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レノボ IdeaCentre T540 Gamingの実機レビュー

CPU | Core i5-9400 Core i5-9400F Core i7-9700 |
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GPU | GTX 1650 GTX 1660 GTX 1660Ti |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD / SSD+HDD |
価格 | 7万円台(税込)~ |
※現在7,700円引きのセール期間中の価格です。また、レノボのサイトは税込み表示であるためご注意下さい。
IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスからミドルクラスのグラフィックスが搭載可能な、スリムタイプのゲーミングPCです。
フロントパネルが青く点灯するモダンなデザインで見栄えも良く、スリムタイプなので、省スペースです。
価格も抑えられているので、コストパフォーマンスの高い製品だと思います。
特に、ライトゲーマーやゲーミングPC初心者の方におすすめのゲーミングPCです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-9400、GeForce GTX 1650 4GB、メモリ8GB、256GB M.2 SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「 IdeaCentre T540 Gamingの特徴」のみお読みください。
IdeaCentre T540 Gamingの特徴
コストパフォーマンスの高いスリム型ゲーミングPC
IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスであるGeForce GTX 1650、ミドルクラスのGTX 1660、GTX 1660Tiを搭載可能なスリム型ゲーミングPCです。一番安いモデルなら8万円台から購入できます。
特に「PUBG」や「Apex Legends」、「フォートナイト」などの軽いシューティングを中心にプレイする方や、初めてゲーミングPCの購入を考えている方におすすめです。

スリムで省スペース
IdeaCentre T540 Gamingは、スリム型なので、一般的なゲーミングPCであるミドルタワーと比べて一回り小さく、置き場所に困っている方にもおすすめの製品です。

スリム型でも冷却効率の良い内部構造
スリム型のゲーミングPCの場合、スペースの大きいミドルタワーと比べて内部が狭いので、パーツや配線などがごちゃごちゃして冷却性が損なわれる絵場合が多いのですが、本製品は、裏面配線はされていないものの、光学ドライブが無いこともあり、配線がそれほどごちゃごちゃしておらず、すっきりしています。そのため、スリム型にしては冷却効率が比較的良く、長時間のゲームが可能です。

ゲームベンチマーク
前述の通り、IdeaCentre T540 Gamingは、エントリークラスであるGeForce GTX 1650、ミドルクラスのGTX 1660またはGTX 1660Tiを搭載可能です。SUPERシリーズを選べないのは残念ですが、そのうち搭載できるようになるかもしれません。
GeForce GTX 1650を搭載した本機で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
GeForce GTX 1650だと、フォートナイトやApex Legends、PUBGなど軽いゲームなら最高設定で60 fps以上で動作します。バトルフィールドVや、重いゲームに分類したタイトルの場合、グラフィック設定を下げるか、GTX 1660またはGTX 1660Tiを搭載しているモデルを選択することをおすすめします。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
軽量品質 | 65 fps |
標準品質 | 50 fps | |
高品質 | 37 fps |
※灰色のバーは、他の製品で計測した参考値です
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
最低 | 82 fps |
中 | 56 fps | |
最高 | 45 fps |
![]() 重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
低 | 87 fps |
高 | 40 fps(53 fps) | |
最高 | 30 fps(41 fps) |
![]() 中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
低 | 89 fps |
高 |
59 fps | |
最高 | 43 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
標準(デスク) | 105 fps |
高(デスク) |
69 fps | |
最高品質 | 61 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
低品質 | 68 fps |
高品質 | 57 fps | |
最高品質 | 53 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
非常に低い | 134 fps |
中 | 93 fps | |
ウルトラ | 65 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i5-9400 | |
GTX 1650 | ||
1920 x 1080 |
低設定 | 186 fps |
高設定 | 74 fps | |
エピック | 63 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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|
---|---|
解像度 | Core i5-9400 |
GTX 1650 | |
1920x1080 | 65 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | Core i5-9400 |
GTX 1650 | |
1920x1080 | 19921 |
※約5500で60fps
本製品に搭載されていたGeForce GTX 1650のスペックは次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品で選択できる代表的なCPUは次表(緑色のバー)の通りです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~

※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
※一部、The Guru3D.comのサイトから引用しています
グラフィックス
本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
GeForce GTX 1650 [レビュー機で計測] |
GeForce GTX 1650 [他の機種で計測] |
|
![]() DX11を使用するゲーム用 |
8257 | 8664 |
ストレージ
PCIe-NVMe SSDのスコアです。
~ CrystalDiskMark ~

※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~

実際のソフトで計測した処理時間
実際のソフトで計測した処理時間です。
電源設定 | エンコード時間 |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 17分30秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分11秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分27秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
ターボブースト後の約30秒後に、CPU Clockがかなり下がっています。その影響で他のPCよりもややエンコード時間が長めです。

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲーム等に集中しづらいです。
"やや低め~普通"の騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
全体的に普通の温度です。スリム型にしては冷却効率は良いと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。60℃台後半で推移しており、普通の温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃後半で推移しており、普通の温度です。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
CPU、GPUともに省電力なパーツを搭載しているので、ゲーミングPCとしては低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
電源を入れると点灯する青いLEDや、トライアングルテクスチャーが施された、モダンなデザインのフロントパネルが特徴的です。

右側面です。通気口はありません。

左側面には通気口があります。

天面です。

正面と背面の画像です。

正面のインターフェースです。Type-A USB 3.0が2ポート、Type-A USB 3.1が2ポート、Type-C USB 3.0が1ポート、ヘッドホンとマイク端子があります。SDカードスロットに見える部分はダミーです。

背面のマザーボードとグラフィックカードの入出力ポートです。

底面のゴム足は小さめです。

ケース内部のチェック
内部へのアクセス
IdeaCentre T540 Gamingの内部構造はちょっと特殊です。左側面カバーを開けると画像のようになっています。

次にフロントパネルを外します。配線が繋がっているので、お気をつけください。

黄色の部分を押しながら矢印の方向にひっぱることで、開くようになっています。

開いた内側には3.5インチストレージを搭載するスペースがあります。スリム型にしては内部の配線はごちゃごちゃしておらず、空気の通りも良いと思います。

ケース内部の画像
マザーボードの全体画像です。メーカーは不明です。メモリスロットは2スロットです。

搭載されていたGeForce GTX 1650のグラフィックカードです。シングルファンでメーカーは不明です。


マザーボード右下にPCIe NVMe M.2 SSDが装着されています。

ケース内側の3.5インチストレージを搭載するスペースです。もう一台搭載できそうですが、マウント用のパーツは見当たりませんでした。

搭載されていた電源は310Wです。

斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。

反対側の斜めから見た画像です。

周辺機器
同梱されていたキーボードとマウスです。特にマウスはあまり良いものではないので、ゲーム用には別に用意した方がいいと思います。

まとめ
以上が、レノボ IdeaCentre T540 Gamingのレビューです。
エントリークラスからミドルクラスのグラフィックスが搭載可能なスリム型のゲーミングPCです。
軽いゲームだけならGTX 1650でもいいですが、負荷の高いゲームもプレイしたい場合はGTX 1660Tiモデルがおすすめです。
スリム型なので設置スペースに余裕があり、デスク上に置いてもインテリアを損ねないモダンなデザインです。
スリム型にしては冷却性、静音性も比較的高く、長時間ゲームに集中できると思います。
価格も安くコストパフォーマンスに優れていると思います。特にゲーミングPCを初めて購入する方やライトゲーマーの方におすすめです。
コスパに優れたスリム型ゲーミングPC
レノボ IdeaCentre T540 Gaming

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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