で、狭いデスクにも設置しやすく、圧迫感も少ないです。

 

Lenovo LOQ Tower 17IRR9

格安ゲーミングPC

特徴

  • 価格が非常に安い
  • フロントパネルのLEDライトバーが特徴的
  • 省スペースでデスク上に設置しやすい

こんなあなたに

  • とにかく安いゲーミングPCが欲しい方
  • 価格11万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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