レノボ IdeaCentre 5i Gen 8の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-13400
Core i7-13700
GPU CPU内蔵グラフィックス
メモリ 8GB ~ 32GB
DDR4-3200
ストレージ 512GB ~ 1TB PCIe SSD
電源 310W 80PLUS
PLATINUM
価格[税込] 8万円台~
第13世代CPU搭載で8万円台~

IdeaCentre 5i Gen 8 は、最新の第13世代Coreプロセッサーを搭載しつつ、「8万円台~」と安いデスクトップPCです。

最安モデルでも、Core i5-13400を搭載しており、一般的な用途であれば、十分な性能です。

また、奥行きが短く、動作音も低いので、デスク上に置いても圧迫感が少なく静かな環境で仕事ができます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-13400、16GBメモリ、512GB SSD

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

 

法人はこちら

複数台購入する・電話で相談したい、といったときは法人専用ストアがお得です。

 

目次

お忙しい方は、「IdeaCentre 5i Gen 8 の特徴」のみお読みください。

 

IdeaCentre 5i Gen 8の特徴

インテル第13世代Coreを搭載しつつ低価格

IdeaCentre 5i Gen 8は、最新のインテル第13世代Coreプロセッサーを搭載しつつ、価格が安いデスクトップPCです。

搭載できるCPUは、Core i5-13400またはCore i7-13700で、一般的なユーザーが日常で使うには十分すぎる性能です。

また、価格は、8万円台からと安いのも特徴です。

ただし、最安モデルはメモリが8GBの1枚挿しなので、できれば16GB(8GBx2)のモデルがいいかと思います。メモリ交換ができる方であれば、自分で増設してもいいと思います。なお、メモリの規格はDDR4-3200です。DDR4-3200の8GBのメモリなら、Amazonなどで3,000円位で購入することが出来ます。

2023年5月10日時点での価格

 

奥行きが短い

IdeaCentre 5i Gen 8は、奥行きが短いので、デスクの上に置いても、圧迫感が少ないです。動作音も低いので、デスクの上に置いても、気が散ることなく作業ができます。

奥行きが短い

 

光学ドライブを搭載

最近のタワー型デスクトップPCは、光学ドライブを搭載した機種が減ってきていますが、本製品は光学ドライブを搭載しています。ただ、ブルーレイドライブは選択することができないので注意しましょう。

光学ドライブを搭載

 

電源ユニットは310W

IdeaCentre 5i Gen 8の電源ユニットは、80PLUS PLATINUMの310Wです。ターボブースト時のCPU電力が100Wくらいだったので、75W程度のGeForce GTX 1650のグラボなら増設しても大丈夫かなと思います。

なお、サイズが小さめのPCですが、フルハイトPCI(ロープロファイルではないPCI)のグラボを増設することができるのは嬉しいです。

電源ユニット

 

パフォーマンスのチェック

IdeaCentre 5i Gen 8のパフォーマンスをチェックします。

CPU

CPUには、Core i7-13700またはCore i5-13400が搭載されています。

今回は、Core i5-13400が搭載されていましたが、PL1値は65Wに設定されていました。CINEBENCH R23の結果は次の通りです。実際の計測値では、ターボブースト後のCPU電力は55W程度で推移していたため、ベンチマークスコアはやや低めでしたが、普通のユーザーが仕事や趣味で使う分には、十分な性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-13400
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K 36658 [PL1:253W]
Core i7-13700K 29800 [PL1:253W]
27763 [PL1:180W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Core i7-13700(F) 26413 [PL1:181W]
24367 [PL1:140W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i7-12700K 22792 [PL1:190W]
Ryzen 9 5900X 20251
Ryzen 7 5800X 15646
Core i7-11700K 12958
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-13400 11719 [PL1:65W]
Core i5-12400F 11505 [PL1:65W]
Ryzen 5 3600 9412
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K 2242
Core i7-13700KF 2130 [PL1:253W]
2129 [PL1:180W]
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 2010
Core i7-13700(F) 1983 [PL1:181W]
1949 [PL1:140W]
Core i7-12700K 1947 [PL1:190W]
Core i5-13400 1763 [PL1:65W]
Core i5-12400F 1715 [PL1:65W]
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Ryzen 7 3700X 1276
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵のものを使います。外部グラフィックスを選択することは出来ません。今回、メモリがシングルチャネル(メモリの1枚挿し)ということもあり、グラフィック性能は低いです。

下のグラフは、本製品以外はノートPC用のグラフィックスですが、それらよりも低いスコアです。ゲームをしたり、動画編集をしたりしたいなら、別のPCにするか、GeForce GTX 1650のグラボでもいいので、増設するといいでしょう。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
インテル UHD グラフィックス 730
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
Core i5-13400
メモリDDR4-3200
7583
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen4 SSDですが、実測値はPCIe Gen3程度の速度しか出ていません。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3512
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

ターボブースト後の安定動作時のCPU電力は約55Wと低めです。その代わりCPU温度は60℃台で推移しており、低めの数値です。

CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

IdeaCentre 5i Gen 8の動作音(静音性)のチェック結果です。

デスクトップPCとしては低めの動作音です。PCにある程度顔を近づけないと、音は聞こえません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックカードを搭載していないので、そこまで高い消費電力ではありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

フロントパネルは斜めの波のような凹凸があって素敵です。

 

天面に通気口などはないので、物を置くことができます。

 

前面には、ヘッドホン・マイク端子、USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2のポートがあります。

 

右側面はご覧の通りです。

 

左側面には通気口があります。

 

背面にはご覧のポートがあります。

HDMIは、HDMI1.4bとなっており、4Kモニターに接続した場合、30Hzになるか、色の形式がYCbCr420になります。ただ、当サイトで接続した限りでは、なぜか60Hz、RGBで表示出来ていました。ノートPCでもこういうことがたまにありますが、よく分かりません。ただ、仕様表では、「1920 x 1080 ドット@60Hz」となっているので、4Kモニターに接続しようと思っている方は、別のPCにするか、グラボを増設するかしたほうが無難です。

LANについては、2.5GBASE-Tに対応しています。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。マザーボードがギリギリ入るPCケースサイズになっています。

 

電源ユニットは、80PLUS PLATINUMなので安心です。容量は310Wです。

 

画像だと見えづらいですが、前面の下に、80mmのフロントケースファンが1つあります。

 

背面にも、80mmのケースファンがあります。

 

CPUファンはトップフロー型です。スペースの問題で、サイドフロー型のファンに取り替えることは出来ません。

 

メモリスロットは2つです。

 

M.2スロットは1つです。

 

マザーボードのPCI Expressスロットはご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、IdeaCentre 5i Gen 8のレビューです。

インテル第13世代Coreプロセッサーを搭載しつつ、8万円台と安いデスクトップPCです。

PCケースの奥行きが短く、動作音も低いので、机の上にも設置しやすいです。

光学ドライブも搭載し、BTOメーカーのPCと比べるとデザインもいいと思います。

ただし、8万円台の最安モデルは、メモリが8GBの1枚挿しです。個人的には16GBメモリのモデルにするか、自分でメモリを1枚増設したほうがいいと思います。

電源ユニットは310Wです。GeForce GTX 1650のグラボなら増設しても構わない容量だと思います。なお、ケースが小さいので、できるだけ小さいグラボを選んだほうがいいと思います。

 

第13世代CPU搭載で8万円台~

IdeaCentre 5i Gen 8

特徴

  • 最新のインテル第13世代Coreを搭載
  • 低価格
  • 奥行きが狭く、動作音も静か

こんなあなたに

  • 一般ユーザー
  • 仕事用PCが欲しい方 
公式サイトはこちら

 

 

関連ページ