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レノボ ideapad 330(14)の実機レビュー
CPU | Celeron N4000 Core i3-7020U Core i5-8250U |
---|---|
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | 128GB SSD / 128GB SSD + 1TB HDD |
光学 ドライブ |
DVDスーパーマルチ |
液晶サイズ | 14.0型 |
液晶種類 | HD / FHD 非光沢 |
質量 | 約2.1kg |
バッテリー | 最大約7.8時間 |
価格 | 4万円台~(税込) |
ideapad 330(14)は、SSDを搭載しつつも、価格を抑えた14.0型ノートPCです。Celeronのモデルなら約4万円、Core i3のモデルでも5万円台で購入可能です。
いくつかCPUが用意されていますが、CeleronとCore i3-7020Uのモデルは、光学ドライブを搭載しており、Core i5-8250Uのモデルは光学ドライブが無い代わりにSSD + HDDの構成になっています。
メーカー仕様値では2.1kgとなっていますが、当サイトの計測では1.7kg台となっており、思ったほど重くありませんでした。宅内移動であれば十分な軽さだと思います。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i3-7020U、4GBメモリ、128GB SSD
目次
お忙しい方は、「ideapad 330の特徴」のみお読みください。
ideapad 330の特徴
3つのモデルがあるが仕様が割と異なる
ideapad 330には、Celeronモデル、Core i3モデルと、Core i5モデルの3種類があり、割と仕様が異なるため注意が必要です。
CeleronモデルとCore i3モデルは、光学ドライブを搭載していますが、液晶はHD(1366x768)と低めです。
一方、Core i5モデルは、光学ドライブが無い代わりに、SSDに加えてHDDも同時搭載しており、さらに液晶はFHD(1920x1080)と解像度が高くなっています。
Cleron モデル |
Core i3 モデル |
Core i5 モデル |
|
---|---|---|---|
CPU | Celeron N4000 | Core i3-7020U | Core i5-8250U |
メモリ | 4GB | 8GB | |
ストレージ | 128GB SSD | 128GB SSD +1TB HDD |
|
液晶サイズ | 14型 | ||
液晶種類 | HD TN 非光沢 | FHD TN 非光沢 | |
DVD | あり | あり | なし |
価格 | 40,850円 (64,532円) |
53,033円 (78,052円) |
83,570円 (106,223円) |
Celeron、Core i3モデルのみ光学ドライブを搭載
ディスプレイはTN液晶
ideapad 330は、Celeron、Core i3モデルはHDのディスプレイ、Core i5モデルはフルHDのディスプレイを搭載してます。見やすさを考えると、フルHDの方が良いと思います。
ただし、どちらのディスプレイもTN液晶となっています。兄弟機種のideapad 330Sと比べると視野角は劣ります。また、HD液晶の実機を確認すると色域も広くありません。ディスプレイにこだわる方や画像を頻繁に扱う方であれば、他のPCの方がよいでしょう。
180度開くディスプレイ
ideapad 330のディスプレイは、写真のように180度開きます。
写真のようにフラットで使用することはあまりなくても、ディスプレイの角度を自由に調整できるので、ひざの上で使用するときなどに便利です。また、視野角の悪さを多少カバーできるかもしれません。
180度開くヒンジ
カスタマイズはできない
ideapad 330は、各CPUを搭載した3つのモデルがあり、Microsoft Office付きのモデルもそれぞれありますが、構成をカスタマイズすることはできません。
Core i3搭載のライバル機種との比較
Core i3モデルと、ライバル機種を比較します。
ここでは、コスパが非常に高いInspiron 15 3000と比較します。価格は税込みで統一しています。
Inspiron 15 3000のほうが、価格が安くなっており、特にOffice搭載時の価格が安くなっています。また液晶サイズも大きいです。据え置きで(移動しないで)使うならこちらのほうがいいでしょう。
ただし、ideapad 330のほうが、CPU性能がやや良くなっており、Core i3-7020UはCore i3-6006Uの約1.1~1.2倍のスコアです。また、質量も軽くなっており持ち運びに便利です。別の部屋へPCを持っていったりすることがあるなら、こちらのほうがいいと思います。
ideapad 330 | Inspiron 15 3000 (3567) |
|
---|---|---|
CPU | Core i3-7020U | Core i3-6006U |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | 128GB SSD | 128GB SSD |
液晶 | 14型 HD TN 非光沢 |
15.6型 HD TN 非光沢 |
光学ドライブ | あり | あり |
質量 | 2.1kg 実測では1.768kg |
2.246kg |
価格(税込) | 53,033円 (78,052円) |
51,311円 (58,733円) |
レビュー | ― | レビュー |
※クーポン適用後の税込み価格です
※価格は変動するため詳細はメーカーサイトでご確認下さい
Core i5搭載のライバル機種との比較
次は、Core i5-8250Uモデルと、ライバル機種を比較します。Core i5-8250U搭載モデルの中では、おそらくコスパが最も高いideapad 520と比較します。
ideapad 520のほうが、価格が安く、液晶もIPSパネルになっており、光学ドライブも搭載し、コスパが高いです。
ideapad 330は、SSD + HDDの構成になっている点が魅力です。また、ideapad 520には及ばないものの、他のPCと比較した場合は、十分コスパは高いです。また、質量はideapad 330のほうが軽くなっています。
ideapad 330 | ideapad 520 | |
---|---|---|
CPU | Core i5-8250U | |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | 128GB SSD + HDD 1TB |
256GB SSD |
液晶 | 14型 FHD TN 非光沢 |
15.6型 FHD IPS 非光沢 |
光学ドライブ | なし | あり |
質量 | 2.1kg 実測では1.768kg |
2.2kg |
価格(税込) | 83,570円 (106,223円) |
80,136円 (102,060円) |
レビュー | ― | レビュー |
液晶ディスプレイのチェック
ideapad 330の液晶ディスプレイのチェックです。
今回はHD TNパネルの特性を紹介します。
品質は低めの液晶です。
液晶型番は「AUO B140XTN02.E」でした。視野角は狭いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。
色域は狭いです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきはあまり感じません。
画素の拡大図
非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmと、標準的な数値です。ややたわみを感じますが、普通の打ちやすさだと思います。
「Backspace」キーの上が「電源」ボタンになっており、打ち間違えると「電源」を押してしまうことがあるので気をつけましょう。
また、英語キーボードと共通化している影響で、「Enter」キーの隣のキーがくっ付いており、ややかっこ悪いです。
クリックボタンの操作性は普通です。クリックボタンはやや固めかなと思います。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
ideapad 330のパフォーマンスのチェックです。
CPU
以下の3種類のCPUを選択可能です。目的に応じて選んで下さい。よく分からなかったら、Core i3-7020Uが無難だと思います。動画編集や画像編集などをやってみたいと思っている方は、Core i5-8250Uがいいでしょう。ネットだけ見られればいいという方はCeleron N4000でもいいと思います。
CPU性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
ストレージは、SATA SSDで、十分な速度です。
ストレージ性能の目安
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
本製品で計測したベンチマーク
以下、実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。
今回初めてCore i3-7020Uを試しましたが、一般ユーザーには十分な性能かと思います。
(CPU性能の評価)
Core i3-7020U
(CPU性能の評価)
Core i3-7020U
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i3-7020U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 57分10秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 6分05秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
128GB SATA SSD
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
挿入すると、カードが半分くらい出っ張ります。
速度も遅いです。
SDカードのベンチマーク(UHS-Ⅰのカードで測定)
質量のチェック
ideapad 330の質量のチェックです。
メーカー仕様表では、約2.1kgとなっており、14型PCにしては重いなと思っていましたが、実際に計測してみたところ、約1.768kgしかありませんでした。外出先へ持って歩くのはどちらにしろ厳しいですが、室内でパソコンを移動させるケースであれば、十分軽い質量ではないかと思います。
また、ACアダプターの容量も軽く160gしかありませんでした。
質量の計測結果
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約30Whと少なめです。
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下の表の通りで短めです。
バッテリー駆動時間 | |
---|---|
PCMark 8 Home テスト ※1 | ― |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 4時間7分 |
動画再生時 ※3 | ― |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。うるさいと図書館や講義室などで使うときに、周りの人の迷惑になります。
動作音は普通です。
パーツの温度のチェック
温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Core i3の場合は低めの温度です。Core i5になると温度はもっと高くなると思います。
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
低めの温度です。使っていて不快になりません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
今回、HD(1366x768)の液晶であるということもあり、低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
パームレスト部分は、ヘアライン加工が施されたメタル風の質感で、安っぽく見えません。
天板もシルバーで、見た目がよく、指紋も付きにくくて実用的です。
ヒンジ部分の拡大図です。
液晶フレームは、ややプラスチック感があります。
底面はフラットです。バッテリーの取り外しはできません。
スピーカーは底面に配置されています。勝手に点数をつけると、10点満点で4点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
液晶は180度開きます。
右側面には光学ドライブが搭載されています(Core i5モデルは非搭載)。
左側面はLAN、HDMI、USB、USB Type-C、メモリカードスロットが搭載されています。なお、Celeronモデルの仕様を確認すると、USB Type-Cが書かれてないので、搭載されていないと思われます。
ACアダプターの容量は45Wです。
まとめ
以上が、ideapad 330のレビューです。
SSDを標準搭載しながら、約4万円で購入できる14型ノートPCです。Core i3 モデルでも、5万円台という安さです。
質量も実測値では約1.7kgと軽く、室内でパソコンを持ち運んで使うような方に適しています。
外観も安っぽくないですし、Core i3モデルの場合なら、温度も心配ありません。
ただし、液晶の品質はあまりよくありません。ここは妥協する必要があります。
詳細・購入はこちら
レノボ 公式サイト
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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