レノボ Ideacentre 510S の実機レビュー

更新日:2019年10月20日
CPU Core i7-9700
Core i7-8700
Core i5-9400
Core i5-8400
Core i3-9100
Celeron G4930
Celeron G4900
GPU CPU内蔵
メモリ 4GB ~ 16GB
ストレージ PCIe SSD / HDD
PCIe SSD + HDD
価格[税別] 3万円台~
コスパが高いデスクトップPC

Ideacentre 510Sは、コスパの高いデスクトップPCです。

例えば、Core i5-9400、8GBメモリ、256GB SSDという売れ筋構成が6万円台です。

また、PCケースがやや小さい点も特徴です。NUCなど、もっと小型のPCは存在しますが、本製品はデスクトップCPUを搭載し、拡張カードも増設できる点が優位です。

ただし、電源容量は180Wと小さいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Core i5-9400、8GBメモリ、256GB PCIe SSD + 1TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「Ideacentre 510Sの特徴」のみお読みください。

 

Ideacentre 510Sの特徴

高いコストパフォーマンス

Ideacentre 510Sはコストパフォーマンスの高さが特徴のデスクトップPCです。

Celeron搭載モデルなら3万円台という安さです。Core i5-9400、8GB、256GB SSDという標準的なおすすめの構成でも6万円台で購入することができます。

価格だけで言えば、ドスパラのミニタワーのほうがわずかに安いケースもありますが、本製品は次に説明する通り、PCケースがコンパクトであるというメリットもあります。

高いコストパフォーマンス

 

比較的コンパクト

Ideacentre 510Sは、メーカーサイトの写真からでは分かりにくいと思いますが、意外と小さいボディです。下図のようにミニタワーと比較すると、ずいぶん小さいことが分かると思います。

もっと小型のPCは存在しますが、CPUがノート用だったり、拡張カードを増設できなかったりします。一方、本製品はデスクトップ用CPUを搭載し、ロープロファイルではありますが、拡張カードを増設することも可能です。

ミニタワーとの比較

 

カスタマイズはできない

Ideacentre 510Sは、CPUやメモリを自由にカスタマイズすることができません。

構成が決まったモデルがいくつかラインナップされており、その中から選ぶような形になっています。理想通りの構成にはならない可能性があります。ただし、希望通りの構成のモデルがあった場合、他よりも価格が安いので、非常に満足できる買い物になるでしょう。

 

各用途の快適度

Ideacentre 510Sの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
どの構成でも快適に動くでしょう。おすすめはCore i5を搭載したモデルで、汎用的に使うことができます。
動画鑑賞 同上です。
RAW現像
画像編集
Core i5以上なら快適に写真の現像・編集ができると思います。
動画編集 外部グラフィックスを搭載したモデルが無いため、動画編集向きではありません。ただし、PowerDirectorやFilmoraなどの家庭向けソフトで、簡易的な編集をするならCore i5以上のCPUを搭載していれば、割と快適に動くと思います。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いPCゲームやブラウザゲームなら動くでしょう。

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

本製品で選択できる代表的なCPUは次の通りです。ロースペックのものからハイスペックのものまで選択できます。よくわからなかったら、Core i5-9400が無難です。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i5-9400
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9900K 4943
Ryzen 7 3700X 4740
Core i7-9700K 3656
Core i7-9700 3403
Core i7-8700 3338
Core i5-9400 2339 [レビュー機で計測]
Core i5-8400 2291
Core i3-9100 1600くらい
Celeron G4900 600くらい
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
※一部のCPUは省略しています

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDやHDDを搭載しています。できるだけSSDを搭載したモデルをおすすめします。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
256GB SSD
1TB HDD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3257 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 220 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカード

SDカードスロットの速度は遅いです。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時や中負荷時のときは普通の騒音値です。高い負荷がかかるエンコード時は、他のデスクトップPCと比較しても高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度がやや高いです。

CPU温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

外観のチェック

外観のチェックです。

フロント面は割とかっこいいと思いますが、側面や天面はシンプルです。

 

最近のデスクトップでは省かれることもある光学ドライブをちゃんと搭載しています。また、(速度は遅いですが)SDカードスロットもあります。

 

天面です。

 

底面です。

 

背面です。映像出力には、HDMI、DisplayPort、VGAがあります。

 

ケースの内部とエアフローのチェック

ケース内部の画像です。

ストレージや光学ドライブは、マザーボードと重なるように配置されています。

 

CPUファンはトップフロー型です。

 

メモリは2スロットです。真上に光学ドライブとHDDがあるため、メモリの換装はしにくいです。

 

 

電源は180Wと小さめです。グラフィックカードはあまり増設しないほうがいいと思います。

 

まとめ

以上が、レノボ Ideacentre 510Sのレビューです。

他社よりもコストパフォーマンスが非常に高いデスクトップPCです。

最近では、タワーPCでも省略されることが多くなってきた、光学ドライブおよびメモリカードスロットも搭載しています。

比較的コンパクトで、設置もしやすいです。NUCなどもっと小さいデスクトップPCは存在しますが、本製品は、デスクトップCPUを搭載し、拡張カードも増設可能で、処理性能・拡張性において優れています。

ただし、拡張カードはロープロファイルのみ対応で、電源容量も180Wと少ないです。一般的なミニタワーのように、高性能グラフィックカードを搭載することはできません。

 

コスパの高いデスクトップPC

Ideacentre 510S

特徴

  • 高いコストパフォーマンス
  • 比較的コンパクト

こんなあなたに

  • 予算が少ない中でいいものが欲しい
  • 高いグラフィック性能は必要ない
公式サイトはこちら

 

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