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HP Omni PC200(200-5350jp)のレビュー

更新日:2011年2月15日
PC 200
HP Omni PC200

激安!地デジ内蔵ボードPC

地デジチューナーを内蔵したフルHD液晶のボードPCの中で、私が調べた限りでは最安の製品です。

視聴ソフトはWindows Media Centerですが、基本的な機能を備えており結構使えます。Windows Media Centerがどこまで使えるかを中心に、その他気づいたことをレビューします。

HP Omni PC200の基本スペックをチェック

まずは、HP Omni PC200の基本スペックをチェックします。ただし、2010年10月25日現在の情報です。

スペック

CPU

CPUは、Core i3-550 ~ Core i7-870まで選択可能です。本機は、Core i5-650を搭載しています。

メモリ

2~4GBまで選択可能です。今回搭載しているはメモリ4GBです。規格はPC3-10600です。

グラフィック

グラフィックスは、CPU内蔵、GeForce G210、GeForce GT230から選べます。本機はCPU内蔵です。

その他

3派地デジチューナーを搭載可能です。本機も搭載しています。また、ブルーレイ再生ドライブも搭載可能です。

Windows Media Centerをあなどることなかれ

HP Omni PC200 で地デジを視聴・録画するときは、Windows Media Centerを使います。人によっては、「え!Media Centerか・・・」と思う方もいるかもしれません。

しかし、Windows 7 に搭載されるWindows Media Centerは結構使えます。タイムシフト、キーワード録画、画面の縮小など基本的な機能は持っていますし、特に10フィートGUIが好評です。10フィートGUIとは、10フィート(約3m)離れたとこからでも操作できるように文字を大きくし、画面を見やすくしているユーザーインターフェイスのことです。メーカー独自の地デジ視聴ソフトより、Windows Media Centerのほうを好んで使う方もいます。

まずは、Windows Media Centerで出来ることと、出来ないことをまとめましたのでご覧下さい。

Windows Media Centerで出来ること

まずは、Windows Media Centerで出来ることを一覧にしました。もちろん、全部の機能は書ききれないので、ここでは代表的な機能のみ記載しています。

Windows Media Centerで出来ること
画面 出来ること
地デジの視聴画面
地デジ視聴画面
番組ガイド
番組表
録画予約
録画予約
録画一覧
録画一覧
画面の縮小
画面の縮小

Windows Media Centerで出来ないこと

今度は、私が気づいた範囲で、Windows Media Centerで出来ないことを紹介します。

まず、番組表は全局一覧表示することができません。10フィートGUIは画面の文字が大きいため、3~4局までしか一覧で表示することができません。

番組表と視聴画面は同じウィンドウを使用するため、テレビを視聴しながら、番組表を見るといったことができません。これも10フィートGUIであるために起こる課題です。

倍速録画ができません。フルハイビジョンの放送を録画すると、1時間あたり約7GBもの容量を必要とします。そのためメーカー独自の地デジ視聴エンジンの中には、動画を圧縮して、通常よりも10分の1程度のデータ容量で録画できるものもあります(ただし画質はやや落ちる)。Windows Media Centerにはそういった倍速録画機能がありません。

DTCP-IP(著作権保護されたコンテンツをネットワーク経由で他の機器から再生する技術)に対応していません。ただし、このパソコンで録画も視聴する予定なら対応してなくても問題ないです。

やや細かい内容かもしれませんが、これらの機能がなくても問題ないという方は、Windows Media Centerで良いと思います。また、離れたところからリモコン操作で地デジを見たい人もWindows Media Centerが良いと思います。

ここがすごい! - 地デジ内蔵ボードPC(フルHD液晶)の中で最安

地デジチューナーを内蔵したフルHD液晶のボードPCについて、スペックと価格を比較してみました。尚、スペックはできるだけ安い構成にしています。価格を見るとHP Omni PC200はかなり安いです。私が2010年10月25日に調べた限りでは最安でした。

地デジチューナー内蔵/フルHD液晶ボードPCの比較
製品名 HP Omni PC200 D社 S社 N社 F社 T社
CPU Core i3-550 Athlon II 240e Core i5 Core i3 Core i5 Pentium P6100
グラフィック GeForce G210 内蔵 内蔵 内蔵 内蔵 内蔵
液晶サイズ 21.5型 21.5型 21.5型 23型 23型 21.5型
テレビ機能




視聴ソフト Windows Media Center Windows Media Center 独自ソフト 独自ソフト P社製 独自ソフト
価格 約93,000円 約120,000円 約120,000円 約143,000円 約155,000円 約155,000円
※2010年10月25日時点の価格です
※スペックは変更される可能性があります
※価格は直販モデルのパソコンです

ここがすごい! - 動作音が静か

地デジ番組を予約録画しようと思っている場合、パソコンの動作音を確認することは重要です。例えば、深夜番組を予約録画した場合、パソコンの動作音がうるさいと気になって眠れません。

ここではHP Omni PC200の録画中の動作音を計測しました。ついでに、アイドル時と、高負荷状態の動作音も計測しました。

結果としては、まずアイドル時(PCの電源を入れただけの状態)は41.3dBでした。私の部屋を極力無音にしても41.1dBはあり、その差は+0.2dBなので非常に静かです。

番組録画時は42.1dBでした。やや動作音はしますが、それでも非常に静かです。私の部屋でデスクトップPCの動作音を計測すると、44.5dB程度はするので、かなり静かなのがわかると思います。

Crystal Markのベンチマーク実行させて高負荷にさせたときの騒音は46.8dBでした。さすがに、ファンの回転音がややうるさく感じました。
尚、無反響室で測定したわけではないので全く正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。

PC 200 の動作音

ここがすごい! - 液晶はもちろんフルHD

HP Omni PC200の液晶はフルHDですので、地デジの綺麗さを十分に堪能できます。また、下の図のように、ウィンドウを2つ並べられるので、作業しやすいです。

2画面表示

視野角は普通です。一般的なノートPCよりは良いですが、VAパネルの液晶ディスプレイよりはやや悪いです。パネルは非光沢液晶を採用し、映り込みが少ないです。

PC 200の視野角

ここがすごい! - 横に回転

ちょっと面白いのが、四角い台座なのに、横に回転するところです。意外でした。背面のUSBポート等にケーブルを接続するときや、隣の人に画面を見せるとき等に便利です。

横に回転するPC 200

パフォーマンスのチェック

HP Omni PC200のパフォーマンスをチェックします。

本機は、CPU内蔵グラフィックスだったので、それほどグラフィクス関係のスコアはよくありませんでした。地デジを観るならGeForce GT230を選択したほうが良いと思います。

CPUのスコアはデスクトップ用のパーツを使っていることもあり、高い値です。

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows エクスペリエンス インデックスは次の通りです。やはり、グラフィックスのスコアが良くありません。

Windowsエクスペリエンス


CrystalMark 2004R3 ベンチ

次は、CrystallMark 2004R3のベンチマークの結果です。参考までに省スペースデスクトップPCのs5450jp/CTと比較しています。グラフィックスがCPU内蔵ということもあり、スコアはやや見劣りします。

HP Omni PC200 のCrystalMark 2004R3ベンチ
製品名 HP Omni PC200 HP Pavilion Desktop PC
s5450jp/CT
基本スペック Core i5-650、CPU内蔵グラフィックス Core i7-870、 GeForce GT320
CrystalMark 2004R3 Mark 146171 203601
ALU(CPU性能) 41010 50069
FPU(CPU性能) 41311 49125
MEM(メモリ性能) 30472 42416
HDD(ハードディスク性能) 14233 13488
GDI(2Dグラフィック性能) 14658 15475
D2D(2Dグラフィック性能) 1837 7265
OGL(3Dグラフィック性能) 2650 25763

品質チェック! - 安心の国内生産

Made in Tokyo

HPと聞くと、富士通やNECと違い、品質に不安がある方もいるのではないでしょうか?

でも、HPのパソコンは大丈夫です。 東京(昭島)で生産されているため製品の品質は高いです。

また、世界シェアNo.1のメーカーであることからも、品質の高さがうかがえます。品質が低いのにシェアNo.1なんてありえませんから。

ショップ系PCと違い、パーツの動作確認がきちんと取られているため安心感もあります。

私もHP のデスクトップパソコンを所有していますが、元気に動いています。



ゲームは動く? - CPU内蔵グラフィックスでは無理

一応、ゲームが動くか確認しました。その結果、はやりCPU内蔵グラフィックスでは無理でした。ライトなゲームもするなら、GeForce GT230を搭載した方がよいです。

HP Omni PC200のゲームベンチマーク
製品名 HP Omni PC200
基本スペック Core 5-650、CPU内蔵グラフィックス
THE LAST REMNANT 1920*1080 7.36
デビルメイクライ4 1920*1080 RANK D
バイオハザード5 1920*1080 RANK C
Average FPS 6.6
モンスターハンターフロンティア第二弾(絆) 1920*1080 427

外観をチェック - 液晶一体型なので場所をとらない

HP Omni PC200の外観です。液晶一体型なので場所をとりません。左側面にはUSB2.0ポートと、SDカード等スロット、マイク、スピーカー端子などがあります。右側は、光学ドライブと、ディスプレイの輝度調整ボタンがあります。ちなみにデフォルトでは輝度がやや高めなので、作業をするときは下げた方が良いでしょう。

HP PC 200 の外観

背面は、テレビ端子、USB2.0ポート、LANポート、電源などがあります。B-CASカードの挿入口は背面右側のフタを開けるとあります。背面のフタのはずし方はコツがあるので、良く説明書を見ましょう。

HP PC 200 背面

ここが残念

まず、チューナーがシングルチューナーである点です。録画中に裏番組を視聴することができません。

ボードPCなので、当り前ですが、PCIカード等を拡張することができません。そういったカードを拡張予定なら、セパレートタイプのデスクトップPCのほうが良いです。「HP デスクトップPCの一覧」も御覧ください。

まとめ

以上が、HP Omni PC200のレビューでした。HP Omni PC200の特徴は、地デジチューナーを搭載しフルHDの液晶ながら、10万円を切る安さです。

まとめると、次のようなメリットがあります。

HP Omni PC200は、こんなあなたにおすすめです。


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