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液晶付き水冷クーラー搭載のHP OMEN 35L(インテル)の実機レビュー

サイズ | ミニタワー |
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CPU | Core Ultra 7 265K Core Ultra 9 285K |
GPU | RTX 4070 Ti SUPER RTX 4080 SUPER RTX 4090 RTX 5070 Ti(近日発売) RTX 5080 |
メモリ | 32 / 64GB(DDR5) |
ストレージ | 2TB Gen4 NVMe SSD |
電源 | 1000W |
価格 | 35万円台~ |
HP OMEN 35Lは、内部の見えるスモークガラスに、RGBライティングが映える美しい外観が特徴的な、ミニタワーゲーミングPCです。
特に、BTOパソコンでは珍しい液晶ディスプレイ付きの水冷クーラーを標準搭載しており、画像やアニメ、システム情報などを表示することができます。
CPUにはインテル Core Ultraを搭載し、GPUにはハイクラスのGeForce RTX 40シリーズから、最新のGeForce RTX 5080を搭載したモデルもあります。GeForce RTX 5070 Tiモデルも近日発売予定です。
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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 265K、GeForce RTX 4070 Ti SUPER
目次
お忙しい方は、「HP OMEN 35Lの特徴」のみお読みください。
HP OMEN 35L の特徴の特徴
スモークガラスとRGBライティングが映える美しい筐体!
HP OMEN 35Lは、フロントパネルと左サイドパネルにスモークガラスパネルを採用し、内部のRGBライティングが映える美しいデザインが特徴です。
RGBライティングに対応しているのはフロントファン×2、リアファン、CPUクーラーのラジエーターファン×2、メモリで、各パーツ個別でライティングの調整をすることも可能です。
また、最近の流行でもあるホワイトモデルも登場しています。こちらは、フロントパネルがガラスパネルではなくメッシュパネルになっており、スタイリッシュなブラック/グラス筐体とは違い、カワイイ見た目のデザインとなっています。
特に、部屋に設置してもインテリアとして映えるような、デザイン重視の方におすすめしたいゲーミングデスクトップPCです。
なお、今回レビューするのはブラック/グラス筐体となります。





水冷クーラーのポンプヘッドに液晶ディスプレイを搭載!
CPUを冷やす水冷クーラーには、ポンプヘッド部に2.1インチ、480x480の液晶ディスプレイが搭載されており、好きな静止画像やGIFアニメ、ビデオ、クロック、システム監視モニタを表示させることができます。
液晶ディスプレイを搭載した水冷クーラーは、筆者も若い頃に憧れたオシャレパーツのひとつですが、当時BTOパソコンで採用しているメーカーはほぼ皆無でした。高コストなので、現在でもBTOで採用するのはかなり珍しいですが、デザイン重視にとことんこだわるOMEN 35Lでは、なんとこちらを標準搭載しています。
ガラスパネル越しに見ると、一際目を引くパーツとなるので、液晶ディスプレイに好きなものを表示させて、自分好みにカスタマイズして楽しんじゃいましょう。液晶ディスプレイのカスタマイズは、プリインストールされている「OMEN Gaming Hub」から可能で、480x480であれば、好きな動画も再生させることができます。




Core Ultra プロセッサーに最大でGeForce RTX5080を搭載!
HP OMEN 35Lのインテル搭載モデルでは、最新のCore Ultra プロセッサー「Core Ultra 7 265K」または「Core Ultra 9 285K」に、最大で「GeForce RTX 5080」を搭載。さらに、GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルも近日発売予定となっています。
なお、RTX 4070 Ti SUPER / RTX 4080 SUPER / RTX 4090搭載モデルでもいい方は、定期的にセールが行われているので、購入を検討している方は狙い目です。ちなみに、執筆時点では「冬の特別セール」が行われており、Core Ultra 7 265K +RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルが36万円台からとなっています。

「モンスターハンターワイルズ」も快適に動作!
レビューしたのはCore Ultra 7 265K + RTX 4070 Ti SUPERを搭載したモデルですが、2月28日発売の『モンスターハンターワイルズ』も快適に動作するスペックです。
2月5日に公開されたベンチマークソフトでは、フルHD解像度、ウルトラ設定(DLSS : クオリティ、フレーム生成 : ON)で平均166 fpsと、高いフレームレートで非常に快適という結果です。4K解像度、ウルトラ設定(DLSS : クオリティ、フレーム生成 : ON)でも平均90 fpsと、快適にプレイ可能という結果でした。
ベンチマークソフトではフレームレートが高めなので、2月7日に開催されたオープンベータテストで「アルシュベルド」と戦ってみたところ、フルHD解像度、ウルトラ設定(DLSS : クオリティ、フレーム生成 : ON)で平均122 fps、4K解像度、ウルトラ設定(DLSS : クオリティ、フレーム生成 : ON)でも平均70 fpsと、DLSSおよびフレーム生成を使ってはいるものの、ウルトラ設定でも快適プレイできる性能でした。



パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、プリインストールされている「OMEN Gaming Hub」から、電源モードの変更が可能です。電源モードはデフォルトの「最適」と「パフォーマンス」の2種類があり、温度コントロール(ファンの動作)も「静」「標準」「パフォーマンス」の3種類から選択することができます。
この記事では、「最適」と「パフォーマンス」の2種類の電源モードで、各種ベンチマークを計測しています。なお、「最適」時の温度コントロールは「標準」、「パフォーマンス」時の温度コントロールは「パフォーマンス」で計測しています。
なお、「OMEN Gaming Hub」からCPUコアとメモリのオーバークロックが可能ですが、今回は試していません。




今回、CPUにはCore Ultra 200Sシリーズの「Core Ultra 7 265K」を搭載しています。このCPUの仕様上のプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は125Wです。
本製品のPBPを確認したところ、「最適」でのPL1は125Wと標準で、「パフォーマンス」でのPL1は160Wと高めに設定されていました。


以下に掲載するCPUとグラフィックスのベンチマークについては、 電源モードを、デフォルトの「最適」の時と「パフォーマンス」の時で計測しています。
CPU
今回、CPUには「Core Ultra 7 265K」を搭載しています。20コア20スレッド、Intel AI Boost NPUも内蔵し、ワットパフォーマンスに優れたインテルの新世代デスクトップ向けCPUです。
CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。
Core Ultra 200Sシリーズの中でも、上位に位置するCore Ultra 7を搭載しているので、マルチコア、シングルコアともに高いスコアです。ゲームもクリエイティブワークも快適に行える性能です。
なお、電源モードを「パフォーマンス」することで、マルチコア性能が少しアップしますが、シングルコア性能はそれほど変わりません。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックカードは、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載しており、3DMarkのスコアは下の通りです。
負荷の重いゲームも4K解像度で動作する性能です。
なお、電源モードを「パフォーマンス」しても、グラフィックスコアはほとんど差はありません。


メモリ
メモリには、64GB(16GB×4)のDDR5-4800を搭載しています。「OMEN Gaming Hub」から5600 MT/sにオーバークロックが可能ですが、今回は試していません。

ストレージ
ストレージは、標準で2TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、下記の通りアクセス速度も高速です。
容量のカスタマイズはできませんが、標準で2TBも搭載しているので、複数のゲームをインストールしたり、動画素材の保存にも問題ない容量だと思います。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
本製品は、Core Ultra 7 265Kに、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載しています。搭載されるGPU性能が高いというのもあり、全体的にフレームレートは高いです。
負荷が非常に重い「モンスターハンターワイルズ」では、前述の通り、ベンチマークに加えオープンベータを実際にプレイしてみましたが、フルHDから4K解像度まで、ウルトラ設定(DLSS : クオリティ、フレーム生成 : ON)でも快適に動作する性能です。
最近発売されたばかりの「ファイナルファンタジー7 リバース」では、最高設定でもフルHD解像度で平均120 fpsと高いフレームレートで動作し、4K解像度でも平均60 fps以上出ているので、快適なプレイが可能でしょう。
「ゴースト・オブ・ツシマ」では最高設定、フルHD解像度で平均102 fpsと高いフレームレートで動作し、4K解像度では平均60 fpsでプレイが可能です。
対応しているゲームでは、DLSSやフレーム生成を有効にすることで、フレームレートを向上させることができるので、負荷の重い最新のゲームでも高い設定で快適にプレイできるでしょう。
eスポーツタイトルである「マーベル・ライバルズ」では、最高設定でもフルHD解像度で平均133 fpsと、高いフレームレートで優位にプレイが可能です。
フォートナイトで高いフレームレートを維持するには、グラフィック設定を下げる必要がありますが、FF14などのオンラインゲームや軽めのゲーム、eスポーツタイトルも非常に快適にプレイできる性能です。
![]() 非常に重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ(第2回オープンベータ、アルシュベルド戦)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ DLSS : クオリティ フレーム生成 : ON |
1920x1080 | 122 fps |
2560x1440 | 100 fps | |
3840x2160 | 70 fps |
![]() 非常に重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ(ベンチマーク)
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品質 | 解像度 | 平均 fps / スコア |
ウルトラ DLSS : クオリティ フレーム生成 : ON |
1920x1080 | 166 fps/ 28306(非常に快適) |
2560x1440 | 166 fps/ 28306(非常に快適) | |
3840x2160 | 90 fps/ 15504(快適) |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー7 リバース
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
高 動的解像度 : OFF |
1920x1080 | 120 fps(最大) |
2560x1440 | 100 fps | |
3840x2160 | 62 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Ghost of Tsushima Director's Cut(ゴースト・オブ・ツシマ)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
非常に高い 動的解像度 : OFF |
1920x1080 | 102 fps |
2560x1440 | 94 fps | |
3840x2160 | 60 fps(113 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(アップデート 2.21)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 164 fps |
2560x1440 | 121 fps | |
3840x2160 | 55 fps(69 fps) | |
レイトレ:ウルトラ DLSS : クオリティ |
1920x1080 | 111 fps |
2560x1440 | 84 fps | |
3840x2160 | 45 fps(78 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
高品質 | 1920x1080 | 195 fps |
2560x1440 | 167 fps | |
3840x2160 | 100 fps |
![]() 重い部類のゲーム
マーベル・ライバルズ
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
最高設定 | 1920x1080 | 133 fps |
2560x1440 | 97 fps | |
3840x2160 | 54 fps(84 fps) |
※括弧内はアンチエイリアスと超解像度タイプ:DLSSバランス
※訓練場で計測
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高品質 | 1920x1080 | 184 fps |
2560x1440 | 150 fps | |
3840x2160 | 86 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター6 シーズン1]
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高設定 | 1920x1080 | 80 fps |
2560x1440 | 55 fps | |
3840x2160 | 37 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
その他設定 | 解像度 | 平均 fps |
3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
1920x1080 | 300 fps |
2560x1440 | 292 fps | |
3840x2160 | 288 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 300 fps |
2560x1440 | 290 fps | |
3840x2160 | 170 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。

ソフトウェアエンコードは速いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー

Premiere Proでは、そこそこ速い書き出し時間です。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

Lightroomの書き出しではトップクラスに速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、本製品のCPUクーラーは水冷です。
電源モード「最適」ではPL1=125Wに設定されているので、 CPU電力は125W付近で推移し、CPU温度は75℃付近と、問題ない温度です。
電源モード「パフォーマンス」ではPL1=160Wに設定されているので、 CPU電力は160W付近で推移し、CPU温度は80℃付近と、やや高めですが、こちらも問題ない範囲の温度です。
- 最適
- パフォーマンス




ゲーム時のCPU、GPU温度
続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。
電源モード「最適」では、CPU温度はおおよそ65℃前後で推移し、GPU温度は70℃前後と、どちらも問題ない温度です。
電源モード「パフォーマンス」では、CPU温度はおおよそ60℃台前半で推移し、GPU温度は60℃台後半と、こちらも問題ありません。ファンの回転速度が上がるのもあり、CPUとGPUどちらの温度も、電源モード「最適」よりやや低くなっています。
ファンの音が気になる場合は電源モード「最適」でいいですが、長時間安定してゲームをプレイしたい場合は電源モード「パフォーマンス」にするといいと思います。
- 最適
- パフォーマンス




静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。
フロントファン×2、リアファン×1、ラジエーターファン×2と計5つのケースファンを搭載していますが、アイドル時は比較的静かです。ゲーム時も40dBを超えることなく、高性能パーツを搭載したゲーミングPCにしては低めの騒音値です。デスクサイドに設置しても動作音がそれほど気にならないので、ヘッドホンなしでも、ゲームに集中できるでしょう。ただし、電源モード「パフォーマンス」では、タイトルによっては動作音が大きくなる可能性があります。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (最適) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
約30dB | 約37dB | 約37dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
今回、Core Ultra 7 265K+GeForce RTX 4070 Ti SUPERと高い構成なので、消費電力も高いです。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (最適) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
約50W | 約390W | 約407W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
今回の筐体はブラック/グラスです。フロントパネルとサイドパネルがスモークガラスになっており、内部で点灯するRGBライティングが美しい、イカしたゲーミングPCとなっています。


トップパネルは通気性の良いメッシュパネルとなっています。

トップパネルのインターフェースです。 USB Type-C 10Gbps×1、USB Type-A 5Gbps×2と、便利なポートが集中しています。電源ボタンは少し小さくて、押しにくいのが気になりました。

フロントパネルです。おそらくアクリル製だと思います。スモーク越しの2基のRGBファンがかっこいいです。吸気はフロントパネルの側面から行います。



フロントパネルは簡単に取り外すことができ、フィルター掃除も楽です。


背面のインターフェースです。 Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps×1 (DisplayPort 2.1)、USB Type-C 10Gbps×1、USB Type-A 5Gbps×2 、USB 2.0 Type-A×4となっています。珍しく、CMOSクリア(BIOSリセットボタン)があります。無線LANアンテナは内蔵されているようです。


左側面は、内部の見えるスモークガラスパネルです。


右サイドパネルはフラットで、「OMEN」の文字が印字されています。

底面には防塵フィルターがあります。スライド式ではないので、掃除をする際は筐体を寝かしてフィルターを取り外す必要があります。


インシュレーターは高めで安定感があります。


OMEN 25Lではワンタッチでサイドパネルが開く便利なギミックがありますが、OMEN 35Lでは、サイドパネルを取り外すには、背面のネジを緩める必要があります。

ケース内部のチェック
ケース内部はご覧のようになっています。
なお、以下に搭載されていたパーツを紹介しますが、必ずしもこのパーツが搭載されるとは限りませんので、ご了承ください。


マザーボード
マザーボードは、独自のものが採用されています。グラフィックボードの裏に空きのM.2スロットがひとつあります。
CPUクーラー
2.1インチ液晶ディスプレイ付きの240mm水冷クーラーが搭載されています。ラジエーターは上部に設置されており、各ファンはRGBライティングに対応しています。
メモリ
メモリは、Kingston FURY 64GB (16GB×4) DDR5-4800が搭載されています。
Intel XMP、RGBライティングに対応しています。
M.2 SSD
CPUクーラーとグラボの間にM.2 SSDがあります。ヒートシンクも装着されていました。
グラフィックカード
GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載モデルのグラフィックカードです。メーカーは不明です。サポートでガッチリ補強されており、傾きがありません。RGBライティングには対応していませんが、電源投入時は「GEFORCE RTX」のロゴが白く点灯します。
GPU-Zで確認したグラボの詳細は下記の通りで、ブーストクロックなどは標準です。
電源ユニット
電源ユニットです。こちらも独自のものが採用されています。モデルにかかわらず、1000W(80PLUS Gold)電源が搭載されているようです。

ドライブベイ
底面には、2.5インチ/3.5インチ兼用ドライブベイが1つあります。拡張性は少ないです。
右側面ケース内部
反対側のケース内部です。ケーブル類はこちらでまとめられています。
斜めから見たケース内部
斜めから見た内部はご覧のようになっています。


まとめ
以上が、HP OMEN 35L(インテル)のレビューです。
スモークガラスパネルとRGBライティングが映える美しいデザインのミニタワーゲーミングPCです。
液晶ディスプレイ付きの水冷クーラーが標準搭載されており、好きな静止画像やGIFアニメ、ビデオ、クロック、システム監視モニタを表示させることができます。
外観にとことんこだわった結果、高コストではありますが、デザイン重視の方には刺さる筐体です。
新たに登場したホワイト/メッシュ筐体もカワイイ見た目でライティングも美しいです。
CPUとGPUも最新でハイクラスなパーツを搭載しており、インテルモデルでは、CPUにはCore Ultra 7 265KまたはCore Ultra 9 285K、GPUにはRTX 40シリーズから最新のRTX 5080、はたまたRTX 5070 Ti 搭載モデルまで販売を予定しています。
5つのケースファンを搭載しているにしては、ゲーム中の動作音は静かで、ゲームに集中することができ、冷却性能も十分なので、長時間のゲームでも安定した動作が可能です。
今回、Core Ultra 7 265K + RTX 4070 Ti SUPERを搭載したモデルでしたが、「モンスターハンターワイルズ」も高い設定で快適に動作する性能です。
特に、最新パーツかつデザインも重視したいという方にはおすすめしたいゲーミングPCです。
液晶ディスプレイ付き水冷クーラーを搭載した美しい筐体
HP OMEN 35L(インテル)

特徴
- スモークガラスとRGBライティングが映える筐体
- 液晶ディスプレイ付き水冷クーラー標準搭載
- Core Ultra + GeForce RTX 50シリーズ搭載可能
こんなあなたに
- 最新パーツにデザインも重視したい方

三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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