レノボ ThinkPad X1 Tablet (3rd Gen,2018モデル)の実機レビュー

更新日:2019年5月18日
CPU 第8世代Core (U)
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SATA / PCIe SSD
液晶サイズ 13.0型
液晶種類 3K (3000x2000)
質量 本体:890g~
本体+キー:1.27kg~
バッテリー 本体:最大約11時間
LTE 対応
価格[税別] 19万円台~
打ちやすいキーボードに、LTEに対応したSurfaceタイプの 2 in 1 PC

ThinkPad X1 Tablet(2018)は、Surfaceタイプの2 in 1 PCです。

特徴の1つは、打ちやすいThinkPadキーボードカバーを搭載している点でしょう。仕事がはかどります。

また、LTEやペンにも対応している点もメリットです。外出先でもインターネットに接続することができます。

CPUには第8世代のCoreプロセッサーを搭載し、普通のラップトップPCと変わらぬ性能です。

ディスプレイのアスペクト比が3:2となっており、13.0型とサイズも大きく、解像度も高く、仕事がしやすいと思います。

外出先でインターネット通信でき、タブレットにもなり、ペンも使えるため、営業職などに適していると思います。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Core i7-8550U、16GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad X1 Tabletの特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad X1 Tablet (2018)の特徴

第8世代インテルCoreプロセッサーを採用し、大幅性能UP

従来のThinkPad X1 Tablet (2017)は、「Yシリーズ」のCore i5-7Y54を搭載していましたが、新しいThinkPad X1 Tablet (2018)では、「Uシリーズ」の第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、大幅に性能がアップしています。

ただし、「パフォーマンスのチェック」で掲載しますが、長い時間、CPU使用率が100%になるような処理をかけると、サーマルスロットリングが発生し、CPUクロックがやや落ち、処理に時間がかかります。エンコードや、動画編集(の書き出し)のように時間のかかる処理を行うのであれば、別のPCがいいと思います。

 

打ちやすいキーボード

ThinkPad X1 Tablet (2018)には、薄型キーボードが付属します。ThinkPadシリーズのキーボードは打ちやすさに定評がありますが、付属するキーボードも例外ではありません。タブレット形状で使用でき、ThinkPadのキーボードも使用できるというのは大きな魅力でしょう。

打ちやすいキーボード

 

写真にあるように、キーボードは、傾斜がついた打ちやすい状態で使用可能です。

キーボードは傾斜をつけることが可能

 

また、薄型のキーボードなので、本体に装着して折りたたんだ状態でも、厚みが15.1mmととても薄くなっています。

キーボードを装着したまま折りたたんだ状態

 

角度調節可能なキックスタンド

ThinkPad X1 Tablet (2018)は、角度調節可能なキックスタンドを備えています。2017年モデルのキックスタンドと比較すると、スタンドが開く仕組みが変わっており、Surfaceなどと同じような開き方になっています。従来のモデルは、レバーを引いてスタンドを出さなくてはならなかったため、新モデルのほうがスタンドは出しやすいと思います。

2018年モデルのキックスタンド
2017年モデルのスタンド

 

LTEにも対応

ThinkPad X1 Tablet (2018)は、LTEにも対応しています。最新世代のSurface Pro 6はまだLTEに対応していないので、大きなアドバンテージです。なお、今回の貸出機は、LTE搭載モデルではないため、テストはしていませんが、今発売中のモデルは全てLTEが内蔵されているようです。

 

頑丈なセパレート型2 in 1 PC

ThinkPad X1 Tablet (2018)は、他のThinkPadシリーズのPCと同じく、12のMIL基準テストと、200以上の品質チェックが行われ、砂漠や無重力環境などの厳しい状況でも安心して使用できる堅牢性を誇っています。大きなディスプレイには、強度の高いGorillaガラスが使用されています。安心して持ち運び、ビジネスシーンで活躍できるタブレット形状PCと言えるでしょう。

 

Lenovo Pen Proが使用可能

ThinkPad X1 Tablet (2018)は、4,096段階の筆圧感知が可能なLenovo Pen Proが使用可能です。また、タブレット本体に、ペンホルダーを取り付けることも可能です。

Lenovo Pen Proが使用可能

 

従来あったオプションモジュールは使用不可に

ThinkPad X1 Tabletと言えば、バッテリーなどを増設できるモジュールが特徴の1つでした。しかし、2018モデルのThinkPad X1 Tabletではこのモジュールは使用できなくなりました。取り換えが割と面倒だったので、あまり使用する人がいなかったのかもしれません。ただ、バッテリー駆動時間を延長するモジュールは便利だと思っていたので、やや残念です。

モジュールは使用不可

 

Surface Proとの簡易比較

ライバル機種と言えるSurface Proと簡易的に比較します。ThinkPad X1 Tabletは、液晶が大きく、解像度も高く、キーボードも打ちやすい上にバックライトも搭載し、LTEにも対応しています。作業はX1 Tabletのほうがしやすいと思います。また、USB Type-C(Thunderbolt 3兼用)を搭載しているので、ドックなどを接続する場合はX1 Tabletのほうが便利です。

一方、Surface Pro 6は軽くて、バッテリー駆動時間も長く、サイズも小さく持ち運びに適しています。また、価格が安い点もメリットです。

Surface Proとの簡易比較表
  ThinkPad X1 Tablet Surface Pro 6
CPU性能(CINEBENCH R15) 540
(Core i7-8550U)
584
(Core i5-8250U)
液晶 13.0型
3000 x 2000
12.3型
2736 x 1824
キーボードバックライト 搭載 非搭載
LTE 対応 非対応
USB Type-C あり なし
バッテリー駆動時間(当サイト計測) 4時間35分 7時間11分
質量(タブレット本体) 890g~ 770g~
質量(キーボード付き) 1.27kg 1.1kg弱
価格(税込) 23万円台~ 12万円台~
バッテリー駆動時間は、PCMark 8 Workのバッテリーライフテストで実施

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶のチェックです。

液晶の型番は「LP130QP1-SPA1」でした。最大輝度は、当サイトの計測では383cd/m2とやや高めです。

液晶は13.0型、3000 x 2000となっており、Surface Pro 6よりもサイズおよび解像度とも大きいです。

その他の特性については、下のタブをクリックして下さい。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの線もまずまず揃っていて、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%、Adobe RGBカバー率は76.8%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

フリッカーは発生していません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad X1 Tabletのキーボードのチェックです。

ThinkPadシリーズのノートパソコンと同じキーボードを搭載しており、打ちやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードにはバックライトも搭載しています。キーボードカバーで、バックライトを搭載しているのは珍しいです。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad X1 Tabletのパフォーマンスのチェックです。

CPU

タブレット型のPCですが、一般的なノートPCと同じCPUを搭載しているため、快適に動作します。

CPU性能
~ CINEBENCH R15 ~
Core i7-8550U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i5-8265U 542
Core i7-8550U 540 [レビュー機で計測]
Core i3-8145U 340
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3481 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

CPU使用率が100%になるようなエンコード処理は、やや時間がかかっていました。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 37分34秒
QSVでエンコード (※2) 3分56秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H 16分40秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i7-8550U 37分34秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

CPUクロックをみると、約1分後に大きくクロックダウンしているのが分かります。その後もクロックが上がったり下がったりを繰り返しています。

エンコード開始後、約10分だけ計測
x265でエンコード時間中のCPU温度

エンコード中の温度を確認すると、ターボブースト時は90℃台にまで温度が上がっています。その後、クロックが下がり70℃前後で推移しています。

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。  

microSDカードのみ対応しています。スロットタイプなので挿入後の出っ張りはありませんが、取り出すには先のとがったPINが必要です。

SDカード

 

SDカードリーダー/ライターの速度は普通です。なお、UHS-Ⅱのカードを挿入すると逆に速度が下がります。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。

Thunderbolt 3 に対応しており、ドック類が使えるので便利です。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W) ×
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 DP-HDMIケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

質量のチェックです。

タブレットのみだと、一般的なタブレットと比較するとやや重いと思います。

キーボードカバー付きの質量は、一般的なモバイルノートと比較すると普通の質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
タブレット本体 894g
タブレット+キーボードカバー 1,273g
45W ACアダプター 243g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad X1 Tabletのバッテリー容量は42Whです。

バッテリー駆動時間は下表のようになっています。液晶解像度が3000 x 2000と高いため、バッテリー駆動時間はやや短めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 最大 約11時間
(2) 動画再生時 ※2 5時間42分
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 4時間35分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

外観のチェック

ThinkPad X1 Tabletの外観です。

液晶のベゼルがもう少し細いとかっこよかったと思います。

スピーカーは正面側の両サイドに配置されており、音質は悪くありませんが、最大音量が小さめです。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

背面の画像です。

 

キーボードカバーを外したときの画像です。割と薄く出来ていると思います。

 

キックスタンドは、かなりの角度まで広げることができます。ペンを使うときに便利でしょう。

 

インターフェースは少なめですが、ThunderBolt 3ポートが2つ搭載されているので、多くのことに対応可能です。

 

ACアダプターは、ThinkPadシリーズによく搭載される45Wのものです。

 

まとめ

ThinkPad X1 Tabletは、Surface タイプの2 in 1 PCです。

ライバル機種のSurface Pro 6よりも優位な点は、打ちやすいThinkPadシリーズのキーボードカバーが搭載されている点でしょう。また、画面サイズ・解像度も高く、LTEにも対応しています。

ただし、タブレット本体の質量がやや重く、バッテリー駆動時間も長くありません。また、価格が21万円以上もします。

ノートPCと変わらぬ性能を持っており、ペンにも対応し、タブレットにもなり、LTEに対応することで、色々な使い方ができるため、営業職のような方に最適な1台ではないかと思います。

キーボードが打ちやすいSurfceタイプの2 in 1 PC

ThinkPad X1 Tablet

特徴

  • タブレットにもなる2 in 1 PC
  • 打ちやすいキーボードカバー
  • LTE対応でどこでもインターネット通信可能
  • ペン対応

こんなあなたに

  • お客様に説明することの多い営業職
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