レノボ Yoga Creator 7の特徴レビュー

更新日:2020年1月9日
CPU 最大 第10世代Core i7
GPU 最新版 NVIDIA GTX
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS ※1
質量 約1.8kg~
バッテリー 約13時間
価格[税別] 不明

※1 4Kと記載しているページもあります

クリエイターのための持ち出せる15.6型ノートPC

Yoga Creator 7は、その名の通り、クリエイター向けの15.6型ノートPCです。

最大第10世代Core i7、最新版のNVIDIA GTXを搭載し、高めのスペック構成となっています。また、sRGB 100%、Delta E<2の高品質なフルHD液晶を搭載しています。

Web用の写真や動画の編集作業などに対する適性が高い、クリエイティブワーク向けのノートPCです。

しかも、構成の割に軽量・コンパクトで、バッテリー駆動時間もそこそこ長いので、持ち出ししやすいです。

公式サイトはこちら

Yoga Creator 7の特徴

持ち出し可能なクラムシェル型ノートPC

Yoga Creator 7は、Yogaシリーズですが、360度回転するヒンジを備えたコンバーチブル型の2 in 1 PCではなく、クラムシェル型のノートPCです。

15.6型の割には、質量も約1.8kgからと軽量で、サイズも比較的コンパクトなので、持ち出すこともできるでしょう。

軽量でハイスペックのYoga Sシリーズに似た、持ち出しを意識したクラムシェル型ノートPCです。

 

広色域のフルHD液晶搭載

Yoga Creator 7は、フルHD、IPS、sRGB 100%、300nitsの液晶を搭載しています。視野角が広く、sRGB 100%と色域も広いため、豊かな色表現が可能です。

さらに、Delta E値(国際標準色差)が2以下となっており、標準色に近い色表現が可能な点が特徴的です。

名前の通り、クリエイター向けのノートPCとしてふさわしい液晶と言えるでしょう。

ただし、フォトグラファーが専門的な印刷用として使用するには、フルHD液晶では解像度が不足していますし、色域もやや物足りないです。Web用の写真や動画の編集などのWebコンテンツ作成が最適な用途になると思います。

 

液晶表面は2種類

Yoga Creator 7の搭載する液晶に質に関しては上述のとおりですが、表面の素材について、ガラスディスプレイと、非ガラスディスプレイの2種類を選択できるようです。

一般的なガラスディスプレイ搭載だと質量が約1.9kgからであるのに対して、非ガラスディスプレイ搭載だと約1.8kgからと少し軽量になります。

見え方や、価格の差は不明ですが、モビリティ性を気にする場合は、非ガラスディスプレイを選択するとよさそうです。

なお、液晶のベゼルは、左右約4mm、上部約6.9mm、下部約9mmのスリムベゼルとなっており、コンパクト化にも貢献しています。クリエイターにふさわしい、スタイリッシュな見た目となっています。

狭額ベゼル液晶

 

最大で第10世代Core i7搭載

Yoga Creator 7の搭載するCPUは、最大で第10世代Core i7となっています。

詳細は不明ですが、最小容量となる256GB SSDを搭載するモデルのみIce LakeのCPUになるようです。それ以外のストレージを搭載するモデルは、Ice Lake以外になるようで、Comet LakeのCore i7-10710Uが搭載されるのが順当かなと思いますが、まだ未発表の第10世代のHシリーズCore i7プロセッサーが搭載されるという可能性もあります。

CINEBENCH R20 マルチコア
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1484
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
赤字は第10世代Coreプロセッサー

 

最新のNVIDIA GTXグラフィックス搭載

Yoga Creator 7の搭載する外部グラフィックスは、型式は不明ですが、最新のNVIDIA GTXグラフィックスとアナウンスされています。

MXシリーズではないので、そこそこ高めのグラフィックス性能だと思われます。

Adobe Illustrator CCや、Photoshop CC、Lightroom CCなどのアプリが快適に動くでしょう。

 

長めのバッテリー駆動時間

Yoga Creator 7は、外部グラフィックスを備え、高めのスペックのクリエイター向けノートPCでありながら、最大約13時間と長めのバッテリー駆動が可能です。

また、急速充電に対応しており、スタンバイモード、または電源OFF時であれば、1時間で約80%のチャージが可能です。

 

ユーザーフレンドリーな機能

Yoga Creator 7は、ユーザーがクリエイティブな作業に集中できるように、便利な機能も備えています。

例えば、ユーザーがPCの前からいなくなったことを認識し、PCの前に戻ると顔認証ですぐにPCを使えるようにすることで、セキュリティやプライベートを守ることができます。

また、ファンクションキー+Qキーを押すことで、インテリジェントクーリングモードに変更し、バッテリー駆動時間を延ばす、Q-Controlという機能も備えています。

 

テンキー付きキーボード

Yoga Creator 7は、テンキー付きキーボードを搭載しています。

見たところ、標準的な配列のようです。標準でバックライトも付いており、外出先の薄暗い場所でも作業がしやすいと思います。

テンキー付きキーボード

 

Wi-Fi 6も選択可能

Yoga Creator 7は、オプションでWi-Fi 6を選択できます。

通信速度が向上し、混雑するような場所の公共Wi-Fiスポットでも接続が安定しやすいです。使用環境に応じて、必要であればWi-Fi 6を選択するといいでしょう。

 

SDカードリーダーも搭載

Yoga Creator 7は、最近省かれることが多いSDカードリーダーも備えています。一眼レフなどの撮影機器から画像や映像を簡単に取り込むことができ、クリエイター用ノートPCとしては嬉しいです。

その他、インターフェイスとして、USB3.1 x2、USB4.0 Type-C、HDMI出力を備えています。

USB4.0 Type-Cポートは、USB PDと、DisplayPortにも対応しており、他社のUSB PD対応アダプターでの充電や、外部ディスプレイへの出力もでき、便利です。

 

フルメタルボディで高い堅牢性

Yoga Creator 7は、フルメタルボディ構成のため、堅牢性があり、安心して持ち出すことができます。

ボディカラーはダークモスです。ブラックぽいですが、角度によっては深い緑を感じ、渋みがあります。

ダークモス
角度によってはほぼブラックにも見える

 

既存機種との比較

最後に、クリエイティブな作業にも使用できる既存機種のYoga S740 (15)との比較を行います。

Yoga S740(15)は、持ち出し可能な15.6型ハイパフォーマンスノートPCですが、Yoga Creator 7は、さらに軽量、かつわずかながらコンパクトになっているので、持ち出しやすくなっています。

Yoga Creator 7の搭載するCPUやGPUの正確な情報はありませんが、Yoga S740(15)を超えてくることを願います。

なお、Yoga Creator 7の日本での発表と発売は未定です。すぐにでも、持ち出せるクリエイティブ作業に使えるノートPCが欲しいという場合は、Yoga S740(15)だと22万円台(税込)で購入できるので、こちらも検討してみるといいと思います。

既存機種との比較
  [本製品]
Yoga Creator 7
レノボ
Yoga S740 (15)
画像
CPU 最大 第10世代Core i7 Core i7-9750H
GPU Latest NVIDIA GTXシリーズ GTX 1650 Max-Q
液晶種類 15.6型 FHD IPS sRGB 100% Delta E<2 15.6型 FHD HDR400 IPS 光沢
質量 約1.8kg~ 約1.93kg
サイズ [幅] 355
[奥行] 230
[高さ] 17.9
[幅] 357.14
[奥行] 233.54
[高さ] 17.7
バッテリー 最大 約13時間 約15.6時間

 

まとめ

Yoga Creator 7は、クリエイティブな作業に適した15.6型ノートPCです。

高めのスペックに加えて、正確な色表現が期待できる液晶を搭載しています。

dGPUを搭載した15.6型の高スペックノートPCでありながら、比較的軽量、かつコンパクトで、バッテリー駆動時間も長めです。そのため、顧客先での作業や、持ち出して外での作業などにも対応できます。

ブロガー、Youtuberなど、クリエイティブな作業の敷居が下がっているので、そのようなWebコンテンツを作成するクリエイターに最適な機種だと思います。

Webコンテンツの作成に適したクリエイター向け15.6型ノートPC

Yoga Creator 7

特徴

  • sRGB 100%、Delta E<2の液晶
  • 最新版NVIDIA GTX搭載
  • 持ち出せる質量と、バッテリー駆動時間

こんなあなたに

  • Webクリエイター
  • 外出先でクリエイティブな作業をする方
  • 価格不明(未発売)
  • 一言CPUとGPUがカギに
公式サイトはこちら

 

参考記事

Datasheet YOGA CREATOR 7 - Lenovo

Lenovo CES 2020

 

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